TOMODACHIYA鉄道日記

 私が撮影した列車や乗車した列車の記録をアップさせていただいています。  基本的には「不定期更新」となっていますので、あしからずご了承願います!

2021年12月

※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。



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 しなの鉄道が所有している169系電車ですが、車両設備機器の関係で7月以降は長野⇔篠ノ井間で走行することができなくなってしまいました。そのためこの169系を使用していた快速[しなのサンライズ号]、[しなのサンセット号]の使用車両を変更せざるを得ない状態となってしまいました。
 大方の予想ではしなの鉄道の115系が代走するのでは…と言われていたのですが、実際にはJR東日本・長野車の183・9系が代走しました。
 ただ、この代走も恒久的なものではなさそうですので、183・9系が代走しているうちに…と思い、早速乗車をしてきました。





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①長野(524)→戸倉(550) 2612M 115系3連【S9編成】
(←戸倉 クモハ115-1527+モハ114-1048+クハ115-1223 長野→)
 長野駅からはしなの鉄道の1番列車で、ひとまず戸倉駅を目指します。小諸駅まで行ってもいいのですが、戸倉駅にはしなの鉄道の留置線がありますので、運がよければ169系の姿を見ることができるのでは…と思ったからです。
 途中の屋代駅で169系が2編成留置されていましたので『ここで降りようか…』と思ったのですが、戸倉駅まで乗ってきて正解だったようで、戸倉駅には[しなのサンライズ号]に使用する183・9系の送込回送列車が停車していましたし、なによりも湘南色の169系の姿も見ることができました。


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       PHOTO:戸倉駅に停車中の183・9系N103編成






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 PHOTO:パンタもブラインドも下げた状態で留置されている169系S52編成






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         PHOTO:169系の再復活はなるのか?







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②戸倉(628)→小諸(659) 2614M 115系3連【S11編成】
(←小諸 クモハ115-1020+モハ114-1027+クハ115-1019 戸倉→)
 戸倉駅で169系の写真等を写した後は後続の普通列車で小諸駅を目指します。
 この列車、6月末までは169系が使用されていた列車なのですが、今日は当たり前ながら115系が使用されていました。






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③小諸(711)→長野(759) 601M 快速[しなのサンライズ号] 183・9系6連【N103編成】
(←長野⑥ クハ188-102+モハ189-33+モハ188-33+モハ189-39+モハ188-39+クハ188-602 ①小諸→)
 小諸駅到着後は一度改札を出て、乗車券としなのサンライズ券を購入してからホームに入ります。
 183・9系がしなの鉄道のホームに停車しているわけですが違和感はまったくありません。もっとも、183・9系はもともとこの一体を特急[あさま]や[白山]という列車名で仕事場として駆け抜けていたわけですから、当たり前といえば当たり前なのですが…。

 ひととおり写真を撮った後は車内に入り発車を待ちます。小諸駅を発車した時点で私が乗車した1号車の乗客は私1人でしたが、この列車、快速として運用されるのは上田-長野間のみであり、小諸-上田間は普通列車扱いとなっており[サンライズ券]も不要となっています。そのせいでしょうか途中駅からは通勤・通学の乗客もそこそこ乗車をしてきますが、今日は日曜日ということもあり、あきらかに6両編成の車両では「輸送力余剰」となっています。169系時代ですと夏場の土・日は3両での運転でしたから、1編成のみを使用すればよかったわけですが、これから先はどのような対応をしていくのでしょうか?

 列車は上田駅を発車すると特急車両としての本領を発揮しての運転となります。169系の[しなのサンライズ号]に乗車すると『モーターの音も高らかに…』と思ったものですが、183・9系はさすがに元特急車両。静かですし何よりも乗り心地がいいのがいいですね。
 特急列車が停車する篠ノ井駅を通過すると長野駅まであとわずか。昨日は沿線にカメラを構えた鉄道ファンの姿が確認できたのですが、今日はその姿を見ることができませんでした。
 列車は間もなくすると裾花川の鉄橋を渡り長野駅の5番線に到着します。
 今回は短い時間ながらも、しなの鉄道線を走る183・9系の乗車を楽しむことができました。



