※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。
富士山の麓を走る富士急行では「フジサン特急運行15周年」を記念して、2月23日から様々なイベント等が行われています。私自身も何度なく乗車をした[フジサン特急]ですが、フジサン特急がデザインされたフリーキップやオリジナルの記念乗車証の配布が行われている…ということで乗車をしてきました。
今回の「乗り鉄」は松本駅からスタート…ということで、松本駅までは自家用車で向かい、駅近くの有料駐車場に車を預けてから松本駅に向かいます。
松本駅からは中央線・最長の普通列車となる立川行きの列車に乗車します…と思っていたのですが、実は今回のダイヤ改正で中央線に高尾発長野行きという普通列車が誕生するようですので、この列車が中央線・最長を名乗ることができるのも今日が最後ということになります(信越線~篠ノ井線~中央線を走る長野→大月間の普通列車もありますが、中央線のみということになると、この松本⇔立川間が最長となります。)。
立川行きの424Mが松本駅の5番線に入線するのは、6時18分の長野行きが発車してからというわけで、だいたい6時25分頃に入線をしてきます。さすがにこの時間ともなると通勤・通学の乗客も増えてきており、発車までのわずかな時間で車内は、ほぼ、座席が埋まる感じで松本駅を発車します(各ボックス1~2名程度ですが…。)。
定刻どおり松本駅を発車した立川行き424M列車は、駅に停車するたびに乗客を増やしながら進んで行くものの、さほどの混雑が無いまま上諏訪駅に到着します。ここ上諏訪駅では後続の特急を先行させるため8分ほど停車をします(中央線の岡谷⇔茅野間は単線区間のため。)。通勤・通学時には迷惑な長時間停車で、青春18キップの旅ともなると、このような駅での停車時間も楽しいものです。
上諏訪駅で身軽となった立川行き424M列車は、上諏訪駅を発車し立川駅を目指して進んで行きます。上諏訪駅から先の区間では列車に乗ってくる人よりも降りる人の方が多く、車内も閑散とした状況のまま進んで行きます。この後も大きな混雑が無いまま列車は甲府駅に到着します。甲府駅では多くの乗客を降ろし、車内は一層閑散とした状況になります。ここから先の区間では通勤・通学の時間帯から外れることもあり、さほど混雑をすることもなく立川行き424M列車は定刻どおり大月駅に到着しました。
(←富士山① クモロ8001+サロ8101+クモロ8051 ③大月→)※富士山→河口湖間は逆向き
大月駅到着後は、富士急行の改札窓口で本日使用するフリーキップとフジサン特急の座席指定席券を引き換えてから、ひとまず大月駅の側線に留置されている[フジサン特急]の撮影と入線シーンなどを撮影してから、改札を通ってホームに停車している[フジサン特急3号]に乗車します(以前の指定席券では、座席の指定までできなかったのですが、現在は完全に座席を指定して販売をしてくれますので、発車間際まで撮影をしていても自分の座る場所は確保されています。)。
さて、これから乗車するフジサン特急ですが、富士急行では8000系と呼ばれていますが、元を正せは小田急のロマンスカー20000形RSEで、これを富士急行向けに3両に短縮改造した車両です。外観はフジサンのキャラクター達が描かれてだいぶイメージが異なりますが、車内に入るとRSE時代のシートがそのまま並んでおり、まさしくRSEということがわかるかと思います(1号車は富士急行導入時に、運転席後方に展望席を設けていますので、2・3号車の方がロマンスカーの雰囲気が残っています。)。
富士急行の大月駅を定刻に発車した[フジサン特急3号]は、シートに座っていても「登っている。」というのが分かるくらい、自身の上体を斜めに保ちながら勾配をぐんぐんと進んで行きます。今回、私は1号車の指定席を購入したのですが、購入した時点では、ほとんど1号車は空席だったのですが、発車間際になるとあれよあれよいう間に座席が埋まり、ほぼ満席の状態で進んで行きます。今回は1人用の座席を確保していたのですが
、運転席後方のソファ席が空いていましたので、せっかくの機会だと思い、そのソファに身を委ねながら富士山駅までの乗車を楽しみました(しかし、車内の会話を聞いていると、私以外は全員中国の方のような…。)。
富士山駅では記念乗車券等を購入し、ホームのベンチで名物の「ふじやまたいやき」を食べてから後続の列車でブルートレインテラスのある下吉田駅に向かいました。
★下吉田駅にて…
ここ下吉田駅には「ブルートレインテラス」が設置されており、かつて寝台特急として活躍をしたスハネフ14-20が飾られているのですが、現在は、そのスハネフ14とともに、初代・フジサン特急として活躍した2000系の先頭車も飾られています(昨年の12月に訪れた時には富士山駅の構内に置いてありましたので、今年になって展示されたものと思われます。ちなみに、この先頭車は元クハ165-92だそうです。)。
この後は下吉田駅に併設されている「下吉田倶楽部」に立ち寄って、アイスコーヒーを飲みながら列車の到着を待ちました。
PHOTO:昔、富士山駅の構内で部品取用として保管されていたクモハ169の雄姿
※当時は「三鷹色」のまま保管されていましたが、現在は湘南色に塗りなおされ、ブルートレインテラスの一角に保管されていました(休日等は運転席に入ることができそうな感じでした。)。
※今回はこのシーンを撮りたくて富士急行に行きました!
