TOMODACHIYA鉄道日記

 私が撮影した列車や乗車した列車の記録をアップさせていただいています。  基本的には「不定期更新」となっていますので、あしからずご了承願います!

カテゴリ: 乗車記

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        PHOTO:首都圏色のキハ40形2連の[観光急行]


 小湊鐡道では、観光シーズンに併せて「房総さとやまトロッコ列車」を運転しているのですが、この牽引機となる車両に故障が発見されたことから、その代替列車としてキハ40形2連による「観光急行列車」を3月16日(土)から運転すると発表しました。
 国鉄型のDL/DC大好き人間としては「なんとしても乗りたい!」ということで、急遽、「乗り鉄」の予定を変更して乗車してきました。



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①五井(937)→養老渓谷(1129) [観光急行1号] キハ40形2連
 バイクで光風台駅まで来て、そこから小湊鐡道に乗車して五井駅に来ました。
 その五井駅の跨線橋から小湊鉄道の車両基地を見たところ、どうやら観光急行に使用されるのは、首都圏色を纏ったキハ40 3と5の2両のようで、車両前面には「さと山」のヘッドマークをつけ、列車種別も「急行」が表示されていますので間違いないようです。この2両はともに首都圏色を纏っていますので、まあ、小湊鐡道では正調編成ということになります。

 この首都圏色を纏ったキハ40が、かつて急行列車に使用されたのか否かについては不明ですし、仮にキハ40が急行列車に使用されたとことがあったととしても、そもそもキハ40は急行型車両ではなく近郊型車両ですので、本来なら本日の「観光急行」も「遜色急行」となるのですが、まあ、この時代に国鉄型車両が国鉄色のままで走ってくれることなんか絶対にありませんので、列車種別が急行であろうが快速であろうが問題視する必要は全くないと思っていますしも仮に本日の列車の種別が「特急」であっても私は乗りに来たと思います…。

 観光急行の入換作業は9時6分に小湊駅の3番線ホームから列車から発車した直後から行われますが、まあ、ゆったりとしたペースで行われ、結局、小湊鐡道の4番線に入線してきたのは9時17分頃でした。

 発車まで時間がありますし、乗客もさほど多くありませんので、慌てることなくゆっくりと撮影をしてから車内へと入り出発の時を待ちます。
 車内を見ると、この列車目当ての乗客よりも養老渓谷に行かれると思う乗客の方が多いようで、ボックス席すべて埋まっていますが、大半は1~2人で座っている…ということで、トータルでは30%くらいの乗車率ではないかと思われました。


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        PHOTO:五井駅の跨線橋から小湊鐡道を俯瞰すると…





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      PHOTO:お目当ての観光急行は首都圏色の2連のようです。




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           PHOTO:入換中の[観光急行1号]





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            PHOTO:さと山のヘッドマーク




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           PHOTO:列車種別は堂々の「急行」
       ※キハ40に「急行」の幕が入っていた…ということなのでしょうか?





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         PHOTO:サボ類はこのために作成したのかな?





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          PHOTO:ボックス席が並ぶキハ40の車内





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         PHOTO:やはり「旅」はボックスシートですね。
       ※モケットがブルーなら最高なんですが…はい。ぜいたくな望みですね。



 定刻となり[観光急行1号]はフォワ~ンというキハ40形独特の長めのタイフォンを鳴らし、駅員さんの見送りを受けながら五井駅を発車して行きます。右手に内房線を見ながら進路を左方向に変え、一路、上総中野駅を目指します。

 [さと山トロッコ号]は養老渓谷までの運転ですが、この観光急行は上総中野駅までの運転となっています(養老渓谷駅からは自由席となるようです。)。
 [観光急行1号]は、[さと山トロッコ号]のダイヤで走りますので、ゆっくりゆったり…と思っていたのですが、意外とスピードが速く、トロッコ列車って意外と早いんだ…ということが改めてわかりました。


 五井駅を発車した[観光急行1号]ですが、途中の各駅では一度停車をし、安全確認を行いながら進んでいき最初の停車駅となる上総牛久駅に到着します。この上総牛久駅では19分停車となります。


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          PHOTO:内房線と別れて進んでいきます。





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       PHOTO:上総山田駅では五井行きの列車と交換します。





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         PHOTO:上総牛久駅に停車中の[観光急行1号]





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        PHOTO:上総牛久駅に留置されていたキハ202
      ※古そうな車両…と思ったら私の方がオールドタイマーでした。



