TOMODACHIYA鉄道日記

 私が撮影した列車や乗車した列車の記録をアップさせていただいています。  基本的には「不定期更新」となっていますので、あしからずご了承願います!

カテゴリ: 2009年度

※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。写真がありませんが、よろしければご覧ください(by管理人)。


 昨年末に富山駅南口に次世代型路面電車(LRT・セントラム)がデビューしました。早く乗りに行きたいと思っていたのですが、日常の生活に追われ、あれよあれよという間に月日が経ってしまいました。3月に入りようやく行ける見込みができましたので、こちらも以前から「乗りたい!」と思っていた富山地方鉄道で第2の人生を歩んでいる、元西武鉄道のレッドアローを含めて「乗り鉄」に出かけてきたのですが…。



①直江津(653)→富山(844) 532M 475系3連【A02編成】
(←富山 クハ451-30+モハ470-2+クモハ471-2 直江津→)
  今回の「乗り鉄」は直江津駅からのスタートです(駅南口に1日500円のパーキングがあります。)。直江津駅は信越線と北陸線が交わる駅で、JR東日本と西日本との境界駅にもなっているため、多種多様な列車等を見ることができます。そのため少し直江津駅には早めに到着し急行[きたぐに]などを撮影します。

 さて、富山駅までは、いまや希少価値の出てきた475系普通列車に乗車します。今回のダイヤ改正では置換えの対象とはならなかったようですが、製造からの年数がだいぶ経過していますので、いつ置換えの対象となっても不思議ではない車両ですので、今のうちに記録等に留めて置きたいですね。

 直江津駅を定刻に出発したのですが、能生駅で「運転確認」ということで5分ほど停車。また、浦本-糸魚川駅間が強風のため速度を落としての走行ということで、糸魚川に到着するまで間に17分ほど遅れが生じてしまいました。その後、回復運転を行なうものの、ほとんど回復することができず富山駅には16分遅れで到着しました。




◎富山市内でセントラムに乗車
 富山駅では南口の改札を出て、昨年の12月23日に開業した「富山地方鉄道・市内電車環状線」に乗車します(開業は12月23日でしたが、営業運転は翌24日から。)。1周3.4Kmを20分で周回するこの環状線は、次世代型路面電車(LRT)で、愛称は「セントラム」と呼ばれます。マイカーの普及で路面電車の廃止が進みましたが、中心部の活性化などを目的に約900mレールを新設して既存の路線と接続し、37年ぶりに環状運行が復活したということです。

 富山市は駅の北口にも「富山ライトレール」が岩瀬浜まで走っており、これで駅の両側でLRTが走っていることになります。なお、北陸新幹線開通後には「富山ライトレール」との接続も検討されているようです。

 「セントラム」と呼ばれる新型車両は2両1編成となっており、色こそ異なりますが「富山ライトレール」の[ポートラム]と同じ車両です。ちなみに[ポートラム]は7種類(色)の車両が走っていますが、[セントラム]は白、黒、銀の3種類(色)の車両のみです。

 本当はICカード(エコマイカと言うそうです。)を購入して乗車しようと思っていたのですが、ICカードの使用は3月14日からということで、今日は現金で乗車することにしました。

 [セントラム]の乗り場はJR駅から若干離れてはいるものの、従来の路面電車の「富山駅前」と同じ場所から発車しますので、普段利用される富山の方には分かりやすいのでしょうね。道路の真ん中にあるホームで待つこと数分、真っ白なボディにでかでかと広告が入ったセントラムが到着します。とりあえずこの列車に乗って撮影ポイントを探すことにします。乗車から7~8分でお城をバックに撮影ができそうなポイントの「国際会議場前」で下車します。[セントラム]は1周20分、運転間隔は概ね10分ですので、少し待っていれば次の列車が来ます。次に来たのは車体広告がされていないシルバーボディの[セントラム]です。お城をバックに無事撮影をすることができました。再び10分待ったところで白いボディの[セントラム]が再び来ましたので、これに乗って富山駅まで戻りました。

