今年も「夏の青春18キップ」のシーズンとなりました!
昨年の夏の青春18キップは名古屋で使っていたのですが、まさか1年後は四国・高知で使うとは思ってもいませんでした。まあ、それも我が人生!ということで、早速、キップを握りしめて「乗り鉄」に出かけてきました。
今回は四国エリアを飛び出て、JR西日本の未乗車区間の乗車に行ってきました。
【第1日目・8月7日(土)】
「青春18キップの旅」と言いながら、今回の「乗り鉄」のトップランナーは2700系DC2連を使用する特急[しまんと2号]に乗車します。まあ、言い訳にはなりますが、四国島内を脱出して青春18キップで遠くまで行くためにはどうしてもこの列車を利用しないと遅くなってしまいますので「特割キップ」を利用して瀬戸大橋線との乗換駅である坂出駅へ向かいます。
特急[しまんと2号]は夜が明けぬ高知駅を定刻どおり発車し、一路、高松駅を目指して進んでいきます。高知駅を朝一番に発車するという早い列車ということもあり、私が乗車した2号車の自由席には4名ほどが乗車しているだけという、ちょっと三連休の初日としては寂しい車内です。後免駅、土佐山田駅までは比較的編端な区間を走っていきますので、エンジン音も軽やかに列車は進んできましたが、土佐山田駅からは一気に山岳路線へと入ります。特急[しまんと2号]は自慢の強馬力エンジンと振子機能を使って勾配やカーブを苦にすることなく進んて行きます。
朝が早かったことから、少しうとうとしていてしまい、目が覚めたのは大歩危駅に到着する寸前でした。大歩危駅を発車すると車窓には大歩危峡・小歩危峡が広がり、絶景を見ながら進むと特急[しまんと2号]は徳島県の阿波池田駅に到着します。
阿波池田駅は徳島線との乗換駅ですが、この駅からの乗客はわずか1人という状況でした。なお、阿波池田駅では運転士が交代するため約2分ほど停車した後、特急[しまんと2号]は発車していきます。
秘境駅でありスイッチバック駅でもある坪尻駅を過ぎ、讃岐財田駅まで来ると長かった土讃線の山岳路線も終わり、特急[しまんと2号]は軽やかな足取りで金比羅さんの玄関口となる琴平駅に到着します。この時間帯になると通勤客と思われる姿の人も目立ち始め、列車にも数名ほど乗り込んできました。
この後、特急[しまんと2号]は善通寺、多度津、丸亀と小まめに停車しながら、瀬戸大橋線との乗換駅となる坂出駅に到着しました。
坂出駅では一度改札口を出て、青春18キップに日付印を押してもらい、いよいよここから青春18キップの旅が始まります。坂出駅からは快速[マリンライナー8号]に乗車して本州へと向かいます。
この列車、通勤時間帯の列車ということもあり、意外と混雑することが分かっていましたので、今回は事前に指定席を購入してあります。青春18キップの場合は、2階建ての指定席車両のうち1階席にしか乗車できませんが、1階席からでも瀬戸内海のから景色を見ることができますし、なによりもリクライニングの座席に座っていくことができますので指定席料金は安い…と感じます(2階席はグリーン車指定席のため青春18キップでは乗車できません。)。※3連休の初日なので混雑を予想していたのですが、思っていたほど混雑していませんでした。
児島駅を過ぎると列車はJR四国からJR西日本エリアへと入っていきます。前述のとおり、この列車は通勤列車も兼ねているためでしょうか、結構、小まめに停車をしながら進んで行きます。茶屋町駅から先の区間には単線区間もあり、また、反対列車が遅れているということで速度を落としながら運転したため、終着駅の岡山駅には約3分ほど遅れて到着しました。
岡山駅からは福山行きの普通列車に乗り換えます。快速[マリンライナー]の車内案内でも、でも岡山駅の電光掲示板にも2番線という表示がされていたのですが、なぜか1番線に列車が到着しました(私のかん違いかな?)。
