天竜浜名湖鉄道の乗車については、今年の6月にキハ20系塗色車が登場した際に乗車をしたばかりなのですが、その乗車をしたときに「そういえば、天竜浜名湖鉄道には湘南色塗色車(Re+と呼びます。)もあったよな…」ということを思い出しました。「まぁ、近いうちに乗りに行こうかな…」と思っているうちに3か月近くが経過してしまい、このままでは乗らず仕舞いになってしまうのでは…と思い、乗車に行ってきました。
①名古屋(646)→豊橋(715) [こだま700号]
名古屋駅からは私の「乗り鉄」としては珍しく新幹線で豊橋駅を目指します。これは豊橋往復キップ(土休日は1,560円)に400円を足すと新幹線に乗車できるという企画乗車券があるからです。JR東海の企画乗車券は不便なものが多いのですが(この切符も豊橋以東に行く場合は、必ず豊橋駅で下車が必要!)400円で豊橋駅まで新幹線に乗ることができれば時間短縮にもつながりますので新幹線に乗車しました。
PHOTO:名古屋始発の[こだま号]でないと車内の撮影も難しいです。
②豊橋(725)→新所原(736) 3104F 313系6連
豊橋駅からはいつも乗っている313系の普通列車に乗り換えて、天竜浜名湖鉄道の始発駅である新所原駅まで向かいました(この列車は名古屋駅を6時に発車する普通列車です。)。
③新所原(807)→天竜二俣(931) 120列車 スローライフトレイン
JRの新所原駅では、これから乗車するスローライフトレインの到着シーンを撮影してから、一度JRの駅を出て、天竜浜名湖鉄道の新所原駅に向かいます。
駅の窓口で「天竜二俣駅までの間のフリーきっぷ」を購入して列車に乗車します(天竜浜名湖鉄道では色々な種類のフリーきっぷがあるので、自分の用途に合ったフリーきっぷをこうな乳することができます。)。
スローライフトレインは、沿線企業の全面的な協力のもと、優れたデザイン性を持つ実用品として、多くの人に愛されているフィンランドのファブリックブランド「マリメッコ」生地にて製作されたカーテンとヘッドレストカバーに車内を模様替えし、レトロな車内空間が演出されています。
天浜線の車両は、TH2100形(1両のみ団体用のTH9200形があります。)という2001年以降に導入されたディーゼルカーが主力となっていますが、この[スローライフトレイン]だけは1995年に増備されたTH3500形という車両で、新型車両の多い天浜線ではレトロっぽい車体塗装も相まって異彩を放っています。
ただ、この車両、ちょっと振動が多すぎますね…。乗っていても床がブルブルと振動を伝えてしまっているため、列車から降りた後もしばらくの間は足が震えているような感じを受けましたが、それ以外はシートの肉厚も厚いこともあり、ふかふかしたシートでとても座り心地が良く、天竜二俣駅までの1時間30分の乗車を楽しむことができました。
VIDEO:新所原駅に到着するスローライフトレイン
PHOTO:TH3501形の運転席
PHOTO:スローライフトレインのヘッドマークが装着されています。
PHOTO:スローライフトレインの車内
PHOTO:カーテンは窓ごとに種類が違っていておしゃれです。
PHOTO:奥浜名湖を見ながら進んでいきます。
PHOTO:西気賀駅停車中!
