TOMODACHIYA鉄道日記

 私が撮影した列車や乗車した列車の記録をアップさせていただいています。  基本的には「不定期更新」となっていますので、あしからずご了承願います!

カテゴリ: 旅行記

※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。




 最近、ディーゼル機関車牽引の客車には乗っているものの、ディーゼルカー(国鉄型のね。)には乗っていないなぁ~と思いながら秋の臨時列車一覧を見ていたところ、国鉄急行色風のキハ40系気動車を使用する臨時快速列車が走ることがわかりました。また、同じ日にDD51型ディーゼル機関車が牽引する客車列車も高崎→横川間に走ることがわかりました。どちらも私が大好きな列車なので両方乗れないか…と時刻表を見ながら考えたところ、金曜日のうちに新潟県内の長岡駅付近に宿泊すれば乗車できることがわかりましたので、金曜日、仕事を終えてから「乗り鉄」に出かけてきました。


[第1日目・10月27日(金)]





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①長野(1814)→妙高高原(1859) 345M しなの鉄道・115系3連【S12編成】
 仕事を終えてから長野駅に向かい、長野駅を18時14分に発車する列車に乗車します。改札を入る前に、明日乗車する列車の指定席券や乗車券を購入するために指定席券売機に並んだのですが、ちょうど金曜日の帰宅ラッシュということもあり、ずらっと20人以上もの人が列を作っており、ちょっとびっくりしました。
 長野駅を18時14分に発車する妙高高原行きは、軽井沢駅からの到着列車がそのまま運用に入るということもあり、長野駅を発車する時点では相当な混雑でしたが、豊野駅と牟礼駅で大勢下車しましたので、そこからは車内もだいぶ空き、ゆつたりと乗車していくことができました。







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②妙高高原(1914)→直江津(2003) 2271M えちごトキめき鉄道・ET127系2連【V7編成】
 妙高高原駅では乗換時間が15分あるのですが、この時間を利用してこれから乗車するキップを窓口で購入します。今回は「えちごツーデーパス」を使用するのですが、ちょうど大人の休日倶楽部会員のキップの販売期間中でしたので、こちらを購入したかったのですが、えちごトキめき鉄道では「販売していません。」ということで、仕方なく通常の「えちごツーデーパス」になってしまったのですが、まあ、もともと新潟県内のJR・私鉄が乗り放題で2,690円というバーゲンプライスですから、十分に納得したうえで購入し、直江津行きの普通列車に乗車しました。
 先ほどの列車は、終着駅に向かうほど乗客が減っていく列車ですが、この列車はその逆で終着の直江津駅に向かうにつれて乗客が増えていく列車で、直江津駅に到着するころには、ちょっとしたラッシュ並みの乗車率となって直江津駅に到着しました。







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③直江津(2011)→長岡(2149) 1347M E129系2連【A19編成】
 直江津駅からは8分の乗り継ぎで長岡行きの普通列車に乗り換えます。先ほどまで乗っていた列車が混んでいましたし、ほぼ同時刻でえちごトキめき鉄道の日本海ヒスイラインの列車も直江津駅に到着しました。その乗客の多くがこの列車に乗り継ぐわけですから、2両編成のE129系が混まないわけがありません。幸い、ドア脇の2人掛けシートが空いていましたので座って行くことができましたが、多くの乗客が立ったままの状態で直江津駅を発車しました。
 ただ、この混雑も列車が柿崎駅に到着するころには解消し、柿崎駅から先はゆったりと乗って行くことができました。その後、柏崎駅から乗車してくる人が若干いましたが、列車は発車時の混雑を取り戻すことなく長岡駅に到着しました。
 しかし、久しぶりの「平日の夜」の列車に乗車しましたが、やはり通勤・通学ラッシュの時間帯の列車への乗車は大変ですね…。「乗り鉄」もTPOを考えるべきですね。


※本日の宿泊先
 本日の「乗り鉄」はここまで。当初は新潟市まで向かうことも考えたのですが、無理して新潟へ向かっても睡眠時間が短くなるだけですので、今宵は長岡市内で宿泊をします。
 今夜のホテルは長岡駅の真ん前、しかも今日は金曜日の夜ということですが、これで4,400円なら十分満足です。



 
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                       PHOTO:今夜は長岡市内のホテルに宿泊です!





[第2日目・10月28日(土)]



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①長岡(536)→新津(630) 421M E129系4連【B19編成】
 宿泊していたホテルを早々に引き払って長岡駅に向かいます。
 「乗り鉄」2日目は、長岡駅の始発列車で新津駅を目指します。長野駅の始発列車といえば「これから帰る…」と思われる人たちが大挙して乗り込むのですが、長岡駅の始発列車はそのようなことはなく、「これから仕事に向かう…」と思う人達が列車に乗り込みます。ここから乗車するのはE129系の4両固定編成(B編成)です。ちょっとボックスシートが少ない(1両当たり4個)のが残念ですが、車内は明るく綺麗で中古の211系が主力の長野エリアとは大違いですね。
 長岡を発車した列車は、途中駅からの乗客もさほどなく淡々と信越本線を北上していきます。東三条駅を過ぎたあたりから学校へ向かうと思われる学生さんたちの姿も増えてきましたが、さほど混雑することもなく陽が昇る前の新津駅に到着しました。


 新潟に向かう途中で新津駅で下車した理由は、これから乗車する快速[只見紅葉満喫号]の回送シーンを撮るためで、ホームでしばらく待っていたところ車両区からその姿を現し、無事に撮影をすることができました。




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      PHOTO:新津運輸区を出区する首都圏色のキハ47×2両







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      PHOTO:この場所で新潟駅への回送時間まで待機をします。
 





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②新津(652)→新潟(712) 2223D キハE120系3連
 新津駅で快速[只見紅葉満喫号]の出区シーンを撮影したあとは、キハE120系3連を使用する列車で新潟駅に向かいました。






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③新潟(740)→長岡(841) 9732D 快速[只見紅葉満喫号]
(←長岡① キハ47-515+キハ47-514 ②新潟→)
 新潟駅から長岡駅までは、臨時快速列車・快速[只見紅葉満喫号]に乗車して長岡駅を目指します。
 久しぶりのキハ40系気動車の乗り心地・乗り味を1時間だけですが楽しみました。なお、この快速[只見紅葉満喫号]については、別記事としてブログにアップさせていただいていますので、よろしければそちらもご覧ください。

