※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。
DD51型ディーゼル機関車が重連で牽引する貨物列車として名をはせていた「新宮貨物」ですが、現在ではDD51単機による牽引となり、運転区間も新宮駅のひとつ手前の鵜殿駅となってしまい、熊野川を渡るシーンも過去帳入りとなって久しいのですが、ついに恐れていた「その時」がやってきてしまいました。
牽引機が単機となってしまった後も「廃止となる前に撮りに行かないと…」と思っていたのですが、おいそれとは撮影にいけない場所のため、ついつい後回しになってしまっていたのですが、さすがにもう2度と撮影することができないのか…と思うと、いても立ってもいられず1泊2日の日程で最後の撮影に行ってきました。
【第1日目・2月22日(金)】
※本日乗車した列車の写真ではありません。
①松本(1906)→名古屋(2120) 1024M 特急[WVしなの24号] 383系連【A9編成】
(←名古屋⑥ クモハ383-9+サハ383-109+モハ383-109+サハ383-9+モハ383-9+クロ383-9 ①松本→)
今回の旅行のトップバッターはJR東海の383系を使用する特急[WVしなの24号]です。こんな時間から名古屋に向かう人なんかそんなに多くないだろう…と思っていたのですが、松本駅から車内はほぼ満席の状態!私の座席の横にも人が座ってきて1度も動いてくれなかったため、立つこともできずに名古屋まで2時間30分を過ごす羽目になってしまいました…。
②近鉄名古屋(2145)→松阪(2243) 近鉄特急
(←松阪⑥ 22660+22960+22105+22205+22305+22405 ①近鉄名古屋→)
名古屋からは近鉄特急で今晩の宿を確保してある松阪に向かいます。
個人的にはJRで行きたかったのですが、なんと名古屋に9時過ぎに到着すると三重県の県庁所在地である「津」や隣の松阪に向かう列車が無いのです!近鉄は特急を含めてバンバン走っているのに…。JR東海はやる気が無いのでしょうか…?
まあ、こんなところで文句を言っても仕方がありませんので、ホームを降りて近鉄の乗り場に移動します。
乗車する特急の指定席券は事前にインターネットで購入してありますので、窓口でキップを発見してもらってからホームへと向かいます。
私が乗車する21時45分発の特急列車には[アーバンライナー]とか[ビスタカー]の表示がありませんでしたので、旧型のスナックカーやサニカーだろうな…と思っていたのですが、近鉄名古屋駅の5番線ホームに待っていたのは「昆虫顔」の22000系でした。私の指定された号車は松阪方の先頭車(6号車)でしたので、ホームを歩いて行ったところ22000系は4両でその先には22600系が2両連結されていました。ということで、私は何の苦労もなく近鉄特急の中でも最新鋭の22600系に乗車することができました。
車内に入ると淡い赤系のシートが並んでいます。このシートちょっと硬めのシートですが、抜群にシートピッチが広くまるでグリーン車に乗っているかのように感じます(ちなみにシートピッチは1050mmです。)。また、普通車にもかかわらずフットレストも付いており『これが普通車なの?』と本当に疑いたくなるくらいの車両でした。
そして走り出して驚いたのが車内が『静か』なことです。JRのグリーン車でももっとうるさい車両があるのに、この静かさは突出しているような感じでした。
こんな素晴らしい車両ですから、本当は外の景色を楽しみながら乗車したかったというのが本当のところです。まあ、それはまた次の機会に…と思いながら松阪駅で下車しました。
PHOTO:名古屋駅の電光掲示板
PHOTO:22600系の行先表示
PHOTO:22600系の車内
PHOTO:リクライニングも結構深いです。
PHOTO:窓が大きいので景色もよく見えるのでしょうね…
PHOTO:フットレストが付いています。その横にはサービスコンセントもあります。
松阪駅に到着後は駅近くのビジネスホテルへ…。今晩はここで暫しの休息をむさぼることにします。
PHOTO:本日のお宿。これで3,980円ならGOODですね。
【第2日目・2月23日(土)】
①松阪(522)→多気(531) 325D
2日目の朝は早いんです。朝4時に起きて洗顔も早々に松阪駅に…。
松阪駅からは始発列車で新宮貨物列車の撮影地である多気駅に向かいます。
列車は松阪駅の1番線ホームに停車しているものの、始業点検などを行っているため客扱いが開始されたのは5時10分頃でした。ここからはキハ11系2連に乗車します。この車両、何度も乗車しているのですが、なぜかステンレスボディの300番台車には乗ったことが無かったことから、今回はこちらの車両に乗り込みます。まあ、乗ってしまえば100番台車との違いが無いのですが…。
列車はわずか10分足らずで漆黒の夜が明けない多気駅に到着しました。
PHOTO:シートは100番台車と同じだと思います。
このあとは雪が吹き付ける中、撮影地まで徒歩で移動し、念願の新宮貨物(鵜殿貨物)を撮影することができました。
