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            PHOTO:新宿駅に到着する相模鉄道の12000系



 今年も冬の青春18キップのシーズンとなりました。
 例年、この時期は泊りがけでちょっと遠くまで「乗り鉄」に出かけているのですが、今年は仕事が忙しいこともあり「日帰り」での「乗り鉄」しかできないことから、さて「どこへ…」と考えた結果、今回は単身赴任先への帰宅を兼ねて、11月30日から都心への直通乗り入れを開始した相模鉄道・12000系の乗車とJR東海の373系を使用する[ホームライナー浜松3号]に乗車してきました。




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①松本(843)→高尾(1245) 432M 211系6連【N603編成】
 本日のトップバッターは高尾行き・普通列車の432Mです(昨夜は奥さんの実家に泊まっていた関係で、長野駅ではなく松本駅からの出発です。)。この列車、松本駅の4番線ホームに8時過ぎには入ってきますので、ホームで寒い思いをすることなく列車内で発車の時を待つことかできます。新年最初の列車からロングシートは嫌だなぁ…と思っていたのですが、今日はラッキーなことにセミクロスシート仕様の編成が使用されており、幸先の良いスタートとなりました。
 ただ、松本駅では特急[WVしなの4号]の車内でSOSボタンが押された関係で、6分ほど発車が遅れ、8時49分に松本駅を発車しました。



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               PHOTO:211系O番台車の車内



 今回、私は最後部の6号車に座ったのですが、ボックス席がそれぞれ1~2名で埋まる程度の乗車率で、一路、高尾駅を目指して進んでいきます。
 長時間停車のイメージのある、中央東線と中央西線の分岐駅である塩尻駅も必要最小限の停車で発車していきます。私にとっては久しぶりの中央東線利用の青春18きっぷの旅ですので、乗りなれた鉄路ですがなんとなくワクワクするから不思議なものです。



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          PHOTO:中央西線と別れて中央東線を進んでいきます。



 岡谷駅からは諏訪湖の北側から東側に回り込むような形で進み、普通列車・高尾行き432Mは茅野駅に到着します。茅野駅では特急列車の通過待ちのための時間があったことから、松本駅での遅れを一気に取り戻し、定刻での発車となりました。



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        PHOTO:諏訪湖を見ながら下諏訪・上諏訪・茅野と進みます。





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          PHOTO:茅野駅に停車中の高尾行き普通列車・432M


 茅野駅から先は完全複線区間となりますので、高尾行き普通列車・432Mは各駅に停車しながら淡々と進んでいきます。今年は1月5日(日)まで休みの方が多いだろうから3日の列車は混まない…と思っていたのですが、特急列車だけでなく普通列車にも大きな荷物を持って人が乗り込んできて、この高尾行き普通列車・432Mも普段よりも混んでいるのではないかと思われました。
 小海線との乗換駅ととなる小淵沢駅での停車時間もわずか1分ということで、この駅の名物でもある「駅弁」を時間があれば購入しようと思っていたのですが、それもかなわず高尾行き普通列車・432Mは甲府駅を目指して発車していきます。



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         PHOTO:南アルプスの山並みを見ながらの乗車となります。


 小淵沢駅を過ぎるとだいぶ日差しが強くなってきたことが、列車の窓ガラス越しにも感じられ、途中駅でドアが開いても入ってくる風の温度も幾分か上がっているように感じられます。甲府駅では半分ほどの乗客が下りましたが、同じ程度の数の乗客が乗り込んできました。
 甲府駅では4分ほど立車した後、発車していきます。途中の石和温泉駅からは大勢の乗客が乗車し、私が乗っている6号車もすべてのボックス席が埋まりました(各ボックス1~2名程度ですが…)。甲斐大和駅(昔の初鹿野駅ですね。)では、特急列車通過待ちのため9分間ほど停車時間がありましたので、ホームに出て一息ついて、再び車中の人となります。



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        PHOTO:甲斐大和駅に停車中の高尾行き普通列車・432M

 

 甲斐大和駅を発車した高尾行き普通列車・432Mは、笹子、初狩と停車した後、富士急行との乗換駅となる大月駅に到着します。ここの大月駅ではなぜか20分もの長時間停車となるため、一度、列車を降りてホームの売店で買出し等を行いました。
 大月駅からは、ほぼ、すべての座席が埋まりましたが、それでも4人用ボックスに2~3程度、ドア横の2人掛けシートはほぼ1人という状況が続きましたが、私のボックスには誰も来ず、結局、松本駅から高尾駅まで1人で座ってくることができました。なお、高尾行き普通列車・432Mは、ほぼ定刻どおりに高尾駅に到着しました。