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       PHOTO:小諸発車の時点では1号車は私の貸切状態…。






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   PHOTO:[妙高号]の運用では見ることができない「快速・長野」表示






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     PHOTO:特急停車駅の「篠ノ井駅」を通過して長野を目指します。






 
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     PHOTO:長野駅到着後は普通列車として戸倉駅を目指します。



 しなの鉄道の169系には色々な噂がとびっかっており、どれが本当なのかわからない状態が続いていますが、個人的には169系を復活してほしいというところが正直な気持ちです(技術的に難しいのかなぁ?それとも費用的に厳しいのかなぁ?)。
 それが無理ということなら、あれを…。


【乗車日:平成23年7月3日(日)】鉄道コム
鉄道コム

 所要のため自宅のある「長野市」に帰省をしました。

 基本的には高知⇔岡山間を特急[南風号]、岡山⇔名古屋間を[のぞみ号]、名古屋⇔長野間を特急[しなの号]というパターンが一番早い(でも、乗り継ぎの時間を考慮すると8時間以上はかかりますが…)のですが、これだと往復の料金が約37,000円にもなってしまいますので、なんとか安く…でも早く…ということで、帰省の都度、乗車記録を残してみることにしました。

 1回目は往復24時間で約31,000円
 2回目は往復26時間で約23,000円(往路は青春18キップ利用)
 3回目は往復27時間で約12,000円(往復とも青春18キップが中心)
 4回目は往復28時間で約29,030円(普通キップ利用)
 5回目は往復28時間で約16,880円(往復とも青春18キップが中心)
 6回目は往復39時間で約48,260円(往路寝台特急、復路も特急利用)
 7回目は往復17時間で約34,000円(往復とも特急・新幹線利用)
 8回目は往復28時間で約34,600円(復路は東京経由の新幹線利用)
 前回は、往復とも青春18キップを使用ということで
所要時間が29時間21分、料金は15,920円となかなか良い感じでした。



 今回は「青春18キップ」期間中ということですが、長野での滞在時間を少しでも確保するため、木曜日の仕事が終わったら岡山まで向かい、岡山で1泊してから長野に普通列車で帰ることにしました。



【往路:12月 9日(木)】



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①高知(1836)→岡山(2111) 56D 特急[南風26号] 2700系DC3連
 仕事を終えてから、一度、アパートに戻り荷物を持ってから岡山に向かいました。
 乗車したのは黄色のアンパンマン車両ですが、残念ながら1号車(半室グリーン車)は事故による損傷修理のため一般車となっており、ちょっと色の揃わない残念な編成でした。

 なお、今夜は岡山市内のホテルに宿泊しました(1泊素泊まり3,190円)。




【往路:12月10日(金)】



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①岡山(557)→播州赤穂(705) 1902M 115系6連
 ホテルを早々に引き払って、岡山駅からは一路長野を目指します。
 岡山駅からはいつもとは異なり赤穂線の播州赤穂駅行きの普通列車に乗車します。
 岡山駅から乗車した赤穂線の列車は115系6連(3B×2)で、先頭側に湘南色のD-26編成ということで朝からラッキーな編成に乗車できました(ただ、湘南色編成の車内はセミクロスシートでしたので、ここは編成後方の転換クロスシートの車両に乗車しました。)。







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※本日乗車した列車の写真ではありません。
②播州赤穂(710)→野洲(1011) 3428M 新快速 223系8連(網干駅からは12連)
 播州赤穂駅からは野洲行きの新快速に乗り継ぎます。播州赤穂駅が始発ですので楽々座って行けると思ったところ反対側のホームに停車している新快速は既に満席…。かろうじて網干駅から座っていくことができましたが、この列車、草津駅までは結構混雑をしていました。






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※本日乗車した列車の写真ではありません。
③野洲(1012)→米原(1047) 5728T 225系12連
 野洲駅からは反対側のホームに停車していた米原行きの普通列車の乗車しました(新快速より普通列車の方が良い車両とは…。)。