 さて、セントラムの車内はというと低床ボディということで、ほとんど路面との段差がなくスムーズに乗車することができます。シートはブラウン×ブラックというシックな感じですが、車体色のモノトーンとそして富山の街並みともよく似合っていると(私は)思います。
 路面電車ということで「走りはゆっくりと…」というイメージがあるのですが、セントラムは意外と元気のいい走りを見せてくれます。また、サスペンションがどんな感じか分かりませんが、意外と柔らかい乗り・かどがない心地で少々驚きでした。

 富山駅の南口にデビューして約3か月立ちますが、市民の皆さんの目にもまだ新しく映るようで[セントラム]が走ってくると多くの人が目を向けてくれます。
 富山の街には北口には[ポートラム]、南口には[セントラム]というLRTが走っています。もしかすると富山市は今、時代の最先端をいく街なのかもしれませんね(長野も善光寺さんまでLRTがあればいいのに…と思ってしまいました。)。





②電鉄富山(1038)→新魚津(1114) UN3 特急[うなづき3号] モハ14760形2連
(←新魚津 モハ14766+モハ14765 電鉄富山→)
 [セントラム]を楽しんだ後は、富山地方鉄道の電鉄富山駅に向かいます。ここからは特急[うなづき3号]に乗車して新魚津駅を目指します。
 この特急[うなづき3号]には、元西武鉄道の5000系・レッドアローが使用されています…と思って下書きの原稿を用意していたのですが、残念ながら特急[うなづき3号]にはモハ14760形が使用されていました。
 乗車せずにJRで帰ろうかどうか考えたのですが、富山地方鉄道への乗車も初めてなので、当初の予定どおり特急[うなづき3号]に乗車して「新魚津」に向かいます。

 今回乗車するモハ14760形は、富山地方鉄道創立50周年を記念して昭和54年~56年に製造された、富山地方鉄道のオリジナル車両です。デビュー翌年の昭和55年には「ローレル賞」を受賞した栄誉ある車両でもあります。製造から30年以上経過している車両ということで「オールドタイマー」の仲間なのですが、車内は綺麗に手入れがされており、また、赤いモケットシートも綺麗でほどよい柔らかさを保っており、整備の手が隅々まで行き届いている感じを受けました。

 さて、定刻に電鉄富山駅を出発した列車はJR線を左手に見ながら徐々に進行方向を南東に変え進んでいきます。住宅街(正確に言えば家と家の間ですが…。)を時速90km/hという速度で駆け抜けていきますが、運転席後方の席から見ていると「そんなに速度を出しても大丈夫なの?」と思え、座っているこちらの方がちょっとびっくりです。ピッチングは多少感じますが、地方私鉄ですからこんなもんでしょうね(乗っていると結構楽しいです…。)。
 全く初めて乗車する路線なので知らなかったのですが、途中の上市駅はスイッチバック駅となっており、ここで列車は進行方向を変えて進みます。
 しばらく田園地帯を進むと中滑川駅の手前付近からJR線との距離が縮まってきて、最後はJRと併走していきます。そのまましばらくすると列車は間もなく新魚津駅に停車しました。





③新魚津(1132)→直江津(1230) 1053M 特急[北越3号] 485系6連【T13編成】【乗車:2号車】
 新魚津駅はJR魚津駅に併設される形で作られているため、地下連絡通路を渡ってJR魚津駅に入ることができます。
 今回の「乗り鉄」には特別な切符(青春18キップ等)は使用していませんので、魚津からは特急に乗車して直江津駅まで一気に戻ります。
 本日の特急[北越3号]にはT13編成が使用されていました。




 JR東日本では平成生まれの特急車両を一生懸命お金をかけて解体しています。一方、地方の中小私鉄では何十年も前に製造した車両を修繕しながら大切に使用しています。快適性という面で考えれば、最新型の車両のほうが望ましいということに間違いはないのですが、エコロジーという面ではどちらがいいのでしょうね?
 今回の「乗り鉄」では、セントラムの「黒色」と「元西武鉄道のレッドアロー」に乗車することができませんでした。
 どちらも次回以降のお楽しみにしておきますね。


