TOMODACHIYA鉄道日記

 私が撮影した列車や乗車した列車の記録をアップさせていただいています。  基本的には「不定期更新」となっていますので、あしからずご了承願います!

カテゴリ: 2009年度

※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。写真がありませんが、よろしければご覧ください(by管理人)。


 出張のため都内に来ましたが「日帰り出張」のため長野に帰らなくてはいけません。今までなら「大宮まで京浜東北線の209系」、「大宮から新幹線」で帰っていたわけですが、1月24日(日)をもって京浜東北線から209系が引退してしまいましたので、今回は大宮までの区間を特急に乗車してみることにしました。


○上野(2000)→大宮(2025) 4007M 特急[あかぎ7号] 185系14連【OM04編成+OM06編成】
 そもそも、なぜ特急に乗車を…と考えたのかというと、上野からホームライナーに乗車してもライナー券は500円、一方、特急に乗車してもこの区間は「B特急料金区間」となるため50km未満の特急料金は500円と同額なのが分かったからです。
 19時40分発の[ホームライナー鴻巣5号]にも間に合う時間でしたが、20分後に特急[あかぎ7号]が控えていることを知っていましたので、今回はこちらに乗車してみることにしました。

 特急[あかぎ7号]は本来なら16番線から発車するのですが、この日は常磐線で人身事故があった関係で16~17番線が特急[フレッシュひたち]の発車待ちで塞がっているため14番線からの発車になる旨がさかんにアナウンスされています。

 列車は19時50分頃回送されてきますが、汎用特急といわれた185系の14両連なると堂々たるものです。製造年度が古いため、現在の特急列車と比較してしまうとシートピッチが狭いと感じられてしまう部分もありますが、特急であるシンボルマークをつけた鋼鉄製の白いボディには特急列車としての風格も感じられます。

 ホームライナーですと乗車時にライナー券を確認するため乗車口が限定されてしまいますが、特急列車なので全てのドアが開き客扱いが行なわれます。
 ホームライナーは発車時刻が近づくに従い乗客が増えていくのですが、特急[あかぎ7号]には2~3割の乗客しか乗ってきません。「やはり特急列車は高いというイメージで敬遠されるのかな?」と思っているうちに列車は上野駅を出発します。

 帰宅ラッシュ時間帯に運転されているせいでしょうか、さほど速度が上がらず特急列車らしくない走りで赤羽駅に到着します。「ホームライナーは通過するのに特急が停車するんだ…。」と思っていたところ、結構な人が乗り込んできて車内は5割程度の乗車率となりました。考えてみるとホームライナーは途中駅での乗車を認めていませんので、途中駅から乗車する人はこちらの列車に流れてくるんですね(注:全てのホームライナーが途中乗車できないわけではありません。)。

 さて、赤羽駅を発車するとようやく特急列車らしい速度で走り始めます。右手には京浜東北線のE233系が、左手には湘南・新宿ラインのE231系が並行して走り、抜きつ抜かれつのデッドヒートが繰り広げられます。こういうシーンをみることができるのは都会ならではだよね…なんて思っているうちに浦和駅に停車します。浦和駅からも多くの乗客が乗り込み車内は7~8割の乗車率となります。乗ってくる人の多くが特急券を持っていないため、車掌さんが忙しそうに車内補充券を販売していました。


 このまま高崎まで乗っていたかったのですが、高崎まで行ってしまうと長野の到着が11時を過ぎてしまうので、残念ですが大宮駅で下車して、今回のショート乗車は終了です。


1 [ホームライナー鴻巣3号]の乗車記はこちら…http://tomodachiya221.at.webry.info/200809/article_1.html
2 [ホームライナー鴻巣5号]の乗車記はこちら…http://tomodachiya221.at.webry.info/200709/article_23.html


【乗車日:平成22年1月26日(火)】鉄道コム

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 今年最初の「乗り鉄」については「大糸線のキハ52」を1月3日に予定していたのですが、大雪による運転中止・遅延が見込まれそうだったのでやむなく中止としました。従って今回が2010年の「初・乗り鉄」となります。
 今回は東武鉄道の看板特急(スペーシアと200・250系)の他にJRから直通する特急列車にも乗車するという、新年から贅沢な「乗り鉄」です。