    上総牛久駅で少し長めの停車を行った[観光急行1号]は、次の停車駅となる上総鶴舞駅を目指して進みます。沿線では菜の花が咲き始め、田畑には水が張られている場所もあり、ここ小湊鐡道には間違いなく春が来ているようです。


 上総鶴舞駅では約10分停車します。この上総鶴舞駅の駅舎は関東の駅百選に選ばれているねですが、それ以外にテレビドラマやCMなどでも利用されているようで、多くの乗客がカメラで撮影を行っていました。


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        PHOTO:関東の駅百選にも選ばれている上総鶴舞駅舎





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        PHOTO:上総鶴舞駅に停車中の[観光急行1号]


上総鶴舞駅を発車すると次の停車駅は高滝駅なんですが、単に停まってドアの開閉を行なっただけでした…。次の里見駅は、南総里見八犬伝ゆかりの駅だそうです。この里見駅では10分停車します。


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             PHOTO:里見駅の駅舎





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         PHOTO:里見駅に停車中の[観光急行1号]





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           PHOTO:五井行きの列車と交換します。



 里見駅を発車すると次の停車駅は月崎駅ですが、この駅も停車時間はわずかで先に進みます。次の停車駅は養老渓谷駅です。この養老渓谷駅では多くの乗客が降り、ようやく車内に静けさが戻りました。


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        PHOTO 養老川を見下ろしながら進んでいきます。



 前述のとおり[さと山トロッコ号]は養老渓谷どまりなのですが、今回の[観光急行1号]は養老渓谷駅を発車して上総中野駅に向かいます。身軽となった[観光急行1号]ですが、やはり上り勾配が続く区間ではキハ40形独特の重苦しいエンジン音を奏でながら進んでいきます。山間を縫うように進んでいくと[観光急行1号]は、小湊鐡道の終着駅でありいすみ鉄道との乗り換え駅である上総中野駅に到着しました。



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          PHOTO:菜の花畑の中を進んでいきます。






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       PHOTO:上総中野駅ではいすみ鉄道の車両と並びます。
    ※いすみ鉄道のキハ52が第一線を退いてしまいましたので、これからは小湊鐡道に注目が集まりそうです。





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             PHOTO:上総中野駅の駅舎







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②上総中野(1142)→上総牛久(1229) [観光急行2号] キハ40形2連
 上総中野駅に到着した[観光急行1号]は、上総中野駅で約15分ほど休憩したのち、同好の者と思われる乗客約20名と観光客10名程度を乗せて上総中野駅を発車して行きます。
 
 この[観光急行2号]の停車駅は、養老渓谷駅、月崎駅、里見駅、高滝駅と停車して終着駅は五井駅ではなく、上総牛久駅に到着する…というダイヤになってます(上総中野駅と養老渓谷駅間は座席指定が不要です。)。


 観光の名所である養老渓谷駅から若干の乗客が乗ってきましたが、先程まで乗って来た[観光急行1号]とは違い静かな車内です。ただ、
往路ではあった観光案内(録音放送ですが…)もなく、ちょっと寂しい感じもしますし、往路では何回となく逢った駅での長時間停車もなく、復路は単に乗降だけの停車となっているのもちょっと残念でした。


 往路は「結構乗ったなぁ…」と感じたのですが、復路はあっと今に上総中野駅に到着してしまい、これで本日の乗車は終了です。



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         PHOTO:上総中野駅に到着した[観光急行2号]



 実は今日は「ダイヤ改正の日」ということで、ちょっと違う列車に乗車する予定だったのですが、前日、ネットを見ていたところ、この「観光急行」の記事に目が留まってしまいました。  
 「今日の明日で」指定席券が取れるかどうか不安だったのですが、往復ともボックス席の窓側、しかも進行方向、しかも1一人だけの席が取れましたので、急遽、予定を変更して乗車に来た次第です。


 この令和の時代にキハ40形を使用する急行列車に乗れるなんて夢のようですし、最高のプレゼントではないかと思います。トロッコ車両の故障が産んだ、いわば副産物的な急行列車ですがも私にとっては何よりも嬉しいダイヤ改正日となりました。


