TOMODACHIYA鉄道日記

 私が撮影した列車や乗車した列車の記録をアップさせていただいています。  基本的には「不定期更新」となっていますので、あしからずご了承願います!

2021年01月

P1320241
        PHOTO:高松駅に停車中の2000系DC特急[しまんと号]



 10月から四国・高知の住人となり、趣味の「乗り鉄」・「撮り鉄」を楽しんでいるところですが、突如、JR四国から「3月のダイヤ改正で土讃線を走る特急[南風号]と[しまんと号]から2000系DCが撤退する…。」旨の発表がありました。
 高知に来てから何度か2000系DCには乗っていますが、「最後…」と聞くと「もう一度乗ってみたい!」となるのが「乗り鉄の性」ですので、2000系DCを使用する特急[南風号]と特急[しまんと号]に乗車してきました(本日アップする写真の中には、昨日(1/30)撮影したものがありますが、あしからずご了承ください。)。






P1320240
①高知(451)→高松(702) 2002D 特急[しまんと2号] 2700系2連
 「2000系DCに乗る!」と言っておきながら、本日のトップランナーは2700系2連を使用する特急[しまんと2号]に乗車します。

 高知駅を1番早い時間に発車する2000系特急は、高知駅を7時に発車する特急[南風4号][しまんと4号]ですが、こちらについては昨日(1/30)乗車していますし、今日は昨日とは違う列車に乗りたかったため、この列車で高松駅に向かいました。



P1320239
               PHOTO:2700系の車内











P1320248
②高松(825)→高知(1037) 2005D 特急[しまんと5号] N2000系+2000系
 高松駅から乗車するのは特急[しまんと5号]です。
 どうしてこの列車を「惜別乗車」に選んだのかというと、現在、2000系DCを使用して高松駅⇔高知駅間を特急[しまんと号]として単独で運転されている列車は、この特急[しまんと5号]のみだからです(他の列車は特急[南風号]と併結運転されています。)。また、特急[南風号]及び[しまんと号]から2000系DCが撤退するということは、高松駅で2000系DCの姿を見ることができなくなってしまいますので、最後に高松駅で2000系DCの雄姿を撮影したいと思い、まずこの列車に乗車することにした次第です。

 本日の特急[しまんと5号]は、高知駅方がN2000系、高松駅方には2000系という編成でしたので、2000系には昨日乗車していますし、これからの行程を考えても2000系には乗車できると思いましたので、今回はN2000系に乗車して高知に向かうことにしました。

 定刻に高松駅を発車した特急[しまんと5号]は、住宅が密集している区間を加速しながら通過し、高松運転所を右手に見ながらぐんぐんと速度を上げて進んでいきます。
 しかし、何度乗ってもこの2000系の加速は素晴らしいですね。特にターボチャージャーのヒュィーンという音とともに速度がグングン上がっていきますので、乗っていること自体が非常に楽しい列車です。特にカーブの途中から加速していく時の乗車感覚が病みつきになります…(そのタイミングで加速するの?って感じです。)。

 予讃線の高松駅-多度津駅間は、JR四国の中では数少ない複線区間ということで、途中、貨物列車や特急列車とすれ違いながら進んでいきます。坂出駅を発車すると右手に瀬戸大橋線を見ながら進行方向をやや左手に変え、途中、丸亀駅に停車後、土讃線との分岐駅となる多度津駅に到着します。




P1320247
              PHOTO:N2000系の車内







2123 ヘッドマーク
          PHOTO:しまんと号のヘッドマーク(2000系側)







P1320251
       PHOTO:高松駅で快速[マリンライナー]と並ぶ特急[しまんと5号]







P1320257
          PHOTO:高松運転所を右手に見ながら進んでいきます。







P1320258
          PHOTO:瀬戸大橋線は渡らず予讃線を進んでいきます。





 多度津駅を発車後、右手に予讃線を見ながら土讃線へと入ります。
 土讃線は基本的には単線なのですが、そんなことはお構いなし!といわんばかり特急[しまんと5号]は豪快なエンジン音を轟かせながら加速し、ほとんど直線路での速度を維持しながら身を右へ左へとくねらせてカーブを通過していきます。

 善通寺駅、琴平駅と小まめに停車した後は、いよいよ土讃線の本番である山岳路線へと入っていきます。さすがにカーブのきつい場所や、ポイント通過の際は速度を落として通過するものの、それ以外は先ほどまでと全く同じく加減速を行いながら三桁に迫る速度を維持しながら走っていきます。