①上野→新宿…京浜東北線~山手線~中央線~総武線
  宿泊したホテルから新宿に向かいますが、単純な乗り継ぎではつまらないので、上野→秋葉原(京浜東北線)、秋葉原→東京(山手線)、東京→四谷(中央線)、四谷→新宿(総武線)と4色の電車を乗り継いで向かいました。
 こうやって4種類の電車を立て続けに乗ると、やはり京浜東北線の電車は「新しくて綺麗だなぁ~。」と思う反面、総武線のE231系は「くたびれているなぁ~」と思えてしまいますね(設備も古いですし…。)。




②新宿(730)→東武日光(929) 特急[日光1号] 485系6連【G55・58編成】
(←東武日光① クハ481-1017+モハ485-1058+モハ484-1058+モハ485-1055+モハ484-1044+クハ481-334 ⑥新宿→)
 さて、今年「乗り鉄」として最初に乗る列車は、国鉄型の485系特急を大幅にリニューアル改造した東武直通特急です。この列車、東武鉄道に乗り入れをするために改造したと思われがちですが、実は2006年の相互乗り入れが開始される半年前に改造が終了しており、特急[あいづ]として使用されたという経歴を持つ車両です。
 車体は3000番台車と同じような造形ですが、塗色を東武鉄道の特急スペーシアと同じ色合いとしてありますので、一見するとJRの車両ではないような感じもします(この編成の予備となる189系の[彩野]もこの色合いとなっています。)。

 列車は新宿駅の6番線に7時過ぎに入ってきますが、隣のホームに停車しているN’EXとの誤乗を防止するためでしょうか、7時15分頃になりようやく客扱いを開始します。車内に入ってまず感じたのが「汚い」ということです。床にはほこりや砂・小石がいっぱい残っていますし、シートの座面はほこりだらけ、そしてそのシートの座面スライドの奥には食べこぼしのお菓子などが残っており、朝からとても気分が悪くなってしまいました。シートは大きくシートピッチも1100mmと広いのですが、とにかく汚れていることで頭がいっぱいで、「二度と乗りたくない列車」になってしまいました。

 列車は定刻に新宿駅を発車しましたが、さすがにラッシュの間をぬって走らせているためでしょうか、いまいち速度があがらず特急らしさという感じがしません。大宮の鉄道博物館を左手に見ながら高崎線に別れを告げて東北本姓を進んでいきます。
 栗橋駅では「客扱い」をしないのですが、乗務員が交代するため運転停車が行なわれます。この栗橋駅を発車するとJR線から「連絡路」を渡って東武鉄道に入ります。列車は東武鉄道区間に入りようやく特急らしい走りで日光を目指します。
 本当ならば沿線景色等をじっくりと楽しみ、しっかりとレポートするつもりだったのですが、どうしても車内の汚さが気になってしまい、この列車の乗車記はここまでとします。





③東武日光(953)→浅草(1145)  特急[スペーシアけごん14号]
(←浅草⑥ 106-1+106-2+106-3+106-4+106-5+106-6 ①東武日光→)
 東武日光駅では駅舎の写真を撮影した後、特急[スペーシアけごん14号]に乗車して浅草を目指します(都内に戻ります。)。ここから乗車する列車は「東武鉄道100系・スペーシア」です。

 このスペーシアですが、見た人が「はっ!」とするデザインですが、日光線特急列車としてデビューしたのが平成2年ということですから、登場からすでに20年近くが経過しているオールドタイマーでもあります。
 車体は東武鉄道では初めての採用となるオールアルミ合金製で軽量化と低重心化が図られています。この車体は静粛性にこだわった結果、床部分の厚さが先代の特急の50mmから130mmと厚くなっているそうです。車体の外装はジャスミンホワイト、パープルルビー、サニーコーラルオレンジの帯を巻いたいでたちとなっており、先ほどまで乗車してきた列車と色合いは同じですが、やはり本家本元の車両デザインに風格が感じられます。

