PHOTO:豊橋駅に停車中の飯田線の列車
残った青春18キップ1回分をどう使おうか?と考え、当初は東北の阿武隈急行と福島交通・飯坂線の乗車を考えていたのですが、台風13号の接近に伴い「台風の進行方向に向かうのは危ないのでは?」と思い、急遽、予定を変更をして久しぶりに、飯田線の全線乗車にチャレンジすることにしました。
残った青春18キップ1回分をどう使おうか?と考え、当初は東北の阿武隈急行と福島交通・飯坂線の乗車を考えていたのですが、台風13号の接近に伴い「台風の進行方向に向かうのは危ないのでは?」と思い、急遽、予定を変更をして久しぶりに、飯田線の全線乗車にチャレンジすることにしました。
飯田線の全線乗車については、名古屋勤務時代に長野の自宅に戻るルートとして2回ほどチャレンジしたことがあるのですが、なぜか2回とも途中で運転が中止となり全線乗車ができませんでした。
今回、もし、飯田線の全線乗車ができれば13年ぶり、しかも豊橋方面からの全線乗車は初めて…ということになるのですが、昨日通過した台風の影響も残っている中での乗車ですので、さて、どうなることやら…。
品川駅からは東海道線の始発列車となる熱海行き普通列車で熱海駅に向かいます。
今回は青春18キップの旅らしく普通車への乗車ですが、朝1番の列車ということでボックス席に座っていくことができました。
今回は青春18キップの旅らしく普通車への乗車ですが、朝1番の列車ということでボックス席に座っていくことができました。
さすがに9月ともなると日の出がだいぶ遅くなり、漆黒の暗闇の中、列車は西へ西へと向かいました。
列車は藤沢→平塚間で若干混雑したものの、その後は混雑することもなく定刻通りにJR東海との境界駅となる熱海駅に到着しました。
熱海駅では接続列車を1本見送り、後続の浜松行きの普通列車に乗車します。中央西線口では風前の灯火状態の211系ですが、東海道線ではまだ活躍が続いているようで、先月、南紀に行った際も211系に乗車できましたし、今回も特に狙ったわけではないのですが211系と313系の混成編成でした。
まあ、本来なら残り少ない211系へ乗車するところですが、今日はこれからも211系への乗車が待っていますので、今回は乗り心地のいい313系(ロングシート車ですが…)に乗車して浜松まで向かいました。
まあ、本来なら残り少ない211系へ乗車するところですが、今日はこれからも211系への乗車が待っていますので、今回は乗り心地のいい313系(ロングシート車ですが…)に乗車して浜松まで向かいました。
列車が熱海駅の4番線ホームに到着した直後はガラガラの車内でしたが、東京方面からの列車が到着するとあっという間に車内は満席状態となりましたので、やはり列車を1本遅らせたことは大正解のようでした。
浜松駅でも1本列車を見送って、後続の特別快速に乗車して豊橋駅を目指しました。やはり前を向いて座っていけるのが良いですね…。
静岡方面からの列車が到着すると、多くの乗客が乗り込んできて車内は大混雑となりました
浜松駅から乗車した特別快速を豊橋駅で降り、名物の壺屋のお稲荷さんを購入してから飯田線のホームに降りていくと、そこには岡谷行きの列車を待つ人の列が!えっ、まだ10時27分発の豊川行きが発車していないのに…。まあ、そうは言っても私も並ばないと…ということで並んだのですが、飯田線ってこんなに人気があったの?思うほどの人の列でした。
そうこうしているうちに列車が回送されてきます。「列車のフロントマスクを見て、あっ313系ね、写真を撮りたいから通路側の方が良いかな…。」なんて思っていたら、回送されてきた車両は、まさかの3000番台車でした。それならば…というけどでドア横の2人用のシートに座って行くことにしました。発車までにシートは見事に全て埋まり、混雑した中、列車は豊橋駅を発車していきます。
さて、飯田線については、過去、何回か全線乗車をしているのですが、最近(といっても2年以上前ですが…)は乗車にチャレンジしても倒木で運転が打ち切りになったり、大雨による運転抑止などで途中までしか行けなかったりと、全線乗車ができていませんでしたので、今回はなんとしても…という気持ちで乗車します。
豊橋駅を発車した列車は、しばらくの間は東海道線と並走して進みますが、飯田線は下地駅の先で大きく進路を右に変えて豊川の町中を目指して進んでいきます。
現在乗車している飯田線ですが、愛知県豊橋市の豊橋駅と長野県上伊那郡辰野町の辰野駅を結ぶ鉄道路線です。全長は195.7kmと長く、終起点を含めて94個も駅ありますが、それらの駅の平均距離は約2.1kmと短く、大都市の市街地路線並みの駅間距離となっています。
豊川駅の手前で名鉄の豊川線と合流すると豊川稲荷で有名な豊川駅に到着します。この豊川駅を発車すると日本車両の引込線を左手に見ながら発車をしていきます。運が良いとこの豊川駅で新型車両等の出場シーンが見られるようですが、残念ながら本日は何も見ることはできませんでした。
三河東郷駅を過ぎると路線は大きくN字型を描くように進み、豊川を渡ると長篠城駅に到着します。この長篠城駅の駅舎はお城の「櫓」を模した駅舎になっているようです。
