TOMODACHIYA鉄道日記

 私が撮影した列車や乗車した列車の記録をアップさせていただいています。  基本的には「不定期更新」となっていますので、あしからずご了承願います!

カテゴリ: 2006年度

 個人的には「蒸気機関車」というものにあまり興味がないので[SLばんえつ物語号]の写真を撮りに行ったこともないのですが、今回、その「SLばんえつ物語号」を牽引するC57が検査に入場することとになり、そのピンチヒッターとしてDD53が牽引する「DD53ばんえつ物語号」が11月の3連休に設定されることになりました。

 客車を使用した列車が激減する中、ディーゼル機関車が牽引する列車に乗車できるチャンスなんかめったにありませんし、特にその牽引機に指名されたのが除雪用のDD53ということになると、たぶんこのようなチャンスは最初で最後だと思い、苦労の末なんとか指定券を購入して乗車することとしました。
 また、この3連休には新潟駅から磐越西線~只見線を経由して新潟駅に戻る「磐西・只見ぐるり1周号」も設定されており、さすがに全区間を乗車することは難しいですが、会津若松からDD53ばんえつ物語号に乗車するための往路に一部分を乗車することにしました。

 青春18キップを使用した今までの旅行は私一人の単独行動でしたが、今回は息子を連れての親子2人旅となります。
 なお、息子は現在5歳で乗車券等は不要な年齢ですが、さすがに一つの席を親子で使用するのは狭隘ですし、長時間子どもを車内に立たせていることもできませんので、必要な列車については指定席を確保しました。従って、子供用の乗車券(えちごツーデー・パス+α)も購入した上で乗車しています。




①直江津(620)→長岡(717) 501M 急行[きたぐに] 583系9連  
    (←新潟 クハネ581-37+モハネ583-87+モハネ583-87+サロネ581-4+サロ581-29+モハネ583-68+モハネ582-68+モハネ583-75+モハネ582-75+クハネ581-22 大阪→)
  私は長野に住んでいますので、長野から出発するのが当然なのですが、新潟駅から[磐西・只見ぐるり1周号]に乗るためには、この列車に乗車して長岡で新幹線に乗り継がないと間に合いません。
 そのため、直江津駅まで車で来て「パーク&ライド」に車を駐車してから急行[きたぐに]に乗車します。
 急行[きたぐに]の乗車については長岡までの約1時間ですので、自由席を利用すればいいのですが、今回の旅行は私一人ではなく子どもが一緒なので、確実に座って移動できるようちょっぴり贅沢をしてグリーン車を確保しました。

 直江津駅には5時30分前に到着してしまったのですが、この時間にもかかわらず直江津駅の待合室には20余名のお客さんがいてびっくり。急行[きたぐに]の到着時間が近づくに従い、お客さんもどんどん集まってきました。ホーに降りていくと乗客の多くは直江津駅を6時ちょうどに発車する越後湯沢行きの北越急行に乗車するお客さんであることがわかりましたが、急行[きたぐに]の到着ホームにはカメラを片手にした人や三脚をデイバックに入れている人もおり、どうみても私たちと同じ目的の人も結構いるようです。

 さて、急行[きたぐに]は定刻に直江津駅に到着しました。この列車はここで運転士の交代を行うため約20分ほど停車します。今回は、子どもがいるためグリーン車の指定を確保しておいたのですが、普通車を見に行ったところ所々に空席もあり、広いボックス席にも十分魅力を感じたのですが、寝ているお客さまも沢山いるようなので、朝から元気な子ども連れは指定されたグリーン車に座ることにしました。

 きたぐにに使用される581・583系のグリーン車には、サロン付きとサロンなしのグリーン車があるので、サロン付きのグリーン車を期待していたのですが、残念ながら本日はサロンなしの編成が充当されていました。

 グリーン車の室内はワインレッドで統一されておりとてもシックな感じがします(良く言えば「シック」ですが、悪い言い方をすると「地味」とも言いますね。)。ただ、最新型の車両のグリーン車と比較しますと座席が若干小降りな感じがします。また、グリーン車に乗車しているお客さんも直江津から乗車した私たち2名をふくめても8名しかおらず、減光された車内に人が座っていないシートがずらっと並んでいる状況とその車体構造からの異様に天井が高い空間と相まって、車内全体がとても寂しい感じがしました。

 20分間の停車中にもグリーン車の乗客は増えず、私たちを乗せたきたぐには定刻に直江津駅を発車しました。往年の寝台特急のような軽快な走りを期待していたのですが、時間設定にだいぶゆとりがあるためか、だいぶゆったりとして走りでゴールを目指します。途中の柿崎・柏崎駅でそれぞれ20名、40名程度のお客さんが自由席に乗車してくるのを見ますと、この列車は夜行の寝台列車であることは当然ですが、その反面、信越本線の一番列車の役目を果たしていることも実感できました。

 柿崎~柏崎の間では、ちょうど日の出の時刻と合い重なり、長野で見る太陽よりももっと大きな太陽が昇ってくるのを息子が不思議そうに見たり、長岡機関区に何両も停車している電気機関車等に感激しているうちに列車は長岡に到着しました。




②長岡(728)→新潟(753) 481C Max[とき481号] E4系8連  
  急行[きたぐに]のグリーン車に身を預けたまま新潟を目指したいところですが、新幹線に乗り継がないと間に合わないため長岡で乗り換えます。
 今回の旅行には「越後ツーデー・パス」をメインに使用していますが、このキップは特急・急行に乗車する際には別に乗車券も購入しなくてはいけない青春18キップと異なり、特急券等だけを別に購入すれば乗車ができるというとても便利なキップです。

 さて、長岡から乗車する新幹線はE4系の8両編成で、普段はグリーン車以外は全車自由席、土日等のみ一部の車両が指定席となるようです。秋の行楽シーズンの三連休のため混雑を予想していたのですが、さすがに越後湯沢・朝7時始発ということもあり、指定席・自由席ともガラガラの状態で長岡駅に到着しました。
  息子に「1階席と2階席のどちらがいい?」と聞いたところ「1階席がいい。」ということでしたので、ガラガラの1階に席を取り新潟を目指します。最初のうちはホームに立っている人や売店が見えていたので良かったのですが走り始めると防音壁しか見えないため、途中から2階席に移動して息子と2人で車窓を楽しみます。

 新幹線には出張等でも乗りますし、東京や大宮の駅でE4編成はよく目にしていましたので、過去に乗車しているような気がしていたのですが、よく考えてみるといつも乗車しているのはE2編成ですし、一昨年、娘と東京に行ったときに乗った2階建ての新幹線はE1編成でしたので、恥ずかしながらE4編成には初めての乗車になることがわかりました。そこで改めて車内を息子と見学しますと、自由席となる2階席は指定席車両と異なり両側とも3名がけシートになっており、肘掛けも無い、リクライニングもしないシートがずらりと並んでおり、旅行で楽しむというよりは1名でも多くの乗客に座って通勤してもらえるような、通勤・通学対応用に作られていることがよくわかりました。

 ゆったりとした急行[きたぐに]から乗り換えると新幹線の速さがよくわかります。1階席から2階席に移り少し車窓を楽しみ、車内の見学を終えてシートに戻って休もうと思ったときには、新潟駅停車のための減速ブレーキがかかり始めました。




③新潟(826)→喜多方(1115)  9224D 快速[磐西・只見ぐるり1周号]
                        キハ28・58系2連+キハ40+キハ52
(←喜多方  キハ52-127+キハ40-583+キハ58-1022+キハ28-2371 新潟→)
 新潟駅からは今回の目的の一つでもある快速[磐西・只見ぐるり1周号]に乗車します。インターネット等で過去の乗車記などを見ますと、国鉄色のキハ28・58系2連に一般型車両を1両増結した形で使用されており、今回も同様の予定だったようですが、途中でキハ28・58系2連にキハ52を2両連結するということに変更になったことが「鉄道ダイヤ情報」に掲載されていました。