 小湊鐡道さんには、この首都圏色以外のキハ40が3両ありますので、今後は色々な組み合わせを期待したいところです。ただ、ちょっと苦言も…。
 観光急行ですから、せめて車両の窓ガラスだけは綺麗にしておいて欲しいですね、特にこれからは桜のシーズンとなりますので、綺麗な桜を窓を開けずに見ることができるようにして欲しいです。また、座席指定席券を購入して乗車した人には「記念座席指定券」のプレゼントがあるはずなのですが、1号では確かに配布されましたが2号では配布がありませんでした。乗務員さんに訪ねたところ「忘れたようです。」とのことですが、忘れた…では済まないと思いますが…。



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          PHOTO:本日使用した1日フリーキップ
    ※光風台駅で購入したところ、金額が古い紙のフリーキップが販売されていました。これはこれで貴重かも…。





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        PHOTO:記念座席指定券のプレゼントがありました。
            ※観光急行2号では配布されませんでした…


 最後までご覧いただきありがとうございました。



※乗車日は令和 6年 3月16日(土)です

【令和 6年 3月16日(土)・2024/3/16】鉄道コム鉄道コム
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◎過去の小湊鐡道の乗車記・撮影記はこちらから!  
 
 
 
 
 
 
 
   


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     PHOTO:長野駅の6番線に入線する快速[リゾートビュー諏訪湖]


 普段の週末は、長野⇔南松本間を快速[リゾートビューふるさと]として走る「リゾートビューふるさと」(ややこしいですね…)ですが、今週末は行先を富士見駅とした快速[リゾートビュー諏訪湖]として運転されることから、単身赴任先の東京に戻る足として久しぶりに乗車しました。


★長野(837)→富士見(1138) 9580D 快速[リゾートビュー諏訪湖]
 快速[リゾートビュー諏訪湖]に使用される「リゾートビューふるさと」は、長野駅の6番線に8時10分頃に入線をしてきたのですが、その後、発車の準備のためでしょうか、客扱いを開始したのが8時25分過ぎということで、寒い中、ホームで待つ時間が長かったのですが、まあ、おかげで写真を撮る時間はたっぷりとあった…としておきます。


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            PHOTO:長野駅の電光掲示板





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       PHOTO:行先表示に列車名が入らないのがちょっと残念





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          PHOTO:アルクマ君も同乗していきます。


 普段だとモーターで発進した後、エンジンがかかって加速をしていくリゾートビューふるさとですが、外気温が下がっているでしょうか、今日はホームに停車している時からエンジンが始動しており、そのエンジン音を響かせながら長野駅を発車していきます。さて、車内の方ですが、久しぶりの[リゾートビュー諏訪湖]ということや、青春18キップ期間中、そして学生さんたちが春休みに入っているということで混雑するもの…と思っていたのですが、長野駅を発車した時点では2~3割程度の乗車率とちょっ寂しい感じもします。

 最初の停車駅となる篠ノ井駅で若干ながら乗客を乗せてを発車すると、快速[リゾートビュー諏訪湖]はしなの鉄道と別れて篠ノ井線の山登り区間へと入っていきます。途中、稲荷山駅では下りの普通列車と交換を行い、しばらく山登りを続けた後、次の停車駅であり、スイッチバック駅である姨捨駅に到着します。ここ姨捨駅では約18分ほどの停車がありますので、善光寺平の風景や姨捨駅を通過していく列車などの撮影を行って過ごしました。


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       PHOTO:しなの鉄道と別れて篠ノ井線を進んでいきます。





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        PHOTO:稲荷山駅では下りの普通列車と交換します。





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            PHOTO:雪晴れの善光寺平





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         PHOTO:棚田もすっかり雪化粧していました。





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       PHOTO:姨捨駅に停車中の快速[リゾートビュー諏訪湖]





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          PHOTO:姨捨を目指す特急[しなの6号]





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        PHOTO:姨捨駅を通過していく特急[しなの6号]





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        PHOTO:姨捨駅では普通列車との交換も行いました。



 姨捨駅を発車すると、次の停車駅は松本駅です。特急列車なら「あっという間…」ですが、さすがに単線区間を入る臨時快速ということで、
冠着駅、坂北駅、田沢駅で列車交換を行いながら進み、長野県で2番目に大きな街の玄関口となる松本駅に到着します。


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         PHOTO:冠着駅では特急[しなの1号]と交換




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           PHOTO:坂北駅では普通列車と交換





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 PHOTO:奈良井川と梓川が合流して犀川となる地点を過ぎると松本に到着します。


