VIDEO:大阪梅田駅を発車していく[京とれいん]
7月に奥さんと京都旅行に行った際、宿泊したホテルから嵐山に向かうために乗った阪急電車が、自分が思っていたイメージとは全然違っていて「これはちょっと乗ってみたいな…」ということで、ちょうど青春18きっぷが1枚余っていましたので、 名古屋から関西本線~草津線~東海道線経由というルートで京都に向かい、先に「嵐電」の全線乗車を果たして「阪急電車」の乗車をしてきました。
①嵐山(1050)→桂(1105) 6350系4連 阪急電鉄
嵐電の乗車を終えて、桂川にかかる渡月橋を渡って阪急電鉄の大宮駅にやってきました。ここからは阪急電鉄に乗車します。
阪急電鉄は、大阪梅田と神戸・宝塚・京都を結ぶ鉄道会社で、路線を大きく大別すると神戸本線・宝塚本線・京都本線の3本線と、それに付随する支線(神戸本線には甲陽線・今津線・伊丹線、宝塚本線には箕面線、京都本線には千里線・嵐山線の6支線)を有する大きな鉄道会社です。私はこのうち「嵐山線」については7月に乗車済みですが、残り全部を今日1日で乗車するのはとても無理ですので、今回は「京都本線」に絞って乗車にチャレンジします(大阪梅田-十三間は宝塚線になります。)。
そして、この京都本線乗車のために乗る列車が、私の抱いていた阪急電鉄のイメージを大きく変えた阪急電鉄の観光列車[京とれいん]と[京とれいん雅洛]です。この列車に乗るため、ひとまず嵐山駅から桂駅まで嵐山線に乗車しました。
PHOTO:渡月橋を渡って阪急電鉄の嵐山駅を目指します。
PHOTO:阪急電鉄の嵐山駅
PHOTO:6350系の車内
※乗車した列車の写真ではありません。
②桂(1108)→京都河原町(1119) 準急 1300系8連
桂駅からは準急で京都河原町駅へ向かいました。
③京都河原町(1141)→大阪梅田(1225) 快速特急A[京とれいん] 阪急電鉄
京都河原町からは、まず、快速特急Aの[京とれいん]に乗車して大阪梅田駅に向かいます。
[京とれいん]と[京とれいん雅洛]は京都河原町の2番線から発車するため、京都河原町駅に時分に到着した後、そのままます客扱いを行っているようで、車内に入ることができましたので、写真は撮り放題の状態でした(この列車の3分前に大阪梅田行きの特急列車が走っていますので、車内は空いていました。)。
さて、この[京とれいん]は、京都の「和」と「モダン」をコンセプトに2011年3月に登場した車両で、車体には京扇のラッピングを施し、内装は京都の町家のイメージとなつています。編成両端の1~2号車、5~6号車については、京唐紙をモチーフにした転換クロスシート車となっており、1~2号車が「蘭の華散らし」、5~6号車が「麻の葉」をイメージされています。側面扉横には和紙で作られた作品などが展示されています。なお、3~4号車は片側が2人用、もう一方が4名用のボックスシートとなっていますが、背もたれが高いので、他の乗客に気兼ねをすることなく会話や食事が楽しめるようにンっています。なお、この[京とれいん]のベースとなった車両は、6300系の6354編成となっています。
前述のとおり、車内が相当空いていましたので、どこに座るかは自由なのですが、やはり1人ですので3~4号車のボックス席は遠慮して6号車に席を取り乗車を楽しむことにします。
京都河原町駅を発車して間もなく、町の中心街にある烏丸駅に停車し、暫くの間は地下部を走行したのち西院を過ぎたあたりで地上部へと出て、嵐山観光の分岐駅となる桂駅に停車します。
桂駅を発車すると[京とれいん]は「快速特急」のその名のとおり、次の停車駅である淡路駅まで約30分間ノンストップで、ビル街や市街地を抜けて進んでいきます。
高架部が多いのでもっとスピードが出せるのでは…という気もするのですが、そこはやはり同じ路線を普通列車や準急も走っており、選考列車に追いついた場合には、それらの列車を駅で退避をさせながらの進行ということで時速80~95km/hでの運転が続きます。
終着となる大阪梅田駅の手前で淡路駅に停車します。ほとんどの乗客は大阪梅田まで行くと思っていたのですが、なんとほとんどの乗客が、ここ淡路駅で降りてしまい、列車内はガラガラの状態となってしまいました。淡路駅って、私は知らないのですが。きっと交通の拠点駅なんでしょうね…。その後、十三駅で停車はしましたが客扱いは行いませんので安全確認後発車し、淀川を渡って終点の大阪梅田駅に到着しました。
PHOTO:京都河原町の2番線ホームは特別な列車のホームのようです。
PHOTO:出入口脇に描かれた車体ロゴ
PHOTO:車体には扇子とともに大きなロゴが入っています。
PHOTO:先頭部の貫通扉には扇子の形をしたヘッドマークが装着されています。
PHOTO:列車種別は「快速特急A」で「幕表示」です。
PHOTO:1~2号車は赤系の転換クロスシート
PHOTO:5~6号車は緑系の転換クロスシート
PHOTO:シートの足元にはフットレストバーも装着されています。
PHOTO:3~4号車はボックスシート車です。
PHOTO:車内出入口の脇には和紙で作られた作品が展示されています。
