※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。
昭和の時代が甦る私鉄…それが千葉県のいすみ鉄道です。
「いすみ鉄道」のことについては私が色々と説明するより、皆さん方のほうが詳しいと思いますので「いすみ鉄道の生い立ち」、「キハ52が導入された経緯」、「民間から転職された社長さんの奮闘記」などの説明は割愛させていただきます。
昭和時代に製造された気動車が今も現役で活躍している…ここ、いすみ鉄道はDCファンにとってはまさしく「聖地」です。気動車好きならば何がなんでも乗りに行かなくてはいけない路線でしょうね。
私も過去に小湊鉄道の乗車に絡めて1度訪問させていただいたことはあるのですが、その時はキハ52の復活前でしたので、今回改めて訪問させていただくことにしました。本当はJR西日本から購入したキハ28の復活を待って…と思っていたのですが、キハ28とキハ30は次回以降のお楽しみにとっておくことにします。
今回の「乗り鉄」も長野新幹線でスタートします。
長野駅を朝一番に発車する新幹線ということで「大混雑」する新幹線でも有名な[あさま500号]ですが、私は始発駅から乗車できますので、ちょっと早めに駅に行けば絶対に座れますので自由席でも十分です。
長野駅のホームには列車が入線する前から、自由席車両を中心に長い列ができます。車内に入って座席に座ると「指定席は全席販売済みです…」というアナウンスが流れていましたので「これは自由席も混むだろうな…」と思っていたのですが、結局、大宮駅に降りるまで私の席の横には誰も来ませんでしたし、私が乗っていた2号車は4割程度の乗車率でした。この列車、もしかすると指定席の方が混むのかもしれませんね。
本来、いすみ鉄道に向かうためには東京駅の方が便利なのですが、まあ、色々な列車にも乗りたいので大宮駅で新幹線を下車します。
(←蘇我① クハ183-1529+モハ183-1042+モハ182-1042+モハ183-1049+モハ182-1049+クハ182-101 ⑥大宮→)
大宮からどのルートで「いすみ鉄道」に向おうかな?と考えたのですが、ちょうど今日から快速[花摘み南房総号]が走ることがわかりましたので、この列車で蘇我駅まで向かうことにしました。
183・9系を使用する列車への乗車も貴重なことから「乗れるうちに…」ですね。
(←大原 クハ209-2145+モハ209-2173+モハ208-2173+クハ208-2145 蘇我→)
蘇我駅からは外房線の普通列車でいすみ鉄道との乗換駅となる大原駅を目指します。
ここからは改造された209系に乗車するわけですが、何度乗ってもこの車両は良いですねぇ~。できれば211系ではなくて、この車両を3両編成にして長野地区にも投入して欲しいところです。
硬めのシートに座り、大きな窓を通じて長閑な田園風景を見ながら乗車しました。
大原駅に到着した後は、急ぎ、大原駅の売店で1日フリーキップを購入してから列車に乗ります。
当初の予定では国吉駅まで行って、急行1号で戻ろうかと思っていたのですが、久しぶりにキハ52の走行シーンを撮影したくてロケハンをしながら乗車をしました。
西大原駅でキハ52の撮影を終えた後、大原駅に戻ります。
今度こそは新型気動車に…と思っていたのですが、西大原駅に到着した気動車はまたしてもいすみ200形でした。
大原駅に戻ってきました。
列車の発車までに時間がありますので、まず、駅の売店で急行券+座席指定券、次回訪問時のフリーキップ、たこ飯弁当、い鉄揚げ、鉄道グッズを購入した後、駅に停車しているキハ52をじっくりと撮影します。
しかし、大糸線や新津エリアからキハ52が消滅した時、まさかこんな日が来るなんて夢にも思いませんでした。嬉しいというか本当に「ありがたい」話ですよね…。DL・DC好きとしては言葉に表すことができないくらい嬉しい現実です。
発車の10分くらい前になると、車掌さんがホームに現れ、持っている急行券に入札をしてもらってから車内に入ります。