 松本駅からの乗客が多くてびっくり!車内が少し賑やかとなり、そして多くの駅員さんに見送られながら快速[リゾートビュー諏訪湖]はゆっくりとした速度で松本駅を発車していきます。ただ、この松本⇔塩尻駅間は、特急列車も多く走っていることから、快速[リゾートビュー諏訪湖]は、エンジン音を高らかにうならせ、速度を一気に上げて進み塩尻駅に到着します。

 塩尻駅を発車すると右手に見える中央西線と別れ、快速[リゾートビュー諏訪湖]大きく進行方向を左手に変えて進んでいきます。かつての塩尻駅の跡である塩尻大門を過ぎて進むと辰野支線を右手に見ながら新線のみどり湖経由で岡谷駅を目指します。

 岡谷駅を発車すると、今回の列車名ともなっている「諏訪湖」をところどころで見ながら、諏訪湖の沿岸に沿うような形で半円を書きながら進み、「諏訪の御柱」で有名な下諏訪駅に停車した後、諏訪湖観光の玄関口となる上諏訪駅に停車します。
 姨捨駅を出てから長めの停車時間のなかった快速[リゾートビュー諏訪湖]ですが、ここ、上諏訪駅では約12分ほど停車をします。ちなみに、この上諏訪駅で下車する乗客には、指定席券を見せると缶バッチの引換券がもらえ、駅構内のお店でお買い物をすると缶バッチがもらえるとのことでした。


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      PHOTO:松本駅では駅員さんに見送られて発車していきます。





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     PHOTO:塩尻駅を発車すると中央西線と別れて進んでいきます。





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         PHOTO:しばらく走ると辰野支線と分岐します。





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     PHOTO:進行方向右手に諏訪湖が見えると上諏訪駅に到着します。





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      PHOTO:上諏訪駅に停車中の快速[リゾートビュー諏訪湖]



 上諏訪駅で多くの乗客を降ろし、身軽となった快速[リゾートビュー諏訪湖]はエンジンも軽やかに上諏訪駅を発車していきます。最後の停車駅となる茅野駅までの間は単線区間があり、特急列車も本数も多いこともあるからでしょうか、意外と速度を上げて進んでいきます。茅野駅を出ると次は終着の富士見駅ですので、パソコンや写真の整理や荷物を整えながら乗車をしているうちに快速[リゾートビュー諏訪湖]は終着駅の富士見駅に到着しました。


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      PHOTO:富士見駅に到着した快速[リゾートビュー諏訪湖]


 やっぱりイベント列車って良いですねぇ~。
 何が良いって、乗っている自分の気持ちが「ゆったりとなる…。ゆったりと過ごすことができる。」ということだと思います。今回は山梨県との県境となる富士見駅までの運転ですが、できることなら小海線との乗換駅となる小淵沢駅まで運転してくれると、また、旅の楽しみも増えるのになぁ…と思いました。


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            PHOTO:本日使用した指定席券


 最後までご覧いただきありがとうございました。



※乗車日は令和 6年 3月10日(日)です

【令和 6年 3月10日(水)・2024/3/10】鉄道コム鉄道コム
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◎過去の[リゾートビューふるさと]の乗車記はこちらから!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   
 
 
 
 
 
 
 

 2024年(令和6年)3月のダイヤ改正といえば、北陸新幹線の敦賀延伸や京葉線の通勤快速・快速の廃止が話題となったことが有名ですが、鉄道ファンの目から見ると注目を集めたのは「中央線最長普通列車」の区間短縮ではないでしょうか。

 現在、中央線を走る最長の普通列車は高尾駅を14時9分に発車し、終着の長野駅に18時51分に到着する441Mが有名ですが、じつはこの列車、今回のダイヤ改正により始発駅が大月駅となり走行距離が短くなってしまいます(245km→210.3km)。

 また、今までは一都3県(東京都、神奈川県、山梨県、長野県)に渡って走っていた441Mですが、ダイヤ改正後は二県(山梨県と長野県)のみの走行となってしまい、かつての「山岳夜行」の流れを引き継ぐ列車の始発駅が東京(都)ではなくなってしまうということも「残念」なところです。

 そこで今回は、この
「中央線最長普通列車」の走行距離が短くなってしまう前に、始発駅の高尾駅から終着駅の長野駅まで乗車してきました(まあ、東京の単身赴任先から自宅のある長野に戻るための乗車なんですが…)。