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②高尾(1254)→新宿(1335) 1204H 中央特快 E233系11連
 高尾駅からは中央特快を1本見送り、2本目の中央特快で一気に新宿駅に向かいました。
 中央線の快速列車にグリーン車が組み込まれるようになると、高尾行きの普通列車を大月駅で降りて、大月駅から快速列車を利用する機会が増えるような気がしますね…。






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③新宿(1432)→海老名(15361550) 145M~3145 特急 相鉄12000系10連
 新宿駅を発車する相鉄直通列車は30分に1本しかありませんので、新宿駅発14時2分か32分のどちらかに相鉄の12000系が入ってくれることを祈っていたのですが、運用を調べるとどうやら土・休日は14時32分の列車に12000系が入るとのことでしたので新宿駅の2番線ホームで待っていたところ、見事、12000系が姿を現してくれました。折り返しとなる列車の発車まで5分ほどありましたのが、ホームで待っている乗客も多かったので、ササっと写真を撮影して車内へと入ります。


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       PHOTO:新宿駅の電光掲示板はこんな感じに表示されています。





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       PHOTO:12000系の車内、シックでとてもおしゃれな車内です。





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            PHOTO:行先表示はフルカラーの液晶です。





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     PHOTO:ドア上部にはデジタルサイネージと防犯カメラが設置されています。





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               PHOTO:運転席はこんな感じ…



 正直、どこをどう走っているのか全く分からないのですが、とにかく車内の静かなこと!新型車両のせいなのか、路線の状態がいいからなのか分かりませんが、今まで乗った列車でこんなに静かな列車は記憶がないくらい静かでびっくりしました。

 周りを見ると山手線の車両や湘南新宿ラインの列車が走っていますので、たぶん、山手線と並走しているのだと思います。渋谷、恵比寿、大崎という山手線にもある駅で降りる人もいましたので、意外と山手線を補完する形になっているのかもしれません(30分に1本じゃ補完にならないかな?)。

 西大井駅までは通勤列車のような走りでしたが、西大井駅を過ぎるころからスピードを上げて海老名に向かっていきます。武蔵小杉駅からは普通列車では異常とも思える15分間のノンストップ運転となることから、その走りを楽しみにしていたのですが、新川崎駅の横を過ぎたあたりで列車は緊急停止してしまいました。どうやに前を走るりんかい線の車両が異常音を検知したとのことでの緊急停車でした。結局、安全確認をとったため約11分ほど遅れての発車となってしまいました。

 海老名行きの列車は、鶴見川を渡り鶴見駅の一番南側をしばらく進み、その後、地下トンネルと入ります。そのトンネルを抜けてコンテナのヤードの脇を過ぎ、再び地下トンネルに入ると羽沢横浜国大駅に到着します。この駅で運転士・車掌が変わり相鉄線内へと入ります。この列車、相鉄線内は特急列車ということもあり一段と速度を上げて駅を通過していきます。私、新宿駅から海老名駅まで乗りとおす人が多いと思っていたのですが、意外や意外、

 途中の西谷、二俣川、大和駅でほとんどの乗客が下りてしまい、ほぼ空車となったような状態で大和駅を発車し、約13分ほど遅れて終点の海老駅に到着しました。



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        PHOTO:E233系の「海老名」という行先表示に違和感が…







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④海老名(1600)→小田原(1633) 特急[はこね29号] 30000形6連
 本来の予定だと、海老名から15時46分相模線で茅ケ崎に出て、茅ケ崎から東海道線で沼津に…と考えていたのですが、相鉄線の遅れにより海老名駅での乗り換えが出来ず、次の相模線の列車を待つと先の乗り換えが出来なくなってしまうことから、海老名駅からは小田急線で小田原駅まで向かい、小田原駅からJR線へと乗り継ぐことにしました。

 ちょうどタイミングよく特急[はこね]がありましたので、私の大好きな30000形・EXEに乗って小田原駅までの約30分を楽しみました。






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⑤小田原(1640)→熱海(1703) 1885E E233系15連
 小田原駅からは熱海行きの普通列車に乗り換えて熱海駅に向かいました。




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          PHOTO:夕暮れの進む海を見ながらの乗車が続きます。






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⑥熱海(1709)→沼津(1731) 461M 211+313系6連 
 熱海駅からはいよいよJR東海エリアに突入!ということで、非常に親しみのある211系+313系の普通列車で沼津駅に向かいました。
小田原駅からは東海道線の列車を乗り継いで(本当は小田原駅で待っていれば、乗り継ぐ必要はなかったのですが…)、私が現在住んでいるJR東海エリアの沼津駅に到着しました。

