TOMODACHIYA鉄道日記

 私が撮影した列車や乗車した列車の記録をアップさせていただいています。  基本的には「不定期更新」となっていますので、あしからずご了承願います!

カテゴリ: 2019年度

※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。






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        PHOTO:日永駅に到着する[なろうブルー編成]



 三重県の四日市市を走る「あすなろう鉄道」は、ナローゲージの車両が走る路線ということで注目されている路線です。かつては古くてカラフルな車両が走っていたのですが「四日市あすなろう鉄道」となってからは新型車両の改造により現在では冷房付きの快適な車両が走る路線にとなりました。また、車両の塗色も「あすなろうグリーン」がほとんどなのですが、1編成だけ「あすなろうブルー」の車両が走っており、個人的にはとても気に入っていたのですが、この車両についてもGW明けから「あすなろうグリーン」に塗り替えられ、「あすなろうブルー」編成が消滅してしまうとのことなので、最後に…と思って乗車してきました。




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①四日市(814)→日永(818) シースルー編成
 あすなろう鉄道の四日市駅に到着し、窓口で駅員さんに「なろうブルー編成」が運用に入っているか聞いたところ「今日は朝しか運用に入っていないね…。この後、8時59分発の列車が最後で、その後は車庫に入っちゃうね。」と聞きましたので、とりあえず、この後発車する8時14分のシースルー列車で日永駅まで向かえば、なろうブルー編成に乗れるだろう…と思って、とりあえず日永駅に向かいました。




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     PHOTO:これがシースルー部分です(内部方の先頭車にあります。)。







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②日永(830)→四日市(835) [なろうブルー編成]
 私の読みが当たったようで、日永駅を8時30分に発車する列車に[なろうブルー編成]が入っていましたので、この列車であすなろう四日市駅に戻りました。







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③あすなろう四日市(859)→内部(915) [なろうブルー編成]
 あすなろう四日市駅で約25分ほど待った後、[なろうブルー編成]に乗車して内部駅を目指します。たぶん、私が完全な編成の[なろうブルー編成]に乗車するのはこれが最後になると思います。
 あすなろう四日市駅を発車した列車は、四日市の街中をのんびりとした速度で走っていきます。日永駅では西日野駅を発車し、あすなろう四日市駅に向かう列車と交換を行った後、再び住宅地の中をのんびりと走っていきます。

 三重県内には、同じナローゲージで三岐鉄道の北勢線という路線もあるのですが、あちらはローカルムード満点の田園風景の中を走っていきますが、こちらのあすなろう鉄道はその真逆で、商業施設や住宅街を縫うように走っており、そのせいか意外と乗客が多いというのも特徴ではないかと思います。
 日永駅を発車後もトコトコと走り、途中の泊駅でもあすなろう四日市行きの列車交換を行い、その後、しばらく走ってあすなろう鉄道の車両基地のある内部駅に到着しました。


 
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     PHOTO:[なろうブルー]のレタリングも最後になると思います。






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   PHOTO:車内は[なろうグリーン編成]と変わりが無いように見えます。






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           PHOTO:日永駅で列車交換を行います。








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          PHOTO:泊駅でも列車交換が行われました。






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    PHOTO:内部駅で[なろうグリーン編成]と並ぶ[なろうブルー編成]






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    PHOTO:到着後、車庫に入るためすぐさま入換作業が開始されました。







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④内部(943)→あすなろう四日市(959) [なろうグリーン編成]
 内部駅からは後続の列車であすなろう四日市駅に戻りました。



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       PHOTO:日永駅にはこんなものが飾られていました。



 全く個人的な意見を言わせてもらえれば、[なろうグリーン編成]よりも[なろうブルー編成]のほうが車両が引き締まって見えてカッコいいと思うのですが、まあそこは大人の事情もあると思いますので[なろうブルー編成]の消滅も致し方ない…というところなんでしょうね。
 乗車は今回が最後となると思いますが、なんとか撮影だけはもう1度チャレンジしたいですね。


【乗車日:平成31年 4月20日(日)】鉄道コム鉄道コム

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   PHOTO:岩村駅で並ぶと[明智光秀ラッピング車両]とアケチ102