 国鉄色の28・58系に国鉄色や首都圏色のキハ52が1両連結された3両編成については大糸北線で見たことがありますが、もう1両キハ52が追加された4両編成となると私は見たことがありませんので期待をしていたのですが、10月下旬になり新潟支社のHPにキハ28・58系には国鉄色のキハ52と首都圏色のキハ40が連結される旨が掲載されました。

 国鉄色が4両連なった編成も魅力的ですが、首都圏色を纏ったキハ40系が組み込まれた編成にも非常に興味があります。唯一残念なことはキハ40のシートがロングシートに改善されているということです。キハ40系にはまだ乗車したことがないので、クロスシートならキハ40で決まりなのですが、やはりここは終焉間近と思われるキハ28・58系に乗るべきではないか思い、新潟駅の5番線ホームに上がっていったところ、すでに多くのお客さんが乗車位置を示すプレート前に長蛇の列をつくっていました。私たちはその列の中でも一番並んでいる人が少ない4号車のキハ28に並ぶこととしました。

  8時14分に新津からの普通列車9525Dが到着しました。3連休の運転期間中、今日だけはこの到着列車が、快速[磐西・只見ぐるり1周号]になります。それを知っていて新潟駅に到着後も降りないお客さんが車内に多くいましたので、どう考えてもボックス席には座れそうにありませんでしたので入口近くのロングシートに席を取ることにしました。席を確保したあとは乗客全員が撮影タイムとなりました。私にとっては首都圏色のキハ40が一番珍しいのですが、他の方のお目当てはどうやらキハ52のようで、写真を撮る人の波が切れない状況でした。

  快速[磐西・只見ぐるり1周号]は座りきれず立ったままの乗客を乗せて新潟駅を出発しました。新津駅までの間は架線の下を走るのですが、沿線には多くのファンがカメラの放列で列車を迎えています。新津駅での10分間の停車時間を利用して駅弁を購入します。昔ながらの「駅弁売り」のおじさんに「これがおすすめだよ。」と言われた「SLばんえつ物語」という駅弁を2つ購入して、さっそく1つを息子と2人でいただきます。内容は味付けご飯の上に鮭の焼いたものといくらとニシンが載っているというもので、取り立ててめずらしい駅弁ではないと思いますが、列車の中で食べる駅弁はどうしてこんなにおいしいのでしょう。同じお弁当でもコンビニのお弁当とは違う感じがするのは私だけでしょうか(息子からは「お肉のお弁当が良かった。」と言われてしまいましたが…。)。
 さて、列車の方は新津からの乗客も大量に乗せ、更に立ち客を増やした状態で出発しました。

 この列車はまさに私たち鉄道ファンのためにあるような企画列車ですが、私たちのような鉄道ファンが大勢を占めているのかというとそうでもありません。秋の行楽に出かけると行った年輩のお客さんや、たまたま駅で列車を待っていたらこの列車が来たので乗車しているといった感じのお客さんも半分程度いるようです。それが証拠に五泉駅と猿和田駅の間にある早出川にかかる鉄橋付近に陣取っている鉄道ファン(この日は100名以上は間違いなくいました。)を見て驚愕の声を発していましたし、その後も沿線のいたるところで列車を待ち受けている人たちを見ては「いったい今日は何が走るんだ。」等々大声を上げて喜んでいました。

 車内がもっと空いていれば、各車両の乗り心地の比較やエンジンサウンドを聴きたいと思っていたのですが、デッキに人があふれている状況ではそれも難しく、また、朝早かったことから息子も津川駅を過ぎたあたりから寝てしまったので、キハ28のサウンドを聴きながら喜多方を目指しました。





④喜多方(1120)→山都(1131)  3221D 快速[あがの1号] キハ110系3連
(←山都  キハ110-200+キハ111-202+キハ112-202 喜多方→)
 このまま快速[磐西・只見ぐるり1周号]にそのまま乗車して会津若松まで行きたいところですが、[DD53ばんえつ物語号」の走行シーンを写真に収めたいので、駅付近で撮影ができると思われる山都まで一旦戻ります。
  ここまで乗車してきた快速[磐西・只見ぐるり1周号]に使用されている車両も、エンジンを換装しているため「速い」と感じたのですが、やはりキハ110系の走りは次元が違います。豪快なエンジン音とともにその車体を一気に加速させていきます。鉄道ファンがカメラの放列を作る状況を眼下に臨みながら「一の戸橋梁」を渡り、列車は山都駅に到着しました。




◎ 山都駅で撮影タイム…
  今回は列車に乗ることが一番の楽しみなのですが、やはり止まっている写真だけではもの足りず、走っている姿も写真に収めたかったためこのような行程を組み、山都駅のホームの端で列車が来るのを待ちます。新潟県内の駅ホームには多くの鉄道ファンが三脚を立てて写真を撮っていましたの
 で、山都駅での撮影は無理かなとも思ったのですが、快速[磐西・只見ぐるり1周号]の車内から
 見たときには誰もいなかったので、快速[あがの1号]を下車してホームの端に急ぎます。

 同じ列車から降りた人たちの中に同じ行動をとった人が何人もいましたが、無事に撮影場所を確保することに成功しました。
 この場所は撮影ガイドには載っているような場所ではないのですが、ある方のホームページにこ の場所で撮影したSLばんえつ物語号の写真が載っており、とてもすっきりした写真が撮れていましたのでこの場所を撮影ポイントに選びました。
 お目当ての列車が山都駅への到着時間を若干過ぎた頃、快速[DD53ばんえつ物語号]が姿を現しました。 

 重厚なエンジンサウンドと甲高い警笛を鳴らしながら山都駅のホームに到着する姿を写真に収めます。DD53型ディーゼル機関車はその機関等をDD51型ディーゼル機関車と共用していることからDD51型ディーゼル機関車の派生車種として紹介されていますが、その特異な姿や独特の雰囲気から、今から30年近く前に播但線や福知山線で活躍していたDD54型ディーゼル機関車とよく似ているなと感じたのは私だけでしょうか…。





⑤山都(1252)→会津若松(1338) 9226レ  快速[DD53ばんえつ物語号]
                                DD53+12系7連
 (←会津若松  DD53-2  スハフ12-101+オハ12-313+オハ12-314+オハ12-1701+オハ12-316+オハ12-315+スハフ12-102 山都→)
  当初の予定では撮影後、次の普通列車で会津若松へ移動する予定を立てていたのですが、旅行に行く少々前に直江津駅で[DD53ばんえつ物語号]の指定席を申し込んだところ偶然にも山都~会津若松間の指定席が確保できましたので、極めて短区間ですが[DD53ばんえつ物語号]に乗車します。

 確保できた指定席は喫煙車両のB・C席でしたので、指定席には座らず展望車に乗車して会津若松までの旅を楽しもうと思ったのですが、予想どおり展望室は満員の状況でしたので2号車の指定席に向かったところ、幸いにも誰も乗車していなかったので1ボックスを息子と2人で占拠して会津若松までの車窓を楽しむことにしました。
 喜多方~会津若松間は電化区間なので撮影している人も少ないだろうと思っていたのですが、さすがに人気列車、いたるところでファンがカメラの放列をつくってDD53を迎えていました。

 もともとSLが牽引する列車のダイヤですから、ゆったりとした速度で走るのかと思っていたのですが、会津若松までの間は平坦地のせいか思った以上のスピードで走ります。DD53も本来の役目は除雪用のディーゼル機関車ですが、さすがDD51と同じエンジンを積んでいるだけのことはあり軽快に速度を上げていきます。
 また、使用されている客車は12系の客車を改造したものですが、良く言えばクラッシックさとモダンが上手く調和しているというのでしょうが、個人的にはシートの柄が列車の雰囲気とマッチしていないと思うのは私だけでしょうか。

 車内では貰えないかな?と思っていた乗車証明書をもらうことができ、また到着直前には車掌さんの「お礼の挨拶」も聞くことができ十分満足し、快速[DD53ばんえつ物語号]は多くの鉄道ファンとあかべえがいっぱい描かれた列車が待つ、会津若松駅にほぼ定刻に到着しました。