★快速[只見紅葉満喫号]乗車記(H29.10.28)…http://tomodachiya0221.at.webry.info/201710/article_9.html







※本日乗車した列車の写真ではありません。
④長岡(848)→高崎(933) 310C [Maxとき310号] E4系8連
 長岡駅からは8分の待ち合わせで[Maxとき310号]で一気に高崎駅を目指します。混雑が予想されましたので、前日のうちに長野駅で指定席を確保したのですが、入手できた指定席券は1階席2階席併せて最後のE席でした。快速[只見紅葉満喫号]を下車して新幹線ホームに上っていくと、指定席車両にもずらっと乗客が列を作っており、この列車の混雑ぶりが伺えました。こんなに混むなら2編成繋げて16両にすれば良いのに…と思うのですが、まあ、なかなかな車両のやりくりもあって難しいのでしぅね。指定席を確保してありましたので、当然、座って行くことができましたが、長岡駅のホームに入ってきた列車を見たとき、「自由席の方が空いている…」ようなも見えたのですが…。







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⑤高崎(947)→横川(1049) 9135レ 快速[DL群馬県民の日]
(←横川⑤ DD51-895 スハフ12-162+オハ12-366+オハ12-367+オハ12-369+スハフ12-161 C61-20 ①高崎→)
 高崎駅からは14分の乗り換えで、本日のみ運転される快速[DL群馬県民の日]に乗車して横川駅を目指します。
 2週間ほど前にはDD51が重連で牽引する客車列車に乗ったばかりですが、また、DD51に会いたくて高崎に来てしまいました。本日はエスコート役にC61を引き連れての運転となります。
 なお、この快速[DL群馬県民の日]については、別記事としてブログにアップさせていただいていますので、よろしければそちらもご覧ください。


★快速[DL群馬県民の日]乗車記(H29.10.28)…http://tomodachiya0221.at.webry.info/201710/article_10.html




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 PHOTO:DD51がスリップしたため、横川駅には7分ほど遅れての到着でした。







※本日乗車したバスの写真ではありません。
⑥横川(1110)→軽井沢(1152) 関東バス
 横川駅からは臨時のバスで軽井沢駅に向かいます。このバスですか通常期には運転されず、繁忙期の実の運転ということで「旧道」経由で軽井沢駅名向かいます。旧道を経由して軽井沢に向かうと「めがね橋」を見ながら乗車できるのですが、今日は残念ながら雨と霧という悪天候のため何も見えませんでした(バスのガラスも曇ってしまいましたし…。)。







⑦軽井沢(1225)→小諸(1249) 763M しなの鉄道・115系3連【S6編成】
 昨日オープンした「軽井沢駅・旧駅舎ゾーン」の中に入っている「茶菓 幾右衛門」で27日~29日の3日間限定の「スペシャルモンブラン(ケーキです。)」をいただいた後は、しなの鉄道の普通列車を乗り継いで長野に戻ります。まず軽井沢駅からは小諸行きの普通列車に乗車します。
 軽井沢駅を発車する列車の多くは、軽井沢駅を発車する時点では大混雑するのですが、軽井沢駅から2駅先の信濃追分駅までに大半の乗客が下車しますので、信濃追分駅からはゆっくりと座って戻りました。



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          PHOTO:オープンした軽井沢駅・旧駅舎ゾーン






⑧小諸(1257)→長野(1401) 645M しなの鉄道・115系3連【S14編成】
 小諸駅からは反対側に停車している普通列車に乗り換えて長野に戻ります。軽井沢からそのまま乗車できれば楽なのですが、それを行わない…ということは、列車の運用等色々と難しい問題があるのでしょうね。
 ただ、助かるのは小諸から乗車する車両が3両編成ということは、戸倉駅からは車掌さんが乗務してくれますので車内でキップを購入できる…ということでしょうか…。
 上田駅からは混雑する…とおもっていたのですが、さほど混雑することなく列車は長野駅に到着し、今回の「乗り鉄」は無事終了しました。




 久しぶりに1泊2日の「乗り鉄」に行くことができました。まあ1日目は仕事を終えてからの出発ですので、乗れる列車に限りはありますが、前の日に移動をしておくと乗ることができる列車の選択肢が広がりますので、可能なら次回もこんな形で「乗り鉄」ができれば…とはおもうのですが、まあ、それが難しいのが「家庭持ち」なんですよね…。自分のペースで「乗り鉄」を楽しみます。


【乗車日:平成29年10月27日(金)~28日(土)】鉄道コム鉄道コム

※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。



※「京都丹後鉄道乗車記3/4(平成29年・夏の青春18キップ乗車記)(H29.9.8~9)」からの続きです。




 工業デザイナーである水戸岡鋭治さんがプロデュースした列車が好きで、これまでにしなの鉄道の[ろくもん]、富士急行の[富士登山電車]、6000系普通電車、[富士山ビュー特急]、富山地方鉄道の[アルプスエキスプレス]、[レトロ電車]と乗り、昨年の夏には少し足を伸ばして長良川鉄道の[ながら]にも乗車をしました(列車ではありませんが、小布施町を走る[おぶせロマン号]にも乗りました。)。
 ようやく遅い夏休みを1日だけ取ることができましたので、今回は1泊2日の予定で、ちょっと足を伸ばして京都丹後鉄道で走る、これも水戸岡先生がプロデュースした車両(5種類)の乗車にチャレンジしてきました。







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⑧大垣(1325)→揖斐(1349) 1361列車・養老鉄道
 大垣駅に到着しました。ここからはJR東日本のエリアに入っていくのですが、その前に大垣駅から出ている養老鉄道に乗車します。
  養老鉄道は三重県の桑名駅と揖斐駅を結ぶ鉄道路線ですが、大垣駅を中心に運転形態が2系統に分けられており、大垣駅から桑名駅に向かう路線と、大垣駅から揖斐駅に向かう路線の2つがあるような形態となっています。従って、1つの列車に乗っていれば全区間の乗車ができるわけではないので、「乗り鉄」をする者にとってはちょっと厄介な存在でもあります。私も今から3年ほど前に西大垣~桑名間の乗車はしているのですが、大垣⇔揖斐間については乗っていませんので、今回、こちらの路線については初めての乗車します。