長篠城駅を過ぎると宇連川を右手に見ながら進んでいきます。この一帯は「鳳来峡」と呼ばれる渓谷沿いを走っていきます。この宇連川は川底が板を敷いたように見えることから「板敷川」とも呼ばれているようです。
三河川合駅の先で宇連川とも別れ、列車は鬼の面をモチーフとした駅舎である東栄駅の先で愛知県から静岡県へと入ります。この先をしばらく進むと飯田線の要所駅でもある中部天竜駅に到着します。
この中部天竜駅は数多くの始発列車が設定されているほか、特急列車の停車駅ともなっています。かつては駅構内に「佐久間レールパーク」がありましたが、2009年には閉鎖となり、いまではその敷地だけがレールパークがあった証跡として残っているだけです。
中部天竜駅を過ぎると列車は飯田線の名所でもある「渡らずの鉄橋」に差し掛かります。
城西駅を過ぎると「渡らずの鉄橋」にかかりますが、この鉄橋は水窪川左岸のトンネルが中央構造線の地殻変動により崩落しやすい…ということで、この部分を迂回するためにできたもので、いったん川を渡った後、対岸に渡らずにもう一度川を渡って元の岸辺に戻るという珍しい鉄橋です。
城西駅を過ぎると「渡らずの鉄橋」にかかりますが、この鉄橋は水窪川左岸のトンネルが中央構造線の地殻変動により崩落しやすい…ということで、この部分を迂回するためにできたもので、いったん川を渡った後、対岸に渡らずにもう一度川を渡って元の岸辺に戻るという珍しい鉄橋です。
水窪駅を発車した列車は、大きく進行方向を左手に変え飯田線最長の大原トンネルに入ります。しばらくトンネルの中を走行し、トンネルを出るといよいよ飯田線名物の「秘境駅」エリアへと入っていきます。
飯田線の静岡県最後の駅である「小和田駅(こわだ)」は、飯田線の秘境駅の中でもダントツの人気を誇る駅です。現在の天皇陛下の奥様になられた妃殿下である雅子様の旧姓が「小和田(こちらは「おわだ」です)であったことから、この駅もちょっとしたブームになったのも今は昔ですね…。ちなみにこの小和田駅のホームには、愛知県と静岡県と長野県の三県境界駅という表示もありますので、本当は途中下車して撮影したいところですが、それをやってしまうと帰れなくなる可能性がありますので泣くなくあきらめました。小和田駅を発車すると列車は長野県へと入っていきます。
中井侍駅は、長野県で最も南に位置している駅であると同時に、長野県では一番標高の低い位置にある駅です(低い…といっても標高は289mありますが…)。
為栗駅(しだぐり)も、駅の回りにはほとんど民家の無い地域に存在する駅です。朝と夕方の一部の普通列車はこの駅を通過してしまうほど乗降客が少ないようです。この為栗駅は「秘境駅」であるとともに難読駅でも有名です。
田本駅はそのホームがある場所に特徴があり、断崖絶壁の途中にある駅です。線路の下には崖が待っていますので、くれぐれも線路には下りないように…。
金野駅は飯田線の中でも一番乗客が少ない駅です。周りには民家らしいものが見当たりませんので、ここで乗り降りする人はどこに住んでいるのでしょうか…?
千代駅は「秘境駅」という割には周りに民家がありますので、どこか秘境駅なんだろう…ということですが、1日の乗降客が大変少ないということで秘境駅の仲間に入っているようです。この駅はその駅名から「駅名標」に触ると長生きができる…といわれているようです。
一連の「秘境駅」を過ぎると列車は天竜峡駅に到着します。この天竜駅は飯田線の前身でもある伊那電気鉄道の起点駅であり交通の要所であり観光地の駅(天竜船下りの駅)ということで、特急列車を含めてすべての列車が停車します。
天竜峡駅を過ぎると列車は飯田市内へと入り伊那八幡駅に到着します。この伊那八幡駅を過ぎると列車は大きく進行方向を左に変えて下村山駅へと到着します。この下山村駅はかつて「探偵ナイトスクープ」でも有名になった駅で、飯田線は下山村駅から飯田市内を大きく湾曲(Ω形)をしながら進むため、列車に乗っているよりも下村山駅から伊那上郷駅までの間は走ったほうが早い!ということで、列車と競争をした…というのは有名な話です(「下村山ダッシュ」とも言われています。)。
列車は湾曲した途中にある長野県の南進地方では最大の市である飯田駅に到着します。もちろんこのまま乗っていれば飯田線の全線乗車ができるのですが、まあ、先を急ぐわけではありませんので、飯田駅で途中下車しました。
さて、なぜ飯田駅で途中下車したのか?というと、この駅の近くにあるラーメン屋さんに立ち寄りたかったからです。その立ち寄りたかったお店というのが「新京亭」さんというラーメン屋さんです。
かつては本当に駅前通りに面していたのですが、現在は1本東側の通り沿いに移転をしているとのことで、見つけられるかなぁ…と思っていたのですが、難なく見つけることができ、久しぶりにおいしいラーメンをいただきました。
かつては本当に駅前通りに面していたのですが、現在は1本東側の通り沿いに移転をしているとのことで、見つけられるかなぁ…と思っていたのですが、難なく見つけることができ、久しぶりにおいしいラーメンをいただきました。
※後編に続きます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
※乗車日は9月 9日(土)です。
【令和 5年 9月11日(月)・2023/9/11】




◎過去の飯田線の乗車記はこちらから!