◎ 会津若松市内をぶらぶらと…
  会津若松では列車の発車までに時間があったので駅前の「サティ」へ行き、少々遅めの昼食を取るとともに、現在、子どもが一番熱中している「ムシキング」のゲームを親子共々楽しみました。
 子どもはあまり電車等に興味を持っていないため、ムシキングをやらしてもらえることを期待して親についてきているのが本当のところでしょう。





⑥会津若松(1523)→新津(1835)  9233レ  快速[DD53ばんえつ物語号] 
                                DD53+12系7連
 (←新津 DD53-2   スハフ12-102+オハ12-315+オハ12-316+オハ12-1701+オハ12-314+オハ12-313+スハフ12-101 会津若松→)
  会津若松からの帰路は今回のメインである[DD53ばんえつ物語号]に再度乗車します。本当は新津から会津若松に向かう復路の列車に全区間に乗車したかったのですが、人気が高いためかなかなか指定席が確保できず、ようやく全区間確保できたのが、この日のこの列車ですので(喫煙車で進行方向とは逆向きの指定席でも)わがままは言ってられません。

 会津若松ではターンテーブルを使用してDD53の向きを変えます。DD53は蒸気機関車とは違いますので、どちら向きでも運転は可能ですが(もちろん蒸気機関車もどちら向きでも運転は可能ですが、見栄えがね…。)、1エンド側にはロータリーの装着台座があるため、見栄えのいい2エンド側を先頭に使用するために転車台を使って方向転換を実施したようです。これもJR東日本の粋な計らいだと思わず感心してしました。
 注:後日、鉄道雑誌を読んで2エンドを先頭にしている理由が、見栄えのためではなく無線設備の関係であることを理解しました。

 さて、帰りはゆっくりと車窓を楽しみたいと思っていたのですが、残念なことに日出谷を過ぎた
あたりから日が沈んでしまい、あたりは真っ暗になってしまいました。客車列車の独特な音とリズム、窓の外に流れる家の明かりを見ているうちに、まるで一昔前の夜行列車に乗っているような錯覚に陥ってしまいました。

 先ほどはシートの柄がマッチしていないと文句をつけましたが、夜になって気がついたのは車内が異様に暗いということです。これは車両をレトロ調に見せるために電灯をオレンジ系のものに変えていることが原因のようでが、車端部では雑誌を読むことさえできません。そこまで暗くしてしまうのはいかがなものでしょうか。
 往路同様、新津に到着する前に、車掌さんの「お礼の挨拶」がありましたが、この挨拶の中で「DD53が再度、客車列車の先頭に立つことはもうない。」というような内容の話をしていましたが、もしそうであれば非常に残念なことです。

 C57蒸気機関車の替わりにDD53を牽引機に持ってきたということ自体は、企業のイメージアップ・経営面等で大きなプラスになったのではないかと思いますが、反面、鉄道ファンが犯した行為に対する責任や企業としてのモラルといった大きな課題も残したのではないかと思います。
 個人的には除雪車としての活躍はもちろんですが、再度、(こっそりと)檜舞台に再登場して欲しいと願っています。
 いつまでもいつまでも乗っていたいところですが、DD53は定刻に新津駅に到着しました。





⑦新津(1854)→新潟(1908) 9453M快速[ばんえつリレー号]485系6連[T18編成] (←新潟  クハ481-1508+モハ485-1074+モハ484-1074+モハ485-1082+モハ484-1082+クロハ481-1029 新津→)
 新津駅でこのまま待っていても次の列車に乗車できるのですが、あまりにも次の列車までに時間があるため[ばんえつリレー号]に乗って新潟まで移動します。
  リレー号に使用されている車両は、快速[くびき野]や特急[いなほ]に使用されている485系6連が充当されています(ロ室は通路扱いとなっています。)。今回の編成はT18編成が充当されており、481系では唯一残った4つ目の1500番台車が先頭になっています(ヘッドマークは真っ白で臨時の表示もありませんでした。)。車内は[DD53ばんえつ物語号]から乗り換えた乗客と一般の乗客でほぼ満席の状態で新津駅を出発し、15分弱で新潟駅に到着しました。





⑧新潟(1956)→直江津(2153) 3376M 快速[くびき野6号] 485系6連[T17編成](←直江津  クロハ481-1023+モハ484-1083+モハ485-1083+モハ484-1010+モハ485-1010+クハ481-332 新潟→)
  本日の最終ランナーは快速[くびき野]です。6両編成ですので間違いなく座れるとは思ったのですが、3連休の中日ということと「万が一」ということでを指定席を確保してあります。従って、早々にホームに並ぶ必要がないことから駅ビルの中を散策しながら本日の夕食を物色するつもりだったのですが、息子からホームに行って列車を見たいというリクエストがあったので、ホームで各方面から到着したり出発したりする列車を見学することにしました。

 さすが政令指定都市だけあり、この時間でも頻繁に列車が発着します。そのうちに本日最後の乗車となる快速[くびき野]が入線してきましたので、指定席に乗車しようと思ったところ、4号車と5号車のみがグレードアップ車、その他の車両は単なるアコモ改善車となっていることがわかりました(確かT14編成もこのような編成だったと記憶があります。)。乗車状況を見たところ、各車両に10名程度しか乗っていませんでしたので、指定席には座らず4号車に席を陣取って直江津に向かうことにしました。新潟を出発する時点で乗っていた乗客も、新津、長岡と進むに従いだんだんと減ってきてしまい、柏崎を出発したときには4号車の乗客は私たちの他に2名しかおらず、非常に寂しい車内となっていました(平日は帰宅ラッシュの時間ですから、こうではないと思いますが…)。列車は定刻どおりに直江津駅に到着し、今回の旅行も無事終了となりました(もちろん、このあとは自家用車で自宅に戻りました。)。

 今回、ばんえつ物語号の先頭に立ったDD53については、製造された3両のうちの1両がすでに廃車となり、もう1両についてはすでに「横川鉄道文化村」に展示されている状況を考えますと、今後、このような列車が企画・運営されることはあり得ないのではないかと思います。往路の乗車は短区間のみの乗車、復路は進行方向とは逆向きの席でほとんどが暗闇の中の乗車という、あまりいい条件ではありませんでしたが、とても貴重な体験ができたと思います。
 また、往路のばんえつ物語号の指定席が直前になり確保できたため、DD53が客車を牽引する姿を撮影することもできましたし、国鉄型車両4両を用いた「磐西・只見ぐるり1周号」にも乗車することができ、朝早く・夜遅いという厳しい日程ながら「一気両得」の旅行ができ非常に満足した1日でした。

【乗車日:平成18年11月 4日】鉄道コム

 青春18キップがあと1回分残っており使用期限も迫ってきたため、特に目的はなかったのですがこのままキップを残すのももったいないと思い週末に出かけることとしました。当初は「小田原までかまぼこを買いに行き、帰りに身延線の全線乗車をしよう!」と思い予定を立てていたのですが、突然、宿舎の「草取り作業」が入ってきたため、時間的に小田原まで行くのが無理になってしましました。また、土曜日ということもありますので、早めに帰ってきて家族サービスもしなくてはいけないので、夕方までに自宅に戻ってこれる範囲内で小旅行を楽しもうと思い、大糸線に設定されている臨時快速[安曇野]号の乗車と、残り2種類(色)の大糸北線のキハ52の乗車を目的に出かけることとしました。




①長野(741)→松本(857) 2532M [快速] E257系9連
(←松本 クハE257-108+モハE257-8+モハE256-8+モハE257-1008+サハE257-8+サロハE257-8+モハE257-108+モハE256-108+クハE256-8 長野→)
  長野から松本に行くならこの列車に限ります。なんといっても他の普通列車と同じ料金で特急車両に乗車することができますし、他の普通列車は3両~6両編成ですがこの列車だけは9両編成ですので、ゆったり乗車することもできてとてもお得な普通列車です。
 この列車は[快速]と名乗ってはいるのですが、9両編成に対応していない安茂里駅と今井駅以外の全ての駅に停車しますので、本来ならば快速と名乗るほどのものではないのでしょうが…。

