※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。
長らく長野電鉄の主役として活躍をしてきた2000系電車ですが、A編成(マルーン色)については2月12日(土)を最後に定期運用から離脱、D編成(りんご色)についても2月25日(金)をもって定期運用を離脱し、両編成とも須坂駅の留置線で「最後のその日」を迎えるために、その身体を休める日々を送っていたわけですが、いよいよその「最後の日」が近づき、A編成については3月下旬のイベント臨時列車を最後に完全引退となることが決定しました。
この引退に先立ち3月20日(日)に「2000系A編成最終普通列車定期運行イベント」が開催されましたので、その『2000系を使用した最後の普通列車』に乗車してきました。
(←信州中野 2001+2051+2002 長野→)
本日運転されるのは、A編成が長野駅⇔信州中野駅までの6往復と長野駅⇔須坂駅までの1往復、D編成は引退がまだ少し先ということもあり長野駅⇔須坂駅までの1往復となっています。
時間が許す限りA編成に乗ろうと思いましたので、今日は格安なフリーキップ『ぶらり北信濃ひな巡りフリーキップ(1,500円で当日限り有効)』を購入して改札を入ります。
改札を入って階段を下りていくと…そこにはマルーン色の2000系が。このシーンを再び目することができるとは思っていませんでしたのが感慨もひとしおです。
ひととおり写真をとったあとは2号車に座り、しばらく2000系の走りを堪能することにします。
沿線には朝早いにもかかわらず撮影に来ている姿もちらほらと見かけ、あらためて2000系の人気の高さが伺えます。駅に停車する都度、ドアが開きますが、相変わらず「ドアレールになにか石でも詰まっているの?」と思うような音がしますが、この音こそが2000系らしくてなんとなく郷愁すら感じられます。
須坂駅で多くの鉄道ファンが降りた後は車内もだいぶ空き、2000系の快調な走りを堪能しながら信州中野駅にやってきました。
(←須坂③ デハ2110+モハ2100+クハ2150 ①信州中野→)
信州中野駅では2000系A編成を見送り、私は後続の特急[スノーモンキー]に乗車します。人気は湯田中方に連結されているリクライニングシート車でしょうが、私は1~2号車の中央こそが最高の席と思っていますので、その場所に座って短時間ですが2100系の乗り心地を楽しみます。
2000系に乗車すると「まだまだ現役で通用するよね。」と思うのですが、2000系の後に2100系に乗車すると、さすがに時間の流れというものを強く感じてしまいました。
もう少し乗っていたいところですが、2000系D編成に乗車するために、特急[スノーモンキー]は須坂駅で途中下車します。
(←須坂③ 2008+2054+2007 ①長野→)
須坂駅ではD編成と特急[スノーモンキー]の並びが撮影できるということで、ホームの端には何人もの鉄道ファンが列車の撮影をしています。
D編成は長野電鉄では「りんご色」と呼ばれていますが、このいろは紛れもなく「国鉄特急色」でもあり(個人的には)とてもよく似合っていると思います。
今日の主役はA編成ですが、A編成の最後を飾るためD編成も長野⇔須坂間を1往復走りますので、長野駅までの短区間ですがD編成にも乗車をします(D編成は長野到着後は須坂駅まで普通列車として走り、そのあとは小布施駅で展示をされていました。)。
D編成の人気の高さは沿線でカメラを構える人の多さでもよくわかります。有名な撮影場所にはこの時点で数十名が集まっていたようです。
D編成についは引退時期がまだ先なので、これからも乗車する機会があると思いますので、今回は長野駅までの片道のみの乗車を楽しみました。
(←信州中野① クハ2150+モハ2100+デハ2110 ③長野→)
長野駅に戻ってきました。長野駅からはD編成への乗車ではなくA特急の[スノーモンキー]で信州中野駅を目指します。
さすがにこの時間になってくると鉄道ファンの数も多くなってきます。また、一般の乗客も多くなってきましたので、さきほどのように2~3号車の中央席を1人で座るなんてことは出来ませんので、今回は1号車のリクライニングシート車に座って信州中野駅を目指します。
まあ、好みが分かれると言えばそれまでなのですが、個人的にはリクライニングシート車は窓が小さく閉塞感が感じられてしまうので、わたしは2~3号車の集団見合いシート車の方が好きです。
A特急の[スノーモンキー]に乗車するのは初めてだったのですが、A特急は停車駅が少なくて快適ですね~。本当に「あっ」という間に信州中野駅に到着してしまいました。
(←長野③ 2002+2051+2001 ①信州中野→)
再び信州中野駅にやってきました。ここからは2000系A編成を使用する普通列車で長野駅に戻ります。
この列車に乗車する理由は、この列車内では車両グッズの販売が行われ、何か購入すれば記念の乗車証明書が貰えると言うことなのですが…。
信州中野駅を発車すると直ぐに「記念グッズを持って1号車から順番に販売に回るので、(乗車証明書が欲しい人は)座って待っていていただきたい。」旨のアナウンスがあったので、自分の座席で待っていたのですが、記念乗車証明書を手にしたい鉄道ファンが大挙して1号車へ殺到して長蛇の列が!
長野電鉄側もそのような人に対して販売をしなければいいものを、販売をしてしまうから自分の座席で待っている人には良い迷惑。幸い、信濃吉田駅を過ぎたあたりで販売が回ってきたので購入することは出来たのですが、『自分達で決めたルールすら守らない長野電鉄のコンプライアンスはどうなっているのか?』と問いたいですね。
せっかくの2000系A編成への惜別乗車ですが、後味が悪く憤慨おさまらぬ状態で長野駅に到着しました。
長野駅からは520列車の折り返しとなる525列車で信州中野駅を目指します。そして信州中野駅からは特急[ゆけむり]に乗車して長野に戻ってくるという予定だったのですが…。
さすがにこの時間ともなると多くの鉄道ファンが集まっています。大勢集まっているのはいいのですがマナーのなっていな鉄道ファンが多くいのには困惑します。
人がカメラを構えているのに前に入り込む人、列車に対してフラッシュを使用して撮影する人、撮影を終えても画像チェックをその場で行い場所を開けない人…等々。もう少しマナーを守って皆で鉄道趣味を楽しんでいただきたいところです。
この列車では権堂駅から『記念弁当』の販売があるということで乗車をしました。最後部からの販売だろうと思い3号車に乗ったのはいいのですが、長野駅発車直後に「お弁当は権堂駅から販売します。乗客が多いので3号車での販売を行います。」というアナウンスが!降車客の多い権堂駅を過ぎてからアナウンスすればいいものを、長野駅発車直後に行うから車内は騒然!鉄道ファンが大挙して3号車に列を作ってしまったので3号車は移動もままならぬ状態に…(一般乗客はなんのことだかわからず仕舞いだったでしょうね)。
私は、『これ以上乗っている意味がない。』と判断して権堂駅で下車しました。
せっかくの惜別乗車だったのでが、何とも後味の悪い結末に…。
長野電鉄側もある程度の混雑や鉄道ファンが全国から集まることが想定されていたわけですから、もう少し考えて物販等を行って欲しかったです。
2000系A編成の最終運転は27日(日)に行われるとのことですが、私自身は今日の乗車を最後としました(本当は27日も乗車予定としていたのですが、今日の対応等を考えると不満が爆発しそうですかで止めときます。)。
列車には何も責任がありませんので、多くの人に見送られながら最後の運転を行って欲しいと願っています。