 「ポートラム」の乗車記はこちら…http://tomodachiya221.at.webry.info/200804/article_17.html


【乗車日:平成22年3月14日(日)】鉄道コム

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 昭和46年のデビュー以来、交直流区間はもとより横川-軽井沢間のエースとして活躍を続け、JR化後においても上越線・信越線経由で首都圏に顔を出していた489系ボンネット車ですが、ついに今回のダイヤ改正をもってその活躍に終止符を打つことになりました。
 急行[能登]そのものは臨時急行として残りますが、使用車両の受持ちがJR西日本からJR東日本に移管されてしまいますので、ボンネット型・国鉄色の489系を見ることも乗ることも最後になってしまうようです。
 乗車する機会はないだろうなぁ~と思っていたのですが、仕事の関係で都内に来ましたので「これが本当に最後!」ということで、489系・能登編成を使用する[ホームライナー鴻巣3号]に乗車してきました。




○上野(1840)→鴻巣(1930) 3973M [ホームライナー鴻巣3号] 489系9連【H03編成】
(←鴻巣⑨ クハ489-5+モハ489-13+モハ488-5+モハ489-20+モハ488-205+サロ489-25+モハ489-30+モハ488-215+クハ489-505 ①上野→)
 これから乗車する489系・能登編成は、急行[能登]に使用される車両ですが、その運用につくまでの間に[ホームライナー鴻巣3号]と[ホームライナー古河3号]にも充当されるため、乗車するチャンスは結構あります。

 本来なら急行[能登]に乗車を…というところですが、明日も朝から長野で仕事ですので、時間の早い[ホームライナー鴻巣3号]に乗車することにしました。
 ダイヤ改正が迫っており混雑が予想されていましたので、17時50分頃に上野駅に到着したのですが、なんと券売機の前には既に人の列が出来ていました(しかも[ホームライナー鴻巣1号]のライナー券を販売している最中にもかかわらず…。)。

 このあと[ライナー券]の発売時間までに人の列はさらに伸び、上野駅の8番線ホームには[ライナー券]を求める人と489系の勇姿をカメラに収めようとする人で大混雑の状態となります。
 18時10分頃になり[ライナー券]が発売になり、無事、購入することができましたので、なんとか今回は乗車することができることになりました。その後、乗車する人の列に並び列車の入線を待ちます(傍から見ると不思議な光景でしょうね…。)。
 18時20分頃、[ホームライナー3号]に使用される489系が、ものすごいカメラの放列に迎えられながらホームに入ってきます。

 その後、ライナー券のチェックを入口で行なってから車内へと入ります。いつもならば先頭車となる⑨号車に向かうのですが、今回は最後尾の①号車に向かいます。1号車の車体番号は「クハ489-505」と表示されています。そうです、この車両が横軽区間でEF63と強調運転を行なっていた車両なのです。489系への乗車は今回が最後になりますので、今回はこの1号車に乗車します。なお、この1号車は急行[能登]ではレディースカーとなっていますので、急行[能登]では絶対に乗車できませんので、その意味でも1号車への乗車は貴重ということになります。

 乗車する人の波が途切れた頃、私も車外に出て489系の勇姿をカメラに収めます。ホーム一帯は凄い数の人で溢れかえっていますが、なんとか撮影をして車内に戻り発車のときを待ちます。

 [ホームライナー鴻巣3号]は定刻どおりに上野駅を出発します。ライナー券がどのくらい売れたのかは不明ですが車内はほぼ満席の状態です。
 聞きなれないチャイムのあと車内放送が始まります。今回は鴻巣駅に到着するまでの間、このチャイム音のほか「信濃の国」、「佐渡おけさ」、「鉄道唱歌」のチャイムを聴くことが出来ましたので、もしかすると車掌さんのサービスだったのかもしれません。

 列車は快調に…と言いたいところですが、さすがにラッシュ時間帯のせいでしょうか「湘南・新宿ライン」の列車に向かれたり、「京浜東北線」の列車と併走したりしながらゆっくりとした速度で鴻巣を目指して走り続けます。
 最初の停車駅となる浦和駅では降りる人が少なかったのですが、次の大宮駅では1/3程度の乗客が降ります。大宮駅までは30分に満たない時間ですが、エクストラコストを支払っても「座って帰りたい。」という人が多いということがよくわかります。

