先日、職場の同僚から「こんな列車、乗ったことがないでしょう?」というメールとともに、ナローゲージと思われるトロッコ列車と思われる写真が送られてきました。
調べてみたのですが時刻表にも載っていませんし、乗ったことどころかその存在すら知りませんでしたが、調べたところ熊野市の山間にある温泉地を走っているトロッコ列車だということがわかりました。
たまたま、9月27日(金)~28日(土)の2日間、南紀方面にツーリングをしながら鉄道写真を撮りに行く予定をしていましたので、ちょっと寄り道をして、この「温泉トロッコ」に乗車してきました。
①清流荘(1430)→湯ノ口温泉(1440)
名古屋のアパートを朝4時30分に出発し、125ccのバイクで約250km走ってようやくトロッコ列車の駅・清流荘駅に到着しました。ただ、清流荘駅からトロッコ列車に乗ってしまうと、終着駅の湯ノ口温泉で1時間以上待つことになってしまうため、再度、バイクに乗車して「湯ノ口温泉駅」を目指したのですが、どうしても乗車する駅がわからないため、致し方なく、再度、清流荘駅に戻りました(「湯ノ口温泉駅」は温泉の敷地内にあるため分かりにくいです。)。
清流荘駅に戻ると、そこには機関車に連結された可愛い客車が5両が停車しており、発車時刻が迫っていたことから、さっそく私も駅の窓口で往復乗車券(湯ノ口温泉の入浴券付きで860円)を購入して、さっそく小さなトロッコ列車へと乗車します。
さて、今回乗車するトロッコ列車ですが、もともと鉱山の採掘用に使用されていたもので、鉱山が閉鎖されたのちに観光用として復活したトロッコ列車で、現在では湯ノ口温泉と入鹿温泉ホテル清流荘という泉質の異なる二つの温泉地を結んで走っています。
トロッコ列車の時刻表を見ると1日6往復、料金は片道270円(往復540円)ということで、走っている場所を考えると非常にリーズナブルな料金だと思いました。
トロッコ車両内で発車を待っていると、何の前触れもなくいきなり「ガタン」と大きな衝撃とともに発車しトンネル内へ入っていきます。このトロッコ列車ですが、客車の足回りには何も緩衝装置が付いておらず、車体の下はいきなり鉄の車輪となっていますので、まあ、乗り心地の凄いこと!ガタガタともろに衝撃を全身に受けながら暗いトンネルの中を進んでいきます。暗いトンネルの中には何か所が蛍光灯が設備されているため、薄暗いトンネルの中でトロッコ列車の軌道が複線であることや、途中で分岐していたと思われるトンネルが残っていることがわかります。
清流荘駅を発車して約10分、物凄い衝撃に耐え続けるとトロッコ列車は温泉施設の敷地内にある湯ノ口温泉駅に到着しました。
◎温泉施設・湯ノ口温泉へ
湯ノ口温泉駅では約1時間ほど時間がありましたので、温泉へ入浴に行ってきました(あまり温泉が好きではないのですが、ほかに時間を潰せる場所がありませんので、入浴券付きの往復切符を購入しておくことをお勧めします。)。
②湯ノ口温泉(1540)→清流荘(1550)
湯ノ口温泉駅からトロッコ列車に乗車して幻想的なトンネル内の景色を堪能しながら、そして再びすごい衝撃を体感しながら清流荘駅に戻りました。
なお、トロッコ列車の走行距離は約1kmだそうですが、この区間を車で走ると滅茶苦茶大回りで10分以上かかりますし、到底、歩くことはできませんのでご注意してください!
しかし、こんな場所に、こんなトロッコ列車が走っているとは知りませんでしたね…。まあ、これを「鉄道」と呼ぶかどうかは微妙なところですが「乗り鉄」を趣味にしている人にはぜひ乗っていただきたい鉄道ですね。
ちなみに、湯ノ口温泉から乗車する場合は、温泉施設の窓口でキップを買うようですが、早めに購入しないと列車が運休になってしまうようですのでご注意を!
コメント
コメント一覧 (2)
湯上がりにヒンヤリ坑道はこの時期最高ですね。
tomodachiya221
がしました
コメントをお寄せいただきありがとうございます。まさかこんなところにトロッコ列車が走っているとは知りませんでした。終着駅で帰りのトロッコ列車の時間まで1時間ありますので、温泉に入るにはちょうど良かったです。
tomodachiya221
がしました