PHOTO:西気賀駅では列車交換を行います。
PHOTO:金指駅に停車中(金指駅では運転士交代のため10分ほど停車します。)
PHOTO:宮口駅に停車中にスローライフトレイン
PHOTO:天竜二俣駅に到着したスローライフトレイン
★天竜二俣駅にて…
天竜二俣駅に来た時にはは必ず見ておきたいキハ20とナハネ20の見学にいってきました。実は前回来た時には塗色の塗りなおし作業を行っており足場が組まれていたこともあり編成写真を撮ることができませんでしたので、今回はじっくりと撮影をさせていただきました。
また、天竜二俣駅に隣接されている売店には「あれ」が山積みされていましたので、ついに私も購入をしてしまいました。
PHOTO:綺麗になったキハ20とナハネ20
PHOTO:キハ20、復活してくれないでしょうか…
PHOTO:ナハネ20サイドから
PHOTO:列車名は寝台特急[あさかぜ]です。
PHOTO:ついに購入してしまった「あれ」です。
④天竜二俣(950)→新所原(1105) 117列車 Re+編成
天竜二俣駅で約20分ほど時間を過ごし、ここからは湘南色のRe+編成で新所原駅に戻ります。数年前にこの列車が登場したときは「なにこれ?」と思ったのですが、時間の経過とともに「こういうのも有りか…」と思えるから不思議なものです。特に天浜線の沿線は、天浜線沿線のお茶の葉とミカン栽培がさかんですので、これらをイメージしたカラーはよくマッチしているのではないかと思います。
列車は天竜二俣駅を発車すると、町の中を巡る感じで弧を描きながら進み、天竜川を渡って奥浜名湖を目指して進んでいきます。外観こそ「湘南色」のRe+車両ですが、中身は最新型のTH2100形ですので、先ほどまで乗車してきたTH3500系とは違いエンジン音が静かで、車体にも嫌な振動が無く、往路とは違った乗車を楽しむことができます。
天竜二俣川駅から乗車したときから、小学生くらいの子供の乗車が多いなぁ…と思っていたのですが、どうやら育成会でフルーツパークに遊びに行くようで、フルーツパーク駅で背反の乗客が降り、賑やかだった車内もようやく静かな状態となりました。
天竜浜名湖鉄道という名からすると、なんとなく全区間で浜名湖を見ることが出来そうな感じですが、実際に浜名湖を見ることができるのは「知波田駅-西気賀駅」間くらいで、それ以外の区間は(そんなに田舎ではない地域の)ローカル線らしい風景の中を列車はのんびりとした速度で走っていきます。
そんな景色を見ながら乗車していると、いつの間にか列車は住宅街の中を走っており、左手に東海道線が近づいてくると速度をぐっと落としながら終点の新所原駅に到着しました。
VIDEO:天竜二町駅に到着するRe+編成
PHOTO:車内は木目調でとてもシックな感じでまとめられています。
PHOTO:ボックスシートの座り心地も良いです。
※気がついたのですが、先ほどまで乗車していたスローライフトレインは、窓の開閉が可能だったのですが、TH2100系はできないんですね…。
PHOTO:天竜川を渡って奥浜名湖を目指して進んでいきます。
PHOTO:西鹿島駅では遠鉄に乗り換えて浜松市内へ向かうことも可能です。
PHOTO:宮口駅では「ヤマハ・パス号」との交換を行います。
PHOTO:フルーツパーク駅を過ぎ、都田川を渡って進んて行きます。
PHOTO:時期になるとうみねこが集まってくる浜名湖佐久米駅
PHOTO:新所原駅に到着したRe+編成
⑤新所原(1110)→豊橋(1119) 933M 211系3両
天竜浜名湖鉄道の乗車を終えて名古屋に戻ります。
新所原駅からは211系3連に乗車して豊橋駅に戻りました。
⑥豊橋(1132)→名古屋(1228) 5501F 快速 313系8連
豊橋駅からは時間的には1本早い列車にも間に合うのですが、JR東海のルールで一度改札を出ないと企画乗車券が使用できませんので、1本後の快速列車で名古屋駅に戻りました。
PHOTO:313系5000番台車の車内
※5000番台車は、ドア横のシートも反転させることができます。
天竜浜名湖鉄道って何回乗車しても良いんですよねぇ…。何が良いのかと言われると回答に困るのですが、ディーゼルカーの鼓動が楽しめて、しかもそれが駅と駅の距離があるので、たっぷりと乗車が味わえて、なんとなく景色が昭和という時代を感じさせてくれる…というところでしょうか。
時間があったら、また、乗車に訪れたいと思います…。
◎過去の天竜浜名湖鉄道の乗車記はこちらから!
天竜浜名湖鉄道[キハ20系塗色車]乗車記(R2.6.7)
平成27年・冬の青春18キップ旅行記①【天竜浜名湖鉄道・いすみ鉄道】(H27.12.31~1.1)
コメント
コメント一覧 (8)
tomodachiya221
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近代的な運転台に鎮座するゴツい自動ブレーキ操作弁がなんともアンバランスですね。
この自動ブレーキを操作出来る運転士が減ってるそうで、名鉄がEL120を導入したのも、従来のデキの老朽化もありますけど、最大の理由は自動ブレーキを操作出来る運転士が減ったからだとか。
tomodachiya221
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コメントをお寄せいただきありがとうございます。
運転席の写真を見て自動ブレーキだということがわかった…という理解をさせていただきます。エンジン音や加速、ブレーキの効きはそんなにTH2100形と変わりないのですが、ボディの剛性があきらかに不足しているのが気になりました。
tomodachiya221
が
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情報をお寄せいただきありがとうございます。チキ車は代わりが登場したようですが、ホキ車はどうするんでしょうね?
tomodachiya221
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tomodachiya221
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tomodachiya221
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情報をお寄せいただきありがとうございます。JR四国はだいぶ経営状態が厳しそうですね。
tomodachiya221
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情報をお寄せいただきありがとうございます。私の記憶が正しければ、特急[WV南紀号]からグリーン車が無くなるのは2度目のような気がします。
tomodachiya221
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