 車内には大型のバケットシートが2-2のアブレストに配置されています。シート形状はヘッドレストの端が盛り上がった独特の形状をしており、これはヘッドレストにスピーカーが内蔵されてオーディオサービスが行なわれていた名残だそうです(現在はオーディオサービスも中止され、スピーカーも撤去されています。)。
 シートに座ってみるとシートピッチがとても広く感じられます。シートピッチが1100mmということですからJRのグリーン車と同じということになります(先ほどまで乗車してきた485系も同じピッチですが、スペーシアのほうが広く感じます。)。惜しむらくは20年前の製造のためでしょうかシートの幅が若干狭いと感じます。

 また、床には絨毯が敷き詰められていますが、この絨毯を含めシートがとても綺麗なことも特筆されます。色々な本などの情報では、この絨毯とシートの表皮は4年毎に交換しているとことなので、東武鉄道のこの列車に対する意気込みが伝わってくる感じがします。
 浅草方の先頭車となる6号車は4人用個室が6室設けられた車両となっており、家族やグループで乗るには最適な車両となっています(JR線内ではグリーン車扱いとなります。)。
 先ほどの485系もこのスペーシアも、同じ観光特急ですが、これでは勝負になりませんね。簡単にいえばJRは「モノクラス」、一方の東武は「オールグリーン車」という表現が一番妥当ではないかと思います。

 列車は定刻に東武日光駅を発車します。オールM車のせいでしょうか、加速をするときに一瞬「ぐっ」とシートに押し込まれるような感じがします。栃木駅までは速度を抑え気味に走ってきましたが、ここからは目いっぱいの速度で走っていきます。
 東武日光を発車したときには1割程度の乗客しか乗っていなかったのですが、観光列車の割には途中駅からの乗客が多く、春日部を発車する時点では車内の6割くらいは埋まっているようです。

 春日部から先は高架となっており踏切などがありませんので、MAXスピードでマンションやビルの間を駆け抜けていきます。さすがに北千住付近からは速度がグッと落ちますが、これは列車密度が高いため、いたしかたのないところでしょう。
 スペーシアは建設中のスカイツリーのすぐ脇を通り抜け、屋形船が並んだ隅田川を渡ると浅草駅に到着です。





④浅草(1210)→太田(1330)  特急[りょうもう17号]
(←太田① 206-1+206-2+206-3+206-4+206-5+206-6  ⑥浅草→)
 東武特急の始発駅となる浅草駅に戻ってきたわけですが、ここからは伊勢崎線を走る特急列車[りょうもう号]に乗車します。この[りょうもう号]には先ほどまでの100系スペーシアではなく、200系・250系車両が使用されます。
 この200系・250系車両はもともと急行用として使用されていたのですが[りょうもう号]のすべてが1800系から200系・250系に置き換えが終了した時点で「特急」に格上げされたという経緯を持つ列車です。
 「急行用」車両といえども、そこはバブル時代に製造された車両です。シートピッチはJRの特急普通車の標準と同じスペースを確保していますし、なによりもフットレストまで完備されています、そんなプチ豪華な車両で群馬県の太田までの乗車を目指します(スペーシアの後に製造されています。)。

 特急[りょうもう17号]は定刻に浅草駅を発車します。[りょうもう号]と聞くとなんとなく「スペーシアより格下の特急」というイメージがあるのですが、走りの軽快さという観点からするとこちらのほうが上ではないかと思います(スペーシアはあくまでも重厚です。)。また、スペーシアは観光特急というイメージですが[りょうもう号]はビジネス特急という雰囲気があり、事実、車内はスーツ姿の乗客が多いようです。

 列車は高架部分の春日部を過ぎても速度を落とすことなく進んでいきます。
 館林駅では多くの乗客が降りたのですが、みな急いでホームを走っていましたので、ここから分岐する路線がいくつかありましたので、いろいろな方面に向かう人が多いようです。館林を出るといままでの複線から単線になりますが、それでも速度を落とすことなく走り続けます。
 車内は適度に暖かく、車輪がレールの上を通過する時のジョイント音がとても心地よく、うとうととしているうちに足利市まで来ていました。足利市の次の停車駅は太田駅となります。身支度を整えているうちに太田駅に到着する旨の車内アナウンスが鳴り響きました。