 養老鉄道の大垣駅で乗車券を購入し、ホームに入っていると列車は既に入線をしています。養老鉄道というと近鉄と同じ「マルーンカラー」の列車をイメージするのですが、これから乗る列車は地元銀行のラッピング車両となっており、非常にポップな感じの車両でした。車内に入り涼んでいると列車は養老鉄道・大垣駅を発車します。

 列車は大垣駅を発車するとしばらくは直進していきますが、次の室駅を過ぎたあたりから進路を右手方向に進み、JR東海道線を潜る形で北に向かって走っていきます。
 養老鉄道のような地方私鉄の多くは、始発駅からある一定のエリアまでは住宅街が広がっているのですが、そこを過ぎるとあとは田・畑が広がってくる…というイメージがあるのですが、この路線は終点の揖斐駅まで住宅街が途切れませんでした。また、乗客も大垣駅から揖斐駅まで乗り通したも多く見受けられましたので、この路線は意外と乗降客が多くて、平日の朝・夕は結構な混雑が想定される路線でした。



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    PHOTO:JRの大垣駅を出て右手に進むと養老鉄道の入口があります。







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        PHOTO:路線は揖斐駅で行き止まりとなっています。





⑨揖斐(1355)→大垣(1420) 1362列車・養老鉄道
 本当は、列車を1本待って、養老鉄道のコーポレートカラーであるマルーン色の列車に乗って戻りたかったのですが、そんなことをしていると長野に戻れなくなってしまいますので、今乗って来た列車で大垣駅に戻りました。

 今回の乗車で大垣⇔揖斐間の乗車は達成できたのですが、大垣駅⇔西大垣駅間が未乗車で残ってしまいました…(乗ったような記憶もあるんですが…。)。
 まあ、また何かで用事で大垣に訪れた際に乗ればいいか…としておきます。



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             PHOTO:終点の揖斐駅







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⑩大垣(1426)→名古屋(1458) 5522F 快速 313系8連
 JRの大垣駅に戻ってきました、ここからは再び長野に向けた青春18キップの旅が続きます。
 養老鉄道の大垣駅からJRの大垣まで乗り換え時間5分をクリアすることができ、空いている快速列車で名古屋へと向かいます(この列車は、米原からの接続列車が無いため空いています。)。
 なお、養老鉄道の大垣駅からJRの大垣駅へは短絡ルートもあるのですが、「青春18きっぷは通れません。」と書いてありますので、一度、養老鉄道の大垣駅を出て、再度、JRの大垣駅から入る必要があります。この区間を歩くと5分以上はかかりますので、乗換時の参考としてください。
 





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⑪名古屋(1524)→中津川(1639) 5733M 快速 211系4連+313系4連【K14編成+B2編成】
 名古屋からは中央線の快速で中津川駅に向かいます。名古屋駅に到着した車両(211系4連)に313系4連を連結した8両編成…ということなので、なんとなく313系側にに行きたいところですが、313系はここまでも乗っていますし、この先も乗りますので、ここの211系の先頭車、しかも運転席側の反対側の席に陣取り中津川駅まで「前面展望」を楽しみながら乗車しました。




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    PHOTO:JR東海の211系は、座っていても前面展望が楽しめます。







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⑫中津川(1700)→松本(1910) 1837M 313系2連【B520編成】
 中津川駅からは313系2連を使用する普通列車で松本駅を目指します。青春18キップでは、この中津川⇔塩尻間がネックと言われていますが、その言葉どおり、今日も中津川駅から多くの乗客が乗り込み、発車の段階から立客が発生していました(ここも、JR東海は列車本数を増やすとか、編成両数を増やすとか考えないのですかねぇ…。まあ、あの会社は新幹線だけあれば良い…という会社ですから、こんな地方ローカルなんてどうでもいいのでしょね。)。
 幸い、早めに並んだ甲斐もあって窓際に座っていくことができましたが、途中からは横に人が座ってしまいましたので、塩尻駅までは身動きできず…でした。転換クロスシートも、もう少し、ゆったりと座って行ければ最高なんですが…。






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⑫松本(2005)→長野(2108) 2537M 快速 E257系9連【M116編成】
 今回の「乗り鉄」のアンカーはE257系を使用するお得な快速列車で長野に戻ります。この列車ですが、特急[あずさ25号]で松本駅に到着した車両が、そのまま快速列車に使用される関係で、車内清掃等が行われた車両ではありませんので、その辺を気にする人からするとちょっと二の足を踏みそうな感じですが、まあ、特急車両のリクライニングシートに座って行くことができるわけですから「お得」以外の何物でもないと思います。
 松本駅を発車した快速列車は聖高原駅までは各駅に停車していきますが、聖高原から先は篠ノ井駅とと川中島駅にしか停車しませんので、松本⇔長野間を走る列車とすれば、相当足の速い列車ということになります。車内でパソコンを開き、この原稿を打ちながら長野までの1時間の乗車を楽しみました。




 京都丹後鉄道の車両に「乗りたい!」と思って行程を考え始めたのは昨年の暮れ頃で、当初は1月に「冬の青春18キップ」を使って乗車するつもりだったのですが、諸般の都合で日程が送りおくりとなってしまい、計画から半年以上たってようやく実現することができました。当初心配をしていた[丹後しろまつ]にもなんとか乗ることができ、[丹後の海]、[丹後くろまつ]、[丹後あかまつ]、[丹後あおまつ]そして名称は付いていませんが[丹後しろまつ]と、水戸岡さんがデザインを担当した車両全てに乗車することができ、今回は非常に満足間の高いの「乗り鉄」をすることができました。


【乗車日:平成29年9月8日(金)~9日(土)】鉄道コム鉄道コム
 

※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。



※「京都丹後鉄道乗車記2/4(平成29年・夏の青春18キップ乗車記)(H29.9.8~9)」からの続きです。




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         PHOTO:四所駅で停車中の快速[丹後あおまつ2号]


 工業デザイナーである水戸岡鋭治さんがプロデュースした列車が好きで、これまでにしなの鉄道の[ろくもん]、富士急行の[富士登山電車]、6000系普通電車、[富士山ビュー特急]、富山地方鉄道の[アルプスエキスプレス]、[レトロ電車]と乗り、昨年の夏には少し足を伸ばして長良川鉄道の[ながら]にも乗車をしました(列車ではありませんが、小布施町を走る[おぶせロマン号]にも乗りました。)。
 ようやく遅い夏休みを1日だけ取ることができましたので、今回は1泊2日の予定で、ちょっと足を伸ばして京都丹後鉄道で走る、これも水戸岡先生がプロデュースした車両(5種類)の乗車にチャレンジしてきました。



