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         PHOTO:南海電鉄の4番線ホームに到着する特急[こうや]




 近畿日本鉄道の新型特急[ひのとり]の有料試乗会で大阪まで来ました。
 せっかく大阪まで来たのに、このまま名古屋に帰るのももったいない…ということで、ちょっと足を延ばして南海電鉄の特急[こうや]と[天空]に乗車してきました。





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①難波(1300)→極楽橋(1419) 特急[こうや] 30000形4連
 特急[ひのとり]を大阪上本町で下車後、同じ近鉄電車で近鉄難波駅まで移動しました。近鉄の難波駅と南海の難波駅は隣同士…くらいにしか思っていなかったのですが、まさかこんなに歩くとは…。こんなに離れているのに同じ駅名を名乗るのまずいんじゃないの…というくらいでした。

 早速、駅窓口で高野山までの往復割引切符と特急指定席券を購入して南海電鉄の4番線ホームに向かうと、まもなく特急[こうや]が入線してきました。
 ここからは、特急[こうや]に乗車して高野山の麓駅となる極楽寺駅を目指します。
 特急[こうや]は南海電鉄を代表する特急列車で、高野線の山岳路線区間の運転が可能なズームカーである30000形又は31000形が使用されており、今回は30000形に乗車してます。


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              PHOTO:駅ホームの電光掲示板





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            PHOTO:幕式の列車名表示が良いですね!





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           PHOTO:30000形・特急[こうや]の車内





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        PHOTO:シートはJR東の185系と同じような気がします。






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        PHOTO:通路上部には案内表示があるところが特急らしいです。





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      PHOTO:2号車にはサービスコーナー(自販機)が設置されています。

 

 難波駅を発車した特急[こうや9号]は、大和側を渡って住宅街の中を80km/hの速度を維持しながら、一路、高野山の麓を目指して進んでいきます。特急列車ながら新今宮、天下茶屋、堺東、金剛、河内長野、林間田園都市、橋本と意外と小まめに停車しながら進んでいきます。

 河内長野駅を過ぎると沿線の両側に山が迫ってきて、いよいよ山登りが始まるんだ…ということがわかります。林間田園都市駅の周りには大きなマンションが立ち並んでおり、この駅で降りる人も多く、この辺までが大阪エリアの通勤圏内なのかな?と思えました。

 JR和歌山線との乗換駅である橋本駅を過ぎると高野山線も単線区間となり、曲線半径もきついのでしょうか、車輪とレールがこすれる音がを響かせながら特急[こうや]はじっくりとした足取りで山を登っていきます。九度山駅を過ぎると車内にいても「登っている…」とわかるくらいの急勾配が続きろ、それに伴って列車も本当にゆっくりとした速度で進んでいきます。列車内から外を見ると「こんな場所までよくレールを敷設したよね…」と思っているうちに、高野山の玄関口となる極楽橋駅に到着しました。



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          PHOTO:河内長野駅を過ぎると、山が迫ってきます。





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            PHOTO:山間部を進んでいく特急[こうや]





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      PHOTO:途中の紀伊細川駅では普通列車を待ってから進んでいきます。







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②極楽橋(1425)→高野山(1430) 高野山ケーブル
 極楽橋からは高野山ケーブルに乗り換えて高野山駅を目指します。 
 この高野山ケーブルは昭和5年に開通し、国内でも有数の歴史を誇るケーブルカーです。高野山の参拝客はもとより地域住民の交通手段としての役割も担っているとのことで、全長0.8km、高低差328mと東京タワーとほぼ同じ高さを約5分で登り切ります。



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       PHOTO:極楽寺駅を降りて右に進むとケーブルカー乗場に着きます。





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               PHOTO:ケーブルカーの車内





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         PHOTO:なんとデジタルサイネージが装備されていました。





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           PHOTO:500パーミルの勾配を登っていきます。





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                PHOTO:高野山駅に到着







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③高野山(1447)→極楽橋(1452) 高野山ケーブル
 本来なら、高野山駅からバスに乗って奥の院に…というのが観光ルートなのでしょうが、私は特に観光には興味がありませんので、そのままケーブルカーで極楽橋駅に戻りました。


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          PHOTO:途中で登りのケーブルカーとすれ違います。







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              PHOTO:極楽寺駅で停車中の[天空]





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④極楽橋(1546)→橋本(1625) [天空4号]
 極楽橋駅に戻ってきました。ここからは[天空]に乗車します。乗車する…といっても指定席券がないので窓口で購入をしようと思ったところ「車内でしか販売していません。」とのことで、乗務員の方が来るまでしばらく一般席側で待ちことに…(天空は一般車2両と座席指定の[天空]2両の4両編成です。)。



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          PHOTO:極楽寺駅で特急[こうや]と並ぶ[天空]





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           PHOTO:車体横には「天空」のロゴが入っています。





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                PHOTO:1号車の車内





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          PHOTO:座席が景色のいい西向きに並んでいます。
              ※ワンビュー座席と呼ぶらしいです。





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          PHOTO:運転席後方には「鉄ちゃん席」もあります。





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         PHOTO:外国の方向けにお茶でもたてるのでしょうか?






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              PHOTO:こちらは2号車の車内

     



       
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          PHOTO:基本的には1号車と同じですね。




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           PHOTO:2号車には展望デッキが用意されています。



 定刻どおり発車した[天空]ですが、使用されている車両は、1970年に製造されたいわゆるオールドタイマーのズームカーなのですが、1994年に高野山用として更新されて一般路線で使用されていたのですが、製造時の基本性能を生かして再び山岳仕様に改造して2009年に[天空]として生まれ変わりました。

 列車本来からの趣旨からすると、橋本駅から極楽橋駅に向かう時に乗車するのが良いのでしょうが、まあ、今回は[天空]という車両に乗車するのが目的ですので、まあ、これで良しとしておきましょう…。

 往路は特急に乗車していたのであまり気がつかなかったのですが、この路線は乗り心地が良くないですね。まあ、古い車両のせいかもしれませんが、それを含めて[天空]の味ということにしておきましょう。

 指定席料金(520円)を払っての乗車ですので、乗車記念証の配布でもあるのかと思っていたのですが、車内での観光案内以外、特に何もないのがちょっと残念でした…(この辺が残念なポイントですね。また乗りたい…と思ってもらう「何か」が必要だと思います。)。







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⑤橋本(1632)→難波(1722) 急行 6000形6連
 橋本駅からは急行列車で難波駅に戻りました。なんとなく[天空]と同じ顔をした車両のような気がするのですが…。


 実は、この難波⇔高野山駅間というのは、今から18年ほど前に乗車したことがあるのですが、その時はまだ「乗車記」というものを作成してませんでしたので、今回、改めて乗車をした…というわけです。18年前にはまだ「乗り鉄」というものにさほど興味がなかったのですが、いざ、実際に乗ってみると「この景色見た記憶がある。」というポイントが多く、ちゃんと覚えていたことに自分自身が驚きました。
 この高野山までの路線も「盲腸線」となっていますので、今回のように乗れるときに乗っておかないと次のチャンスは何年後になるのかわかりませんので、今回、乗車出来てラッキーでした。</strong>

【乗車日:令和 2年 2月 8日(土)】鉄道コム