⑤太田(1343)→伊勢崎(1407) 331列車 
 太田からは伊勢崎線の普通列車で伊勢崎を目指します。この列車4両編成ですが「ワンマン」でびっくりしました。
 また、普通列車ながら結構な速度で田園地帯を走り向けました。
 




⑥伊勢崎(1426)→高崎(1455)  1747M 115系4連 
 伊勢崎からは新潟色の115系に乗車して高崎駅を目指します。両毛線にはこの115系のほかにロングシートの107系も使用されていますので、115系に乗車できてラッキー!といったところです。
 伊勢崎→新前橋の間は始めて乗車する区間ですが、今年あたり両毛線もゆっくりと乗車してみたい線区ですね。




⑦高崎(1515)→長野(1604) [あさま577号]
 高崎からは新幹線で長野に戻ります。東武特急も「速い!」と思ったのですが、やはり新幹線は別格ですね。うとうととしている間に長野に到着してしまいました。




 今回は関東の私鉄を代表する「スペーシア」に乗車しましたが、とても20年を経過した車両とは思えませんでした。どうしてJRはこういう風格があって重厚な車両を作れないのですかねぇ?
 また、JRは「車両保守・整備・清掃」という分野にもっと力を入れないと、お客さんがどんどんJRから離れていってしまうことを理解したほうがいいと思った1日でした。
 
【乗車日:平成22年1月8日(金)】鉄道コム

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※快速[スノーエクスプレス十日町]乗車記【前編】からの続きです。



◎十日町にて
 今回は「びゅうパック」を利用していますので、十日町では「越後妻有交流館キナーレ・明石の湯」での入浴が可能となっています(地元名産品ちょっぴりプレゼントも魅力です。)。
 …ですが、やはり十日町に来たならば「小嶋屋のへぎそば」を味わって帰らなくては…と思い、小嶋屋さんに行く予定にしていたのですが、出発直前になり十日町駅で新潟県から長野県にDCキャンペーンを引き継ぐ「デスティネーションキャンペーンのバトンタッチセレモニー」が開催されるということがわかり、しかも新潟県側からは国鉄色のキハ28・58を使用した団体列車[新潟・信州DCリレー号]が入ってくるということがわかりましたので、駅でセレモニーや列車等の撮影をすることにしました。





②十日町(1518)→長野(1826)  9124D 快速[スノーエクスプレス十日町号]
(←長野① キハ48-701+キハ48-1701+キハ48-702 ③十日町→)
 快速[スノーエクスプレス十日町号]は十日町駅到着後、転線を行い1番線に入っているのですが、客扱いが開始されたのは快速[]が発車した後となり午後3時頃でした。
 [リゾートトレイン飯山]の時は往復とも同じ号車・同じ座席番号でしたが、今回は座席が反対側となっていましたので、往復で沿線両側の景色を楽しむことができます。

 とは言うものの十日町はボタン雪が降り続いておりほとんど視界もありませんので、帰路はゆっくりと乗車していきます(沿線の観光案内もありませんでした。)。車内もほとんど話をしている声が聞こえず、わずかに聞こえるのはジョイント音とディーゼルエンジンの唸り音だけです(この列車は本当に静かです。)。

 帰路での長時間停車は飯山駅となりますが、飯山駅の到着時刻は17時5分ということで、この時期でこの時間では写真は取れないはずですが「恐るべしデジカメ」です。三脚なしの手持ちでも十分写真が撮れてしまいます。
 駅舎から外に出て暗闇にたたずむ「ぶな編成」を撮影します。

 飯山を出発すれば長野まではあとわずか。[リゾートしらかみ]の「ぶな編成」の乗り心地をたっぷりと楽しみます。
 2月にも快速[スノーエクスプレス十日町号]は走りますが、その時は「青池編成」が使用されますので、次にこの車両に乗れるのは何時になるのかなぁ~なんてことを考えているうちに、列車は定刻どおり銀世界の長野駅に到着し、無事今回の乗車も終了しました。