【第2日目・9月9日(土)】


 昨日から「京都丹後鉄道」の乗車を楽しんでいます。水戸岡さんがデザインした5種類の車両に乗ることが目的で、昨日までに4種類を乗っており、本日は残る[丹後あおまつ]に乗車すればコンプリートとなるのですが、せっかく、鉄道写真の有名撮影地の近くまで来ていますので、今日はホテルを早めに出発して由良川鉄橋で鉄道写真を撮ってから「乗り鉄」に戻ることにしました。



★西舞鶴駅にて…
 西舞鶴駅には京都丹後鉄道の車両基地がありますので、列車の乗車前に貴重なシーンの撮影を…



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      PHOTO:[丹後の海]編成は4編成が留置されていました。







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  PHOTO:[丹後くろまつ]と[丹後あおまつ]が既に連結されているようです。








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①西舞鶴(617)→丹後由良(635) 615D
 ホテルを早めに出発し、西舞鶴駅の始発列車で丹後由良駅に向かいます。本当はフリーキップが欲しかったのですが、この時間帯は駅員さんが不在のためフリーキップを購入することができず、致し方なく普通乗車券を購入してホームへと入ります。
 そのホームに待っていたのは、なんとKTR8000系[丹後の海]編成を2本連ねた4両編成の編成でした。まあ、車両の送込回送を兼ねていることもあるのでしょうが、京都丹後鉄道の列車は昨日は見た限りでは2両編成が最大両数でしたので、まさかこんなに長い編成の車両が普通列車に使用されるなんて思ってもいませんでしたし、ここでこの車両に乗ることができるなら、昨日、高い特急料金を支払って特急[たんごリレー3号]に乗車する必要もなかった…と思ってしまいました。
 まあ、そんなことはさておき、丹後由良駅までのたった18分だけですが、しっかりと特急列車の乗り心地を味わいながら[丹後の海]編成の乗車を楽しみました。



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     PHOTO:[丹後の海]編成の連結部(珍しいと思います。)







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      PHOTO:連結部はちゃんと通路として機能しています。







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        PHOTO:トイレ・手洗い場の入口もお洒落なんです。




★由良川鉄橋での撮影
 京都丹後鉄道で一番の撮影地というか、鉄道写真を撮るもので知らないはずが無い撮影場所が、この「由良川鉄橋」ではないでしょうか?
 せっかく京都丹後鉄道に「乗り鉄」に来ているのに、この場所で撮影も行わずに帰ることなんてできない…と思い、早起きをしてやってきました。
 本来の撮影ポイントはもっと南側らしいのですが、あまり駅から離れてしまうと戻ることができなくなってしまいますので、駅に近いこの場所でワンショットのみ撮影にチャレンジしてみました。
 ところが、現地に近づくにつれて霧がすごくとても撮影にはならない状況!近くで撮影をしていた方に「残念な天気ですね。」と声をかけたところ「霧はこの時期のこの時間帯でないと発生しないので、今日はラッキーなんです。」とのこと。初めて撮影する私は快晴のもとで青い海と青い空を入れた撮影をしたかったのですが…。
【参考!】ちなみに、丹後由良駅からこの撮影ポイントまでは早歩きで10分ですので撮影の参考にしてください。




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 PHOTO:[丹後しろまつ]を使用した218D列車が与良川鉄橋を渡っていきます。






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        PHOTO:丹後由良駅まで戻ると霧は全くありません。








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②丹後由良(740)→西舞鶴(759) 214D KTR705
 由良川鉄橋での撮影後、歩いて丹後由良駅に戻り、後続の列車で西舞鶴駅に戻りました。







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③西舞鶴(810)→福知山(936) 4221D~4812D 快速[丹後あおまつ2号]
 西舞鶴駅に戻ってきました。ここからは水戸岡さんがデザインした5種類目の[丹後あおまつ]を使用する快速[丹後あおまつ2号]に乗車して福知山駅を目指します。
 昨日、臨時[丹後くろまつ]のアテンダントさんから『丹後くろまつが運転される日の快速[丹後あおまつ2号]には、[丹後くろまつ]を後ろに連結して福知山駅まで回送させるから、色違いの車両の2両編成になりますよ。』と聞いていたとおり、西舞鶴駅の側線には[丹後あおまつ]+[丹後くろまつ]の編成が待機していました。
 ここまで乗車してきた列車を引き上げてから入線をさせると思っていたのですが、[丹後あおまつ]はそのまま同一のホームむへと入線をしてきます([丹後くろまつ]は回送のため乗車はできません。)。

 さて、これかに乗車する快速[丹後あおまつ2号]ですが[丹後あかまつ]とともに改造された車両で、車窓からゆったりと景色を楽しめるようソファ席、カウンター席など、さまざまなタイプの座席や、ショーケースやサービスカウンターが配置されており、天橋立に代表される日本海の白砂青松を象徴する「松」をテーマにデザインされた車両となっています。昨日乗車した[丹後あかまつ]は座席定員制の観光列車して使用されている車両ですが[丹後あおまつ]は自由席車両で運賃のみで乗車できる観光列車となってます。



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  PHOTO:西舞鶴駅の丹鉄ホームに入線をしてくる快速[丹後あおまつ2号]







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           PHOTO:[丹後あおまつ]の車内







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     PHOTO:車両の半分はソファ席と車販カウンターとなっています。







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          PHOTO:車体に描かれた「青松」のロゴ




 時間も早いせいでしょうか、西舞鶴駅から乗車したのは私を含めて5人のみと、ちょっと寂しい状況ですが、この列車の25分前に普通列車が走っている影響もあるのではないかかと思います。
 さて、定刻どおり西舞鶴駅を発車した快速[丹後あおまつ2号]ですが、宮舞線内は各駅に停車しながら宮津駅に向かいます。つい先ほどまで霧が巻いていた由良川鉄橋もすっかり霧が晴れ、私が撮りたかった青い海と青い空が見えていました。 

 快速[丹後あおまつ2号]は観光案内列車ですので、本来ならアテンダントさんが乗務をして観光案内を行ってくれるはず…と思っていたのですが、今日はなぜかアテンダントさんが乗務していませんので、車内では録音放送による観光案内が行われています(アテンダントさんは宮津駅から乗務するのかも?)。
 由良川を渡りしばらくの間は海見ながらの乗車が続き宮豊線との乗換駅となる宮津駅に到着しました。