JR西日本の115系は車内のアコモ改善車両が多く、今回乗車した115系も転換クロスシート車でしたので福山駅までの約1時間は、沿線の景色などを見ながらゆったりと乗車しました。
福山駅からは在来線を乗り継いで広島へ…でもよかったのですが、全体の日程のことを考えて、この区間は新幹線を使って広島駅までワープしました。
早くて時間を稼げることは素晴らしいのですが、新幹線は「旅情」というものが全く無いのがちょっと…です。
広島駅に到着しました。ここからは再び在来線に乗り換えて岩国駅を目指します。久しぶりに広島駅に来たのですが、まあ、見る列車がすべて227系、いわゆる「レッドウイング」に置き換えられており、ちょっと前までは普通に見ることができた115系の姿を見ることができずビックリでした。
快速[シティライナー]は、発車の5分ほど前に広島駅の2番線に入線してきましたので、座席を確保してからゆっくりと撮影をすることができました。
車両が新しいから…ということもあるのでしょうが、この227系は静かですし空調もしっかりと効いていますので乗っていても気分の良い車両ですねぇ…。ただ、乗車前半の車窓は、ほとんど街の中を走っていますのであまり見ごたえのある車窓では無いのですが、宮島口駅の手前からは進行方向左手に海が広がるなど、途中から景色がガラッと変わりますので、陽が当たるのが嫌でなければ進行方向左側に座ることをお勧めします。
岩国駅に到着しました。ここからは錦川鉄道に乗車します。
今回の「乗り鉄」の目的は「JR西日本の未乗車区間の乗車」ですので、本来趣旨とは違ってしまいますが、まあ、せっかくここまで来ましたので鉄印の購入を兼ねて乗車します。
岩国駅では一度改札を出て錦川鉄道の切符売り場でキップを購入して…と思ったのですが、岩国駅には錦川鉄道の窓口がありませんので、車内でフリーキップを購入することにしました(ちなみに、フリーキップは川西駅⇔錦町駅間となっていますが、岩国⇔川西駅間はJR線ですので、JRのキップ(青春18キップでも可)を持っている場合は、フリーキップで岩国駅⇔錦町駅間の乗車が可能です。)。
さて、これから乗車する錦川鉄道ですが、この路線は旧国鉄の岩日線を第三セクターに転換した鉄道路線で、錦川鉄道株式会社が運営している路線です。使用されている車両は錦川鉄道が導入したNT3000系のほか、JR東日本の烏山線で使用していたキハ40系をレトロ車両として使用しています(塗色も烏山線の時のままです。)。ただ、残念なのはこのキハ40は現在故障中ということで今回は乗車できませんでした。
岩国駅を発車した列車は、前述のとおりJR線を徳山駅方面に走り西岩国、川西駅と停車し、川西駅発車後もしばらくの間JR線を走り、トンネルの先で岩徳線と別れて進行方向を右方向に変えて進んでいきます。
沿線は左側が山、右側が錦川ということで、景色が良いのは右側ですが、途中、何か所か山から流れ落ちる滝を見ることができるのは左側ということで、どちらに座っても景色を堪能することができます(滝が見ることができるビューポイントでは速度を落として進んでくれます。)。
VIDEO:根笠駅→河内駅 前面展望
錦川鉄道の終着駅である錦町駅に到着しました。
この錦町駅から先には「とことこトレイン」という乗り物もあるのですが、今回の目的は「乗車と鉄印の購入」ですので、窓口で鉄印を購入した後は、先ほどまで乗車してきた列車で岩国駅に戻りました。
錦町清流ラインの列車ですが、ビューポイントでは列車の速度を落としてくれますし、説明の案内放送も入りますのでとても親切でした。
※絵葉書と鉄道むすめが描かれた乗車記念券は、フリーキップを購入するともらえます。
※2021年度・夏の青春18キップ旅行記【JR西日本全線乗車の旅②】に続きます。
【乗車日:令和 3年 8月 7日(土)~9日(月)】
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