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④米原(1100)→大垣(1131) 2328F 313系4連
 米原駅からは大垣行きの普通列車に乗り換えます。私が米原まで乗ってきた普通列車が12両編成、その次に12両編成の新快速も到着するのに、その接続列車がたったの4両って…、さすがに乗客の利便性など全く考えないJR東海ですね。







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⑤大垣(1141)→名古屋(1213) 2328F 新快速 313系8連
 大垣駅からは豊橋行きの新快速に乗車して名古屋駅に向かいました。







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⑥名古屋(1224)→中津川(1339) 2719M 快速 211系4連+313系2連
 名古屋駅からは中津川行きの快速列車に乗り換えました。






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➆中津川(1415)→松本(1648) 1833M 313系2連
 中津川駅からは松本行きの普通列車に乗り換えました。







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⑧松本(1734)→長野(1853) 441M 211系6連
 本日のアンカーは211系6連を使用する普通列車で長野駅に戻りました。
 この列車、姨捨駅と桑ノ原信号所と2回続けてスイッチバックを行いますので、興味のある方はぜひ乗車を!


 往路の所要時間とかかったキップ代金ですが、所要時間が15時間31分(前日の特急乗車時間を含みます)、キップ代金等は8,750円(特急回数券3,150円、ホテル代3.190円、青春18キップ1回分2,410円)でした。





【復路:12月12日(日)】



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①長野(816)→松本(936) 1236M 211系3連
 長野での用事を済ませて高知に戻ります。復路も青春18キップをメインに使用します。
 長野駅からは211系を使用する普通列車で松本駅を目指します。





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       PHOTO:絶好の天気で姨捨駅からの眺めも最高でした。







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②松本(1030)→中津川(1254) 1826M 313系2連
 松本駅では乗換時間が1時間近くありますので、8月の台風で不通が続いているアルピコ交通(旧:松本電鉄)の災害発生個所の確認に行ってきました(別途、別記事でアップさせていただきます。)。
 松本駅からは中津川行きの普通列車に乗車しました。


            




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③中津川(1320)→金山(1430) 5734M 快速 211系4連
 中津川駅からは名古屋行きの快速列車に乗車しますが、次の乗り換えを考えて名古屋駅の1つ手前の金山駅で下車しました。
 この列車、毎回乗って思うのですが、絶対に4連では短すぎます。多治見から先は大混雑でした。







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※本日乗車した列車の写真ではありません。
④金山(1454)→米原(1609) 5511F 新快速 313系6連
 金山駅からは米原行きの快速列車に乗車しました。
 名古屋市内で芸能人のコンサートがあったようで、こちらも大混雑でした。







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⑤米原(1617)→相生(1913) 3495M 新快速 223系12連
 米原駅からは223系を使用する新快速で一気に相生駅を目指しました。








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⑥相生(1928)→岡山(1944) 867A [こだま867号] 700系8連[ひかりレールスター編成]
 相生駅からは[ひかりレールスター編成]を使用する[こだま867号]に乗車して岡山駅に向かいました。






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➆岡山(2005)→高知(2251) 55D 特急[南風25号] 2700系DC4連
 今回の帰省のラストランナーは特急[南風25号]に乗車して高知に戻りました。
 コロナで観光客が戻ってきたのでしょう、以前はガラガラだったこの列車も、本日は自由席を中心に(丸亀駅までは)混雑しました。




 復路の所要時間とかかったキップ代金ですが、所要時間が14時間35分、キップ代金等は8,750円(四国特急回数券3,150円、新幹線乗車(近トク1・2・3 1,500円)、青春18キップ1回分2,410円)でした。



 往復では、所要時間が約30時間、キップ代等は15,810円ということで、非常にリーズナブルな往復でしたが、ほとんど列車に乗っていて長野での滞在時間が約30時間ということですので、やはり2泊3日での帰省はキツイですね。


【乗車日:令和 3年12月10日(金)及び12日(日)】鉄道コム鉄道コム鉄道コム



◎過去の高知⇔長野の乗車記録はこちらから!