 明知鉄道では、2020年から放映されるNHK大河ドラマ「麒麟が来る」の主人公である明智光秀の出生地が明智町であることから町を挙げてのムードが高まっているようです。また、その明智光秀のゆかりの土地である恵那市の魅力を全国にPRするため、平成31年3月30日から[明智光秀ラッピング車両]の運行をスタートさせましたので、早速乗車に行ってきました。




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①明智(922)→恵那(1010) 8D [明智光秀ラッピング車両]
 [明智光秀ラッピング車両]に乗るぞ!と決めたは良いものの[明智光秀ラッピング車両]がどの列車の運用に入っているかわかりませんので、「まあ、急行列車が3両で運転されるとおもうので、その中には入るだろう…」と思い、それまで沿線で撮影を行ってから乗車しよう!と思っていたところ、なんと普通列車(3D)の運用に[明智光秀ラッピング車両]が入っていることが分かりました。
 たぶんこの列車が、そのまま折り返しの8Dの運用に入ると思い、急遽、撮影を中断して明智駅に向かいました。

 明智駅に到着後、窓口で期間限定で販売されている「いざ出陣!明智光秀キップ」を購入し、ホームに停車しているラッピング車両をじっくりと撮影してから車内へと入ります。車内も荷棚部分や壁板部にもラッピングが施されているほか、カーテンが専用の物と取り換えられていたり、つり革部分には明智家の家紋が入った紋章が取りつけられているなど、この列車に対する明知鉄道や沿線地域の力の入れよう並々ならぬものであることがよくわかりました。

 列車は定刻どおり明智駅を出発し、一路、恵那駅を目指します。まあ、ラッピング車両は乗ってしまうと普通の列車と変わりがありませんので、面白みに欠ける部分はありますが、ディーゼル好きとしてはこのエンジンの鼓動を感じながら乗車できるこの一時が至福のひとときです。しかも、この明知鉄道は勾配が非常に厳しい路線でもありますので、エンジンが喘ぎながら登るシーンや、逆にその厳しい勾配を上り切り、軽やかなエンジン音を聞きながら、恵那駅に到着するまでの約50分間、乗り鉄を楽しみました。



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    PHOTO:明智駅でアケチ12と並ぶ[明智光秀ラッピング車両]






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          PHOTO:車体に施されたラッピング①






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          PHOTO:車体に施されたラッピング②






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          PHOTO:車内に施されたラッピング①






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         PHOTO:車内に施されたラッピング②






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       PHOTO:つり革には明智家の家紋が入っていました。





 
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      PHOTO:カーテンも列車専用のカーテンになっています。






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           PHOTO:ラッピング車両の車内






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②恵那(1017)→明智(1106) 7D [明智光秀ラッピンク車両] 
 恵那駅からは折り返しとなる7D列車で明智駅に戻りました。



 「力が入っているねぇ~。」というのが正直な感想です。まだ、TV放映が始まっているわけではないのに、こんなですから、TV放映が始まったら凄いことになりそうですね。そうなったら、また、乗りに行きたいですね。


【乗車日:平成31年 4月14日(日)】鉄道コム鉄道コム

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  PHOTO:桜井駅に停車中の105系、この姿も今年度いっぱいのようです…。



 昭和から平成に時代が変わり早や31年。来月からは「令和」という新たな元号になることも発表され、昭和の時代が随分と昔になってしまった気がします。また、現在の「JR」が、かつて「日本国有鉄道」という会社であったことも遠い昔になってしまった気もします。ただ、そのような中、JR西日本の関西エリアでは昭和の時代に製造された、いわゆる「国鉄型車両」が多く残されています。私たち鉄道ファンにとっては本当にありがたい話ですが、さすがにその先行きにも陰りが見えてきたことも事実です。今回は、そんな貴重な列車に乗車しよう!ということで、青春18キップを使って関西エリアまで出かけてきました。




新守山
※本日乗車した列車ではありません。
①新守山(520)→名古屋(535) 3100M 313系他6連
 今回の「乗り鉄」も中央線の1番列車で名古屋に向かいました。この列車、こんな朝早い時間帯の列車ですが、あいかわらず混んでいます…。








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②名古屋(640)→亀山(657) 4303M 313系2連
 名古屋駅からは関西本線の普通列車で亀山駅を目指します。
 前回(3/24)の乗車では名古屋駅から座っていくことが出来なかったのですが、今回は名古屋から亀山駅まで1人でゆったりと座っていくことが出来ました。