 列車は長野駅を定時に出発します。特急用の車両ですから車内も静かで乗り心地も満点です。長野駅を出発して10分少々で篠ノ井駅に到着します。篠ノ井駅を発車すると右手に篠ノ井機関区(現在では塩尻機関区篠ノ井派出所というのかな?)が見えます。ちょっと前までは原色のEF64なんて珍しくもなかったのですが、いまでは更新機だらけで原色を見つける方が大変です。機関庫の片隅にパンタを下ろした原色のEF64が2~3両置いてあるのが確認できましたが、見た感じだと廃車前提に留置されているように思えました。

 しばらく行きますと姨捨駅に停車しますが姨捨駅はスイッチバック駅となっています。子どもの頃は「どうして行きたい方向と逆に進まなくてはいけないのか?」というスイッチバックの仕組みや理屈がわかりませんでしたが、全国的に見てもスイッチバックの駅は少なくなってきていますので、いまや貴重な体験です。姨捨駅では対向列車との行き違いのため4分ほど停車します。天気も良かったのでホームに下りてみると「駅長おすすめのポイント」なる看板が立てられており、そこの場所に立つと左手側には善光寺平が一望でき、右手側には棚田が広がっており、まさしく絶景のビューポイントとなっています。しかし残念ながらホームに下りて景色を見ていたのは私一人という状況で、これも列車の性格を考えると仕方ないことかもしれません。

 列車は明科駅、田沢駅で多くのお客さんを乗せましたが、それでも乗車率は50%にはほど遠いまま松本駅に定刻に到着しました。





②松本(942)→大町(1050)  9371M 快速[安曇野] 115系3連
(←大町  クハ115-1006+モハ114-1011+クモハ115-1006 松本→)
 松本駅からは臨時列車の快速[安曇野]に乗車しますが、乗継時間が40分以上あるため駅前の理髪店にいくことにしました。「間に合わなくなったらどうしよう…。」とも考えたのですが、後続の特急に乗車すれば大糸北線の普通列車の時刻には間に合うので「まあ、いいかな?」と気楽に思っていたところ、快速[安曇野]の時間に余裕で間に合ってしまいました。昔、理髪店といえば順番を待って、そこから散髪に1時間以上かかるのは当たり前でしたが、いつ行っても待たずに30分程度・しかも安価で整髪ができるなんて良い時代になったものです。

  さて、松本駅の5番ホームに発車5分前程度に到着したところ、115系3連を使用した快速[安曇野]はすでに入線していました。出発間際でしたので車内は込んでいるかな?と思ったのですが、予想に反してガラガラの状態で、余裕を持って北アルプスの山々が見渡せる側のボックス席に座ることができました。列車は新宿からの特急[スーパーあずさ1号]の到着を待ったため、約4分遅れで松本駅を出発しました。

  さて、快速[安曇野]ですが、名称は「快速」ですが松本を出発して次の北松本駅で約4分(遅れがなければ8分の停車?)、その次の島内駅でも列車交換のため約8分の停車と、とても快速とは思えないダイヤ設定となっています。

 また、名前の由来ともなっている「安曇野」の玄関口となる豊科駅・穂高駅への到着時間が午前10時過ぎとなり、この時期のこの時間帯の到着では安曇野の街を散策するのには「遅すぎる」のではかなと思います。
 快速[安曇野]は「臨時列車」ということもあり、途中駅での乗車がまったくなく、乗客の多くも豊科駅、穂高駅で下車してしまい、ほとんどガラガラの状態で大町駅に到着しました。





③大町(1101)→南小谷(1141)  4053M 特急[あずさ3号] E257系9連
 (←南小谷   クハE256-11+モハE256-111+モハE257-111+サロハE257-11+サハE257-1011+モハE257-1011+モハE256-11+モハE257-11+クハE257-111  松本→)
 快速[安曇野]にそのまま乗車していれば南小谷に到着するのですが、この列車は南小谷駅での接続が悪く、南小谷駅で糸魚川行きの普通列車を1時間30分ほど待たなくてはならないので、1本早い糸魚川行きの普通列車に乗車するため、大町~南小谷間を特急でワープすることにします。

 大町から乗車する特急も長野から乗車した普通列車と同じE257系の9連です。写真撮影の時に見る大糸線内の特急は上りも下りもいつもガラガラの状態なので、楽々自由席に座れるだろうと思っていたのですが、実際には思っていた以上の乗客が乗っていてびっくりしました。
 
 列車は大町を定刻に発車し、左手に中綱湖、木崎湖、青木湖等を見ながらゆっくりと進みます。線路の規格が低いためでしょうか1度も本来の特急らしい走りが感じられません。また、途中の白馬駅では乗車していたほとんどのお客さんが下車してしまい、特急[あずさ3号]は回送列車さながらの状態で南小谷駅に到着しました。



④南小谷(1155)→糸魚川(1248) 427D   (←糸魚川   キハ52-156  南小谷→)
  南小谷からは糸魚川に向かうディーゼルカーに乗車します。列車を待つため跨線橋を渡って2番線に行ったところ、ホームには糸魚川行きの列車を待つ人だかりができていました。確かに特急[あずさ3号]の乗客がいくら少ないと言っても、1両に4~5人の乗客は乗っていましたし、この特急列車の前に到着した普通列車もありましたので、このような状態になるのは当然のことかもしれません。

 南小谷に到着した列車はキハ52-156で、いわゆる首都圏色と呼ばれる朱色に塗色変更されたディーゼルカーでした。事前に糸魚川地域鉄道部のホームページで調べたところ、この列車と根知駅で交換する列車が国鉄色に塗り戻されたキハ52-115ということでしたので、この列車が糸魚川に到着した後に、バスかタクシーで頚城大野駅か根知駅まで戻り、1日で両方の乗車証明書を入手しようと予定していたのですが、キハ52-156で乗車証明書を探したところ、残念ながら乗車証明書の配付は終了との張り紙が出されており、乗車証明書の入手は不可能となってしまいました。また、根知駅で国鉄色のキハ52-115とすれ違う予定でしたが、根知駅に現れた列車は越美北線色のキハ52-125でした。この列車には先月乗車していますので、わざわざバスやタクシーを使ってまで戻って乗る必要性はありませんので、糸魚川駅からは素直に直江津駅に向かうことにしました。国鉄色のキハ52の乗車については、また別の日に機会を設けて乗車したいと思います。

 先月、糸魚川から南小谷に向かって乗車したときには「登り行程」ということで「エンジン全開!」という感じでしたが、今回は逆の「下り行程」になるためか、比較的エンジンの回転もスムーズでDMH17の「カラン・カラン」という独特の音色を楽しむことができました。
  列車は途中の平岩駅で若干の乗客が降りただけで、満員の状態のまま糸魚川駅に到着しました。





⑤糸魚川(1340)→直江津(1417)  541M  475系3連
(←直江津  クハ475-44+モハ474-44+クハ455-62   糸魚川→)
  糸魚川の駅では約1時間ほどの時間があるので町中を散策する予定でしたが、到着したキハ52の入れ替え作業等を見ているうちに時間がなくなってしまったため、そのままホームで列車を待つことにしました。

 食パン列車(419系)を期待していたのですが、糸魚川駅に到着した列車は475系3連でした。先月から今月にかけて北陸線の普通列車には4回目の乗車となりますが、食パン列車にはなかなか巡り会えず乗車確立は低くなる一方です。
  期待していた列車ではありませんでしたが、この475系という車両はもともと急行用として製造・使用されていた車両のため、客室部とデッキとの間には仕切扉が設けられており、この扉があるおかげで車内に入り込む騒音が押さえられていることや、その車体構造上、停車時に出入のドア等から冷気が逃げていかないので冷房効果が高く非常に快適な乗車ができました。

 また、車内は車端部はロングシート化されていますが、クロスシートなどは製造時の状態が保たれていたほか、シートとシートの間には小さなテーブルが備え付けられており、そのテーブルの下にはいまでは懐かしい「栓抜き」が用意されているなど、随所に「国鉄型車両」の面影を見ることができました。
  冷房が程良く効いた車内でうとうとしているうちに列車は直江津駅に到着しました。