  
  
  
 
 
 
 
 

 前回(9月です。)、長野の自宅に戻った際、松本駅に降り立ったところアルピコ交通の3000系・復活塗色編成が7番線ホームに取り残されているのを見て、下記のブログ記事をアップしたのですが、3か月経過して現在、どうなっているのか昨日(12月12日)見てきました。



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   PHOTO:松本駅の7番線に留置されたままの
アルピコ交通の3000系







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       PHOTO:上記の反対側から(思ったより綺麗でした。)





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    PHOTO:ホームに向かう手前には代行バスの案内が置いてありました。





 …写真を見てお分かりのとおり、残念ながら3000系・復活塗色編成は以前と同じ状態で、松本駅の7番線ホームに留置されたままでした。

 「もしかすると陸送で(車庫のある)新村駅に運ぶかも…。」と思っていたのですが、この松本駅のホームは周りの道路よりも一段高いところにあり、また、トレーラーやクレーン車を寄せる場所も無いので、もしかすると鉄橋の修復工事が終了するまで、このままの松本駅に留置されるのかもしれません(もう少し西松本駅側に動かすことができれば陸送も可能なような気もしますが…。)。



 じゃ、大雨で崩れた田川橋梁は…ということで見に行ったのですが、まだ、工事が始まったという感じではありませんでしたので、復旧にはもう少し時間がかかるようでした。



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         PHOTO:足場が崩れて斜めになっている田川鉄橋







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              PHOTO:反対側から




 ただ、10月からは不通となっている松本駅⇔渚駅間に代行バスが走るようになったようですので、利用客の不便さは若干ながら向上したようですが、それでも乗換えが必要ですので、なんとか1日でも早い復旧を期待したいところです。




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      PHOTO:代行バスは松本駅のアルプス口から発車しています。


 私の生まれ育った街を走る電車ですので、クラウドファンディングがあれば参加させていただくのですが…


【撮影日:令和 3年12月12日(日)】鉄道コム鉄道コム鉄道コム



 3か月ぶりに長野の自宅に帰ってきましたので、近くにある「長野総合車両センターの廃車置場」の観察に行ってきました。





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          PHOTO:本日(12/11)の廃車置場の様子



 まあ、JR東日本の車両がこの場所に並ぶのは不思議ではないのですが、民間の私鉄車両
(相模鉄道・10000系)が並んでいる…というのは何とも不思議な感じです。



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      PHOTO:相鉄の10000系が置いてあるのが不思議です。
 


 また、長野県で生まれ育った私にとっては、普段、目にする電気機関車といえばEF64かED60でしたので、EF65というブルトレの牽引機はあこがれの電気機関車でした。
 その機関車が廃車置場に並んでいる…というのはなんとも言えない気分ですね。



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          PHOTO:このPFも廃車なのでしょうか…。

【観察日:令和 3年12月11日(土)】鉄道コム鉄道コム

※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。






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※前編からの続きです。



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⑧電鉄富山(1158)→寺田(1215) 普通1033列車
(←寺田 モハ10038+モハ10037 電鉄富山→)
 富山駅に戻ってきたのは、地鉄富山で使用されている元西武鉄道で使用されていたレッドアロー号に乗車するためです。

 富山駅到着後、改札口を出て駅を背にして左手(東側)に進むと電鉄富山駅に辿り着きます。今回もお目当ての16010形がどの列車の運用に入るのか不明のため、ひとまず特急[うなづき5号]に乗車することにします。この列車に16010形が入れば電鉄黒部駅まで行って新魚津駅に戻る予定、特急[うなづき5号]の運用に入っていなければ、電鉄黒部駅から特急[うなづき8号]に16010形が入っていることを期待するという二段構えで今回の乗車に望んだのですが、それでも…と思い駅員さんに「16010形に乗りたいのですが…。」と尋ねたところ、しばらく調べてくれた後「う~ん。今は立山に上がっているからしばらくは戻ってこないね。寺田駅で待っていれば写真くらいは撮れるよ。」というなんともつれない回答が…。