    
       



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➆沼津(1831)→浜松(2010) 4383F [ホームライナー浜松3号] 373系6連
⑧浜松(2012)→豊橋(2046) 977M 373系6連
 沼津駅に到着しました。ここからは特急型車両・373系を使用する[ホームライナー浜松3号]で一気に豊橋駅を目指します([ホームライナー浜松3号]としては浜松駅までの運転ですが、この列車、浜松駅からはそのまま豊橋行きとなります。)。

 私、今まで[ホームライナー浜松5号]には乗車したことがないのですが、3号には初めての乗車となります。この列車、373系で沼津→豊橋間を乗車できる列車ということで、青春18きっぷユーザーには人気が高く、発車前には座席整理券が売り切れになるとのこと。また、一説によると、この[ホームライナー浜松3号]は、快速[ムーンライトながら]の指定席を取ることができなかった人が多く利用するため、[ムーンライトながら・救済臨]の役目も果たしているという情報もあり、とにかく青春18きっぷ期間中は人気が高いようです。

 そのライナー券の発売は、列車の発車30分前から…と聞いていたのですが、実際にホーム上に設置されている券売機に行ったみたところ、既にライナー券の販売が開始されていましたので、早速購入し、これで豊橋駅まで座っていくことができます(JR東海のライナー券は号車も座席番号も指定されます。)。

 [ホームライナー浜松3号]に使用される車両は18時25分頃に沼津駅の2番線ホームに回送されてきて、即、客扱いを開始してくれました。
 今日は上りの列車の混雑が目につきましたので、[ホームライナー浜松3号]はそんなに混雑しないだろう…と思っていたのですが、発車前になるとホームには多くの人が集まり始め、結局、ほぼ満席の状況で列車は浜松駅を発車しました。



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          PHOTO:沼津駅のホームに設置されたライナー券売機





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         PHOTO:しっかりとしたヘッドマークが用意されています。



 [ホームライナー浜松3号]は途中、富士、清水、静岡と停車していくのですが、途中で降りる人よりも乗ってくる人のほうが多く、いかに人気が高い列車か…ということが伺えます(ライナー券を持たずに乗ってくる人も多い気がしました。)。

 静岡駅のホームには満員の浜松行き普通列車が停まっていましたが、あれを見てしまうと[ホームライナー浜松3号]がいかに快適かということがわかります。シートを倒して足をフットレストに預けて乗車できるなんて最高ですね…、決して330円は高いとは思いません。

 静岡駅を発車した[ホームライナー浜松3号]は、藤枝、島田、菊川、掛川、袋井、磐田と停車していくのですが、さすがにこの列車が豊橋駅まで直通で行くせいでしょうか、ほとんど乗客が減らないまま浜松駅に到着しました。

 本来ならば、列車を乗り継ぐ必要があるのですが、前述のとおり、この[ホームライナー浜松3号]はそのまま普通列車として豊橋駅に向かいますので、乗り換える必要はありません。
 ただ、浜松駅からは列車番号が977Mとなり、列車種別も「普通」となりますので、誰でも空いている席に座ることができるようになります。したがって、今まで以上の混雑となって列車は浜松駅を発車していきます。

 あと30分、リクライニングシートに身を預けたまま乗車できるなんて最高だな~となんて思っているうちに、列車は愛知県へと入り、今回の「乗り鉄」の最後の乗換駅となる豊橋駅に到着しました。。



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        PHOTO:清水駅のイルミネーションを見ながら乗車が続きます。





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⑨豊橋(2049)→名古屋(2143) 5139F 特別快速 313系6連
 松本駅を発車して約12時間、ようやく豊橋駅に到着しました。予定では混雑を嫌って豊橋駅20時55分発の区間快速に乗る予定だったのですが、なぜか20時49分発の特別快速に間に合い、しかも座席が空いていましたので、こちらに乗車して名古屋に戻り、今回の「乗り鉄」も無事に終了しました。
 久しぶりのJR東日本管内の「乗り鉄」ですが、やはり数多く乗っていますので「余裕をもって乗っていられる。」ということと、万が一遅れや運休が発生しても、JR東海のような「乗客放置」放置をするような会社ではないことを知っていますので「安心」して乗車することができました。
 ただ、今回は相模鉄道の遅れによってJRへの接続が出来なくなってしまいました。相模鉄道さんは「乗り継ぎは無理です。」の一言で終わりにしてしまいましたが、JR線との直通運転を行っている以上、連絡列車の役目もあるはずです。もっとしっかりとした対応をして欲しかったですね。
 
【乗車日:令和 2年 1月 3日(金)】鉄道コム