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       PHOTO:窪川駅に到着する、土佐くろしお鉄道の8000形DC




 仕事の関係で10月から高知市の住人となりました。これからしばらくの間は、ここ、高知に住むことになりますので、じっくりと趣味の「乗り鉄」・「撮り鉄」を楽しむことにします。
 先週は、高知市内等を走る「とさでん」と土佐くろしお鉄道の「ごめん・なはり線」に乗車しましたので、今週は高知から西に向かって海岸線を走る土讃線の高知⇔窪川間と、土佐くろしお鉄道の「四万十くろしおライン」の乗車にチャレンジしました。




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①高知(539)→窪川(759) 4711D 1000系
 本日、最初に乗車する列車は1000系DCを使用する窪川行きのワンマン列車です。須崎・窪川方面に向かう1番列車なので「2~3両編成かな?」と思っていたのですが、まあ、1両で十分足りる…ということなんでしょうね…。

 窪川行き普通列車は、10名ほどの乗客を乗せ、まだ夜が明けぬ高知駅を西に向かって走っていきます。高知かわ2つ目の円行寺口駅までは高架部を走ってきましたが駅を過ぎたあたりで路線も単線へとなり地上部へと降りて進んでいきます。
 朝倉駅までは、駅と駅との間が短い区間が多かったのですが、朝倉駅を過ぎると駅間距離も長く、1000系DCをエンジンの咆哮を上げながら速度を上げて進んできます。

 1000系DCはとても座席の配置の珍しい車両で、クロスシートとロングシートが車体の前後で千鳥配置となっているのですが、窪川方面の先頭部には1人掛けシートが2席だけあり、しかもそのシートが進行方向を向いているため、最前列のシートは「鉄ちゃんシート」となっています。今回はその座席に座り、前面展望を楽しみながら乗車を楽しみます(あいにくの雨という天気でしたが、運転士さんが優しい人で、助手席側もワイパーを稼働させてくれましたので、前面展望を楽しむことができました。)。

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              PHOTO:1000系DCの車内





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             PHOTO:鉄ちゃんシートがあります。





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         PHOTO:鉄ちゃんシートからは前面展望が楽しめます。





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         PHOTO:日下駅で土佐山田行きの普通列車と交換します。  




 日下駅で列車交換のため、約7分ほど停車したのち窪川行き普通列車は発車していきます。高知駅を発車したときは暗かった空も、ようやく白々と明けてきました(天気は雨ですが…)。その後、窪川行きの普通列車は列車交換のため西佐川駅で6分、斗賀野駅で6分、多ノ郷駅で3分、須崎駅でも3分停車といった具合に、ゆったりとしたダイヤで進んでいきます。
 大間駅を過ぎたあたりから進行方向左手に太平洋が広がり、しばらくの間は海を見ながらの乗車が楽しめます。



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           PHOTO:斗賀野駅でも列車交換のため停車します。





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          PHOTO:多ノ郷駅でも列車交換のために停車します。





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         PHOTO:須崎駅では特急[あしずり号]と交換します。





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       PHOTO:海を見ると反射的に写真を撮るのは長野県民の証ですね…




 窪川行きの普通列車は安和駅を過ぎると再び山間部を走るようになり、いくつものトンネル抜けて、高知駅を発車して約2時間20分、「土佐くろしお鉄道・四万十くろしおライン」への乗換駅となる窪川駅に到着しました。


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        PHOTO:影野駅でも特急列車の通過待ちで5分ほど停車します。






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②窪川(827)→中村(924) 511D
 窪川駅からは今回の「乗り鉄」の一つ目の目的である「土佐くろしお鉄道・四万十くろしおライン」に乗車します。
 列車は窪川駅に8時20分に到着する列車の折り返し運転となるため、しばらくJRの窪川駅の待合室で列車の到着を待ちます。


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               PHOTO:JR窪川駅





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           PHOTO:待合室はとてもおしゃれな造りです。





 
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         PHOTO:なんとなく水戸岡鋭治先生のデザインのような…





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           PHOTO:待合室には電源コンセントがあります!





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        PHOTO:列車を待っていたら、なんと新幹線が到着しました!




 さて、これから乗車する「四万十くろしおライン」は、高知県四万十町の窪川町から中村駅に至る中村線と、中村駅から宿毛市の宿毛駅に至る宿毛線を併せた名称となっています。先週乗車した「ごめん・なはり線」との一番の違いは、「四万十くろしおライン」には特急列車が宿毛駅まで走っているということでしょうか。

 列車が窪川駅に到着後、しばらくすると客扱いが開始となりますので車内へと入ります。車内は「ごめん・なはり線」の列車のシートレイアウトと同様、車両の半分が転換クロスシート、もう半分がロングシートという造りです。ただ、「ごめん・なはり線」のようにクロスシートの背もたれ部が高くありませんので、乗っていても圧迫感の車内で、しかもシートが柔らかくて個人的には好きにタイプです。車両形式についても「ごめん・なはり線」の9640形とは異なり、8000形[TKT-8000系]という形式の気動車が使用されています。導入された年度によりエンジン形式やシートレイアウトが異なるなどの多少の違いはあるようですが、基本的には全8両が同一形式の車両となっています。なお、イベント対応用の車両以外の7両については、外装が沿線自治体のラッピングが施されています(今回乗車したのは「土佐清水市」のラッピングでした。)。