 昨日はあまり同業の方を見かけませんでしたが、今日はホームや沿線でカメラを構えている方や「乗り鉄」の方の姿も多く見かけられ、いよいよ土讃線の2000系も終焉の時が近づいてきたな…と、否が応うでも感じざるを得ませんでした。

 さきほどまで乗車していた2700系と現在乗車している2000系は、速度面ではさほど違いは無いのですが、車内に入ってくる騒音やトイレ設備が劣っていること(2000系の多くは和式トイレです。)やWi-Fi環境、コンセントがありませんので、第一線から退くことは致し方ないのかなぁ…と思う反面、この豪快な音と加速感を土讃線で味わうことが出来なくなるかと思うと、ちょっと残念なところでもあります。




P1320260
      PHOTO:多度津駅で特急[南風4号][しまんと4号]と交換します。







P1320261
          PHOTO:予讃線と別れて土讃線へと入っていきます。







P1320264
         PHOTO:吉野川を渡るとまもなく阿波池田駅に到着します。





 いくつものトンネルを抜け、いくつもの川を渡ると特急[しまんと5号]は、徳島線との乗換駅である阿波池田駅に到着します。残念ながらこの時間帯には国鉄時代に製造された185系を使用する特急[つるぎ号]の姿を見ることができませんでした。今回のダイヤ改正では、特に185系についてはプレスリリースはありませんでしたが、こちらの活躍もそう長くはないと思いますので、四国にいる間にしっかりと乗っておきたいところです。

 阿波池田駅を発車すると、特急[しまんと5号]は再び山登路線の走行を開始します。ただ、ここまでの区間と大きく違うのは、山の中を走るのではなく、山の裾野を縫って走るような路線へと変わります。そのため片側は吉野川の景色を見ながら乗車できるのですが、その分、大回りをしながら走っている感じがします。そのような過酷な路線ですが特急[しまんと5号]はターボチャージャーの加給音を響かせながら、少し長めのストレート区間があれば110km/hまで速度を上げて進んでいきます。




P1300416
            PHOTO:大歩危峡を見ながら乗車できます。




 大歩危駅を過ぎると山岳路線もあと少しです。実際のところは良くわかりませんが、感覚的には山下りの区間に入っているような気がします。そのため列車もエンジン音もやや咆哮が静かに感じますし、速度を抑えるためにエンジンブレーキ(排気ブレーキかな?)により速度を抑えながら走っている感じです。
 大杉駅発車後、箸蔵駅を過ぎ、スイッチバックの新改駅を過ぎると間もなく土佐山田駅に到着します。観光シーズンには「アンパンマン・ミュージアム」に向かう子供連れで賑わう駅ですが、さすがにこの時期は観光客も少ないようです。

 土佐山田駅を発車すると、特急[しまんと5号]は最高速度近くまで加速した後、あとはノッチをオフにして惰性で進むと間もなく後免駅に到着します。
 この駅からは学生さん達が乗り込み、車内も賑やかな感じとなりました(特急に乗れる定期券や短距離区間は安い特急券があるためです。)。
 その後、前方に高知の街並みが見え始め、左手に高知運転所が見えると間もなく終点の高知駅です。高松駅から約2時間、2000系の乗車をたっぷりと堪能しました。



P1320292
          PHOTO:豊永駅では特急[南風8号]と交換します。







P1320294
         PHOTO:スイッチバック駅の新改駅を通過していきます。
        ※下り列車の場合は、振り向かないと見えませんのでご注意を!







P1320307
     PHOTO:前方に街並みが見えてくると間もなく終点の高知駅に到着します。







P1320308
           PHOTO:高知駅に到着した特急[しまんと4号]







      











P1320315
③高知(1113)→児島(1320) 42D 特急[南風12号] 2000系3連
 高松駅から高知駅まで2000系に乗車しました。ただ、これで「惜別乗車」とするにはちょっと寂しいのですし、やはり最後は2000系に乗って瀬戸大橋を渡りたいので、特急[南風12号]で児島駅まで乗車します。

 特急[南風12号]は高知駅の1番線ホームに11時5分頃入線してきます。やはり、2000系のラストランまであと1月少々ということもあり、先ほどまでの特急[しまんと5号]とは比較にならないほどの人が乗り込みました(まあ、岡山行きという理由もあるのでしょうが、同業と思われる方も多かったです。)。

 今回乗車した特急[南風12号]は、2000系で統一された編成のため、あたりまえですが2000系(2118)に乗車したのですが、先ほどまで乗車していたN2000系ほどターボチャージャーの音が聞こえず、なんとなく迫力不足を感じてしまいました(昨日乗車した2000系はターボチャージャーの加給音が聞こえました。まあ、聞こえなくても速度に違いはありませんので良いのですが…。)。