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③亀山(705)→柘植(731) 231D キハ110系2連
 亀山駅からは加茂行きの普通列車で柘植駅に向かいます。この列車、普段は単行のようですが、繁忙期には2両で運転しているようなのでゆっくりと座っていくことが出来ました。ただ、ロングシートですが…。
 ちなみにこの列車、亀山駅から座ることが出来なくても柘植駅で下車する人も多いので、柘植駅からは座って行けそうです。








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④柘植(742)→京都(902) 5335M 117系6連
 柘植駅からは今回お目当ての「国鉄型車両・117系」に乗って、一気に京都駅を目指します。
 この列車6両編成ということで、ちょっとローカル線にはオーバースペックのようにも思えるのですが、過去、3回ほど乗車した時にはに途中駅からの乗客が非常に多くて貴生川駅辺りからはラッシュ状態の車内となってしまったのですが、今回はなぜか混雑することなく京都駅まで乗車することができました。
 この117系は、かつて東海道本線で新快速として一時期を彩った列車ですが、現在ではローカル運用が大半となっているようです。ただ、そのような状況下にありながらも、転換クロスシートに座ってMT54のモーター音を聞きながら乗車できるということは幸せなことですね。
※湖西線の列車が遅れた影響を受け京都駅に約5分遅れで到着







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⑤京都(937)→城陽(1014) 1623M 205系4連
 京都駅からは奈良線に乗り換えます。京都駅に5分遅れたことで、京都駅を9時7分に発車する城陽行きに乗ることが出来ませんでした。この列車に103系が入っていた可能性が高いのですが、まあ、慌てる旅ではありませんので、次に103系が運用に入る列車を京都駅の8・9番線ホームで待とうか…と思ったのですが、奈良線が物凄く混雑しているため、とりあえず城陽駅に行ってから次の行程を考えし直そう…と思い、9時37分発の205系を使用する普通列車で城陽駅に向かいました。奈良線では新顔の205系ですが、これも貴重な国鉄型車両ですので、乗れるときに乗っておくべき車両でしょうね。



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         PHOTO:京都駅に停車中の奈良線用205系








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⑥城陽(1027)→奈良(1048) 2605M 快速[みやこ路快速] 221系4連
 城陽駅に到着しました。もしかすると、この駅に103系が留置されているのでは…と思って来たのですが、残念ながら103系の姿はなく、また、城陽駅に来るまでの間、すれ違った列車の中にも103系がありませんでしたので、今回は103系の乗車に行ってはあきらめて、後続の[みやこ路快速]で奈良駅に向かいました。








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⑦奈良(1116)→桜井(1147) 1541S 105系2連
 奈良駅からは「万葉まほろば線」に乗り換えて桜井駅を目指します。この路線は現在105系が使用されている路線ですが、今年3月のダイヤ改正から新型の227系(1000番代車)の導入がスタートしているため、上手く奈良駅に105系が来るかどうか不安だったのですが、ラッキーなことに奈良駅に到着した列車は「オーシャンブルー」に塗られた105系が到着しました。この貴重な車両に乗って桜井駅まで乗車しました。



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  PHOTO:桜井駅に停車中の105系、この姿も今年度いっぱいのようです…。






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         PHOTO:反対側は俗にいう「パンダ顔」です。







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⑧桜井(1208)→高田(1223) 543T 105系2連
 桜井駅からも105系に乗車して高田駅に向かいました。結局、227系の姿は一度も見ることが出来ませんでしたが、まあ2両編成ですので、本格的に置換えが始まれば「あっ」という間に105系も姿を消してしまうんでしょうね。







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⑨高田(1237)→久宝寺(1308) 1403T 快速 221系5連
 高田駅からは221系を使用する快速列車で久宝寺駅に向かいました。








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⑩久宝寺(1311)→新大阪(1345) 2461S 201系6連
 久宝寺駅からは今回のダイヤ改正で新大阪駅まで延伸開業した「おおさか東線」で新大阪駅に向かいました。この区間の普通列車には山手線カラー(ウグイス色)の国鉄型車両の201系が使用されています。
 JR東日本では、相当前に姿を消した201系が、JR関西では健在で、しかも一番新しい路線を走っている…という不思議さはなんなんでしょうね…。