PHOTO:今どきの特急車両ですから、当然Wi-Fi環境は整っています。
PHOTO:安威川を渡ると間もなく淡路駅に到着します。
PHOTO:淡路駅付近からは線路の本数も増えてきました。
PHOTO:淀川を渡るともうすぐ大阪梅田駅に到着します。
PHOTO:こうしてみると大阪は大きな街だということがよくわかります。
PHOTO:大阪梅田駅に到着した[京とれいん]
PHOTO:大阪梅田駅に到着する[京とれいん雅洛]
③大阪梅田(1332)→京都河原町(1415) 快速特急 [京とれいん雅洛] 阪急電鉄
大阪梅田駅で約1時間ほど時間を潰したのち、もう1種類の観光列車[京とれいん雅洛]で京都河原町に戻ります。
この[京とれいん雅洛]という列車は、先ほどまで乗車していた[京とれいん]の高評価を受け、[京とれいん]の第2編成として2019年にデビューしたのが[京とれいん雅洛]です。
改造のベースとなった車両は、[京とれいん]と同じ6300系ではなく7000系(7006編成)が使用されており、ベース車両の3ドアから2ドアに変更されね中央扉のあった個所には、円窓があり、その窓がちょうど
大型の扇(2・5号車は窓周囲の装飾のみとなっています。)の中心部となっています。また、外装については側窓下部のほぼ全部に渡ってゴールドの細帯が、戸袋部分は黒を基調とした装飾がなされています。車両名のロゴも、各車両の右出入口の左に配置されていますが、[京とれいん]で採用されていたラッピングについては、側面レイアウトの違いから採用されなかったようです。
内装については6両とも大きく手が加えられ、色調は奇数号車が明るめ、偶数号車が暗めのトーンでまとめられています。座席レイアウトは3種類あり、1・6号車は[京とれいん]同様、扉間に2人用と4人用のボックス席を並べたセミクロスシート車。2・5号車はロングシートが主体で、車内中央部には庭が配置されています。3・4号車については、扉間の山側に窓向き座席を、海側に集団見合い式の1人がけシートを配置したセミクロスシート車となっているほか、車体連結部には観光案内用の液晶ディスプレイが設置されています。
私は早々に6号車の2人用ボックス席(先頭車)を確保したので良かったのですが、さすがにこちらは最新鋭の車両…ということもあり、人気が高いようで次々と乗客が乗り込んできて、発車間際には、座席が無くて立っている人の姿もチラホラと見られました。
定刻に発車した[京とれいん雅洛]は、十三駅からも若干の乗客を乗せて高架部をぐんぐん加速しながら100km/h以上の速度を維持しながら進んでいきます(感覚的には[京とれいん]よりも速いような気がしました。)。
多くの乗客を乗せた[京とれいん雅洛]は、その後、淡路、桂、烏丸駅に停車し、乗客を少しずつ降ろしながら進み、その後、定刻どおり京都河原町駅に到着しました。
PHOTO:出入口に描かれた車名ロゴ
PHOTO:ヘッドマークは扇子ではなく社名ロゴと同じマークが使用されています。
PHOTO:車体中央部には扇子が描かれ、中央部は窓になっています。
PHOTO:車体横にも列車名のロゴが入っています。
PHOTO:車内に入るには車名入りの暖簾をくぐって入ります。
PHOTO:1・6号車は2人用と4人用のボックスシート
PHOTO:2・5号車はロングシートが主体となっています。
PHOTO:3・4号車は集団見合いシートが並んでいます。
PHOTO:車内には高そうな扇子が飾られています。
PHOTO:[京とれいん雅洛]はAが付かない[快速特急]です。
PHOTO:十三駅の手前で3本の列車が並びます。
PHOTO:JRの新快速を見ながらの乗車です。
PHOTO:桂川を渡るとまもなく終点です。
④京都河原町(1420)→烏丸(1421) 特急 9300系8連 阪急電鉄
京都河原町到着後は名古屋に戻るため、市営地下鉄との乗換駅になる烏丸駅まで移動し、阪急電車の乗車を終えました。
阪急電車というとマルーン色のロングシート車…と思っていたのですが、どの列車を乗ってもいい意味で私のもっていたイメージとは違うことがわかりましたし、どの列車も「乗ってみたい!もっと乗っていたい!」と思わせてくれる車両でした。
[京とれいん]は普通の列車をちょっと改造した…という感じの列車でしたが、[京とれいん雅洛]はお金がかかっていますねぇ…(乗ればわかります。)
この車両をエクストラコストなしで乗車させてくれるとは、なんとも阪急電鉄さんは「太っ腹だな…」と思ってしまいました。
大阪⇔京都間の乗車なら、JRの新快速ではなく[京とれいん]&[京とれいん雅洛]という選択もありかもしれませんね。
【乗車日:令和 2年 8月30日(日)】

コメント
コメント一覧 (2)
tomodachiya221
が
しました
詳細な説明をいただきありがとうございます。十三駅で客扱いをしない理由はそういうことなんですね。しかし、素晴らしい車両ですね。こんな電車に運賃だけで乗れるなんて、関西の方が羨ましいです。
tomodachiya221
が
しました