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★高尾(1409)→長野(1851) 441M 221系6連
 高尾駅を14時9分に発車する長野行き普通列車441M(以下「441M」と略します。)は、大月駅を13時15分に発車して高尾駅に13時51分に到着する1458Mの折り返し列車ということで、ちょうど私が神田駅から乗ってきた中央線快速列車が高尾駅に到着するタイミングで到着しました。「まあ、平日の昼間だしガラガラだろう…」と思っていたのですが、意外と乗客が多いのにちょっとびっくりでした。また、441Mの走行距離が短くなる…ということでしょうか、平日にもかかわらず多くの鉄道ファンが撮影や乗車していたことにも驚きでした

 なお、本日の441Mには ロングシート仕様の編成が充当されましたので、長野までの約4時間40分は「修行タイム」となります。
 発車時刻となった441Mは多くの乗客を乗せて定刻どおり高尾駅を発車し、一路、長野駅を目指して走っていきます。


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            PHOTO:高尾駅の電光表示板





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 PHOTO:高尾駅と「長野」という組み合わせは、もう、見ることができないのか…





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       PHOTO:長野行きの表示自体は珍しくはないのですが…


 次の停車駅となる相模湖駅までの区間は長く、なんとなく優等列車に乗っている気分に浸りながら乗車をします(まあ、優等列車は横を向いて乗りませんが…。)。トンネルをいくつも抜けるとか列車いつの間にか東京都から神奈川県内へと入り相模湖駅に到着します。
 休日は観光客や家族連れで賑わう相模湖駅ですが、さすがに平日ということもあり、乗降する人もあまり見かけませんでした。

 上野原駅では若干の乗降がありましたが車内の状況は変わりなく441Mは淡々と進んで行きます。四方津駅、梁川駅、鳥沢駅、猿橋駅と停車の都度、少しづつですが乗客が減っていき、気がつくと車内は閑散な状態となって大月駅に到着しました。
 ただ、この
大月駅からは学校帰りの学生さんやインバウンドの方が乗ってきて、再び賑やかな車内となります。

 笹子駅を発車すると、その先に待ち受けるのは笹子峠です。かつてはその往来に難儀した笹子峠も、さすがに電車ということで、なにごとも無かったかのように進んで行きます。
 笹子峠を超えて最初に停車するのは甲斐大和駅です。私のように古い人間には初鹿野駅と言われた方がピンとくるのですが…。441Mは、この甲斐大和駅では特急に先を譲るため約8分ほど停車をします。高尾駅を発車して約1時間、この間、一度も特急列車が追い抜いていませんので、今どきの普通列車も意外と早足…ということですね。


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          PHOTO:鳥澤鉄橋を渡って進んでいきます。





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          PHOTO:甲斐大和駅に停車中の441M





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        PHOTO:甲斐大和駅では特急列車を先行させます。





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         PHOTO:甲府盆地を見ながら進んでいきます。



 甲斐大和駅を発車した441Mは甲府駅を目指して一気に峠を下って行きます。
 塩山駅、東山梨駅、山梨市駅、春日居町駅、石和温泉駅、酒折駅と停車をしながら進み、441M列車は山梨県の県庁所在地である甲府駅に到着しました。

 甲府駅で少し長めの停車があるのかと思っていたのですが、甲府駅からの乗客を乗せるとすぐさま発車して行きます。
 甲府駅でほぼシートが埋まった車内ですが、やはり先に進むに従い乗客が減り、韮崎駅からはだいぶシートの空間が目立つようになります。
 長坂駅でも多くの乗客が降り、身軽となった441Mは、野辺山高原、清里高原の玄関駅となる小淵沢駅に到着しますここ小淵沢駅では約3分ほどの停車しますので、ホームに出て一休みできるのも普通列車の醍醐味です。


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           PHOTO:小淵沢駅に停車中の441M





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     PHOTO:反対側のホームには小海線の列車が停車していました。


 小淵沢駅を発車して進行方向右手に見える小海線のオメガカープを過ぎると441Mは山梨県から長野県へと入っていきます。
 今回乗車しているこの441Mですが、この列車は前述のとおり一都三県にまたがって運転される列車ですが、その約半分は長野県を走りますから、以下に長野県が大きいのか分かっていただけるのでは無いかと思います。