⑥直江津(1452)→長野(1632) 3328M [妙高8号] 189系6連(N102編成)
(←長野  クハ189-510+モハ188-40+モハ189-40+モハ188-32+モハ189-32+クハ189-9  直江津→)
  長野~松本間を乗車するなら今朝乗車した2532M(下りは2535M)で決まりですが、長野~直江津間を乗車するなら[妙高号]で決まりです。前車は特急[あずさ]に使用されている車両の間合運用ですが、こちらは特急[あさま]に使用されていた車両を使用する普通列車です。グリーン車が外されたモノクラス編成とはなっていますが、その存在は特急時代となにも変わりがありません。

 [妙高]号には先月も乗車しているのですが、その時は松代高校の甲子園応援列車に189系が2編成が使用されたため、本来の妙高号に使用する編成が足りなくなり、車両不足を解消するために大宮から借り入れた国鉄色の183系が充当された妙高号に乗車したため、189系が使用される本来の[妙高]には久しぶりの乗車となります。
 直江津駅では40分近い待ち時間があるためどうしようかな?と思っていたところ、5番線に長野からの[妙高号]が到着し、車内清掃後、この列車が[妙高8号]となることがわかったので、ホームでしばらく待っていたところ、かなり早めに乗車することができました。

  直江津を発車後、二本木では本日2回目のスイッチバックを体験します。全国的には減少していると聞いてはいるのですが、身近なところに2カ所もスイッチバック駅があるため、日本全国いたるところにスイッチバックの駅があるような気がします。しかしながら、将来的に考えた場合には姨捨駅にしてもこの二本木駅もわからないといったところではないかと思います。
  時間的に西日が厳しい時間帯のため、乗車している人・途中から乗車してくる人も皆、進行方向に向かって左側に座っているのが少々滑稽です。このような状態になるとバスや飛行機では運転に影響があると聞いているのですが、電車等の場合はどうなのでしょうか?
  直江津を発車した時点では2~3割程度の乗車率でしたが、途中の豊野・三才・北長野から多くの乗客が乗車してきて、車内がにぎやかになったな~と思った頃には長野駅に到着しました。

 今回の青春18キップを使用した4回の旅行については、ほとんど目的がない「乗り鉄」となってしまいましたが、次回(冬になるか春になるかはわかりませんが…)以降は、きちんと目的を持った旅行をしたいな~と考えています。
 また、青春18キップが発売されるまでの間に「東京週末フリーキップ」や「土・日キップ」等を使った旅行も計画したいと思ってはいるのですが…。

【乗車日:平成18年 9月 9日(土)】
鉄道コム

 急遽、大阪方面に行く用事ができたため、名古屋まで特急しなの、名古屋から新幹線という一般的な乗り継ぎではなく、思い切って「青春18キップ」を使って大阪まで普通列車で行ってみようと思い、さっそく休暇を取り実行することとしました。
 ところが、いざ大阪まで行こうと時刻表を見たところ、JR東日本、JR東海、JR西日本の3社を乗り継いで行かなくてはならず、これが思いのほか、乗り継ぎに苦労することとなってしまいました。


①長野(613)→松本(704) 1002M 特急[WVしなの2号]
(←名古屋  クハ383-13+クハ383-1+クモハ383-10+サハ383-110+モハ383-10+クロ383-101 長野→)
  長野を一番早く発車する普通列車に乗車しても、松本を7時43分に発車する中津川行の普通列車に間に合わず、松本を10時発車する中津川行きの普通列車にすると、乗り継ぎがうまくいったとしても大阪のホテルへの到着が午後6時以降になってしまい、いきなり「どうしよう?」と悩んでしまいましたが、朝の空いている時間帯・涼しい時間帯に距離を稼ぎたいこともあり、結局、長野~松本間については乗車券と信州特急回数券を購入して、特急[しなの]でワープすることに決めました。

 長野駅までは車で送ってもらい5時40分頃に長野駅に到着しましたが、平日ということもあり土曜・日曜日の長野駅とは異なり、お客さんもまばらで、特急[しなの]にも余裕を持って乗車することができました。

 383系を使用した特急[しなの]については、過去に何回も乗車していますので、特別の感想等はありませんが、この車両は普通車でも各シートごとにフットレストが付いており、長時間乗車するお客さまのことをよく考えているな~と思う反面、今時、喫煙車両を設けているのは時代の流れに逆らっているな~と(個人的には)も思いました(当然禁煙車だと思って乗車した1号車は喫煙車でした。)。
 特急[しなの]は、松本までの約62.7Kmを軽やかに快走し、定刻に松本駅に到着しました。





②松本(743)→中津川(1000)  1824M  (←中津川  クハ312-3018+クモハ313-3018 松本→)
  松本駅では30分程度の待ち合わせの後、JR東海の車両となる313系に初めて乗車します。
 中央西線の松本口に使用されているのは313系は3000番台の車両で、ホワイト系の車体に淡いグリーンのシートが配置され、見た目は非常におしゃれな感じがします。ただ、クロスシートに座ってみるとシートの背もたれ部分がかなり立ち気味の作りで、普通に座るとすばらしく姿勢が良くなります。

 松本を発車した直後、大糸線の異常発砲により5分間ほど停車するというハプニングには見舞われたものの列車は淡々と進行します。塩尻からはワンマン運転にとなり、薮原を過ぎたあたりから乗降客が徐々に増加し、常態的に立っているお客が多くなってきました。
 中央西線に使用している車両が115系3両編成から313系2両編成に替わった当時、「駅のホームにお客さまの積み残しが発生した。」とか「大幅なサービス低下」という内容の記事が地方紙に掲載された記憶がありますが、確かに、高校等が夏休みにもかかわらず、平日の昼間でここまで混雑するとなると、3両編成から2両編成になったことは、大きなサービスダウンではないかと思いました。3両編成にするとワンマン運転が不可能となると思いますので、3両編成にするということは難しいかもしれませんが、そうであれば列車本数を増やすとか、何らかの手だてを打たないと…と感じました。
 列車は混雑したままの状態で中津川駅の1番線に到着しました。





③中津川(1017)→名古屋(1123) 1704M セントラルライナー4号  313系6連   (←名古屋  クハ312-8005+モハ313-8505+クモハ313-8505+クハ312-8002+モハ313-8502+クモハ313-8502 中津川→)
 中津川からはJR東海自慢のセントラルライナーに乗車します。
 乗車するには「ライナー券」が必要なのですが、ホームを見ても券売機らしきものが見当たりません。駅の改札口付近まで行くと「ライナー券」は一般の乗車券と同じ場所で販売されていました。中津川から乗車するお客さまはそれでいいのでしょうが、中津川駅で乗り継ぎをする人にとってはとてもわかりにくい場所に設置されており、また、そのような案内もなく不親切きわまりないと少々怒りさえ感じました。

 また、セントラルライナー4号は2番線から発車するのですが、2番線には211系の車両が停車しており、いつ入線するのかと思っていたところ、その2番線に停車している列車(211系4連)の名古屋方にセントラルライナーが止まっており、乗車する人は階段を下りたのち、延々とホームを歩かされてセントラルライナーに乗車するようになっていました。ライナー券の販売場所といい、列車の停止位置といい、もう少しお客さまの立場に立ったサービスを期待したものです。

 さて、セントラルライナーに使用されている車両は313系の8000番台ですが、先ほどまで乗車していた3000番台のおしゃれな外観と違い、ステンレスの銀色ボディにオレンジのストライブが入った超ド派手な外観が特徴です。
 一方車内はというと、茶系の転換クロスシートを配置し、シートと出入口との間にはスモークの仕切版を配置するなど、とても落ち着いた感じとなっており、外観とは大きなギャップがあります。

 セントラルライナーは多治見駅までは各駅に停車しますが、多治見駅から先は快速となり、その自慢の俊足ぶりを発揮していきます。
  当初の予定としては、名古屋で久しぶりにきしめんを食べ、それから新快速に乗り継ぎ、大垣へ向かうつもりでしたが、時刻表を見たところ多治見駅から美濃太田を経由して岐阜駅まで直通する列車があり、これに乗車すればなかなか乗車のチャンスのない「太多線」に乗車することができることがわかりましたので、名古屋駅でホームのきしめんを食べた後(久しぶりにおいしかった~。)多治見駅まで戻ることにしました。