 「どうしようかな?」と考えたのですが、ここで待っていても仕方がありませんので、ひとまず寺田駅に移動することにし、その後のことは車内で考えることにしました。

 ということで、電鉄富山駅のホームに入っていた上市行きの普通列車に乗車します。 
 さて、この上市行きに普通列車には元京阪電鉄のテレビカーが使用されています。もちろん現在ではテレビは撤去されていますが赤く上品な転換クロスシートが並ぶ車内には特急列車であった風格が漂っています。
 この車両に乗り込み、これからの行動を考えたところ、「寺田駅で立山線に乗り換えて立山駅まで行き、立山駅から宇奈月温泉に向かう特急[アルペン1号]にお目当ての16010形が入っているのを期待する。だめなら今回は諦める。」という結論で行動することにしました。

 テレビカーを使用する10030形にも、もう少し乗っていたかったのですが行き先が異なるため寺田駅で下車することにしました。



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         PHOTO:すわり心地の良いシートが並びます。







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         PHOTO:テレビのあった場所には運賃表が…






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      PHOTO:城端駅も古いと思いましたが寺田駅はもっと古い!







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       PHOTO:ホームの看板にはJRからの直通特急の名残が…







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            PHOTO:右が本線、左が立山線







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     PHOTO:宇奈月温泉直通の特急[うなづき号]が到着しました。







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⑨寺田(1235)→立山(1319) 普通323列車
(←立山 モハ14774+モハ14773 寺田→)
 寺田駅からは地鉄富山のオリジナル車両である14760系に乗車して立山を目指します。
 こちらの車内もシートも赤い転換クロスシートが並んでいますが、先ほどの10030形に比較するとシートピッチが広くゆったりと座っていくことができます。また、特に電車の構造等には詳しくないのですが、「乗っていると力強い。細かな制御が可能」という感じを受けます。

 この列車に乗って寺田駅を発車しますが、発車直後から山に向かって登っていくという感じがはっきりとわかります。
 外は霧雨が降っているせいで、若干視界が悪いですが、新緑と川の雄大な景色を見ながら立山までの40分を楽しむことができました。



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          PHOTO:鮮やかな赤いシートが並びます。






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        PHOTO:シートピッチが広くて快適に座れます。






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       PHOTO:岩峅寺駅を過ぎるといよいよ山登りに入ります。






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    PHOTO:有峰口の絶景スポットではゆっくりとした速度で進みます。






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⑩立山(1424)→新魚津(1523) 特急[アルペン1号]
(←新魚津① モハ16012+モハ16011 ②立山→)※寺田-上市間逆向き 
 立山駅到着直前に、駅ホームと反対側にある留置線にお目当ての16010形の姿が!
 これが特急[アルペン1号]に充当されれば万々歳なのですが…。恐る恐る駅員さんに聞いたところと「アルペン1号に入るよ。」とのこと。早速、座席指定券(座席指定券は210円ですが、これに特急料金が必要となります。
 一番最後に「座席指定券」の写真を載せましたが、いまどきインクリボンを使用したページプリンタで打ち出され、昔のマルスのような感じのキップです。)を購入してから留置線に置いてある16010形の撮影に向かいました。

 さて、富山地方鉄道で使用されている16010形ですが、この車両はご存知のとおり西武鉄道で使用されていた5000系・レッドアローです。
 富山地方鉄道が車両の冷房化率の向上と、老朽化した保有車両の代替を目的に、当時廃車が進行していた西武鉄道の5000系について譲渡を受けたものですが、西武鉄道では5000系の台車と主要機器を10000系(NRA)に転用することが決まっていたため、5000系については車体のみの譲渡ということになりました。
 当然のことながらこのままでは「電車」として走行できませんので、主要機器等についてはJR九州で解体された485系、京浜急行の1000形、東京都交通局、営団地下鉄などの部品を流用して改造が行われました。
 当初、2M1Tの3両編成で運転されていましたが、沿線の人口減少に伴う利用客の減少もあり、2両編成化工事が行われ現在の状態となったようです。
 制御装置や主要機器は西武鉄道時代とは大きく異なる16010形ですが、概観や塗色については西武時代の原型を保っており、地方紙鉄の車両としては非常に貫禄が備わった列車のひとつではないかと思います。