 長野県に入り立場川橋梁を渡ると中央東線では1番標高の高い富士見駅(955.2メートル)に到着します。さすがに標高が高いことからドアが開くと一気に冷たい風が車内に入ってきます。ここ富士見駅から441Mは一気に下って長野県の主要都市である茅野駅、上諏訪駅、下諏訪駅、岡谷駅と停車をしながら進ます。

 岡谷駅を過ぎると441Mは辰野支線と別れてみどり湖経由で塩尻駅を目指して進んでいきます。
まだ、私が松本市に住んでいた中学・高校時代は、中央線の列車は全て辰野経由でしたので岡谷や諏訪は遠い街…という印象だったのですが、このみどり湖経由の短絡線が出来たおかげで距離的にも時間的にも近くなりました。


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       PHOTO:小海線のΩカーブを過ぎると長野県に入ります。





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         PHOTO:立場川橋梁を渡って進んでいきます。






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        PHOTO:中央線で最も標高の高い冨士見駅に到着





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    PHOTO:御柱で有名な木落坂(上社)を過ぎると茅野駅に到着します。





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    PHOTO:辰野支線(中央)を見ながらみどり湖経由で塩尻に向かいます。


 時間的に塩尻駅からは帰宅ラッシュが始まる…と思っていたのですが、乗って来る人も少なく、ちょっと肩透かしの感じでしたが、次の広丘駅からは多くの人が乗ってきて、空いていた座席もほぼ埋まり、立っている人で外の景色が見えなくなるほどの混雑となりました。

 松本駅に到着すると多くの乗客が降り、一瞬、車内が空きましたが、すぐさま多くの人が乗ってきます。ただ、ここまでの混雑はせず、立っている人がポツポツ…という状態となって松本駅を発車していきます。

 松本駅を発車した441Mは北松本駅の先で大糸線と別れて篠ノ井線を進んで行きます。
 途中駅から乗って来る人も多いんだろうなぁ…と思っていたのですが、田沢駅、明科駅と降りる人の方が多く、車内はすっかり落ち着いた状態となりました。
 明科駅を発車し、長い白板トンネルを抜けると辺りはすっかり暗くなってきており441Mは薄暮の中を進んで行きます。

 スイッチバック駅の姨捨駅を過ぎると441Mは善光寺平をめざして下っていきます。このまま稲荷山駅に…と思っていたところ、途中の桑ノ原信号所で上り列車を先行させるため停車をしますので、姨捨駅と二連続のスイッチバックを体験することが出来ます(そんなの喜ぶのは鉄道ファンだけかなぁ…)。

 動きのほとんどなかった車内も篠ノ井駅からは再び乗ってくる人が増え始めましたが、さほど混雑することも無く終着駅の長野駅に到着し、無事、中央線最長列車への乗車が終了しました。


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        PHOTO:姨捨駅からは日本三大車窓が楽しめます。





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        PHOTO:桑ノ原信号所では特急列車を退避します。





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           PHOTO:長野駅に到着した441M



 無事に441Mに乗車することが出来ました。
 最初は長いなぁ…と感じていたのですが、実際に乗ってみると意外と早く感じましたし、出来ることならもっと途中駅での停車時間があれば色々と楽しかっただろうなぁ…と思いました。
 今回のダイヤ改正で少し走行距離が短くなってしまう441Mですが、それでも中央線の最長列車には変わりありませんので、また、機会があれば…と思っています。


 ちなみに、この441Mに乗られる方へ…
 冬場の211系はすきま風が入ってきて寒いです。ぜひ、冬以外の乗車をおすすめします(ただ、冬場でないと姨捨の夜景は見えませんが…。)。
 あと、やっぱり乗るならボックス席で乗りたい列車ですね。



 最後までご覧いただきありがとうございました。



※乗車日は令和 6年 3月 7日(木)です

【令和 6年 3月 7日(木)・2024/3/7】鉄道コム鉄道コム
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◎過去の中央線最長普通列車の乗車記はこちらから!
 