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⑪新大阪(1350)→草津(1435) 3446M 新快速 223系12連
 新大阪駅からは再び草津線で113系の乗車にチャレンジするため、新快速で草津駅を目指します。







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⑫草津(1446)→野洲(1455) 223系8両
⑬野洲(1458)→米原(1523) 3268M 新快速 223系12連
 113系の乗車をするため草津駅に降りたところ、柘植駅付近で沿線火災が発生したたため、草津線の貴生川⇔柘植間は運転見合わせている…とのこと。しばらく待とうかな…と思ったのですが、駅員さんのアナウンスで運転再開は不明…ということなので、ため、今回は草津線の113系の乗車は諦めて東海道線経由で名古屋に戻ることにしました(本当は関西本線回りで帰る予定だったのですが…。)。








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⑭米原(1530)→大垣(1605) 3226F 311系4連
 米原ダッシュは成功したものの、ホームに入っている列車には既に前の列車の乗客が乗っていましたので、大垣までは立ったままの乗車でした(基本的に人が座っている席への相席はしませんので…。)。








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⑮大垣(1626)→名古屋(1659) 5118F 特別快速 313系8連
 大垣駅では新快速を1本見送り、次の特別快速で名古屋に戻ってきました。
 この特別快速は、米原方面からの接続列車が無いので、空いていて狙い目の列車です。







⑯名古屋(1701)→新守山(1717) 211系+313系10連 
 名古屋からはいつどおり211系と313系の混成編成で戻ってきました。



 結局、乗車できた国鉄型車両は117系、205系、105系と201系で、乗車できなかった国鉄型車両は103系と113系ということになります。次回があればこちらの2種類を中心に乗車をしたいと思っています。


【乗車日:平成31年 4月 6日(土)】鉄道コム鉄道コム

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       PHOTO:近鉄名古屋駅の特急列車発着ホームに停車中の12200系



 近畿日本鉄道の特急車両・12200系[新スナックカー]は、1970年に開催される大阪万博の輸送の任に当たるため、1967年に誕生した12000系[スナックカー]を基本とし、化粧室レイアウトの見直しやスナックコーナーの拡大などを盛りこみ1969年から1976年にかけて168両も増備された、近鉄の看板特急車両です。

 登場以来、汎用特急車両として活躍してましたが、喫煙室の問題等もあり2020年度末までには特急運用から外れることについて発表されました。「特急運用から外れる…」という言い方からすると、臨時列車などには使用されそうな感じですが、華やかな特急車両として活躍しているうちに…ということで、相当早いですが惜別の乗車に行ってきました。




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①名古屋(840)→五十鈴川(1030) 831列車 急行
 12200系に乗る!といっても、どの列車に充当されるのか?ということがわからなかったのですが、どうやら「喫煙車の無い編成が12200系らしい…」というあやふやな情報と自分の運の強さを信じて、鳥羽駅を11時40分(名古屋駅を9時50分に発車する鳥羽行き特急の折返し運転になると思って…です。)の特急に乗るために鳥羽駅に向かうことにし(先回りして写真を撮りたいために…)、名古屋駅からは8時40分に発車する五十鈴川行きの急行に乗車して終着の五十鈴川駅に向かいました。






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②五十鈴川(1049)→鳥羽(1101) 普通
 五十鈴川駅からは賢島駅行の普通列車に乗車して鳥羽駅に向かいました。






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③鳥羽(1140)→名古屋(1317) 1102列車 特急 12600系4連+12200系(12233F)4連
 鳥羽駅に名古屋駅を9時50分に発車した特急列車が到着しました。予想していたとおり、8両編成のうち名古屋駅方の4両が12200系ということで、急ぎ指定席券を購入し、その後、写真撮影を行ってから車内へと入ります。


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                           PHOTO:鳥羽駅に到着する12200系・特急列車
                       ※昔ながらの紺色とオレンジ色の後部4両が12200系です。





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           PHOTO:近鉄特急のシンボルでもあるヘッドマーク





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           PHOTO:12200系は昔ながらの幕表示です。





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           PHOTO:ク12233とク12702の連結部





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          PHOTO:12200系の運転席 意外と狭いんですね…。