 ちなみに…今回は記念乗車証の配布等はありませんでしたが、えのきだけ1パック、笹団子1個、はっか糖1袋、その他パンフレットを山ほどいただきました。




 五能線を走る「リゾートしらかみ」は専用列車と思っており、3種類の列車に乗るには何年かかることやら…と思っていたのですが、なんと1年間の間に3種類の列車全てに乗車する事ができました(「青池編成」への乗車記はこちら…http://tomodachiya221.at.webry.info/200901/article_45.html、
「くまげら編成」への乗車記はこちらです…http://tomodachiya221.at.webry.info/200909/article_47.html
 ぜひ、ご覧になってください。)。

 さて、今回の[スノーエクスプレス十日町号]の運転をもって信州DCのプレキャンペーンはひとまず終了となると思われます。来年はいよいよ本番を迎えますが、本番ではどのような列車が走るのか今から楽しみですね。



【乗車日:平成21年12月19日(土)】鉄道コム

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 今年の1月に[リゾートしらかみ]の「青池編成」を使用した、快速[リゾートトレイン飯山]が走ったときには「まさか五能線用のリゾート列車に長野で乗れるなんて…」と感激に浸りながら子供と乗車したのが、つい昨日のような気がするのですが、それから1年も経たないうちに再び飯山線に[リゾートしらかみ]編成が走る事になりました。

 しかも今回は前回の編成とは異なり「ぶな編成」を使用しての運転です。びゅうパックの発売初日にチケットも無事購入できましたので、今回は(も)我が家の「鉄子」と2人で十日町までの往復乗車を楽しむことにしていたのですが、時ならぬ大雪のため無用なトラブルを回避するため、今回は私1人で出かけることにしました。





①長野(1100)→十日町(1340)  9123D 快速[スノーエクスプレス十日町号] 
(←十日町③ キハ48-702+キハ48-1701+キハ48-701 ①長野→)
 長野駅には10時15分位に到着したのですが、発車番線が当初の4番線から2番線に変更されていました。その2番線ホームに車両は入線していないのですが結構な乗客が集まっています。「何をやっているのかな?」と見に行ったところ鉄道グッズの展示即売会が開催されているようで、長総で解体された113系の部品等が多数販売されており、鉄道ファンを中心に結構売れていたようです。

 列車は発車15分くらい前に長野総合車両センターからゆっくりと入線して来ました。[リゾートしらかみ]の「ぶな編成」をまさか長野駅で見ることができるとは思ってもいませんでした。
 ひととおり撮影をしたのち、急ぎバウチャー券と駅弁を引き換え車内に入ります(お弁当の引き換えは10時50分までとなっているからです。)。自分の席に座り出発を待ちましたが、名古屋から到着する特急[WVしなの号]が雪のため遅れているようで、快速[スノーエクスプレス十日町号]は6分ほど遅れて長野駅を発車しました。
 静かで綺麗な車内、大きな窓からは太陽の日が燦燦と降り注ぎ、ピッチの広いシートにゆったりと腰を下ろし、これからてっぷりと乗車を楽しむことにします。

 さて、今回乗車する[リゾートしらかみ]の「ぶな編成」ですが、この編成は[リゾートしらかみ]の第2編成となる車両で、2003年4月の東北新幹線八戸駅開業に伴い、運転本数を2往復にするために増備された車両です。
 第1編成の「青池編成」と同じく1・3号車は2-2のアブレスト配置のリクライニングシート車、2号車は4人用ボックス席となっていますが、先頭車の形状は「青池編成」とは大きく異なり、後に登場する「リゾート用車両」の基本形ともなったスタイルとなっています。また、車体色・内装とも編成とも意味通じる緑色で統一されており、シックな感じでまとめられています。

 快速[スノーエクスプレス十日町号]は銀世界となったりんご畑を見ながら、最初の停車駅となる豊野駅に停車します。当初の予定では3分ほど停車の予定でしたが、長野駅の出発が遅れたため僅かな停車をした後、快速[スノーエクスプレス十日町号]は発車します。豊野駅を出発するとしばらくの間、線路は複線区間のように2本引かれています。列車は進行方向右側の線路に転線をした後、右に向きを変えるととに信越線に別れを告げて飯山線に入っていきます。

