高知と長野の行き来するときに、JR西日本の新快速を利用していると、その横を白色にオレンジ色のラインが入った山陽電鉄の列車を見ることができます。「いつか、乗ってみたいなぁ…」と思っていたところ、ブログを見いていた方から「姫路⇔名古屋間は私鉄でも行けますよ。」というアドバイスをいただきましたので、今回、名古屋に向かう際、思い切って山陽電車を利用してみました。
高知駅から特急~新幹線を乗り継いで姫路駅まで来ました。姫路駅には何度となく降りているのですが、JR線の乗換のための下車であり、今回のようにJRの駅を出るのは初めてです。
JR姫路駅の北口を出ると交差点の正面に見えるのが山陽姫路駅です。ここから山陽電鉄に乗り換えて山陽姫路駅から大阪梅田駅まで直通する特急列車に(尼崎駅まで)乗車します。
JR姫路駅から山陽姫路駅までは遊歩道で繋がっており、JR姫路駅を出たときから「山陽姫路駅」という看板は見えるのですが、実際はその看板からビル内を少々歩かないと山陽姫路駅の改札にはたどり着けません。
予定では8時58分発の直通特急に乗車する予定でしたが、速足で山陽姫路駅に向かったところ1本早い8時42分発の列車に間に合いましたので、この列車で尼崎駅を向かいます。
予定では8時58分発の直通特急に乗車する予定でしたが、速足で山陽姫路駅に向かったところ1本早い8時42分発の列車に間に合いましたので、この列車で尼崎駅を向かいます。
※乗車した車両はセミクロスシート車でしたが、先頭車はロングシート車でした。
大阪梅田行き直通特急は山陽姫路駅をガクッガクッというスナッチを感じさせながら発車し、2分ほど進むと網干線との乗換駅である飾磨駅に到着します。この駅からは多くの乗客が乗り込み、直通特急は「ここからが本番!」といわんばかりにグッと加速をして進んでいきます。
さて、現在乗車した山陽電鉄は今回乗車する本線(山陽姫路駅⇔西代駅間54.7km)のほか網干線(飾磨駅⇔山陽網干駅間8.5km)の2路線を保有していますので、本当は一気に「全線乗車」と行きたいところですが、今回は名古屋に向かう予定があるため、網干線については別の機会に乗車したいと思います。
車内を見渡すと、車端部こそロングシートとなっていますが、そこ以外は転換クロスシートが並んでおり、これならば1~2時間の乗車が十分楽しめそうな車内となっています。
直通特急」ということなので、停車駅が少ないかと思いきや、意外と途中駅で停車も多く、白浜の宮、大塩(姫路大学前)、荒井、高砂と小まめに停車しながら進んでいきます。
高砂駅を発車すると通過駅も多くなり、ようやく「特急」らしい走りを見せてくれます。JRの新加速のような130km/h運転は行わないものの、110km/h近い速度を維持して進んでいきます。
進行方向右手に明石海峡大橋が見えてくると、逆の左側にはJR線が近づいてきます。しばらくは海とJRを見ながらの乗車が続きます(垂水駅の手前からはJR線が右手を走ります。)。
板宿駅に停車し、次の西代駅は通過となりますが、西代駅から先は神戸高速線に、そして元町駅から阪神本線へと入り尼崎駅にと停車し、私の初めての山陽電車の乗車も終了となりました。
車両の設計年度が昭和61年と古いせいでしょうか、車内に騒音が侵入してきて「うるさい車両」という感じで、特急というよりは快速列車というほうがふさわしい感じでした(まあ、この辺は会社としての考え方があるとは思いますが…)。
また、車内に停車駅の表示などをする機器類が一切なく、次の停車駅がどこなのかわからない(車内放送が小さくて聞こえない。)のもマイナス要素ですね。まあ、JR在来線利用より安いというのは魅力的ですが、地下鉄区間に入るとほぼ各駅停車となるほか、その停車駅での停車時間が長い…ということなども併せると、やはり「特急」という名称ではなく「快速」という名称の方がふさわしいのではないかと思いました。
ただ、JRの新快速では味わえない景色などを見ることができますので、たまに乗車すると気分転換には良さそうです。
【乗車日:令和 3年 6月25日(金)】


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