 車内に入ると薄いピンク色のリクライニングシートがずらっと並び、いかにも「特急列車」という感じはします。ただ、シートを含めた車内全体のアコモ改造を施してはありますが、最近の特急列車に比べるとシートピッチが狭い…とか充電用のコンセントが無い…ことなど設備的には正直劣りますね(まあ、これは致し方のないところですね)。ちょうど同じ年代にJRの185系がありますが、やはり185系も現代の特急として考えると設備的に及第点を与えることは難しいと思いますので12200系も同様ではないかと個人的には思いました。

 また、今回は先頭車両に乗りたい…ということで、あえて1号車を選んで乗車したのですが、どうやら1号車は以前喫煙車だったようで、かなりタバコのきつい匂いが残っていますので、たばこの匂いが嫌いな人は1号車以外を選んだほうがいいかと思いました。



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               PHOTO:12200系の車内





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         PHOTO:クッションも厚く、リクライニングも十分なシート





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          PHOTO:座席番号表示は字が大きくて見やすいです。





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      PHOTO:車内は間接照明でこの部分は現在の車両にも通じるところです。





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            PHOTO:改造により洗面台は出入口の脇に…





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        PHOTO:トイレが両側に2か所(洋式と和式)があります。





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         PHOTO:車内の出入口には荷物置場も設置されています。




 鳥羽駅を発車した12200系特急は伊勢市駅まではゆっくりとした速度で走りますが、その後は特急らしい胸のすくような速度で進んでいきます。

 さて、この12200系[新スナックカー]ですが、そのネーミングどおり、初期増備車については12000系[スナックカー]よりも拡大されたスナックコーナーが設置されていたのですが、営業上の問題などの理由に12221F編成からはスナックコーナーの設置が見送られ、また、設置されて初期車についても、その後の改造工事によりスナックコーナーが撤去されていますので、今や名前だけの[新スナックコーナー]ということにもなります。

 12200系特急列車は伊勢市駅と伊勢中川駅から大勢の乗客を乗せ後、今までの西から進行方向を北に変えて名古屋を目指して進んでいきます。
 12200系にしばらく乗っていて気がついたことは、車内が意外と静かだなということと、乗り心地が非常に良いということです。もともと近鉄はJRよりも線路の幅が広いこともあり安定した走りが自慢なのですが、それが車内の静粛性と乗り心地の良さにも繋がっているということなんでしょうね。この点はJRの185系とは雲泥の差…といったところでしょうか。



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         PHOTO:菜の花畑を見ながら特急列車の乗車を楽しみます。 



 その後も12200系特急は快調な走りで進み、白子駅、近鉄四日市駅、桑名駅と停車したのち、定刻どおり近鉄名古屋駅に到着しました。古い車両なので乗車した後で「もう乗りたくないなぁ…」と思うのではないかと思っていたのですが、この静かな車両なら名古屋⇔大阪間でも十分乗車に耐えられるなぁ…と思った次第です(乗る機会があるなら次は1号車以外で…)。

 なお、名古屋駅に到着したところ、何人もの鉄道ファンが12200系の撮影をしていましたので、もしかすると引退が近いのかも…(?)

 

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           PHOTO:JR貨物塩浜駅を見ながら進んでいきます。





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                  PHOTO:最後の停車駅は桑名駅です。





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        PHOTO:近鉄車両の引上げ線が見えてくると間もなく近鉄名古屋駅に到着します。
     ※旧塗装の12200系を見る機会は多いのですが、乗るとなるとなかなか難しい…







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           PHOTO:名古屋駅に到着した12200系特急列車


 
 10000系ビスタカーや21000系アーバンライナーの陰に隠れた存在の[新スナックカー]ですが、近鉄特急網拡大の最大の立役者であることは間違いない事実だと思います。
 この12200系は2020年度中に特急運用からは引退となりますが、この12200系を改造した団体専用列車[新あおぞらⅡ](15200系)や、クラブツーリズム専用列車[かぎろひ](15400系)は残るようですので、乗車のハードルが高そうですが、今度はこちらの乗車にもチャレンジしたいと思います。



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        PHOTO:この列車への乗車はちょっとハードルが高そうです。