 列車は定刻どおり窪川駅を発車し、一路、中村駅を目指して進んでいきます。路線は先ほどまで乗車していた予土線と同じく、急峻な山間をいくつものトンネルを抜けてゆったりとした速度で進んでいきます(中村駅までは特急が走る路線ですので、もう少し速度を出せると思うのですが…)。

 ローカル線の単行運転ですから、車内はガラガラだろう…と思っていたのですが、意外と途中駅から乗ってくる人が多く土佐上川駅からは、ほぼ、6~7割の座席が埋まるような状態となりました(旅行客が多いですねぇ…、あと、お遍路さんも…)。

 多くの乗客を乗せた中村行き普通列車は、この後も進行方向左手に太平洋を見ながら山の裾野を西に向かっていきます。乗っていた気がついたのですが、駅と駅の間の距離が短いということでしょうか。元JR線とは思えないほどですが、あとから造った駅でしょうか…。

 窪川駅を発車して約1時間、列車は「土佐くろしお鉄道・四万十くろしおライン」のほぼ中間に位置する中村駅に到着しました。



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          PHOTO:8000形DCの独特なシートレイアウト





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        PHOTO:この転換クロスシートは柔らかくて座り心地が良いです。





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        PHOTO:土佐山田駅では「宿毛市」のラッピング車両と交換






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          PHOTO:佐賀公園と太平洋を見ながら進んでいきます。





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      PHOTO:中村駅に到着した8000形DC(土佐清水市ラッピッング車両)






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③中村(1007)→宿毛(1037) 613D
 中村駅では約30分ほど待ち合わせた後、宿毛行きの普通列車に乗車して終点の宿毛駅を目指します。



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             PHOTO:土佐くろしお鉄道・中村駅





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            PHOTO:中村駅の待合室もとても綺麗です。





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             PHOTO:しかも中村駅でも充電可能です。





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      PHOTO:ダッチングマシンで記念入場券の日付を入れることができます。
              ※都会なら絶対に持っていかれますね…





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       PHOTO:中村駅開業50周年の記念入場券に日付けを入れてみました。





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         PHOTO:車両基地から中村駅の3番線に入線してきます。





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           PHOTO:こんどは四万十市のラッピング車両です。





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       PHOTO:先ほどの車両とは若干ロングシートの造りが異なっています。




 特急[しまんと号]からの乗換客を含めて、10数名程の乗客を乗せた宿毛駅行普通列車は定刻どおり中村駅を発車していきます。中村駅を発車すると列車は高架部へと駆け上がり、大きく左進行方向を変え中村の街を一望しながら進み、四万十川を渡って進んでいきます。
 窪川駅から中村駅までの間も高架部を走る区間が多かったわりには意外とゆっくりと走るなぁ…という感じでしたが、中村駅から先ほどより速度を上げて走っている感じがします。また、こちらの路線も途中から乗ってくることが多く、車内はあっという間に6~7割程度の座席が埋まった感じです。

 須崎駅から中村駅までの間は、進行方向左手に太平洋が見えていたのですが、中村から駅から先は田園地帯~山岳地帯を走っていきます。視界が開け、住宅が増えて来ると列車はまもなく終点の宿毛駅に到着しました。


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         PHOTO:中村駅を発車するとすぐに四万十川を渡ります。





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          PHOTO:山に囲まれた田園地帯を走っていきます。





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         PHOTO:東宿毛駅の手前では松田川を渡って進んでいきます。





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                PHOTO:宿毛駅に到着





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           PHOTO:宿毛駅より西に線路は伸びていません。





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              PHOTO:土佐くろしお鉄道・宿毛駅






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④宿毛駅(1047)→宇和島駅前(1238) 宇和島バス
 宿毛駅からは宇和島バスに乗って宇和島駅に向かいました(今回使用した「しまんと・宇和海フリーキップ(5,040円)」は、このバス区間も含まれているため、滅茶苦茶、お得なフリーパスです。)。
 なお、この後は、[鉄道ホビートレイン](予土線・しまんとグリーンライン)乗車記に続きます。



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          PHOTO:暫くの間は川に沿って宇和島駅を目指します。 





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             PHOTO:陸路経由で到着した宇和島駅



 う~ん、天気の良い日に乗りたかった!というのが正直な感想です。まだ、しぱらくは高知にいますので、次回は天気の良い日にチャレンジをしたいと思います。なお、高知→窪川間は距離があるので特急利用がお勧めだと思いました。

【乗車日:令和 2年10月17日(土)】鉄道コム

◎過去の四国島内の乗車記はこちらから!
 
平成25年・冬の青春18キップ旅行記(H25.12.31~H26.1.2)③四国でDCの旅を満喫