 車内がだいぶ空いた[ホームライナー鴻巣3号]は、若干ペースを上げながら北を目指して走り続けます。上尾、桶川、北本駅で残った乗客の大半が下車してしまいましたので、車内に残っているのはごく少数の一般客とコアな鉄道ファンのみです。
 車内の移動も楽に出来るようになったため、車内のアコモ状況を観察・撮影する人、車体番号をチェック・撮影に回る人、車内放送を録音する人・撮影する人など、皆、自分のスタイルで乗車を楽しんでいます(一番多いのは、じっくりと座って乗車を楽しんでいる人です。)。

 いつまでも乗車していたいところですが、この列車は「鴻巣」止まり。名残惜しい気持ちを引き釣りながら、最後の乗車となった489系の車内を後にすることとしました。




 489系が急行[能登]から引退することは承知していますが、489系そのものはどうなるのでしょうか?このまま引退→廃車となるのか、それとも波動用として残すのか…。
 国内では貴重なボンネットタイプの車両です。短編成化(2M2Tでも!)をしてもいいのでもう少し見ていたいというのが本音ですね。


【参考】
急行[能登]の乗車記 http://tomodachiya221.at.webry.info/200907/article_65.html
           http://tomodachiya221.at.webry.info/200909/article_32.html
[ホームライナー鴻巣3号]乗車記 http://tomodachiya221.at.webry.info/200809/article_1.html


【乗車日:平成22年3月10日(水)】鉄道コム

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 明日(3/10)の朝から本社で会議があるため前泊で都内に来ました。ダイヤ改正直前ということで上野駅は特急[北陸]や急行[能登]の撮影で賑わっている事と思いますが、こちらについては明日の会議終了後に回すことにして、今夜はホテルに入るまでの時間を利用して京葉線に乗車します。

 京葉線については、現在、201系、205系、209系500番台車、E331系など多種多様の車両が使用されていますが、JR東日本からは「2010年夏頃からE233系導入し、安全性の向上とサービス改善を図る。」旨のプレスリリースが行なわれています。
 導入される車両数は250両ということで、このE233系が導入されると201系の全てと205系の一部が廃車に、残った205系と209系500番台車は武蔵野線等に転用されるとのことです(E331系のみ継続使用されるようです。)。

 なかなかこの区間を普通列車で乗車する機会などありませんので、今回は景色が全く見えない夜間、しかもラッシュ時間帯、もうひとつおまけに今夜は「雪」という悪条件ではありますが、蘇我駅まで異なる車両に乗車して1往復してきました。





①東京(1837)→蘇我(1922) 1819A 快速 205系10連【乗車:1号車クハ204-117】
  「往復で異なる車両に乗る。」と書くと簡単なのですが、201系2編成、209系は4編成しかないため遭遇する確率は低い状況です。従って「とりあえず蘇我駅まではホームに入っている列車に乗車する。」ことにし、蘇我駅で往路とは異なる車両が来るまで待つことにします。

 …ということで、東京駅を延々と歩いて京葉線ホームに向かいます(次の駅に到着しそうなくらい歩きます。)。京葉線ホームには既に2本列車が入っており、一方は上総一ノ宮行きの快速列車、もう一方は蘇我行きの普通列車です。使用されている車両はどちらも205系でしたので、快速列車に乗車してひとまず蘇我駅を目指すことにしました。
 当然ですが、この時間帯の快速列車ですから車内は満員!外の景色など見る隙間もない状態の車内に何とか身体を入れ込みます。

 乗り込んでみて205系の印象はというと…「狭い。」というのが第一印象です。最近、都内に来たときに乗る車両と言えばE231系やE233系のワイドボディ車がほとんどですから、これらの車両と比べてしまうと、やはり「狭い」と感じてしまいます。
 特につり革を手にして立っていると、反対側に立っている人の背中と触れ合うことがありますので、視覚的だけでなく感覚的にも狭さを感じてしまいます。また、エアコンのユニット部分が張り出しているため天井が低く感じてしまうことや、経年により車内が暗く感じてしまうという部分から「車両が古く思えてしまう。」といったところが205系の印象でしょうか…(走りの質感もやはりこと昔前の車両という感じがしました。)。