【乗車日:令和 2年 3月29日(日)】鉄道コム






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                   PHOTO:名古屋本線を快走する特急[ひのとり]

 本年3月14日のダイヤ改正で誕生した近畿日本鉄道の新型特急[ひのとり]ですが、私はデビューに先立つ1か月前に有料試乗会に当選して名古屋→大阪上本町間で既に乗車済みなのですが、その時はレギュラー車両への乗車、満席状態の窓側の座席ということで車内移動もままならず、また、途中駅での停車もなかったことから車両の撮影やプレミアム車両の見学もできませんでした。
 そこで今回は、ラッキーなことに1人掛けのプレミアムシートの指定席が確保できましたので、大阪から名古屋までの2時間、じっくりとプレミアム車両の乗り心地を味わうことにしました。



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★大阪難波(1000)→近鉄名古屋(1206) 特急[ひのとり10列車]
 松阪から「伊勢志摩おさかな図鑑」列車と普通列車を乗り継いで大阪難波駅まで来ました。ここからは特急[ひのとり]に乗車して名古屋駅を目指します。
 今回、私が乗車するのは名古屋方の先頭車・1号車の6A席ということで、残念ながら最前列の7A席は手にすることができませんでしたが、前から2列目の席という好位置の座席に座って名古屋まで乗車します。

 特急[ひのとり10列車]は大阪難波駅の2番線ホームに9時45分頃に入線をしてきますので、時間的には余裕があるのですが、列車の停車位置がホームの先端ギリギリというか、まあ、何とか写真が撮れる位置に停車する…といった感じに加え大阪難波駅のホームが暗い地下にあるということで、あまり撮影条件がよくないですが、まあ、なんとか記録だけして車内へと入ります。

 プレミアム車両はレギュラー車両と異なり「ハイデッカー」となっていますので、車内に入るには階段を上って入る形となりります。
 また、プレミアム車両の車内は、レギュラー車両の一般的な2列-2列の横4列ではなく、2人掛けと1人掛けの横3列の配置となっており、ゆったりとした車内となっています。また、シートとシートの座席間隔は130cmということで、日本の鉄道車両の中では最大級の広さとなっているとのことです。

 このシートは本革製で電動リクライニングシート(一般車と同様にバックシェルが装着されています。)、シートヒーター、コンセント、読書灯が備えられています。前述のとおり、車内全体がハイデッカー構造となっている上に大型ガラスを採用したことで眺望が非常にいいのも美点です(新幹線のグランクラスは眺めがね…)。

 大型でバックシェルが備わったシートに座るとなんとなく新幹線のグランクラスに乗っているような感覚を覚えますが[ひのとり]のプレミアム車両はグランクラスのように高いわけではありませんので、私のようなサラリーマンでも気軽に利用できるのが良いですね…。
 電動シートを自分の体にフィットさせ、パソコンの充電などの準備をしているうちの特急[ひのとり]は大阪難波駅をすべるように発車していきます。


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       PHOTO:プレミアム車両がハイデッカーであることがよくわかります。





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       PHOTO:大阪難波駅では引退間近な15200系と並ぶシーンも…





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     PHOTO:プレミアム車両の出入口にはひのとりの大きなエンブレムがあります。





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              PHOTO:プレミアム車両の出入口





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            PHOTO:階段を上がって車内へと入ります。





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              PHOTO:プレミアム車両の車内





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           PHOTO:グランクラスにも負けないシートです。





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             PHOTO:ブラインドの上下も電動です。





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        PHOTO:プレミアム車両の中から見る前方景色はこんな感じです。


 特急[ひのとり10列車]は定刻どおり大阪難波駅を発車したのですが、名古屋線で人身事故があり名古屋駅と冨吉駅間で運転を取りやめているとのこと。今後の状況によっては行先が変更になる…とのアナウンスがあり、ちょっと先行きが不安ですが、まあ、今日はお休みをいただいていますので、そんなに慌てる必要もなく、なりゆきまかせで進むことにします。

 大阪上本町駅と鶴橋駅で若干の乗客を乗せた特急[ひのとり10列車]は、すべるような走りで次々と駅を通過していきます。 

 少し落ち着いたところで、コーヒータイムとします。特急[ひのとり]のプレミアム車両・デッキ部にはコーヒーサーバーが備え付けられていますので、いつでも好きな時に薫り高いコーヒーを味わうことができます(もちろん一般車両の人も利用できます。)。JRの車内で飲むと300円以上するコーヒーも特急[ひのとり]では専用カップに入ったコーヒーが200円で飲むことができます。