④名古屋(1144)→多治見(1219)  2611M 快速 211系4連
(←多治見  クモハ211-1601+モハ210-5049+サハ211-5004+クハ210-5301 名古屋→)
 多治見駅まで戻る列車は211系の4連です。211系そのものはJR東日本でも使用されていますので目新しくはないのですが、JR東日本の211系にはセミクロスシートの車両も連結されていますが、私が見た限り名古屋口で使用されている211系は、乗車する列車を含め全てロングシート車のように見えました。名古屋口の通勤ラッシュに対応するための車両なので仕方がないのでしょうが、ロングシート車への乗車は加減速で大きく体を揺さぶられることになるため、長時間列車に乗ってきた身にはやはり応えます。
 名古屋できしめんを食べてお腹も満腹になったことから、車内でうとうとしているうちに多治見駅に到着しました。





⑤多治見(1300)→岐阜(1409)  627C(732C) キハ11系2連(←岐阜  キハ11-120+キハ11-123  多治見→)
  もともと予定にはなかったのですが、多治見駅に停車しているディーゼルカーを見たら、どうしても乗りたくなったので、大阪への到着時間が遅くなるのを承知で多治見駅から美濃太田駅を経由して岐阜駅までの非電化区間に乗車することにしました。

 エンジンを換装したキハ40系への乗車を期待してホームで待っていたのですが、入線してきた列車はキハ11系DC(このディーゼルカーは無人でも走るということで、日本一有名なディーゼルカーですね。)の2連でした。キハ11系はJR直後に導入された小型のディーゼルカーでJR東海管内からキハ58・28系を駆逐したディーゼルカーですから、個人的にはキ・ラ・イな車両ですから何も期待していなかったのですが、車内は明るい作りとなっており、シートは赤系のモケットを用いて座り心地も良くすっかり気に入ってしまいました。また、なによりも驚いたのが軽い車体に強力なカミンズ製のエンジンを積んでいることから、思いのほか加速が良くて気がつくと結構なスピードで走っていて、この性能ならばキハ58系が引退に追い込まれた理由も納得してしまいます。

 美濃太田駅に到着する直前の右手には美濃太田車両区があり、灰色のシートで覆われた車両が何両も保管されています。この中には私が大好きなキハ80系のディーゼルカーもあります。ぜひ、いつの日か復活運転をして欲しいと願っています。
 その後列車は、DD51が牽引する貨物列車の有名撮影地である坂祝のトンネルを通過し岐阜を目指します。三菱自動車の工場が立ち並ぶ鵜沼あたりから雲行きがあやしくなり、岐阜駅に到着したときには雷鳴とともに大雨が降ってきました。





⑥岐阜(1423)→大垣(1434)  2317F 快速 313系4連
(←大垣  クハ312-17+モハ313-11+サハ313-11+クモハ313-11 岐阜→)
 岐阜駅というのは名鉄と乗換可能な地上駅だと思っていたのですが(前回岐阜駅に下りたのは実に27年前ですが…)列車から降り立った岐阜駅は立派な橋上駅となっており、想像していた駅とは大違いで少々びっくりしました。
 雷と雨は先ほど以上にひどくなってきていましたが、岐阜駅全体がドームのような屋根に覆われているような作りのため、ほとんど雨に濡れることもなく到着する列車を待つことができました。

 あまりにも激しい雨と雷のため「この状態が続くようならば、前回の北陸旅行の二の舞かな?」と思ったのですが、大垣行きの快速は遅れることもなく定時に岐阜駅に到着しました。

 ここから乗車する列車は、本日3回目の乗車となる313系ですが、この電車がいわゆる基本番台の車両で、白地にオレンジのストライプが入る東海カラーのボディに青系の転換クロスシートが配置され、1つのシートに1つの窓割りとなっており、なんとなく同じ313系なのにローカル線に使用されている3000番台よりも着席できる人数が多いように見えました。中央西線の松本口にもこの列車を使用すれば、多少なりとも混雑の解消になるのではないのかな~と思いながら、途中から空いた席に座り大垣を目指しました。

 岐阜駅で西の空を見たときには真っ暗でしたので、先に進めば進むほど雨がひどくなるのではないかと思っていたのですが、岐阜駅を発車した313系はその俊足ぶりを遺憾なく発揮し、雨と雷の地域をひとっ飛びで抜け出し、大垣駅に到着する頃には、再び、夏の青空が戻ってきました。




⑦大垣(1506)→米原(1542) 233F 117系4連
(←米原  クハ116-25+モハ116-50+モハ117-50+クハ117-109 大垣→)
  本来、大垣からは14時40分発の普通列車に乗車可能なのですが、あまりにも接続時間が短すぎて、自販機で飲み物を購入することもトイレ休憩もとれないことから、思い切って1本後発の普通列車に乗ることにしました。
 単純に乗継ぎのことだけを考えた場合には、乗り継ぎに要する時間は短い方がいいのでしょうが、あまりにも短すぎるのも考えもので、到着した駅や駅の周りをブラブラしたり買い物をする時間程度はあってもいいのではないかと私は思っています。

 さて、先発の列車が313系の4連でしたので、同じ列車が入線してくると思ったのですが、なんと大垣駅に現れた車両は、その昔、関西地区で新快速として活躍した「古豪」とも言える117系4連でした。

 この列車については「新快速」として使用されている頃から乗車したいと思ってはいたのですが、なかなかチャンスに恵まれず1度も乗車したことがなく「なんとか廃車前には…。」と思って乗いたので、その登場にはとても感激しました。

 列車は立っているお客さまがいる状態で大垣を定時に出発しました。この列車も、この前に大垣駅を発車した列車もそうでしたし、ここまで乗ってきた豊橋方面からの新快速もそうでしたが、平日昼間の列車が満員となって走っているわけですから、JR東海は、もう少し列車の編成を増やすとか、列車本数を増やすとかを考えて欲しいと思います。117系には新快速のような速さを期待していたのですが、ダイヤに余裕があるためなのか思っていた以上にゆったりとした走りで、JR東海と西日本の分岐点となる米原駅に到着しました。





⑧米原(1551)→新大阪(1708) 新快速 223系12連(クハ223-3015に乗車)
 米原からは本日の最終ランナーとなる、JR西日本自慢の「新快速」に乗車して新大阪を目指します。乗車する列車はJR西日本を代表する223系で、米原駅には4両で到着し、米原から8両増結して12両編成となりますが、ほとんど満席の状態で米原駅を出発しました。
 車内はプラウン系の転換クロスシートが並んでおり、シートの座り心地も良いのですが、なんとなくシート全体も、枕カバーも薄汚れた感じで、正直、長時間の乗車はしたいとは思えませんでした。
 ただ、新快速の名前どおりその俊足ぶりは下手な特急を凌駕するものであり、特急料金も不要なこのような列車にいつでも乗車できる関西圏の人たちが少々うらやましくも思えました。
  新快速は通過駅でもほとんど減速せず走り続けます。京都を過ぎたあたりでは、並行して走る普通列車とのデッドヒートを演じながら本当に「アッ!」という間に新大阪に到着し、無事に今回の旅行は終了しました。

 今回の旅行については、JR3社を乗り継いだわけですが、会社が異なるとダイヤの接続が上手く行われていないばかりか、同一管内でも支社エリア内しか列車を走らせていないケースや他支社エリアとのダイヤ調整も行っていないケースもあり、思っていた以上に乗り継ぎ回数が多く、また乗り継ぎ時間も短いため、私のように「列車の旅を楽しむ派」に取ってみると、逆に乗り継ぎに苦労する結果となってしまいました。

 大阪まで普通列車で行こうと思いついた時は「ちょっと無謀かな?」と思ったのですが、いざ、実施してみると表定速度の高い快速列車が多かったこともあり思いのほか快適な旅ができました。この分なら東京~名古屋間も問題なく快適な旅ができそうなので、これは冬の青春18キップの時の楽しみとしてチャレンジしたいと思います。