 今回、この列車には「飯山駅長」が乗車されており、優しいの口調で飯山地方の観光案内を行ってくれます(山の名前などは地元の人でないとわかりませんから、今回の説明はありがたかったです。ちなみに飯山駅長の話ですと、今日の十日町は60センチの積雪ということでした。)。
 また、飯山線沿線活性化協議会の皆さんも途中駅から乗車してきて、車内で沿線各地の観光案内やちょっぴりプレゼントをしてくれました(えのきだけ1袋をいただきましたので、妻へのお土産とさせていただきました。)。

 飯山駅では14分停車の予定でしたが、遅れを取り戻すため12分ほどの停車の後発車します。さて、車内ですが長野駅のアナウンスでは「全席売り切れで~す。」と言っていたのですが、結構空席が目立ちます(まあ、私も今回子供の席を空けている状態ですからあまり大きなことは言えませんが…。)。

 快速[スノーエクスプレス十日町号]は雪深い地方へ向かっていますので、雪があるのは当たり前なのですが、長野市内も雪景色だったので、進めど進めど景色に変化というものが感じられません。
 戸狩野沢温泉で5分停車したのち、列車は再び千曲川に沿って進みます。さすがにこの辺から雪の量が増えてきたなぁ~と実感できます。
 森宮野原駅では側線に保守用のロータリー車が停車しています。運転士の方たちが乗り込みましたので「何をするのかな?」と思っていたところ、長野方面に進みながら勢いよく雪を吹き飛ばし始めま、非常にいいものを見させていただきました。
 森宮野原を出発すると長野県から新潟県に入ります。車内の観光案内で初めて知ったのですが、飯山線が信濃川を渡るのは1回だけとこと。なんとなく何回も鉄橋を渡っているような気がするのですが、意外な事実でした。

 長野県内は比較的天気がよかったのですが、新潟県に入り津南駅を過ぎた辺りからは雪が降り始めました。雪国・新潟ですので珍しくはないのでしょうが、その降り方はやはり長野とは違いますね。
 そんな事を思っているうちに快速[スノーエクスプレス十日町号]は十日町駅に到着しました。

※快速[スノーエクスプレス十日町]乗車記【後編】に続きます。

【乗車日:平成21年12月19日(土)】鉄道コム

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 10月からスタートした「信州DCプレキャンペーン」ですが、10月中は旧型客車を使用した快速[セピア色の※※]が県内各地を走り、沿線を含めて結構な賑わいを見せるなど、来年の本番に向けてのムードが高まってきました。

 そしてこのプレ・キャンペーンの中盤を締めくくるのは485系を改造したお座敷列車・宴を使用した急行[信濃路の宴]です。

 当初は乗車予定は無かったのですが、ふらっと立ち寄った駅の窓口で販売状況を聞いたところ「だいぶ残っていますよ!」と言われたため衝動買いをしてしまいました。
 本当は往復とも全区間乗車したいところですが、予定等もあるため往路の松本までの乗車だけですが、久しぶりのお座敷列車の旅を楽しんできました。
※お座敷列車への乗車は、平成20年1月26日の快速[お座敷冬の味覚号](JT「ゆう」使用)以来となります。




①長野(938)→松本(1101) 9502M 急行[信濃路の宴] 485系6連
(←松本⑥ クロ485-1+モロ485-2+モロ484-4+モロ485-3+モロ484-5+クロ484-3 ①長野→)
 長野駅に到着したのは9時10分くらいでしょうか。6番線ホームにはまだ列車は入線していないようです。
 毎度のことながら「どうせ発車直前にならないと入線してこないだろうなぁ~。」と思っていたところ、9時25分過ぎに列車が入線してきました。 
 ホームにはさほど多くの乗客等がいませんでしたので、特に混雑等も無く列車の撮影を終えて車内に入ります。