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         PHOTO:車端部にあるコーヒーサーバーとお菓子の自販機





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           PHOTO:ずっと専用カップであってほしいですね。



 大和八木駅では、私の乗っている1号車プレミアム車両のほとんどが下車して、新たな乗客が乗ってきます。先頭部の7A~Cの席の方も全員入れ替わりましたので、興味本位でプレミアム車両に乗っている方が多いようです(まあ、わたしもそうですが…)。ちょうど子供たちが春休みということもあり、家族連れ(乳幼児連れ)が多いこともあり車内は相当賑やかいですし、レギュラー車両の乗客もどんどん先頭部の見学に来てしまいますのでその点は改善して欲しいところです(レギュラー車両の乗客は入れちゃぁダメだよ…)。

 大和八木駅を発車すると次の停車駅は津駅です。ここからは列車本数の少ない山間部の走行となりますので、特急[ひのとり]はぐんぐんと速度を上げて走っていきます。ただ、レール幅の同じ新幹線とは絶対的な速度が違いますので車内の静粛性と振動の少なさは遥かに新幹線を凌駕していると思えます。
 
 特急[ひのとり10列車]は山間部を軽い足取りで走り抜け、伊勢中川駅を経由せず短絡線を渡って津駅を目指します。この時点で名古屋線の運転休止は解除となっていましたが、ここから先は速度を落としながらの運転となるようなので名古屋駅への到着は相当遅れるようです。



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                 PHOTO:名張駅を通過




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        PHOTO:伊勢中川駅には向かわず短絡線を通過していきます。


 ここまで快調に走ってきた特急[ひのとり10列車]ですが、津駅の手前からは一段と速度を落としながら走り、結局、津駅には5分ほど遅れての到着となりました。その後も、速度を落としながらの運転ですが、私にとっては長い時間プレミアム車両に乗っていられるわけですから、まあ、至福の時間が増えているだけ…ということです。

 四日市駅の手前で緊急停止したときは、ちょっとドキッ!としましたが、結局、特急[ひのとり10列車]は約6分という最低限の遅れで名古屋駅に到着しました。



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       PHOTO:名古屋駅到着間近になると車内等がブルーに変わります。




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           PHOTO:名古屋駅に到着した特急[ひのとり]


 しかし、本当にすばらしい特急車両ですね。レギュラー車両に乗ってもそう思ったのですが、プレミアム車両はそれ以上の出来栄えであることが今回の乗車でわかりました。これなら新幹線の普通車に座って大阪に行くよりも、ちょっと時間がかかっても、特急[ひのとり]のプレミアム車両を選びたいですね。

 ただ、ちょっと苦言を呈するとすれば、左側のひじ掛けの先端部に電動シートの調節ボタンが、右側のひじ掛けの先端部にはスライド式のカップホルダーがあるのですが、身体を起こそうと思って左側の手のひらに力を入れれるとシートが動いてしまい、右側の手のひらに力を入れるとカップホルダーがスライドしてしまう…というのところは改善して欲しいところです。

 あと、何より改善して欲しいのは車内販売が無い!ということですね…。アーバンライナーや[しまかぜ]には車内販売があるので、てっきり特急[ひのとり]にも車内販売はあると思っていたのですが、コーヒーサーバーの横にお菓子類の自販機があるだけでした。まあ、2時間少々という短い時間ですので「無くても良いでしょう?」と言われてしまうとそれまでなのですが、せっかく、プレミアムな車両に乗っているんですから、美味いお弁当屋アイスクリームを楽しみたかったのは私だけでしょうか?


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       PHOTO:何回、電動シートのスイッチに触ってしまったことやら…





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          PHOTO:綺麗にカップホルダーが隠れているのですが…





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        PHOTO:右手に力を入れると木製の部分が動いてしまうのです。

【乗車日:令和 2年 3月27日(金)】鉄道コム

〇過去の特急[ひのとり]の乗車記はこちらから!
 近畿日本鉄道・新型特急[ひのとり]乗車記(R2.2.8)

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