【乗車日:平成18年 8月22日(火)】鉄道コム
 

 今日は用事があるため出かけるのは無理かな?と思っていたのですが、予定よりも早く終わりましたので即効で長野駅へ向かいました。時刻表を見たところちょうど良いタイミングで飯山線の列車がありましたので、越後川口から長岡~直江津とぐるっと一周の旅行に行くことにしました。


①長野(1002)→越後川口(1251) 131D 110系2連 ※戸狩野沢温泉駅~越後川口間は1両(キハ110-228)
 もともとディーゼルカーが好きで(正確に言うと内燃機関が好きなのですが。)、飯山線はいつか全線乗車をしたいと思っていた路線のひとつなのですが、全線乗車となると時間もかかりますし、私が好きな国鉄型車両も無くなってしまったことから、「この次には…、この次こそは…」と毎回思っていたのですが、今日こそは絶好のチャンスだと思い、全線乗車を試みることにしました。

 乗車する車両はホームのアナウンスで2両編成とわかっていましたので、先頭車両の位置で待っていたところ、ホームに入ってきた車両の先頭(進行方向が反対となるので越後川口行きの2両目になります。)が「眺望車」でした。「できれば眺望車に乗りたい…。」とは思ったのですが、ここで動いてしまうと座ることすらできなくなると思い、そのまま先頭車両に席をとることにしました。

 車内は立ち客が出る状況で発車し、千曲川の流れとともに進みます。この110系ディーゼルカーはカミンズ製のエンジンを2機積んでいるためとても加速が良いです。加速時のエンジン音はそれなりに甲高く大きいのですが、それ以上の加速感があり、実際の速度以上に「速い!」と感じられ、この車両が特急運用に就いていたことにも十分納得できます。

 さて列車のほうは途中駅で乗車と下車を繰り返したものの、ほぼ座席がうまったまま戸狩野沢温泉駅に到着しました。ここで車内アナウンスで2両目を切り離す旨の案内があり、眺望車から乗客がドッと流れ込んできて、再び100%以上の乗車率となりました。
 十日町駅まではこの状況が続き、十日町駅で大量の下車があったおかげで、ようやく車内にも余裕ができました。しかし、日曜日の観光路線の車両が1両編成とは…と少々あきれているうちに終点の越後川口駅に到着しました。




②越後川口(1257)→小出(1309) 1734M 115系3連(クハ115-1041)
 越後川口駅は飯山線と上越線との接続駅になりますので、私の頭の中では「大きな駅で飯山線の車両を留置しておく引込み線が沢山あって…」と思っていたのですが、列車から降りた駅はホームとホームの数だけの線路がある、少々期待はずれの駅でした。

 本来のルートですと長岡駅に向かうところですが、長岡駅から乗車する快速[くびき野号]の発車時刻まで時間がありましたので、只見線の列車が発着する小出駅まで行ってみることにしました。越後川口駅から乗車した車両は、だんだん見る機会が減ってきた旧新潟色(白色ベースに黄緑色のストライプ)の115系3連でした。車内はクーラーががんがん効いており、炎天下のホームで待っていた身には最高のもてなしでした。

 小出駅に到着すると会津若松行きのキハ40系ディーゼルカーが、独特の「カラン、カラン」という音を奏でながら停車していました。小出駅から会津若松駅まで行く列車が1日3本しかないという超ローカル線ですが、国鉄型車両が走っているうちに乗車したいと思いました。




③小出(1352)→長岡(1426) 1737M 115系2連(クモハ114-1519)
 小出からは新・新潟色の115系2連で長岡駅を目指します。115系には昨日から通算すると3回目ですが、どの車両もクーラーが非常に効いていて気持ちが良いです。しかし、クモハやモハ車に乗車したときのモーター音の大きさはなんとかならないものでしょうか…。




④長岡(1522)→直江津(1618) 3372M 快速[くびき野2号] 485系6連(T14編成)
(←直江津 クロハ481-1011+モハ484-1043+モハ485-1043+モハ484-1012+モハ485-1012+クハ481-352長岡→)
 快速[くびき野]は4両編成から6両編成になったので、指定席を取らなくても座れるだろうと思ったのですが、時期が時期だけに、万が一を考えて指定席を確保しました。列車到着後、指定された1号車に入ったところ、シートがちょっと高級に感じられ「さすが指定席」と思ったのですが、実際に座ってみるとシートの座面と窓枠の高さがあっておらず、なにか下から外をのぞいているような感じがしてとても落ち着かない気分でした。
 また、車内も「弱冷車かな?」と思うくらい冷房が効いておらず、せっかくお金を払ったのに…と思っているうちに直江津駅に到着してしまいました。





⑤直江津(1638)→新井(1703) 352M 115系3連(クハ115-1037)
 直江津駅からは妙高号に乗車して帰ろうと考えていましたので発車までに1時間以上の待ち合わせがあります。今日はあまりにも暑かったので、ひとまず隣のホームに入線していた長野行きの115系に乗り込み、クーラーで涼んでから…と思っていたのですが、あまりにも気持ちがいいので「もうこれで帰ろう。」と思い、そのまま車中の人となってしまいました。

 車内でうとうとしていたところ、脇野田駅で国鉄色の183系と思われる車両と遭遇。ヘッドマークには「普通」の表示があり、車内には乗客が乗っている様子が伺えました。どうしてここに183系が…と考えたところ、今朝、長野総合車両所の横を走りぬけたときに、長野色の189系の先頭車だけが留置されていたことを思い出しました。どうやら何か突発的な事情で、189系長野車の代走を国鉄色の183系が行っているようです。そうすると、今、すれ違った車両こそが、本来乗車する予定だった[妙高号]ということになるため、あわてて時刻表を調べたところ、新井駅で戻れば乗ることができることがわかりましたので、もう1回直江津駅に戻ることにしました。





⑥新井(1706)→直江津(1726) 3375M 快速[くびき野5号] 485系6連(モハ485-1020)
 新井駅からは先ほどまで乗車していた[くびき野号]に乗車して直江津に戻ります。新井駅に停車している車両を見ていたところ、2号車から5号車まではグレードアップした車両となっており、シートも大型シートが並び、床面をきちんとかさ上げをしてありました。座ってみたところシートの高さと窓枠の位置がしっかりとあっており、先ほどまで乗車していた1号車とは雲泥の差でした。運賃だけだとグレードアップ車で、指定席料金を払うとアコモ改善車とは、いかがなものなんでしょうか?






⑦直江津(1751)→長野(1921) 3330M  [妙高10号] [OM102編成]
 (←長野 クハ183-1505+モハ183-1028+モハ182-1028+モハ183-1045+モハ182-1045+クハ183-1012 直江津→)
 これから乗車する妙高10号については、先ほど長岡駅で指定席を購入していますので、指定された席に座ればいいのですが、ホームに入ってきたOM102編成を見たところ、指定席の6号車がアコモ改善車でそれ以外の車両がグレードアップ車両でしたので、今回は5号車に座ることにしました。車内に入りシートに座ったところシートが大型のシートで、しかもフットレストまでもついており、これなら長時間乗車もできるなと思いました。
 帰省ラッシュの最中でしたので混むかなと思っていたのですが、直江津駅を出るときからガラガラの状態で、ほとんどそのままの混み具合のまま長野駅に到着しました。

 今回は急遽、行くことを決めた旅行でしたが、念願の飯山線の全線乗車ができたことや、国鉄色の183系に乗車することができ非常にラッキーでした。
 特に国鉄色をまとった車両については、リバイバルものの列車を仕立てると、ほとんどチケットが即日完売になってしまいますので、偶然とはいえ国鉄色の車両に乗車ができてよかったです。

【乗車日:平成18年 8月13日(日)】鉄道コム

 小学生のころから「鉄道」というものが大好きで、中学生のころには家にあったコンパクトカメラで市内を走る列車の写真を撮りに行ったり、電車の走行音を録音しに篠ノ井線の客車や大糸線のゲタ電によく乗車していました。

