10月から仕事の関係で高知の住人となりました。
高知でも趣味の「乗り鉄」「撮り鉄」を楽しんでいるところですが、早くも四国島内のJR線の大半を乗車してしまいました。今回はそのJR線でも未乗車となっている予讃線と内子線、それて「いよてつ」の路面電車(市内電車)の乗車にチャレンジしてきました。
【第1日目・11月14日(土)】
今回の「乗り鉄」のトップナンバーは、2700系2連を使用する特急[しまんと2号]です。
こんなに朝早い列車ではなく、高知駅を6時に発車する特急[南風2号]に乗車して、多度津駅で下車すれば、特急[いしづち1号]に乗り継げるのですが、私、高知に来てからまだ1度も高松駅に行ったことがなかったのでちょっと寄り道をしたかったので、早起きをして高松駅を目指しました。
※宇多津駅からは特急[しおかぜ1号]と併結
早起きをして高松駅に来た理由は、ごく簡単!讃岐うどんを食べるためです。駅構内のうどん屋さんがちょうと7時15分に開店ということで、開店を待って「きつねうどん」をいただきました。
朝食後、特急[いしづち1号]に乗車して松山駅を目指します。
高松駅を発車した特急[いしづち1号]はさすがに電車ということでスムーズに加速をしながら進んでいきます。瀬戸大橋線と分岐する坂出駅に停車したのち、宇多津駅で特急[しおかぜ1号]との併結作業を行います。この併結シーン、どこでも注目の的となるのですが、四国の皆さんは珍しくもないようで誰も撮影していませんでした。
それまでの3両編成から8両編成となった特急[しおかぜ1号][いしづち1号]は、丸亀駅に停車した後、土讃線との分岐駅となる多度津駅に停車します。多度津駅からも若干の乗客を乗せた特急[しおかぜ1号][いしづち1号]は、土讃線を左手に見ながら先に進んで行きます。
高校生の頃、海岸寺-宅間間で列車の撮影をした記憶があるので宅間駅までは乗車していると思うのですが、宅間駅より先は乗車したことのない区間となります。
予讃線を地図で見ると、なんとなく海岸線近くを走っているように思えていたのですが、意外とそうではなく比較的街中を走っていきます。多度津駅を発車した段階では車内はだいぶ空いていたのですが、新居浜駅から大勢の人が乗り込み、車内は賑やかに状況となりました。その後、伊予西条、壬生川、今治、伊予北条と停車し、特急[しおかぜ1号][いしづち1号]は松山駅に到着しました。
松山駅に到着しました。ここからは市内を入る伊予鉄の路面電車に乗車します。乗車に当たって必要な1日フリーキップを松山駅の観光案内所で購入してから「JR松山駅前」の停留所に向かいます。
これから乗車する「いよてつ」こと伊予電気鉄道株式会社は、株式会社伊予鉄グループの主要子会社で、松山市に本社をおき鉄道・軌道事業を行っている会社です。
この「いよてつ」には市内を走る路面電車の「市内電車」と、郊外の鉄道路線を走る「郊外電車」があり、「市内電車」には市内ループの「環状線(外回りと内回り)」、道後温泉に向かう「松山市駅線」、JR松山駅前から道後温泉に向かう「JR松山駅線」と平日の市内を縦断する「本町線」の5路線があります。環状線の内回りと外回りは同じルートと言えば同じなのですが、山手線も外回りと内回りの両方に乗って初めて全線乗車と言われているようですので、今回のいよてつの環状線も両方乗ることにします(「本町線」については、平日のみの運行ですので、今回は乗車できません。)。
まず最初に乗車するのは、とりあえずJR松山駅前から道後温泉に向かう「松山市駅線」に乗車して道後温泉に向かいました。
注:直角に交わるダイヤモンドクロッシングは全国で3か所のようです。
道後温泉駅からは「③松山市駅線」に乗車して松山市駅に向かいました。
松山の中心街にある「松山市駅」に来ました。ここからは「➁環状線」で松山市内を一周します。
ここまで乗ってきた市内線は全部複線でしたが、市内線の「平和通一停留所」からは単線となり、専用の軌道線を走っていきます。なお、単線区間及び専用軌道線の走行は「JR松山駅前」の手前で終了しました。
松山市駅に戻ってきました。今度は先ほどとは逆回りになる「①環状線」で市内を一周してきました。
これで「本町線」以外の路線は全て乗車したことになります。
これまで、なぜか乗車した車両がすべて2100系だったのですが、ようやくここで「いよてつの古豪・50系」に乗車できました。列車に乗り込むと板張りの床とニスの匂いがなんとなく懐かしく感じます。
ひとまず「市内線」の乗車は終了しましたので、この後は「松山城」の見学に向かいました。
松山城の見学も終了しましたので、JR線の「乗り鉄」に戻るためJR松山駅に向かいました。
ここでようやく5000系に乗車できました。
JRの松山駅に戻ってきました。ここからは予讃線(愛ある伊予道線)経由で八幡浜駅を目指します。なぜ、このような言い方をするのかというと、時刻表を見ると一目瞭然なのですが、予讃線を走る優等列車や多くの普通列車は、向井原駅から伊予大洲駅の間については短絡ルートとなる「内子線経由」を走行するため、本来の予讃線を乗車するためには、列車を選ばないと乗ることができないからです。
そしてここから乗車するのがキハ32系気動車です。このキハ32系気動車は、1987年(昭和62年)に国鉄が四国向けに設計・製造した暖地向けの一般型気動車で、民営分割化を前に、新会社の経営基盤が脆弱になると予測された北海道、四国、九州の営業エリアに残っていたキハ20系気動車などの老朽化した車両を取り換えるために製造された気動車の一つです。
国鉄分割民営化までに21両が製造され、全車がJR四国に引き継がれ、当初は松山運転所に7両、徳島運転所に8両、高知運転所に6両が配置されましたが、現在では松山運転所に15両、高知運転所に6両が配置され、予讃線、内子線、予土線、土讃線などで運転されていますので、四国に来なければ絶対乗ることができない国鉄型車両と言うことになります。
そのキハ32を使用する八幡浜行きの普通列車は、松山駅の2番線に15時20分位に入線してきました。早めにホームに行っていましたので楽々座ることはできたのですが、発車間際になって多くの乗客が乗ってきて、車内は立ち客が発生する状況で松山駅を発車しました。それでも先に進めば少しは車内が空くのかと思っていたのですが、停車の都度、降りる人はいるものの、それ以上の人が乗り込んできて列車は大混雑となりました。
ただ、その状況も伊予市駅の手前あたりから降りる人が多くなり、伊予市駅からはようやく外の景色を見ながらの乗車ができるようになりました。
しや、しかし、この路線(予讃線(愛ある伊予道線)最高ですね。あまり何も考えずに乗りつぶしのために列車に乗ったのですが、こんなに長い間、瀬戸内の海を見ながら乗車できるとは思ってもいませんでした。
これはぜひ、ここを走る観光列車[伊予灘ものがたり]に乗車したくなってしまいました…。
八幡浜駅からは2000系気動車を使用する特急[宇和海23号]に乗車して宇和島駅に向かいました。日中の特急[宇和海]が混んでいたので、座れるか心配だったのですが、4両編成ということもありガラガラでした。
なお、本日は、ここ宇和島で泊まって、明日、また「乗り鉄」をします…。
※この後は「JR四国 予讃線・内子線+「いよてつ」乗車記(R2.11.14~15)その②」に続きます。
【乗車日:令和 2年11月14日(土)~15日(日)】

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