 列車は2時前にはホームに入っていたのですが、改札が開いたのは2時10分近くになってからでした。座席指定券を持っていますので慌てなくてもいいのですが、車内の撮影をしたかったので改札が始まると同時に構内に入り、早速車内へと向かいます。

 車内は鮮やかなブルーのシートが並びとても綺麗です。そしてシートのクッションもしっかりしていますので富山では大事にしてもらっていることが伺えます。現代の車両に比べるとシートピッチが狭かったり、シートバックの高さが足りなかたったりしますが、そんなことで特急列車としての価値が下がるかといえば「そんなことは全くない!」と言い切れます。
 ひととおり写真を撮った後、素晴らしい車両に座り出発のときを待ちます。

 列車は定刻どおり立山駅を発車します。来るときには上り勾配をゆっくりと進んできたのですが、特急という列車種別のせいか、それても車両性能が高いためかは不明ですが、何の苦も無くスイスイと下っていきます。ただ、カーブの半径がきついせいでしょうか、ところどころでキィーという音を発しながら山を下っていき、あっという間に寺田駅に到着します。

 大半の列車は立山から下ってくると大都市・富山に向かっていくのですが、この列車は「観光特急」のため富山駅とは反対の宇奈月温泉を目指します。
 立山から下ってきた列車が宇奈月温泉を目指すためには、進行方向を変えなくてはいけないのですが「あれ、どこかにスイッチバックをするための側線があったのかな?」と思っていたところ、なんと特急[アルペン1号]は寺田駅を富山方面に少し進んだ本線上で停車をします。「まさかここで?」と思っていたところ、運転士が列車を下りて後方の運転席に移動をします。そうです、この列車はなんとも大胆に本線を使用して方向を変えるのです。そんな驚愕の体験をした後、列車は何も無かったかのように走り始めます。

 立山線ではあまり速度を上げることも無かったのですが、本線上では特急らしい速度で走ります(メーターで100km/hは出ていました。)。ここで気が付いたのですが、この列車、速度を上げると115系というか183系というかそれと同じようなモーター音がします。これは色々な列車の部品を使って再生した車両だからでしょうか…?

 宇奈月温泉へ向かう山登りも体験したかったのですが、時間の都合で新魚津駅で下車しましたが、正直、「もっと乗っていたい!」と思いましたし、この車両特急列車としての風格があって良いですねぇ~。機会があればまた乗りたい列車のひとつにしておきましょうか…。



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        PHOTO:あざやからブルーのシートが並びます。






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         PHOTO:リクライニングの角度は若干浅め






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         PHOTO:2号車の車端部はボックスシートに






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       PHOTO:1号車はジュースの自販機が置いてあります。







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⑪魚津(1528)→直江津(1656) 547M 475系3連【A21編成】
(←直江津 クモハ475-48+モハ474-48+クハ455-57 魚津→)
 地鉄富山の新魚津駅とJRの魚津駅は地下トンネルで繋がっていますので、雨に濡れることなく乗り継ぐことができます。
 魚津駅に到着した普通列車は3両編成の475系でしたが、車内は空いていましたのでボックス席に座って直江津駅まで帰ってきました(大半を寝ていました。)。




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            PHOTO:今回使用した乗車券類



 ようやく城端線に乗ることができました。そしてなんと言っても元西武鉄道のレッドアロー号にも乗車することができましたし、普通列車を乗り継いだ関係で元京阪電鉄のテレビカーにも乗車することができラッキーでした。
 こうしてみると大手私鉄で活躍していた特急列車が、地方紙鉄で活躍しているケースは結構多いですねよね(私の地元の長野電鉄でも小田急のロマンスカーが活躍しています。)。こういう列車を見つけて乗るのも「乗り鉄」の醍醐味ではないかと思います。…ということで、この調子で次は大井川鉄道に行っちゃおうかな?

【乗車日:平成23年5月28日(土)】鉄道コム鉄道コム

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