 

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      PHOTO:1時間20分待って三ノ輪橋駅に姿を現したのは…


 今日は、東京さくらトラム(都電荒川線)で走っている[さくらサク号](※運転は本日3月3日まで…)に乗車をしよう!ということで都営地下鉄三田線で西巣鴨駅まで行き、そこから都電荒川線の新庚申塚駅まで向かいました。
 ここからどうしよう?と考えたのですが、とりあえず三ノ輪橋駅まで都電に乗り、その車中から[さくらサク号]を見つけながら向かったのですが、すれ違う車両の中には[さくらサク号]の姿を見ることなく三ノ輪橋駅に到着してしまいました(到着したのが11時40分頃)。
 さて、どうしたものかな…と考えた結果、「ここで13時まで待って来なければ帰ろう!」と決めて待っていたところ…



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★三ノ輪橋(1300)→荒川車庫前(1322) 9000形9101号 レトロ車両
 三ノ輪橋駅で1時間20分待って、登場したのはレトロっぽい車両でした!
 どう考えても[さくらサク号]は運転されていないようでしたので、この車両に途中の荒川車庫前まで乗車することにしました。


 全く予期していなかった車両のため、この車両ってどんな車両なの?ということを車内で調べながらの乗車です。
 わかったのは、この車両は9000形という車両で、
都電荒川線と地域の活性化を目的として2006年(平成18年)に導入されたようで、昭和初期の東京市電をイメージしたレトロなデザインとなっています。
 今回、私が乗車したのは車体の上部がクリーム色、下部がエンジ色の9001号ですが、下部の塗色がブルーの9002号の2両が在籍しているようです。


 この車両の運用ですが
2009年6月までは土曜日に定期運行されていたようですが、現在では他の車両と共通運用されているようですので、運が良ければ誰でも乗車することができるようです(ということで、私も運が良かった…ということにしておきます。)。


 さて、三ノ輪橋駅を発車したレトロ車両は多くの乗客を乗せて、一路、早稲田駅を目指して走っていきます。このレトロ車両、見た目だけでなく車内もレトロ調で統一されており、なかなかお洒落な内装となっています(人が多くて撮影できませんでした。)。


 まあ、しかし都電ってこんなに混雑するんですね…。日中は6分間隔で運転が行われていますが、駅に止まる都度、降りる人も多いのですが乗ってくる人も多いということで、どこまで行っても混雑している…という感じでした。
 なんとなく街中を走っているバスを見ると「ガラガラ」のように見えるのですが、都電は走っている地域や場所が良いのか、それともやはり「鉄道が走っている。」ということで地域を活性化しているかはわかりませんが、車内が大混雑のため、外の景色を見るのもままならないまま荒川車庫前に到着してしまいました。


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            PHOTO:レトロ車両の車内





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            PHOTO:レトロ車両の運転台






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          PHOTO:荒川車庫前に停車中のレトロ車両


 う~ん。運が良いのか悪いのか…。
 結局、[さくらサク号]の姿を最後まで見ることはできませんでした。
 ただ、予期していなかったレトロ車両に乗ることができたのはラッキーでした。青色のレトロ車両もあるようですので、今度はこちらへの乗車にチャレンジする必要がありそうですね。


 最後までご覧いただきありがとうございました。




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PHOTO:本日使用した1日乗車連


※乗車日は令和 6年 3月 3日(日)です

【令和 6年 3月 3日(日)・2024/3/3】鉄道コム鉄道コム
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◎過去の東京さくらトラム(都電荒川線)乗車記はこちらから!
 

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         PHOTO:水海道駅並ぶ2401と2107



 関東鉄道(常総線・竜ヶ崎線)の乗車については、過去に何度か乗車しているほか、昨年はキハ310形(キハ315、316)のさよなら運転にも乗車したところです。
 その「さよなら運転」に乗車した際、すれ違った車両が何やら懐かしい国鉄色のような塗色だったような気がしたのですが、その時はキハ310形の乗車が目的でしたので、そのままにしていたのですが、今年になってふっと「あれは何だったんだろう…」と思い出し、関東鉄道のHPで調べたところ「復活塗色車両(2401、2402)であることがわかりました。




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①取手(914)→水海道(942) 41列車2107+2108
 竜ヶ崎線の乗車を終えて取手駅に戻ってきました。取手駅からは2100系2連の普通列車に乗車して水海道駅を目指しました。
 関東鉄道の常総線は非電化路線ですが複線ということもあり、途中駅で列車交換のための長時間停車も無く、豪快なエンジン音と加速を楽しみながら乗車をすることができました。


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        PHOTO:水海道駅の手前には車両基地があります。

 

