今年も「夏の青春18キップ」のシーズンとなりました!
昨年の夏の青春18キップは名古屋で使っていたのですが、まさか1年後は四国・高知で使うとは思ってもいませんでした。まあ、それも我が人生!ということで、早速、キップを握りしめて「乗り鉄」に出かけてきました。
今回は四国エリアを飛び出て、JR西日本の未乗車区間の乗車に行ってきました。
【第1日目・8月7日(土)】
2021年度・夏の青春18キップ旅行記【JR西日本全線乗車の旅①】からの続きです。
岩国駅に戻って来ました。岩国駅からは本来の目的である「JR西日本の未乗車区間の乗車」を行うため広島駅に一度戻ります。
岩国駅からもレッドウイングに乗車したのですが、私、このレッドウイングは2両で1ユニットの編成だと思っていたのですが、今回乗車したとおり3両編成というユニットがあることを知りました。
さて、再び広島駅に戻って来ました。ここ広島駅からは「可部線」に乗車します(途中の「横川駅」からでも乗ることは出来たのですが、どうせなら始発駅から乗車したいということで広島駅に戻りました。)。
さて、今回乗車するこの可部線ですが、広島県広島市西区の横川駅から広島市安佐北区あき亀山駅に至る鉄道路線です。可部線はかつて可部駅から太田川沿いにさらに北上し、景勝地である三段峡付近の三段峡駅までの非電化区間が存在していたのですが、残念ながら2003年に可部駅-三段峡駅間が廃止されました。ところが可部駅-あき亀山駅間は利用客が多かった…ということで、2017年3月4日に電化の上、再開業をしたという経緯があります。
発車時刻の10分ほど前になり、広島駅の4番線に入線してきた列車は、可部線色のキハ40でも国鉄型電車の113・5系でもなく広島地区に投入されて活躍する227系レッドウイングの4両補編成でした。まあ、快適に乗車できるのはありがたいのですが、どの線区の列車に乗っても同じ車両…というのが「乗り鉄」としてはちょっと残念なところでもあります。
列車は定刻に広島駅を発車し、山陽線を岩国方面へと走っていきます。列車は横川駅の5番線ホームに到着しますが、可部線の列車は山陽線の列車とは異なるホームを使用しているようです(1~4番が山陽線ホーム、5・6番が可部線のホーム)。その横川駅を発車すると列車は山陽線を左手に見ながら進行方向を大きく右に変え、太平洋とは反対側となる山を目指して走っていきます。
最初のうちは街中を走っているため駅間距離の短い線区だな…と思って乗っていたのですが、そのうちに沿線の景色はあまり変わらないのに、妙に山が間近に迫ってきました。ただ、可部線って、私のイメージの中では、もっとローカルなエリア、ひなびた田舎を走る路線だと思っていたのですが、実際に乗ってみる大型商業施設が立ち並ぶ地区や住宅街の中を走る路線だということが分かり、ちょっと驚きでした(こんなところをディーゼルカーが走っていたの?)。
全然田舎じゃないじゃん!と思っているうちに列車は以前の終着駅である可部駅に到着し、その可部駅を発車すると住宅が立ち並ぶ河戸帆持川駅に停車し、その後、こちらも住宅と大きな病院が立ち並ぶ終点のあき亀山駅に到着しました。
なお、広島駅からあき亀山駅まで乗車しましたので、これで可部線の乗車が終了しました。
VIDEO:可部駅→あき亀山駅前面展望(801M)
あき亀山駅に到着後は、駅舎の写真を撮影してから広島駅に戻ります。
反対側のホームに留まっていた列車が先発列車かな?と思ったのですが、車掌さんから「今、到着した列車が先発します。」とのことでしたので、ここまで乗ってきた列車で広島駅に戻りました(今回の乗車で、可部線に4両編成の列車が使用されていることの意味が良くわかりました。)。
みたび広島駅に戻って来ました。ここからは広島エリアで未乗車区間として残っている芸備線の広島駅⇔三次間の乗車をします。