 高校生になるとアルバイトをしてためたお金で周遊券を握りしめ、当時最後の活躍をしていたDF50、DD54型ディーゼル機関車を追い求め、紀伊半島・山陰・四国果ては九州まで写真を取りながら旅行を楽しんでいました。

 大学生・社会人と進むうちに忙しくなってしまい、しばらく「鉄道」から離れた生活を送っていたのですが、結婚をしてしばらくするうちに「鉄道写真」を復活させました。
 ここ数年は写真を撮って楽しんでいたのですが、どうしても「撮るよりも列車に乗りたい。旅行がしたい。」という気持ちが強くなり、ついに青春18切符を購入し、約30年ぶりに鉄道旅行に出かけることにしました。

 記念すべき第1回目の旅行にはどこに行こうか?と悩んだのですが、北陸線に残る419系の乗車と氷見線のディーゼルカーに乗りに行くことにしました。



①長野(631)→直江津(805) 341M(115系5連)(クハ115-1039)
 朝5時に目が覚めてしまい、近所のファーストフードの店で朝食をとり、駅近くのコンビニでおやつ等を準備して長野駅へ。朝の6時前だというのに人の多さにびっくり。急ぎ足で改札口へ行ったところ、大半の人が新幹線利用ということがわかって一安心。在来線のホームに降りていくと青空が広がっているのに、なぜか雨が降ってきました。直江津行きの普通列車は朝からクーラーがしっかりと効いており最高です。乗客も少なくワンボックスを占拠したまま順調に快走。ところが高田付近から天気が怪しくなってきて、直江津につくころには強風と雨が強く降ってきました。




②直江津(815)→糸魚川(853) 536M(419系3連)(クハ419-4)
 直江津駅のホームには今回の一つ目の目的である419系・食パン電車がすでに入選していました。3両編成なので「座れるかな?」と思ったのですが、先頭車両まで行くとボックス席が空いており、悠々と座ることができました。この車両はもともと寝台特急に使用していた581・3系を改造した車両のため、ボックス席に座ってもとても広く、向かい側の人の足に自分の足が当たることはありません。しかし、出入口がとても狭いことから、ラッシュ時の使用には向いていないことは一目瞭然であり、近い将来には無くなってしまう車両だと思えます。

  列車は出発時間を過ぎていますが、一向に発車する気配が感じられません。結局、遅れている列車を待った関係で10分ほど遅れて発車しました。天気は土砂降りの状態ですが、 糸魚川までの区間の大半はトンネルですので、あまり気にもしていなかったのですが糸魚川に到着するころには雨がやんでいました。




③糸魚川(934)→呉羽(1159) 542M(←富山 クハ412-1+モハ412-1+<u>クモハ413-1</u> 糸魚川→)
 糸魚川からは9時34分発の列車で高岡を目指します。糸魚川からも「食パン列車で…」と期待していたのですが、今回は413系に乗車します。車内はロングシートとクロスシートが配置されており、長野県を走る115系の交直流版といった感じです。列車は糸魚川駅をガラガラの状態で発車しましたが、途中駅からだんだん乗客が増えてきました。雨はというと糸魚川ではやんでいたものの、滑川駅を過ぎたころから雷と雨がすごくなってきました。

 このまま進んでも大丈夫かなと思っていた矢先、呉羽駅で大音響の雷鳴!次の瞬間には車内の電気とクーラーが一時停止しました。そのご電気とクーラーは復旧したものの、車内アナウンスで「近くの踏切が作動しなくなった。」旨の放送がありました。このまま先を目指すのは危険と判断し、駅前に止まっていたタクシーで富山駅に戻ることにしました。





④富山(1224)→糸魚川(1350) 541M 455系3連
  富山駅にはタクシーで12時30分頃に到着しましたが、ホームには大阪行きのサンダーバードしか停車しておらず、どうやら他の列車は線路上等で止まっているようです。この状況ですといつ帰れるかわからないので、とりあえずホームのベンチで名物の「升のすし」をいただきます。

 1時近くになり「まもなく運転が再開される。」旨の放送があり、サンダーバードが大阪を目指して発車していきました。糸魚川方面は13時24分まで列車がないのですが、金沢から到着が遅れている普通列車を富山始発で運転するとの案内があり、ホームに455系の3連が入ってきました。写真を撮っている頃はあまり普通列車には興味がなかったので、写してありませんが、北陸の普通列車には寝台特急を改造した419系、近郊型車両の413系、そして今回乗車している急行型の455系と種類があるようです。

 今回の455系はドア部分にデッキがあるせいでしょうか、車内はとても静かで快適に過ごすことができました。糸魚川間近になると天気も回復してきたので、来たルートを逆戻りするのでは芸がないので、大糸線を南下して松本経由で戻ることにしました。
 ※列車は富山駅を約40分遅れで出発




⑤糸魚川(1504)→南小谷(1602) 430D(←南小谷 キハ52-125 糸魚川→)(越美北線色)
  大糸北線には3両のキハ52が配置されており、レンガ庫を見ると国鉄色と首都圏色のキハ52が身体を休めていましたので、これから乗車する列車は「越美北線色」ということで決定です。ここのキハ52についても乗りたかった車両ですので、今回は撮影ではありませんので今回は何色でも「よし」とします(個人的には首都圏色が好きです。)。

  満員の乗客を乗せたキハ52は2台のエンジンを全開にして勾配を上っていきます。でも60km/hが精一杯です。大糸北線にはキハ52の代わりにキハ40を投入するということで、過去において試験を行ったとも聞いていますが、導入しなかったところを見ますと、やはりこの線区には2エンジン車が必要だったようです。糸魚川鉄道部のHPに乗車証明書がもらえるようなことが書かれていましたので車内を見回したところ、運転席の後ろに日付印とともに用意されていました。乗車証明書も薄いぺらぺらの紙ではなく名刺のようなしっかりとした紙で作られており、糸魚川鉄道部の皆さんの良心が伺えました。近いうちに再訪問して残り2種類の乗車証明書も手にしたいと思っているうちに南小谷駅に到着しました。



⑥南小谷(1614)→大町(1710) 1344M E127系2連
 南小谷駅に到着すると向かい側ホームに列車は入線していました。E127系は初めての乗車です。この車両の特徴は山側のシートがクロスシート、反対側がロングシートとなっていることです。時間的に山側は日差しが厳しいのでロングシートに席を取ります。シートの配置以外に大きな特徴はないのですが、冷房がよく効いていて、シートのすわり心地がよく、音も静かなので個人的には気に入りました。このまま松本まで行ってくれればいいのですが、この列車は大町駅どまりとなるため、大町駅で乗り換えます。



⑦大町(1713)→松本(1810) 1542M 115系3連
 115系は長野県内では珍しい電車ではありませんが、大糸線内ということに限ればなか なか目にする機会が減ってきています。大町駅を提示に出発してあともう少しという北松本駅で予定外の停車です。車内では「松本駅のホームが空きしだい出発します。」とアナウンスがあったため誰もがもう動くだろうと思ったと思います。結局、このまま車内で30分以上待つ結果となってしまいました。北松本から松本駅までは歩いても15分でいけるんですが…
 ※松本駅到着は約40分遅れ



⑧松本(1823)→長野(1936) 1229M 115系3連
 松本に実家がありますのでそこに泊まることも考えましたが、明日以降の予定もあるので、乗車券と特急券を別に購入して特急で帰ろうかとと考えていたところ、遅れていた列車が到着した無事8時過ぎに長野駅に到着することができ、復活第1回目の旅行は無事に(?)終了することができました。



 今回は天気という自然に阻まれ、予定どおりの旅行ができませんでしたが、食パン列車(419系)やキハ52も乗車することができ、結果オーライということにしておきましょう。
 しかし、突発の事態のときでも普通列車にしか乗車できない「青春18キップ」にはもどかしい思いがしました。緊急時には特急券だけ購入して乗車ができれば最高なんかでしょうが、その不自由さこそが「青春18キップ」のいいところなのかもしれませんが…。
 どうやら深みにはまりそうな予感がします。

【乗車日:平成18年 8月12日(土)】鉄道コム

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