大糸線時代の赤茶色から国鉄時代の青系のモケットに張り替えられた座席に座っていると、大原駅のホームにリ・リ・リ・リ~ンと発車のベルが鳴り響き、キハ52はエンジンを吹かし気味に発車をしていきます(この座席のモケットもホームのベルもこの列車と昭和時代を再現するためだけに用意されたんでしょうねぇ…。感激です。)。
キハ52はゆったりとした速度で進んでいきます。大糸線では2エンジンの威力を見せていたキハ52ですが、平坦地の多いいすみ鉄道では余力がたっぷりという感じて軽やかに進んでいきます。ムーミンとその仲間が遊ぶ湖の場所を乗降しながら進んでいくと、キハ52は間もなく国吉駅に到着します。
国吉駅では約10分ほどの停車時間があります。
この駅には、先日まで久留里線を走っていたキハ30が留置されていますので、その車両の撮影をしたり、キハ52の運転席横にタブレットを持った駅員さんがいますので、その姿などを撮影して停車時間を過ごすことができました(私、タブレットを持った駅員さんがいたので、いすみ鉄道はタブレットを使用しているのかと思って尋ねたところ「タブレットは使用していません。皆さんのためにご用意させてもらっています。」との回答でした(これもありがたい話ですよね…)。
なお、国吉駅にも売店が併設されていますのでお買い物もできます。
国吉駅で列車交換をした後、キハ52は終点の大多喜駅を目指します。
ゆったりとした車内でお昼を食べ、食後のおやつに「い鉄揚げ」を食べながら乗車を続けます(ちなみに、い鉄揚げには3種類の味がありますが、私のお勧めは「カレー味」です。)。途中、鉄道写真家が絶賛する撮影ポイントを通過すると間もなく大多喜駅です。もっともっとキハ52に乗っていたい!どっぷりと昭和の時代に浸っていたい!のですが、キハ52を使用する急行列車は大多喜駅が終着駅ですので、後ろ髪を引かれる思いで列車を後にしました。
次にここを訪れるのはキハ28が復活したあとでしょうか…。
大滝駅にはいすみ鉄道の本社や車両基地がありますので、新型の気動車などを撮影します。その後、大多喜駅発13時7分の列車で大原駅に戻りました。
いすみ鉄道の乗車を終えて、あとは長野に戻るだけなのですが、ちょっと寄り道をする予定のため、大原駅から大網駅へ移動します。
ここからは房総地区の主力電車となった209系に再び乗車します。
大網駅からは東金線で成東駅に移動します。
東金線内も209系の乗車でした。
成東駅に来た理由は、このエリアで最後の活躍を続ける211系房総色に乗車するためです。
千葉駅からは総武緩行線に乗車して秋葉原駅を目指します。
帰りも大宮駅から新幹線に乗車する予定のため、どのルートが一番早いのか色々と検索したした結果、総武緩行線で向かうのがベスト!との判断で乗車です。
久しぶりに209系500番台車に…と思ったのですが、残念ながらE231系でした。
一番早いのは秋葉原で京浜東北線で上野駅に行き、上野駅から高崎線に乗り換えるというルートなのですが、この列車に乗りさえすれば大宮駅で十分(新幹線に)乗換可能なため、この列車で大宮駅まで向かいました。混雑する時間帯の乗車だったのでしょうか、結局、南浦和駅まで座る事ができませんでした。
本日のラストランナーは長野新幹線です。
この列車は高崎駅を通過するタイプのため、他の長野新幹線よりも混雑しませんので狙い目の列車です…。
私の読みどおり、さほど混雑もなく長野までゆっくりと乗車することができました。
『乗りに行こう!乗りに行かなくては!!』と何度も思っていた「いすみ鉄道のキハ52」にようやく乗車することができました。
大糸線の厳しい冬の中を走るキハ52も素晴らしかったですが、暖かな地でのんびり走るキハ52の素晴らしさを再発見してしまいました。
「じゃあ、来週も行こうか!」と思うほど近くないのが大きな欠点ですが、いすみ鉄道には「また訪ねたい…」と思わせる何かがあることに気が付いてしまいました…。
次回は「ひたちなか海浜鉄道」と絡めて『旧型気動車三昧!』と行きたいものです…。
◎過去のいすみ鉄道の乗車記はこちら…
・いすみ鉄道~小湊鉄道乗車記(H22.12.3)…http://tomodachiya0221.at.webry.info/201206/article_32.html