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           PHOTO:四所駅に到着する216D







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       PHOTO:絶好の天気の中、由良川鉄橋を渡っていきます。







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   PHOTO:今日は昨日よりも天気が良く、海と空の青色が際立っていました。




 宮津駅で3分ほどの停車をしている間に多くの乗客とアテンダントさんを乗せ、ようやく観光列車らしくなった快速[丹後あおまつ2号]は宮前線から宮福線に入り福知山駅を目指して進んで行きます。

 宮津駅までは各駅に停車してきた快速[丹後あおまつ2号]ですが、宮福線内は本来の快速列車としての走りとなり、駅を通過しながら進んで行きます。ただ、この区間は昨日も乗って分かっているのですが、トンネル区間が多く、景色も見ることができないのがちょっと残念です。いくつものトンネルを抜け、山陰線が右手から近づいてくると間もなく終点の福知山駅です。本当はもっと京都丹後鉄道に乗っていたいところですが、これ以上乗っていると帰ることができなくなってしまいますので、後ろ髪をひかれる思いで快速[丹後あおまつ2号]を後にしました… 



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      PHOTO:山陰線が近づくと、間もなく福知山駅に到着です。






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④福知山(947)→京都(1107) 5010M 特急[きのさき10号] 287系4連
 さて、いよいよここからは長野に向けて帰ることにします。
 本来であればここからは青春18キップを使うところですが、パソコンの充電をこの列車で行いたいため、京都までは別に乗車券と特急券を購入して特急[きのさき10号]に乗車します。昨日は指定席を確保して乗ったのでが、思っていた以上に指定席が混雑していましたので、今日は自由席で良いだろう…と言う判断でJRのホームに向かいます。
 特急[きのさき10号]の自由席は予想どおり空いており、なんなく4号車(先頭車)の最前列の席を確保できましたので、これでパソコンへの充電は可能となったのですが、この287系という特急車両は1両当たりドアが1か所しかなく、最前列に座ってしまうと列車を降りるときには最後になってしまう…という欠点もあります(ドア近くの座席は一番早く埋まってしまいます。)。
 福山駅から京都駅までの約1時間30分、たっぷりとパソコンに充電を行うとともに、朝早かった私も十分睡眠をとることができました。






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⑤京都(1121)→野洲(1154) 745T 223系10連
⑥野洲(1158)→米原(1223) 3244M 新快速 225系12連
 京都駅に到着しました。さあ、いよいよここからが青春18キップの旅がスタートします。
 京都駅からは普通列車と新快速を乗り継いで米原駅に戻りました(京都駅の2番線ホームに降りて行ったところ、たまたま野洲行きの普通列車が来たので乗ってしまいました!)。
 新快速は混雑しますが、普通列車は空いていますので、パソコンで作業をするなら普通列車の方が良いですね…。野洲から乗った225系は最新型なのでしょうか?車内に[リゾートビューふるさと]のようなモニターが付いていて、現在、どこを走っているのかが分かって便利でした。



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         PHOTO:琵琶湖を見ながら進んで行きます。






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    PHOTO:最新型の225系?車内にモニターが設置されていました。
 





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⑦米原(1230)→大垣(1302) 3214F 311系4連【G14編成】
 米原からはJR東海の311系に乗り換えて大垣駅に向かいます。しかし、毎回米原駅で列車の乗り換えを行うと思うのですが、ここまで12両で走ってきた列車の乗客を4両編成の列車に乗り換えさせる、しかも同一ホームでの乗り換えではなく、階段を使わせて隣のホームで乗り換えさせる…というのはどんなもんなのでしょうね。まあ、まだ、階段ダッシュができる体力はありますので、なんとか座席を確保することができましたが、交通弱者のことを考えれば、もう少し打つ手はあると思うのですが、いかがでしょうかJR東海さん?


※「字数制限」のため、「京都丹後鉄道乗車記4/4(平成29年・夏の青春18キップ乗車記)(H29.9.8~9)」に続きます…


【乗車日:平成29年9月8日(金)~9日(土)】鉄道コム鉄道コム

※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。



※「京都丹後鉄道乗車記1/4(平成29年・夏の青春18キップ乗車記)(H29.9.8~9)」からの続きです。




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      PHOTO:丹後由良駅に停車中の快速[丹後あかまつ3号]






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      PHOTO:豊岡駅の側線で待機中の臨時[丹後くろまつ]





 工業デザイナーである水戸岡鋭治さんがプロデュースした列車が好きで、これまでにしなの鉄道の[ろくもん]、富士急行の[富士登山電車]、6000系普通電車、[富士山ビュー特急]、富山地方鉄道の[アルプスエキスプレス]、[レトロ電車]と乗り、昨年の夏には少し足を伸ばして長良川鉄道の[ながら]にも乗車をしました(列車ではありませんが、小布施町を走る[おぶせロマン号]にも乗りました。)。
 ようやく遅い夏休みを1日だけ取ることができましたので、今回は1泊2日の予定で、ちょっと足を伸ばして京都丹後鉄道で走る、これも水戸岡先生がプロデュースした車両(5種類)の乗車にチャレンジしてきました。








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⑦西舞鶴(1414)→天橋立(1507) 9353D 快速[丹後あかまつ3号] KTR702
 西舞鶴駅に来ました。ここからは水戸岡さんがデザインした2種類目の車両となる[丹後あかまつ]を使用する、快速[丹後あかまつ3号]に乗車して天橋立駅を目指します。
 [丹後あかまつ]は完全予約制の車両となっており、乗車に際しては540円の乗車整理券が必要となります(座席は自由席となっています。)。普段は混雑しており、なかなか座席の確保も難しいようですが、今日は平日ということもあり、乗客は私を含めて5人ということで、ちょっと寂しい車内となっています。
 
 新舞鶴駅に到着した時点では、[丹後あかまつ]はまだ入線をしておらず、側線で待機をしている状況でしたが、ここまで乗車してきたKTR701が車庫に入ると同時に入換作業が始まり、間もなく入線をしてきました。
 列車への乗車に際しては、アテンダントさんが乗車整理券を確認した後に車内に案内され、あとは自分の好きな席に座ればいい…というシステムのようです。『今日は空いていますよ。』とのことでしたので2人用の席に座って発車を待っていると、違うアテンダントさんが乗車記念証の配布とともにワンドリンクの注文に来てくれます。このあとは自分の席でアイスコーヒーを飲みながら列車の旅を楽しむことにしました。