◎水海道駅での撮影
 水海道駅では、お目当ての列車の到着までしばらく時間がありましたので、ホームで列車の撮影を行いました。
 今回乗車したい復活塗車両を使用する列車は、水海道駅を10時29分に発車しますので、10分から15分前には入線するんだろうなぁ…と思っていたところ、10時を少し回ったころ、車両基地のある方向からなにやら復活塗色車両と思われる列車が見えてきました。「入線、ちょっと早すぎない?」と思っていたところ、どうやらこの車両(2402)は水海道駅を10時9分に発車する取手行きの列車に入るようです。乗るか乗らないか迷ったのですが、まあ、もともと予定している列車に乗ろう!と思い、この取手行きを見送ることにしました。


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             PHOTO:水海道駅の駅舎





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          PHOTO:最新型の5010形5021





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        PHOTO:水海道駅に入線する5000形5002





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        PHOTO:水海道駅に到着する2300形2連





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        PHOTO:水海道駅に停車中の復活塗色車両2402





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      PHOTO:
水海道駅で発車の時を待つ復活塗色車両2402





    
       VIDEO:水街道駅に入線する
復活塗色車両2402






    
      VIDEO:水街道駅を発車していく
復活塗色車両2402





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②水海道(1107)→取手(1138) 52列車 2401
 その後、水海道駅で復活塗色車両の入線を待っていたところ、車両基地から回送されてきた車両を見たところ「あ?ノーマルな車両じゃん!」ということで、本来、復活塗色編成が充当される下館行きの列車には残念ながら復活塗色車両が使われない!という結果になってしまいました。


 お目当ての列車が47列車に入りませんでしたので、さあ、どうしようか…と色々と考えた結果、先ほど水海道駅を10時9分に発車して取手駅に到着する44列車の折り返しとなる下館行きの快速列車(列車)が水海道駅に11時18分に到着するので、これで下館駅に行こう!ということで水海道駅のベンチでひたすら列車を待ちました。


 そうすると11時近くになって水海道駅に進入してくる列車が…。あれ?復活塗色の車両だけど…と思っていたところ、先ほどの2402号車ではなく、ヘッドマークを装着した2401号車が水海道駅の2番線ホームへと到着しました。行先を見ると「取手」となっていましたので、どうやらこの2401号車が水海道駅を11時7分に発車する52列車に入るようですので、この列車で取手駅まで乗車しました。



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          PHOTO:水海道駅に入線した2401






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    PHOTO:常総線開業110周年のヘッドマークが装着されてました。






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        PHOTO:ドア上部にはデジタルの表示板もあります。





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          PHOTO:ワンマン対応となっています。





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           PHOTO:取手駅に到着した2401







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➂取手(1150)→下館(1255) 61列車 快速 2401号車
 さて、復活塗色車両の2401に乗車して取手駅に到着しました。これで当初の目的である「復活塗色車両に乗る!」という目的は達成しましたが、せっかくフリーキップも持っていますし、この列車、取手駅からの折り返しは快速列車となって下館駅に向かいますので、下館駅まで乗車しました。


 なお、快速列車の停車駅は守谷駅までの各駅と、水海道駅、石下駅、下妻駅と停車して終着の下館駅に到着するパターンとなっているようでした。
 また、普通列車の最高速度は80km/hだったような気がしたのですが、快速列車は90km/hくらいまで出しているようでした。


 なお、下館駅到着後は真岡鉄道に移動をしました。こちらについては別記事でアップする予定です。


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      PHOTO:宗道駅ではもう1両の復活塗色車両と交換しました。






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          PHOTO:下館駅に到着した復活塗色車両



 まあ、なんとか復活塗色車両には乗れましたが、関東鉄道のHPの内容とは全然違う列車への乗車となりました。車両の運用ですので、当日急遽変更となることは致し方ないとは思いますが、中にはその車両目当てで遠方から乗車に来る人もいると思いますので、可能な限り運用変更のお知らせをして欲しいなぁ…と思った1日でした。


 ついているのか、ついていなのかよくわからない1日ということで、真岡鉄道の撮影を終え、下館駅から乗った列車はもう1両の復活塗色車利用2042でした…



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         PHOTO:結局、1日で2両とも乗れましたが…





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            PHOTO:本日使用したキップ

※このときわ路パスって、(品川に住んでいる私にとっては)取手駅までの料金は必要ですが、メチャクチャお得ですねぇ…。今度、鹿島臨海鉄道に乗りに行こうかなぁ…


※乗車日は2月17日(土)です。


【令和 5年 2月20日(火)・2023/2/20】鉄道コム鉄道コム
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◎過去の関東鉄道の乗車記等はこちらから!
 
 
 
 
 


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