 ただ、この間隔は「他の車両と比べると。」ということですので、この区間を利用されている方にとって見れば頼りになる存在ということになるのでしょうか…
 蘇我駅に着くまでの間に「空くかな?」と思っていたのですが、混雑は全く解消されることなく、私も立ったまま蘇我駅まで乗車しました。





 京葉線の列車は頻繁に到着するのですが、来る列車はなぜか全て205系。普通の車両とメルヘン車の違いはあれど全部205系。
 京葉線ホームで待っていても仕方がないので、内房線ホームに移動して房総用のE257系や209系の写真を撮っていると、ようやく赤いストライプの209系500番台車が京葉線ホームに到着しました。折返しの列車は「普通列車」のようですが、「東京までは快速に抜かれません。」と車内放送がありましたので、この列車に乗って東京に戻ることにしました(雪が本降りになってきたので早く帰りたかった!というのも本音)。

 さて、209系500番台車に初めて足を踏み入れます。「広い。」これが最初の感想で、次は「この車両ってE231系と同じだよね…。」となります。まあ、E231系はこの車両をベースに製造した車両ですので、同じと言えば同じ車両ということになると思います。
 がらがらの車内を先頭車まで歩いて進みます。シートに座り足を投げ出しても反対側まで相当の距離がありますので、ワイドボディということが実感できます。

 列車は雪が降る蘇我駅を定刻に発車します。現在のE233系と比べるとインバータの立ち上がり音が賑やかに感じられますが、加速に比例して音色が変わっていきますので「音鉄派」にはたまらない車両ではないかと思われます。

 デビュー当時は京浜東北線で活躍していたこの車両ですが、京浜東北線にE233系が導入されてるといことで京葉線に追いやられ、今度はその京葉線にE233系が導入されるからということで武蔵野線に追い出されてしまうようです。個人的には「E233系と十分勝負できる車両」と思うのですが、そこが少数車両の悲しさで、効率化・共用化を前面に押し出されてしまうと転属も仕方が無いといったところでしょうか…。

 混雑緩和対策には申し分がない車両ですので「最後の209系」と呼ばれるくらい、長く新転地での活躍を期待したいところです。
 蘇我駅を発車後もガラガラの車内状態が続いていたのですが、ようやく舞浜駅から行楽帰りの若い人達がどっと乗り込んできて、ようやく「都会の列車」らしくなり東京駅に到着しました。





 さて、今回は205系と209系500番台車に乗ることができたわけですが、「青い201系」が残ってしまいました。列車に乗っていると「あっ、今、201系とすれ違った。」と分かるのですが、ホームで待っているとなかなか来ないのが不思議です。引退までにはもう少し時間がありそうなので、チャンスがあれば再チャレンジを…と思っているところです。


【乗車日:平成22年3月9日(火)】鉄道コム

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 大糸線を走る485系[いろどり(彩)]と言えば、快速[北アルプスいろどり号]が定着しつつありますが、1月~3月には設定が無く、その代わり「団体臨時列車」として[大糸線雪見列車]が2月6日(土)と3月6日(土)の2日間設定されました。
 松本から大人1名4,800円という料金ですが、この金額には往復の乗車券・指定席券のほかにホテルでの豪華食事と入浴券が付いていますので、ずいぶんとお得な感じがしましたので「団体列車」ですが思い切って参加をしてみました。




①松本(1051)→白馬(1158) 9543M 団体臨時列車[大糸線雪見列車] 485系いろどり(彩)【N201編成】
(←白馬⑥ クロ481-1502+モロ485-1007+モロ484-1007+モロ485-1024+モロ484-1024+クロ481-1503 ①松本→)
 今回の乗車は松本駅からとなりますので、松本駅の西口まで車で向かい有料駐車場に入れて駅へ向かいます。
 今回の団体臨時列車は富士見駅始発の列車ですが、松本からの乗客が多いようで、ホームにはそのような方が大勢列車の到着を待っています。
 今回、私が指定された座席は1号車の座席車なのですが、[いろどり(彩)]には何回も乗っているのですがなぜか必ず6号車のピンク色のシートに座っています。今回は始めて1号車の藤色のシートに座ることができます(当然、座り心地は同じですが…。)。