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       PHOTO:西舞鶴駅の側線で待機中の[丹後あかまつ]







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           PHOTO:[丹後あかまつ]の車内







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         PHOTO:車販カウンターも設けられています。







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         PHOTO:車体に描かれた[あかまつ]のデザイン






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     PHOTO:車内のスタンプもこれと同一のデザインとなっていました。




 さて、この[丹後あかまつ]ですが、車体の外装色・内装色とも赤色が基調となっており、車窓からの景色を楽しめるよう、ソファ席、カウンター席など、さまざまなタイプの座席が用意されているほか、オリジナルグッズやお土産などを展示したショーケースやサービスカウンターが備えられています。

 西舞鶴駅を発車した快速[丹後あかまつ3号]は、ゆっくりとした速度で天橋立駅に向かっていきます。沿線の主要な観光スポットについては、アテンダントさんが車内放送で案内をしてくれますので、さながら観光バスに乗っているかのような感じで乗車することができます。先ほど渡った由良川鉄橋では速度を落としながら走ってくれますので、慌てて撮影をすることなくゆっくりと撮影をすることができます(ちなみに、由良川鉄橋上で速度を落として走る列車は[丹後あかまつ]だけだそうです。)。また、奈具海岸の撮影スポットでは列車が一時停車をして撮影が行えるサービスもあり、いかにも観光地区を走る列車だということがわかります。その後も、車内ではアテンダントさんの案内放送が続き、その話に聞き入っているうちに列車は日本三景の一つである天橋立の玄関口となる天橋立駅に到着しました。



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      PHOTO:由良川鉄橋では減速して景色を楽しむことができます。







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             PHOTO:奈具海岸で一時停車







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      PHOTO:天気が良いので景色もいちだんと綺麗に見えます。







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    PHOTO:西舞鶴駅の留置線に置いてあった丹後エクスプローラー







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⑧天橋立(1516)→宮津(1522) 332D ※[丹後しろまつ] KTR706
 天橋立駅に来ました。ここからは[丹後くろまつ]に乗車するため豊岡駅に向かえばいいのですが、天橋立駅のホームに[丹後しろまつ]を使用した西舞鶴行きの列車が停まっていたので、宮津駅までの1区間ですが[丹後しろまつ]に乗車しました。

 この[丹後しろまつ]と呼ばれる車両ですが、見た目は[丹後あかまつ]や[丹後あおまつ]と同じ装いとなっており白色の車体に金色のストライプが配されています。ただ、内装については他の車両と比較するとだいぶ簡素化されていますが、見る人が見れば間違いなく水戸岡さんがプロデュースした車両だよね…とわかるもので、[丹後あかまつ]などと編成を組んでも違和感のない車両となっています。

 私、京都丹後鉄道の車両で水戸岡さんがプロデュースした車両は4種類だけ…と思っていたのですが、ここに来る直前になって、この[丹後しろまつ]の存在を知ることができたのですが、何とか乗車することができました(もっとも、京都丹後鉄道では[丹後しろまつ]とは言っておらず「コミューター車両」と呼んでいるようです。また、この[丹後しろまつ]は1両だけではなく複数両存在しているようです。)。



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        PHOTO:西舞鶴駅に留置中の[丹後しろまつ]






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           PHOTO:[丹後しろまつ]の車内






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      PHOTO:シートの模様は、まさに「水戸岡デザイン」です。






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        PHOTO:車体に描かれた「しろまつ」のデザイン







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⑨宮津(1546)→豊岡(1704) 339D KTR704
 宮津駅からはKTR704を使用する339Dで豊岡駅に向かいます。
 宮津駅を発車した列車は、岩瀬口駅付近までは海を見ながらの乗車ですが、それから先はしばらく内陸地を走るルートとなっています。途中からうとうとしてしまったのではっきりとはわからないのですが、エンジン音が大きくな唸る割に速度が上がっていないような状況がありましたので、意外とアップダウンが厳しい路線のようでした。



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            PHOTO:KTR704の車内






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      PHOTO:円山川を渡ると間もなく豊岡駅に到着します。







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⑩豊岡(1714)→西舞鶴(1905) 臨時[丹後くろまつ] ※ライブラリーコース
 豊岡駅に到着しました。ここからは水戸岡さんがプロデュースした5種類の列車のうち1番乗車が難しいと思っていた[丹後くろまつ]に乗車します。
 乗車の前にはネットで予約した「予約票」を「乗車整理券」に変更しなければいけないので、急ぎ京都丹後鉄道の窓口にいったのですが、『予約はされているが座席が指定されていない。』ということで、一時は「乗れないかも…」と思ったのですが、列車が混んでいないので『アテンダントさんに相談をして…』ということで列車に向かったところ、無事に乗車することができました(まあ、乗客は私を含めて3人だけですから、乗せない理由がないのですが…)。

 なぜ、この[丹後くろまつ]への乗車が難しいのかというと、この[丹後くろまつ]は完全予約制のレストラン列車であり、毎日運転が行われている列車ではないことと、運転される日でも上下合わせて3本しか走っておらず、そのうちの2本はランチコースの列車となっており、乗車するにしても運賃のほかにエクストラコストが相当必要で、およそ私の小遣いでは乗車できない列車となっています。ただ、ありがたかったのは、夕方のこのライブラリーコースだけは、運賃+1,000円で乗車できますので、このコースが無ければ[丹後くろまつ]へまの乗車は諦めていたと思います。

 さて、この[丹後くろまつ]ですが、ベースとなった車両はKTR700形・800形気動車ということで、富士重工が地方私鉄向けに製造した気動車ですので、似たような車両を色々な場面で見ることができます。ただ、今回乗車する[丹後くろまつ]にについては、前述のとおり水戸岡さんが大幅に手を入れており、外観は列車の名のとおり漆黒がベースとなっており、そこに金色のストライプが入った非常に格調が高い塗色等が施されています。車内は地元産の天然木を贅沢に使用され、落ち着いた雰囲気となっています。



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           PHOTO:[丹後くろまつ]の車内







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        PHOTO:落ち着いた感じの座席となっています。







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     PHOTO:車販カウンター兼料理提供準備室も設けられています。







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        PHOTO:車体に描かれた[くろまつ]のデザイン







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      PHOTO:車端部には「子供用の運転席」が設けられています。




