高知県安芸市の東隣に位置する馬路村(安芸郡馬路村)には、かつて林業が華やかだったころに大切な交通機関として活躍した森林鉄道が復元され観光用の列車として走っている…という記事を読み「これは乗りにいかなくては…」と思い、色々と調べたところ、実は森林鉄道は2か所(「馬道森林鉄道」と「魚梁瀬森林鉄道」)で走っていることがわかりましたので、バイクでのツーリングを兼ねて乗車に行ってきました。




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①馬路地区・森林鉄道
 高知市内からバイクで約2時間、ようやく馬路村の「馬路地区」にある森林鉄道に到着しましたので乗車券(400円)を購入して乗車します(※乗客は私1人、運転時間が決まっているわけでは無く、お客さんが来たら運転を行ってくれるようです。)。

 まあ、観光用の森林鉄道ですから、本物の蒸気機関車ではありませんし、当時走っていた機関車でもありません。見た目は蒸気機関車に見えるのですが中身はディーゼルカー…という機関車に牽引されて1周100mほどの周回路をガタゴトと2周乗車しました。





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         PHOTO:ナローゲージですので乗り心地は…楽しいです!





      
             VIDEO:馬路地区・森林鉄道乗車シーン








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②馬路地区・インクライン
 続いて森林鉄道の脇に設置されている「インクライン」というケーブルカーに乗車します。
 インクラインというのは、かつて木材の運搬に使用していたケーブルカーなのですが、動力に電気ではなく水力を利用しているというとても珍しいケーブルカーです。高低差50m、最大斜度34度もあり、結構スリリングな乗り物です。

 動力が「水」ということを説明するのが難しいのですが、人が乗る「カーゴ」と錘がケーブルで繋がっており、上に行く時にはカーゴの下に積んである水(1トン以上あるそうです。)を捨てればカーゴが軽くなるため、錘が下がることによりカーゴが上っていく…ということだそうです。
 下りはその逆で、カーゴ下部に水を入れると錘よりカーゴの方が重くなるため下がっていく…ということだそうです。

 まあ、無興味のある方は「百聞は一見にしかず」ですので、ぜひ、馬路村まで足を運んでインクラインに乗ってみてください。


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             PHOTO:インクラインの説明








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       PHOTO:頂上に到着すると、下るためにカーゴの下部に注水します。







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         PHOTO:離れてみると結構、登っているのがわかります。







      
           VIDEO:馬路地区・インクライン乗車シーン







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③魚梁瀬(やなせ)地区・森林鉄道
 馬路地区からバイクを走らせること約20分、なんとなくダム湖の中にあるように思えてしまう魚梁瀬地区に到着しました。

 こちらではディーゼルカーが牽引する森林鉄道に乗車します。先ほどとは違い、今度は広大な敷地の中、1周200mほどの周回路をやはりガタゴトと2周乗車しました。

 なお、同じ敷地内には「保存車両」も置いてあり、無料で見学することができました。



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    PHOTO:この景色を見たとき、魚梁瀬地区はダム湖の中にあるの?と思いました。






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        PHOTO:こちらの森林鉄道はポイントや踏切などもありました。







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               PHOTO:保存車両・その①






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               PHOTO:保存車両・その②






      
            VIDEO:魚梁瀬地区・森林鉄道乗車シーン




 まあ、今回乗車した森林鉄道を「鉄道」と考えるのかどうか難しいところですが、まあ、全国にはこんな珍しい鉄道もあるんだ…ということを多くの人に知っていただければ良いかなぁ…と思って乗車してきました。



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               PHOTO:本日使用した乗車券類
※森林鉄道の乗車券は両方とも木材でできています。これ、400円以上の価値があると思うのですが…。

【乗車日:令和 3年 2月 7日(日)】鉄道コム鉄道コム


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