 さて、松本に到着した[大糸線雪見列車]は乗車率2~3割での到着しましたが、松本から多くの人が乗り込み、あっという間に満員の状態となりました。乗客は圧倒的に女性のグループが多く、男性は1車両に数名程度しか乗っていません。女性が多いためでしょうか、車内の賑やかなこと賑やかなこと…。
 その反面、列車の写真を一生懸命に撮っているのは私を含めて2~3名しかいません。おかげで停車時間は短いですが誰も邪魔をされずに撮影をすることができました。

 列車は雨混じりの大糸線を北に向かって進みます。天気がよければ北アルプスを見ながら乗車出来るのですが、残念ながら今日は稜線すら見ることはできません。仕方がないので今日はゆったりと座って皆さんの話に耳を傾けながら乗車することにしました。
 団体列車という性格のためでしょうか、途中の停車駅の案内というものがありません。まあ、降りる人がいないので当然と言えば当然なのでしょうが、なんとなく不思議な感じを持ちながら乗車を続けます。

 最初の降車駅となる大町では「どのくらい降りるのかな?」と思ったところ、なんと7割くらいの人が降ります。今回の3コース(大町・白馬・南小谷のコースがあります。)で一番近い大町コースの料金が一番高いので、「一番人気がないのかなぁ~」と思っていたのですが、さすがに「くろよんロイヤルホテルで日本料理吉兆」の昼食ということで人気が高いようです。

 大町コースの人たちが降りた車内は閑散としています。1号車も乗客が10名足らずになりましたので、好きな座席に移動して車窓を楽しみます。
 大町駅を出発すると民謡の語り部「もんぺの会」の皆さんによる観光案内と「民話の朗読」が行なわれました。この催しは他客臨時列車の快速[北アルプスいろどり号]の時と同じです。また、仁科三湖の通過時には速度を落として走るのも同じでした。
 仁科三湖を過ぎると列車は速度を上げて白馬駅に向かいます。そして送迎バスが到着している白馬駅に定刻に到着しました。



○白馬にて
 白馬到着後は送迎バスに乗車して「白馬東急ホテル」に向かいます。ここが今回の昼食会場(白馬コースの場合)となっているわけですが、思っていたよりも豪華なホテルでびっくり。そして、昼食会場に案内されて出された昼食を見て2度びっくり。これが4,800円のパック料金に含まれている昼食なの?と思えるほど豪華なメニューでした(松本⇔南小谷間の往復運賃が2,220円、快速のグリーン料金が往復で1,900円ですから、昼食代金は680円ということになりますが、とてもこの料金では食べることができない食事でした。)。
 また、今回のサプライズということで、今回はオカリナの演奏を聴きながら食事をすることもできました(白馬オカリーナ「風の音」という皆さんでした。)。
 昼食後は入浴も可能なのでしたが、基本的に「昼間の入浴」は嫌いなのでホテルのロビーで雑誌などを読みながら出発までの一時を楽しみました。





②白馬(1530)→松本(1718) 9534M 団体臨時列車[大糸線雪見列車] 485系いろどり(彩)【N201編成】
(←松本① クロ481-1503+モロ484-1024+モロ485-1024+モロ484-1007+モロ485-1007+クロ481-1501 ⑥白馬→)
 ホテルから送迎バスで白馬駅に送っていただき、ここからは再び団体臨時列車[大糸線雪見列車]に乗車して松本駅に戻ります。
 往路は基本的に特急列車のダイヤ(特急[WVしなの81号]のダイヤ)ですので、運転停車の少ない「早い列車」でしたが、帰路は帰宅ラッシュにかかる時間帯にダイヤを入れていますので、結構運転停車が多く、また時間が長い停車等もありましたが、「まぁ、これが団体列車かな?」と思っていましたので、あまりストレスを感じることもなく松本に戻ってきました。