 なんとか発車間際に乗車することができ、これで[丹後の海]、[丹後あかまつ]、[丹後しろまつ]、そして[丹後くろまつ]と4種類の列車に乗車することができました。

 臨時[丹後くろまつ]は定刻どおり豊岡駅を発車し、一路、西舞鶴駅を目指して進んで行きます。車内ではアテンダントさんによる観光案内も行われるのですが、[丹後あかまつ]ほど長いアナウンスでなく、どちらかというと車内で会話を楽しんで欲しい…というスタイルのようです。また、この[丹後くろまつ]の車内では音楽も流されていて、それが車内の雰囲気ともマッチしていて、なかなか良い感じです。ちなみに[丹後あかまつ]も[丹後くろまつ]もワンドリンクが付いているのですが、乗車整理券の代金が違うようにコーヒーの味も違っていますので、ぜひ乗車される際は、この点にも注目して欲しいところです。 

 臨時[くろまつ]は途中、いくつかの駅に停車はしますが、乗降客もなく、また、短い停車時間で発車をしてしまいますので、列車等を撮影をする間もなく進んで行きます。
 当初、天橋立付近で夕日が日本海に沈んで行く…と予想をしていたのですが、実際には内陸地を走っているうちに太陽が沈んでしまい、臨時[丹後くろまつ]は天橋立付近からは夕闇の中を走り続けますが、まあ、これこれでなんとなく雰囲気が良く、臨時[くろまつ]の乗車を西舞鶴駅までたっぷりと堪能することができました。



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        PHOTO:天橋立駅に停車中の臨時[丹後くろまつ]







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     PHOTO:天橋立付近では、ほぼ真っ暗になってしまいました。






 本日の「乗り鉄」はこれで終了!今夜は舞鶴市内のホテルで一泊します。



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         PHOTO:今夜は舞鶴市内のホテルに泊まります。


※「字数制限」のため、「京都丹後鉄道乗車記3/4(平成29年・夏の青春18キップ乗車記)(H29.9.8~9)」に続きます…


【乗車日:平成29年9月8日(金)~9日(土)】鉄道コム鉄道コム

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    PHOTO:水戸岡デザインで生まれ変わった京都丹後鉄道[丹後の海]







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①長野(609)→名古屋(917) 1002M 特急[WVしなの2号] 383系10連【A103+A7編成】
 今回の「乗り鉄」は基本的には「青春18キップの旅」なのですが、青春18キップが1回分しか残っていませんので、往路は乗車券を別に購入して京都丹後鉄道の入口駅である福知山駅に向かいます(帰りは「青春18キップ」を使用します。)。従って、無理をして普通列車に乗車する必要もありませんので、長野駅を朝1番に発車する特急[WVしなの2号]で、一気に名古屋駅に向かいます。

 朝方未明まで降り続いていた雨も何とか上がり、西の空には晴れ間も覗き始めていましたので、今日は良い天気になりそうです。今回乗車する特急[WVしなの2号]は、午前5時55分頃になり長野駅の6番線に入線をしてきます。基本6両の特急[WVしなの号]ですが、今朝の特急[WVしなの2号]は4両増結の10両という長大編成が使用されていました。特急[WVしなの2号]は長野駅が始発駅ですので、自由席でも十分座っていくことができることは承知していますが、この列車、だいぶ混雑をすることで有名な列車でもあるので、今回は指定席を確保してゆったりと座っていくことにしました。

 特急[WVしなの2号]は、長野駅を発車すると一気に速度上げて篠ノ井駅までの直線区間を走っていきます。
 篠ノ井駅で若干の乗客を乗せた後は、篠ノ井線に入り、その身を右・左と忙しくくねらせながら篠ノ井線を松本を目指して進んで行きます。松本駅からは多くの乗客が乗り込み、スカスカだった指定席車両も窓側の座席が5割ほど埋まり発車していきます。中央東線と中央西線の分岐駅となる塩尻駅からも多くの乗客が乗り込み、ここでほぼ窓側の座席埋まる感じとなりました。
 中央東線を左手に見ながら大きく進行方向を右に変えた特急[WVしなの2号]は、一路、木曽路を進んで行きます。中央西線の朝一番の特急列車ということもあり、途中、木曽福島、上松、南木曽と比較的小まめに停車した後、列車は長野県から岐阜県に入り中津川駅に到着します。ここまでは曲線半径が厳しい区間や単線区間もあったため、思うように速度を上げることができなかった特急[WVしなの2号]ですが、中津川駅から先は複線区間となりますので、自慢の振り子機能を遺憾なく発揮しながら名古屋駅を向かって進んで行きます。
 進行方向に神領電車区が見えてくると終着の名古屋駅は間もなくです。金山駅で東海道線と合流し、左手に新幹線、右手に名鉄の列車を見ながら特急[WVしなの2号]は名古屋駅に到着しました。



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             PHOTO:383系の車内







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          PHOTO:特急[しなの]のヘッドマーク







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    PHOTO:神領電車区が見えてくると終着の名古屋駅は間もなくです。








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②名古屋(946)→米原(1012) 633A [こだま633号] 700系16連【K7編成】
 名古屋駅に到着しました。名古屋駅からは在来線の利用でもよかったのですが、特急[WVしなの2号]の特急料金を安くするためと、時間の節約のため米原駅までは新幹線に乗車します。
 まあ、「旅情」という部分は全く感じることができませんが、在来線だと1時間以上かかる区間を25分ほどで行くことができますので、お金に余裕があれば使いたい列車ではあります。









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③米原(1020)→京都(1113) 3433M 新快速 223系12連
 米原駅からは在来線に乗り換えて京都駅を目指します。米原駅での乗り換え時間が8分ほどでしたので、ちょっと早足で移動をしたのですが、なんなく乗り換えることができました。米原駅からはJR西日本自慢の『新快速』に乗車します。しかし、この区間の新快速は何度乗車しても「凄い!」と思っちゃいますね…。通過をする駅のホームでもスピードをほとんど落とすことなく走り抜けて行きますので、京都までの50分間がほんとうにアッという感じでした。









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④京都(1125)→福知山(1240) 5005M 特急[きのさき5号] 287系4連
 京都駅からは287系直流特急型車両使用する、特急[きのさき1号]に乗車して福知山駅を目指します。
 京都駅での乗り換え時間は12分ほどありましたので『余裕!楽勝!!』と思っていたのですが、山陰線の31番線ホームは東海道線のホームとは滅茶苦茶離れており、結局、列車の写真を撮って車内に入ったら即発車…という感じでした。