 さて、今回乗車する485系・宴ですが、この車両は当初から和式車両に改造された初めての車両ということです(JR東日本としてはという注釈がつくようですが。)。種車となった車両が交直流電車ということで、電化区間であればどこでも走れ、また、機関車交換が不要という事で走行速度も高いため到達時間の短縮が図れるということで、以後、485系を改造した和式車両がいくつも登場したのはご承知のとおりです。

 和式車両としてのデビューは1994年6月ということですから、誕生から15年以上経過しますが、その独特なスタイルは今見ても斬新と思えます。また、15年以上前の製造にもかかわらず、掘りごたつ式の座席となっており、さすがに「最初からお座敷列車として改造した列車」であることがわかります(ちなみに「ゆう」は途中から改造されたため、掘りごたつ式ではなく、単なる畳敷きの室内となっていました。)。

 6両編成の車両はそれぞれ号車ごとに名前が決まっており、1号車は「いこい」、2号車は「ろばた」、3号車は「はなやぎ」、4号車は「にぎわい」、5号車は「ほほえみ」、6号車は「へいあん」という名称がついています。
 私は今回4号車ということで「にぎわい」への乗車なのですが、先客がいましたので5号車の車端部にあるソファーシートでくつろぐことにしました。

 列車は定刻に長野を出発し、一路上諏訪を目指します。今回、この列車は上諏訪まで行くのですが、私は所用の為、今回は松本までの乗車です。
 見慣れた篠ノ井線ですが、違った車両から外の景色を見ていると、いつもとは違った感じがします。

 最初の停車駅は篠ノ井駅です。この駅では特急列車との交換を行うため6分ほど停車します。いつもですと外に出て写真撮影を…というパターンなのですが、今日は風が冷たく、いつも以上に車外が寒く感じられましたので発車まで社内で過ごします。篠ノ井駅を発車すると塩尻機関区篠ノ井派出を右手に見ながら、姨捨に向けて山登りが始まります。時期的に晩秋と呼ぶべきか初冬と呼ぶべきか難しい時期ですが、紅葉もまだまだ残っていますので、色づく山並みを見ながら進みます。

 姨捨駅では特急列車の退避と普通列車との交換のため16分ほど停車します。いつもですと撮影で大混雑しますが、もともと列車の定員が少ないためでしょうか、それとも集まってきていた撮影者が少なかったせいでしょうか、さほどの混雑もせず撮影をすることができました(列車の定員は150名ほどですが、実際に乗っている人は定員の1/3程度だったと思われます。)。

 快速[みすず]の出発を見届けると、急行[信州の宴]の発車時間です。列車は撮影者や見物客らに見送られながら姨捨駅を後にします。姨捨駅を出発すると下り勾配となる関係もあり、列車は極めてスムーズに静かに進んでいきます。こういう乗り心地を味わうと「さすが元特急車両だなぁ~」と思います。

 気がつくと列車は明科駅を出発し、国道19号線と平行に進んでいきます。天気がよければこの付近から北アルプスが綺麗に見えるのですが、残念ながら今日は天気が悪く山の稜線すら見ることができません。右手に犀川(この付近では梓川・奈良井川という名ですね。)が近づいてくると間もなく松本駅です。

 できることならもっと乗車していたのですが、ここで戻らないと子供との約束が果たせなくなってしまいますので、後ろ髪を引かれる思いで下車をしました。





②松本(1210)→長野(1329) 433M 115系3連【N11編成】
(←長野 クハ115-1232+モハ114-1169+クモハ115-1522 松本→)
 松本からは115系の普通列車に乗車して長野に戻ります。長野⇔松本間を115系に乗るのも久しぶりです。ちなみに、この列車、異様に暖房が効いており汗をかきながらの乗車となってしまいました(個人的には「弱冷車」というものがあるなら「弱暖車」というのがあっても良いような気がするのですが…。)。




 久しぶりのお座敷列車に乗車しましたが、どうしても「お座敷列車」=「団体客用」というイメージが強く、わたしのような「お一人様」には少々気が引けてしまいます。
 ただ、今回乗車した「宴」には運転席後部の展望室をはじめ、各号車の車端部にはソファーシート等が設備されていたおかげで助かりました…。

【乗車日:平成21年11月28日(土)】鉄道コム

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