 「行こう!」と思い立ったのが2月2日、2月6日(土)のコースを申し込んだところ「全コースとも満席です。」とのこと。それならば「3月6日(土)のコースは?」と聞いたところ「白馬コースが残り2席です。」とのことでなんとか滑り込みセーフで申し込みができたところです。

 最近はバス旅行に客足を取られがちのJRですが、今回のような料金プランの企画はなかなかいいのではないでしょうか?今回は始めてJRの団体旅行に参加をしてみましたが、ホテルのランク、サービスはもとより食事もとても良かったように思えました。
 いろいろな列車でこのようなプランがあれば、多客臨だけでなく団臨への乗車も非常に魅力的な列車になるのですが…。
 
【乗車日:平成22年3月6日(土)】鉄道コム

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 大糸線北部(南小谷⇔糸魚川)を走るキハ52については長らく活躍を続け、多くの鉄道ファンに愛されてきましたが、いよいよ終焉の時が近づいてきました。JR西日本からの発表によると「老朽化による車両交代」ということで3月12日をもって運用から離脱するようです(後任は噂どおりのキハ120でした。)。
 最終運転が近づけば近づくほど騒ぎが大きくなると思いましたので、引退まで1か月ほどありますが、惜別の乗車に出かけてきました。



①長野(812)→直江津(941) 3321M [妙高1号] 183・9系6連【N101編成】
(←直江津⑥ クハ183-1525+モハ189-28+モハ188-28+モハ189-37+モハ188-37+クハ183-1528 ①長野→)
 私の「乗り鉄」のスタイルは「朝は早く動き始め、夕方は早めに帰宅する。」を基本にしていますが、今回は長野を朝1番の直江津行きに乗車してしまうと、糸魚川駅から先の列車がありませんので、今回はわりとゆっくり目のスタートです。
 今回最初に乗る列車は、お得な列車・[妙高号]です。指定席を購入しようかとも思ったのですが、始発駅からの乗車、しかも今日は土曜日なので「大丈夫だろう!」と判断して7番線ホームに向かいます。予想は的中で、職員輸送列車として長野駅に入ってきたクモユニ143との並びを撮影してからでも余裕で座ることができました。

 長野駅を定刻に出発して日々眺めている長野総合車両センターを右手に見ながら進みます。長野市内は昨日の雪も解けているのですが、豊野付近まで来ると結構雪が残っています。「この辺まで来ると雪があるんだ…。」なんい思っていたところ、黒姫、妙高高原、関山と進むにつれ、線路の両脇はほとんど雪の壁状態となり、外の景色を見る事もままなりません。新井駅を過ぎて高田市内に入るとようやく雪の量も減り始めます(そうは言っても長野市内の比ではありませんが。)。現在は公共交通機関としての責任を果たす責任があるJRなので、雪が降ればラッセル車やロータリー車などを投入して除雪をしていますが、新幹線開通後、第3セクターとなった際にはどうなるのでしょう…なんてことを思っているうちに[妙高1号]は直江津駅に到着しました。




②直江津(946)→糸魚川(1026) 544M 419系3連
(←糸魚川 クハ418-4+モハ418-4+クモハ419-4 直江津→)
 直江津からは、こちらもいつ引退してもおかしくない419系に乗車します。
 [妙高1号]は7番線の到着、544Mは1番線からの発車、乗換時間は5分、しかも[妙高1号]は3分遅れでの到着ということで、いやおうなしに階段をダッシュを迫られます。
 階段ダッシュのおかげで先頭車の進行方向右側という一番良い席を確保することができましたので、これで糸魚川までは海を見ながらゆっくりと乗車することができました(半分はトンネルの中ですが…。)。




③糸魚川(1043)→南小谷(1143) 428D
(←南小谷 キハ52-125 糸魚川→)
 糸魚川からはお目当てのキハ52に乗車します。本日、428Dに充当されているのは黄褐色と青色のツートン色のキハ52-125です。糸魚川鉄道部からの発表では「首都圏色の156号」の予定でしたが、156号はレンガ庫の中に入っていましたので運用に変更があったようです。本当はオリジナルに極めて近い115号に乗車したかったのですが、ここに来て贅沢なことは言ってられません。