 北近畿ビックXネットワークの一翼を担うこの特急[きのさき号]ですが、過去には485系から交流機器を取り払った183系、振り子機能を有した特急車両の381系、特急[しらさぎ]に使用されていた683系2000番台車から交流機器を取り払った289系などが使用されていましたが、現在では新製された287系が使用されています。この車両、大きな特徴は無いのですが、シートのピッチが広く、とてもゆったりと乗車できるのが魅力的でした(コンセントは車両の1番前の座席足元と1番後ろの座席足元にしかありませんので、乗車時には注意が必要です。)。

 ホームに近づき自由席車両の4号車の車内を見たところ空いていたので、指定席はガラガラだろう…と思っていたのですが、そうではなく全く逆で観光列車特有の指定席から売れていく…という列車のようで、指定席車両はほとんど埋まっており、私の席だけがぽっかりと空いているような状況でした。車内放送でも「指定席は満席です…」というアナウンスがありましたので、この列車、結構人気があるようです(指定席車両の1号車の半室がグリーン車ということも混雑の理由だと思います。)。

 列車は定刻となり京都駅を静かに発車していきます。沿線の景色はしばらくの間は住宅街を見ながらの乗車ですが、京都駅を発車して10分もすると保津峡の流れを見ながらの乗車となります。単線区間が多く曲がりくねった路線を走る特急ですので、決して足の速い特急列車ではありませんが、快適な空調の中、京都丹後鉄道との乗換駅となる福知山駅まで乗車することができました。



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          PHOTO:京都駅でパンダをゲット!







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        PHOTO:保津峡の流れを見ながら進んで行きます。







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     PHOTO:福知山城が見えると、間もなく福知山駅に到着します。









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⑤福知山(1255)→宮津(1321) 4003D 特急[たんごリレー3号]
(←宮津① KTR8014+KTR8013 ②福知山→)
 長野を朝6時に出発して約7時間、ようやく京都丹後津道の乗換駅に到着しました。
 乗車をするにあたり、まず最初に「京都丹後鉄道」の窓口に行き「1日フリーキップ」を購入するとともに、これから乗車する特急[たんごリレー3号]の指定席券を購入するつもりだったのですが、京都丹後鉄道の窓口では指定席券は車内での販売になるとのことなので自由席に乗って行くことにしました(1日フリーキップは事前にネット予約をしてあります。福知山→宮津間で特急料金650円はちょっと高いのですね…)。

 さて、これから乗車する「京都丹後鉄道」ですが、第3セクターの北近畿タンゴ鉄道が運営をしていた「宮福線」と「宮津線」の施設等を借り受け、運行等の実務を行っている会社で、正式な会社名は「(株)ウィラートレインズ」という名称です(「京都丹後鉄道」は鉄道名ということになるようです。)。

 京都丹後鉄道が運営に当たるに際し、それまで普通列車の車両として使用していた700形・800形気動車を、工業デザイナーである水戸岡鋭治さんにプロデュースしていただき[丹後くろまつ]・[丹後あかまつ]・[丹後あおまつ]という観光列車を導入するとともに、[丹後あかまつ]とペアを組む車両として、簡易改造版(こういう言い方は失礼かも…)の[丹後しろまつ]の4種類と、KTR時代に使用していた8000形タンゴディスカバリーを[丹後の海]として大幅にリノベーションされたうえで使用されおり、都合5種類の「水戸岡デザイン」の車両が走る鉄道会社となっています。

 そしてこれから乗車する特急[たんごリレー3号]にはKTR8000系をリノベーションした「丹後の海編成」が使用されます。ホームに停車している特急[たんごリレー3号]は外観もそして内装もまさに「水戸岡ワールド」全開!ということで、見る人・乗る人がわくわくするような車両となっています。
 特急[たんごリレー3号]は発車時刻となり、高速型のディーゼル列車らしい重苦しいエンジン音が高鳴り、高架駅の福知山駅を発車していきます。「荒河かしの木台駅」を過ぎたあたりで山陰線と別れた特急[たんごリレー3号]は、一段とエンジン音を荒げ加速をしながら天橋立駅を目指して進んで行きます。

 途中の大江駅で停車はしましたが、大江駅から宮津駅までの大半の区間はトンネル区間ということもあり、車窓の景色ではなく、車内に響き渡るエンジン音を聞いているうちに特急[たんごリレー3号]は、宮福線と宮舞線・宮豊線との乗換駅となる宮津駅に到着しました。



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        PHOTO:濃紺のボディに金色の文字が輝いています。







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           PHOTO:KTR8000系の車内







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      PHOTO:シートのデザインはまさに水戸岡デザインですね。







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    PHOTO:自由席(2号車)の車端部にはソファが用意されています。








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⑥宮津(1325)→西舞鶴(1359) 228D KTR701
 宮津駅では4分の乗り換え時間で西舞鶴行きの普通列車に乗り換えます。
 ここから乗車する列車にはちょっと期待をしていたのですが、残念ながら宮津駅に到着したのは一般型ディーゼルカーKTR701の単行列車でした。ただ、車内はセミクロスシートではなく、転換クロスシート仕様ということで、やはりこのあたりは観光地を走る列車であることをしっかりと意識しているんただな…と思いました。
 列車は左手に日本海を見ながらゆったりとしたペースで進んで行きます。途中の丹後由良駅では列車交換を行い、発車をするとまもなく、京都丹後鉄道で一番有名な由良川の鉄橋を渡って進んで行きます。由良川を渡と列車はそれまでの海岸沿いから内陸部を走るようになり、山のすそ野を大きく回り込むように走り続け、JRとの乗換駅である西舞鶴駅に到着しました。



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        PHOTO:車内は驚きの転換クロスシート仕様でした。







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        PHOTO:シートは柔らかくて座り心地が良いです。







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       PHOTO:宮津湾を見ることができたのは、ほんの一時でした。







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    PHOTO:その後は栗田湾、若狭湾と日本海を見ながら進んで行きます。







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      PHOTO:丹後由良駅では「丹後の海」編成と交換を行います。







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      PHOTO:撮影の名所、由良川鉄橋を渡って進んで行きます。




※「字数制限」のため、「京都丹後鉄道乗車記2/4(平成29年・夏の青春18キップ乗車記)(H29.9.8~9)」に続きます…


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