PHOTO:寒い中待ったかいがありました…。DD51国鉄色牽引の2089レ
②多気(759)→松阪(806) 5904D 快速[みえ4号] キハ75系4連
多気駅での撮影終了後、快速[みえ4号]に乗車して松阪駅に移動します。
快速[みえ4号]が到着する前に、ドクター東海(DR2編成)が到着しました。土曜日なのに検測作業が行われているようでした。
PHOTO:多気駅に到着したドクター東海
③松阪(909)→近鉄名古屋(1018) 近鉄特急 ビスタEX
松阪駅では少々時間がありましたので、待合室でブログの整理をしてから近鉄特急に乗るため近鉄ホームに向かいます。
ここ松阪からは私の憧れだった「ビスタカー」で名古屋に戻ります。
④名古屋(1030)→大垣(1101) 5317F 新快速 313系6連
さて、名古屋に戻ってきました。このまま長野に帰ってもいいのですが、その前にちょっと寄り道をすることにします。
名古屋駅から新快速に乗車して大垣駅を目指すことにします。
列車到着前から乗車口に並んだおかげで、なんとか座ることはできたのですが、この時間、この区間を6両編成では短すぎるような気がするのですが…。
ただ、新快速は早くていいですね~。大垣まで本当に「あっ」という間に到着しました。
⑤大垣(1142)→米原(1218) 3213F 117系4連【S1編成】
(←米原 クハ116-206+モハ116-49+モハ117-49+クハ117-25 大垣→)
大垣駅からは、今年の3月のダイヤ改正で運用から離脱してしまう117系に乗車して米原駅まで1往復します。
117系の入線を待っていたら、ロクヨンが珍しい貨物を牽引して走り去って行きました。これって俗に言う「美濃赤坂貨物」というのでしょうか?
PHOTO:ロクヨン貨物が大垣駅を通過していきました。
⑥米原(1230)→大垣(1302) 3216F 311系4連【G15編成】
(←大垣 クモハ311-15+モハ310-15+サハ311-15+クハ310-15 米原→)
米原駅からはとんぼ大垣駅に戻ります。本当は次の列車にも117系が入るのですが、その列車を待ってしまうと帰宅が遅くなってしまいますので、後ろ髪を引かれる思いで大垣駅に戻ります。
ここからの乗車は311系4連に乗車します。313系の台頭でちょっと地味な存在となってしまった311系ですが、個人的にはシートクッションが柔らかいですし、車端部にはデジタル式の時計が備わっているなど、個人的には好きな車両です。
往路では雪が降りしきっていた関が原~垂水間ですが、たった1時間の間にがらっと天気が変わり、青空が広がる大垣駅に戻ってきました。
⑦大垣(1311)→名古屋(1343) 5330F 新快速 313系6連
大垣駅からは再び313系を使用する新快速で名古屋に戻りました。大垣駅から立ち客が発生していることを考えると、あきらかに6連では編成が短いと思うのですが…。JR東海っていうのは、こういうことを考えないのかなぁ…?
⑧名古屋(1415)→中津川(1520) 4711M [セントラルライナー11号] 313系8000番台車3連【B203編成】
(←①中津川 クモハ313-8503+モハ313-8503+クハ312-8003 名古屋③→)
名古屋駅からは、こちらも今回のダイヤ改正で廃止となってしまう[セントラルライナー]に乗車して中津川駅を目指します。
ちなみに名古屋駅で[セントラルライナー]の車内にいたところ、隣のホームにはこんな珍客が入ってきました。
今日は多気駅でキヤ95を見ることができましたし、名古屋駅ではキヤ97を見ることができてラッキーな1日でした。
PHOTO:レール運搬用気動車キヤ97が名古屋駅に到着
PHOTO:こんな連結シーンも見ることができました。
⑨中津川(1549)→松本(1703) 1017M 特急[WVしなの17号] 383系6連【A9編成】
(←松本① クロ383-9+モハ383-9+サハ383-9+モハ383-109+サハ383-109+クモハ383-9 ⑥中津川→)
中津川駅からは特急[WVしなの17号]で松本に戻りました。
さすがに朝早くから動き回っていましたので、本当に松本駅に到着する直前までぐっすりと寝て帰ってきました(指定席券の確認で起こされなかったですね…)。
◎お・ま・け
昔撮影した新宮貨物です。私は今でこそ「乗り鉄」を趣味にしていますが、10年ほど前は「撮り鉄」を趣味にしていました。紀伊半島には何度なく訪れているのですが、新宮貨物を撮影したのは1回だけですが、今となっては良い思い出となっています。
PHOTO:紀勢本線の難所、荷坂峠を行く「新宮貨物」
PHOTO:相賀-尾鷲間を行く「新宮貨物」
PHOTO:新宮駅を発車して熊野川を渡る「新宮貨物」
廃車や引退をする列車などを追いかける人を「葬式鉄」と言うそうですが…。
私もそんな風に言われないうちに、今回のダイヤ改正でなくなる列車を追いかけるのをやめた方が良さそうですね(でも、クモハ123だけはまだ乗車すると思いますが…)。