下吉田駅で一休みした後は、水戸岡さんがリノベーションした6000系(元JR205系)に乗車して特急停車駅の都留文科大学前駅へ向かいます。
(←富士山① クモロ8001+サロ8101+クモロ8051 ③大月→)※富士山→河口湖間は逆向き
都留文科大学前駅からは、本日2回目の乗車となる[フジサン特急]に乗車して、富士急行の終着駅である河口湖駅を目指します。午前中に乗車した[フジサン特急3号]はほぼ満席でしたが、こちらは50%にも満たない乗車率でした。
(←富士山⑥ クハ189-11+モハ188-41+モハ189-41+モハ188-38+モハ189-38+クハ189-509 ①河口湖→)※富士山→大月間は逆向き
河口湖駅に戻ってきました。ここからはJR東日本の189系を使用する快速[富士山]に乗車して大月駅に戻ります。
本来、この時間帯については[富士登山電車4号]が運転されるのですが、毎週金曜日については[富士登山電車]に代わって、この快速[富士山]が運転される…ということなので、河口湖まで戻ってきた次第です(乗れるときに乗っておく!これ、意外と大切なんです。)。で、私、てっきり快速[富士山]って国鉄色のM51編成が使用されていると思っていたのですが、本日はイタリアンカラーのM52編成が使用されていました(まあ、これも貴重なんですが…)。
河口湖を発車して富士山駅でスイッチバックをして…というところまではしっかりと記憶しているのですが、次に記憶があるのは大月駅到着直前でしたので、すっかり車内で寝てしまったようでした(寝過ごさなくて良かった!)。
富士急行の乗車を終えて、一路、自宅に戻ります。
大月駅の電光掲示板を見たところ「小淵沢行き・3両編成」という表示が出ていましたの手で「松本までずっとロングシートか…」と思っていたのですが、大月駅の4番線に入線してきた編成はセミクロスシート仕様の3両編成ということでボックス席に座って小淵沢駅まで乗車することができました。
ただ、この列車ですが石和温泉駅から韮崎駅までの間は大混雑でした(高校生の帰宅時間ですから、ちょっと3両では短いと思うのですが…)。
小淵沢駅では30分ほどの待ち合わせで、今度も同じ211系の3両編成の列車で松本駅に戻ります。
先ほどまで乗車していた3両編成はセミクロスシート使用でしたが、今回は残念ながらロングシート車編成いうことで見る場所に困りながらロングシートに座って松本に戻りました。
大月から乗車した343Mも小淵沢駅から乗車した1547Mも、乗車駅が始発駅の列車ですので、余裕で座っていくことができました。「乗り鉄」の行程を考える場合、こういうことも大切ですね。
富士急行には今年だけで3度目の訪問ということで、地元を走っている列車よりもよく乗っているのが富士急行
ではないかと思います。
フジサン特急が誕生してから15周年を迎えるから記念のイベントをきちんと開催する、そしてそれを記念する
フリーキップを作成・発売する、乗車したお客さまには記念の乗車証を配布する、併せて6000系もデビューしてから5周年になるのでこちらも記念乗車券を発売する等々、富士急行さんは本当にしっかりとした事業計画を立てている…と感心するとともに、鉄道ファンの心理をくすぐるの上手い会社だなぁ…と思います。
また、ブルートレインテラスの展示車両を増やしたのも良いアイデアだと思いました。特に2000系フジサン特急を残してくれたことは富士急行ファンにとっては何よりの喜びではないかと思いました。
今回の一連の企画でどのくらい増収になるのかはわかりませんが、このようなイベントを企画してくれる鉄道会社さんに対しては、我々鉄道ファンもしっかりと応えていかなくてはいけない…と思った1日でした。



























































