※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。写真がありませんが、よろしければご覧ください(by管理人)。



 明日(3/10)の朝から本社で会議があるため前泊で都内に来ました。ダイヤ改正直前ということで上野駅は特急[北陸]や急行[能登]の撮影で賑わっている事と思いますが、こちらについては明日の会議終了後に回すことにして、今夜はホテルに入るまでの時間を利用して京葉線に乗車します。

 京葉線については、現在、201系、205系、209系500番台車、E331系など多種多様の車両が使用されていますが、JR東日本からは「2010年夏頃からE233系導入し、安全性の向上とサービス改善を図る。」旨のプレスリリースが行なわれています。
 導入される車両数は250両ということで、このE233系が導入されると201系の全てと205系の一部が廃車に、残った205系と209系500番台車は武蔵野線等に転用されるとのことです(E331系のみ継続使用されるようです。)。

 なかなかこの区間を普通列車で乗車する機会などありませんので、今回は景色が全く見えない夜間、しかもラッシュ時間帯、もうひとつおまけに今夜は「雪」という悪条件ではありますが、蘇我駅まで異なる車両に乗車して1往復してきました。





①東京(1837)→蘇我(1922) 1819A 快速 205系10連【乗車:1号車クハ204-117】
  「往復で異なる車両に乗る。」と書くと簡単なのですが、201系2編成、209系は4編成しかないため遭遇する確率は低い状況です。従って「とりあえず蘇我駅まではホームに入っている列車に乗車する。」ことにし、蘇我駅で往路とは異なる車両が来るまで待つことにします。

 …ということで、東京駅を延々と歩いて京葉線ホームに向かいます(次の駅に到着しそうなくらい歩きます。)。京葉線ホームには既に2本列車が入っており、一方は上総一ノ宮行きの快速列車、もう一方は蘇我行きの普通列車です。使用されている車両はどちらも205系でしたので、快速列車に乗車してひとまず蘇我駅を目指すことにしました。
 当然ですが、この時間帯の快速列車ですから車内は満員!外の景色など見る隙間もない状態の車内に何とか身体を入れ込みます。

 乗り込んでみて205系の印象はというと…「狭い。」というのが第一印象です。最近、都内に来たときに乗る車両と言えばE231系やE233系のワイドボディ車がほとんどですから、これらの車両と比べてしまうと、やはり「狭い」と感じてしまいます。
 特につり革を手にして立っていると、反対側に立っている人の背中と触れ合うことがありますので、視覚的だけでなく感覚的にも狭さを感じてしまいます。また、エアコンのユニット部分が張り出しているため天井が低く感じてしまうことや、経年により車内が暗く感じてしまうという部分から「車両が古く思えてしまう。」といったところが205系の印象でしょうか…(走りの質感もやはりこと昔前の車両という感じがしました。)。

 ただ、この間隔は「他の車両と比べると。」ということですので、この区間を利用されている方にとって見れば頼りになる存在ということになるのでしょうか…
 蘇我駅に着くまでの間に「空くかな?」と思っていたのですが、混雑は全く解消されることなく、私も立ったまま蘇我駅まで乗車しました。





 京葉線の列車は頻繁に到着するのですが、来る列車はなぜか全て205系。普通の車両とメルヘン車の違いはあれど全部205系。
 京葉線ホームで待っていても仕方がないので、内房線ホームに移動して房総用のE257系や209系の写真を撮っていると、ようやく赤いストライプの209系500番台車が京葉線ホームに到着しました。折返しの列車は「普通列車」のようですが、「東京までは快速に抜かれません。」と車内放送がありましたので、この列車に乗って東京に戻ることにしました(雪が本降りになってきたので早く帰りたかった!というのも本音)。

 さて、209系500番台車に初めて足を踏み入れます。「広い。」これが最初の感想で、次は「この車両ってE231系と同じだよね…。」となります。まあ、E231系はこの車両をベースに製造した車両ですので、同じと言えば同じ車両ということになると思います。
 がらがらの車内を先頭車まで歩いて進みます。シートに座り足を投げ出しても反対側まで相当の距離がありますので、ワイドボディということが実感できます。

 列車は雪が降る蘇我駅を定刻に発車します。現在のE233系と比べるとインバータの立ち上がり音が賑やかに感じられますが、加速に比例して音色が変わっていきますので「音鉄派」にはたまらない車両ではないかと思われます。

 デビュー当時は京浜東北線で活躍していたこの車両ですが、京浜東北線にE233系が導入されてるといことで京葉線に追いやられ、今度はその京葉線にE233系が導入されるからということで武蔵野線に追い出されてしまうようです。個人的には「E233系と十分勝負できる車両」と思うのですが、そこが少数車両の悲しさで、効率化・共用化を前面に押し出されてしまうと転属も仕方が無いといったところでしょうか…。

 混雑緩和対策には申し分がない車両ですので「最後の209系」と呼ばれるくらい、長く新転地での活躍を期待したいところです。
 蘇我駅を発車後もガラガラの車内状態が続いていたのですが、ようやく舞浜駅から行楽帰りの若い人達がどっと乗り込んできて、ようやく「都会の列車」らしくなり東京駅に到着しました。





 さて、今回は205系と209系500番台車に乗ることができたわけですが、「青い201系」が残ってしまいました。列車に乗っていると「あっ、今、201系とすれ違った。」と分かるのですが、ホームで待っているとなかなか来ないのが不思議です。引退までにはもう少し時間がありそうなので、チャンスがあれば再チャレンジを…と思っているところです。


【乗車日:平成22年3月9日(火)】鉄道コム