 544Mから乗り継いだ乗客はさほど多くなかったのですが、上りと下のと特急[はくたか]が到着すると、座席がほぼ埋まり車内はほぼ100%の状態となって糸魚川駅を発車します。乗客のほとんどがカメラかビデオを持っていますので、引退向けて鉄道ファンが集まりつつあるようです。

 また、沿線ではいたるところで撮影をしている人がいました。キハ52の引退までにはあと1か月ありますが、休日の日数となると限りがありますので、ぼちぼち鉄道ファンの集結が始まっているようです(大糸線に来られる皆さんへ…沿線は雪の壁があり撮影には不向きな状態です。駅のホームも列車が停車する場所しか除雪してありませんので、ホームでの撮影もできません。また、沿線での撮影ですが、除雪をした雪の影響で車を停めるスペースがありません。路上駐車をして迷惑をかけているいる車が目立っていました。撮影に行かれる方は要注意です。)。

 さて、糸魚川の定刻に発車したキハ52はDMH17H独特のエンジン音を奏でながら山を登っていきます。糸魚川市内にはさほど雪がありませんでしたが、標高が上がるにつれ雪の量も比例して増えていきます。

 トンネルに入ると独特のカランカランという軽やかなエンジン音が聞こえますが、この音を聴くのもこれが最後となりそうです。乗客も皆同じ気持ちなのでしょうか、車内は満員にもかかわらず話に夢中になっている人はいません。
 暴れ川の異名をとる姫川を何回も渡り、いくつものトンネルとスノーシェイドを抜ければ南小谷駅は間近です。gf52は多くの鉄道ファンがカメラを構えるホームに静かに到着しました。





④南小谷(1149)→糸魚川(1244) 427D
(←糸魚川 キハ52-115 南小谷→)
 南小谷駅では列車から下車することなく、座席の場所を変えて糸魚川駅に戻ります。皆、考えることは同じようで、南小谷に到着してもそのまま乗車している人が1/3位残っています。ここに南小谷からの乗客がどっと乗り込んできましたので車内は通勤ラッシュさながらの状況です(人が多くて車内がとても暑かったです。)。
 それでもこれが最後の乗車となると思うと、なんとなく寂しさも感じてしまいます。南小谷→中土間の車窓シーンをビデオを収めながら糸魚川駅に戻ってきました。





⑤糸魚川(1330)→直江津(1352) 6013M 特急[はくたか13号] 681系9連【スノーラビット編成】
 糸魚川からは直江津までは特急[はくたか13号]に乗車します。この後の普通列車でもいいのですが、ここで特急料金を奮発すると長野には1時間早く到着しますので、迷うことなく乗車することにしました。

 この特急、指定席車両のシートはピッチが広く、リクライニングも深いので極めて快適です。ですが、今回は「モハ車」への乗車でしたので、発車のときのインバーターの起動音が耳障りでした。普通列車ですと40分くらいかかるのですが、さすがに特急は早いですねぇ~。シートに座っておにぎりを2つ食べ終わったら谷浜駅を通過していましたので、慌てて身支度を整え下車の準備をしました。




⑥直江津(1357)→長野(1536) 348M  115系連【N12編成】
(←長野 クモハ115-1036+モハ114-1047+クハ115-1037 直江津→)
 直江津からはいつもの信州色の115系に乗車して長野に戻ります。3両編成なので「混雑するかな?」と思ったのですが、ボックスシートに1人で座ったまま長野駅まで乗って来れました。
 


 キハ52の引退については「冬にキハ120の試運転の結果で判断するのでは…」という噂もありましたので、引退はもう少し先になるのではと思っていたのですが、今回の引退は本当に残念です。
 1990年代はシュプール号の入線で、2000年代は3色のキハ52で賑わった大糸線ですが、3月のダイヤ改正以降、ここに足を運ぶ鉄道ファンがどのくらいいるのでしょうか?
 3両全てを残して欲しいとは言わないので、せめて1両だけでもこの地に残してくれれば…というのは無理なんでしょうね…。

【乗車日:平成22年2月13日(土)】鉄道コム

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