芸備線は、岡山県新見市の備中神代駅から広島県三次市の三好駅を経て広島駅に至る路線で、私は過去に備中神代駅と三次駅の間は乗車済みですが、前述のとおり三次駅と広島駅の間が未乗車区間として残ってしまったため、今回乗車するわけですが、備中神代駅と三次駅の間については列車本数が極めて少なくて乗車には苦労しましたが、広島駅と三次駅の間は列車本数が多いので助かります。
そしてここ広島駅からはキハ40系気動車を使用する快速[みよしライナー]に乗車します。
山陽線の普通列車に113系や115系が使用されていた当時だと、キハ40系の姿も不思議には感じなかったのですが、今の広島地区の電車はほぼすべて227系・レッドウイングに統一されてしまいましたので、その中にキハ40系がポツンといると「取り残されちゃったね…」と見えてしまいます。
可部線の列車を降り、芸備線が発着する9番線ホームに降りていくと、ちょうど列車が入線した直後ということで難なくボックス席を確保することができました。昭和の時代は遠くに過ぎ去り、令和の時代となった今、(アコモ改善は行われているものの)首都圏色のキハ40系気動車に乗ることができるなんてなんて贅沢なことでしょうか…。広島駅から約1時間30分、たっぷりとキハ40系の乗車を楽しむことにします。
定刻となり、快速[みよしライナー]は重苦しいエンジン音を響かせながら広島駅の9番線ホームを発車していきます。鈍重と呼ばれたキハ40系ですが、ひとたび速度に乗ると軽快な足取りになり、広島貨物ターミナルやマツダスタジアムを右手に見ながら、やや左に進路を変えながら進んでいきます。
可部線同様、芸備線ももっとローカルな路線だと思っていたのですが、やはり広島のベットタウンが広がっているということでしょうか、どこまで行っても振興住宅街の中を進んでいきます。ただ、可部線と違うのは、可部線は終着駅までずっと住宅街でしたが、芸備線は下深川駅あたりまでが住宅街を走る路線で、そこから先が山間部に入っていく…という感じです(下深川駅までは列車本数も多いですし…)。
その下深川駅までは各駅に停車してきた快速[みよしライナー]ですが、下深川駅を発車すると次の停車駅である志和口駅までの約15分間はノンストップですので、キハ40系の軽快な乗車を楽しむことができます。
志和口駅に到着しました。ここまでツーマンで運行してきた快速[みよしライナー]ですが、ここから先はワンマン運転となります(乗降口は1両目のみ)。その後、向原駅、甲立駅にと停車します。甲立駅を発車するとラストスパートと言わんばかりにエンジン音を響かせ、再び15分間ほどのノンストップ運転を行い、快速[みよしライナー]は定刻どおり三次駅に到着しました。
なお、今回、広島駅→三次間を乗車しましたので、これで芸備線の乗車が終了しました。
三次駅到着後は、30分後に発車する広島行きの普通列車で広島駅に戻ります。
途中でキハ120系を使用する普通列車を見たときには、「帰りはキハ120か…」と思ったのですが、三次駅まで乗車してきた快速[みよしライナー]の編成が、そのまま広島行きの普通列車となりましたのでラッキーでした。
なお、備後落合からの到着列車が大雨のため約5分ほど遅れて到着したため、この列車も接続を取ったことから三次駅を分ほど遅れて発車したのですが、途中駅の停車時間などで調整ができたようで、広島駅には定刻どおり到着しました。
これで第1日目の「乗り鉄」は無事終了しました。
※ただ、このホテル駅から近くて良いんですが、今どきWi-Fiが無い…というのはどうなんでしょう?
2021年度・夏の青春18キップ旅行記【JR西日本全線乗車の旅③】に続きます。
【乗車日:令和 3年 8月 7日(土)~9日(月)】
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