 高知駅を定刻に発車し、土佐山田駅から山岳地帯に入った特急[南風12号]ですが、自慢のエンジンと振子制御機能を遺憾なく発揮し、約1時間30分ほどで琴平駅から先の平坦な区間へと入ります。

 琴平駅からは明らかに走行速度を一段上げて讃岐平野を進んでいきます。宇多津駅を過ぎると列車は予讃線と別れて瀬戸大橋線へと入ります。今日は天気も良く風も無いため、瀬戸大橋線内も最高速度で走り、JR四国とJR西日本の境界駅となる児島駅に到着しました。
 本当は岡山駅まで乗車したいところですが、本日使用しているフリーキップの範囲が児島駅のため、私も児島駅で下車しました。




2123 車内
               PHOTO:2000系の車内







P1320376
             PHOTO:特急[南風号]のヘッドマーク







P1320317
        PHOTO:太田口駅では下りの特急[南風5号]と交換します。







P1320321
         PHOTO:琴平からは速度を一段と上げて進んでいきます。







P1320369
        PHOTO:2000系DC特急で瀬戸大橋線を進んで行きます。







P1320373
        PHOTO:瀬戸大橋からの眺めは天気が良くて景色も綺麗でした。







P1320378
           PHOTO:児島駅に到着した特急[南風12号]







P1320382
               PHOTO:児島駅の電光掲示板
   ※貨物列車の通過時間を表示しているのを始めてみました…。なんて親切な駅なんだろう!







      











P1320389
④児島(1426)→高知(1639) 43D 特急[南風13号] 2000系3連
 児島駅からは、先ほどまで乗車していた列車の折り返しとなる特急[南風13号]に乗車します。
 もしかすると今回が2000系DCを使用する特急[南風号][しまんと号]に乗車するチャンスは最後かも…という気持ちで高知駅までの約2時間しっかりと乗車を楽しみました。

 先ほどまで乗っていた時には、さほどターボチャージャーの加給音が聞こえなかったのですが、この列車では比較的大きな音が聞こえましたので、もしかすると負荷の状況によって音量等が変わるのかもしれませんね…(座っている場所は同じ号車の同じ場所です。)

 高知に来てから、趣味の「乗り鉄」の時だけでなく、出張時の足として、また、長野の自宅までの往復時にと何度となく2000系には乗っているのですが、前述のとおりWi-Fi設備や各座席にコンセントが無いことはいただけないのですが、実は2000系DCってシートの造りが良いんですよね…。少し幅が狭いのは設計年度が古いので致し方ないと思うのですが、シートクッションの肉厚がたっぷり取られていて、また、手入れがしっかり行き届いているのでしょうか、どの車両のどの席に座ってもヘタリが無いんですよね。こんなに良い車両なのですが、今回のダイヤ改正でどの程度の車両が廃車になるのかわかりませんが、「何か他の利用方法はないのかな…」とか「ちょっともったいないよね…」と思いながら乗車を続けました。

 今日は朝方少し寒かったものの天気に恵まれ、列車内から見る景色も素晴らしく、最高の「乗り鉄日和」で、無事、高知駅に到着しました。



P1320395
      PHOTO:2000系の車内からこの瀬戸内の景色を見るのは最後かも…







P1320396
        PHOTO:善通寺駅では上りの特急[南風16号]と交換します。







P1320410
            PHOTO:小歩危峡を見ながら進んでいきます。







P1320412
           PHOTO:小歩危峡を過ぎると次は大歩危峡です。







P1320416
         PHOTO:土佐山田駅に停車中!高知駅まであと少しです。







P1320419
        PHOTO:高知駅に到着した2000系DC・特急[南風13号]




 今日1日で、高知駅⇔宇多津駅間を2往復(うち2000系には1往復半)乗車しました。もう、これで明日から2000系が(特急[南風号]と特急[しまんと号]から)撤退したとしても悔いが残りません!(?)
 …というわけで、ちょっと早めの「惜別乗車」でしたが、これには理由がありまして…実は「四国島内を走る特急列車の自由席ならば3日間乗り放題!」というスペシャルなキップが1月末まで1万円で発売されており、今回の乗車(昨日の2600系DCを含めて)にはピッタリ!ということで、少々早めの惜別乗車となった次第です。
 ただ、「悔いは残りません!」とは言ったものの、特急[南風号]と特急[しまんと号]から2000系DCが撤退するまでにはもう少し時間がありますので、もしかするとまた乗車するかも…。


【乗車日:令和 3年 1月31日(日)】鉄道コム鉄道コム

P1320180
       PHOTO:徳島駅に停車中の2600系DC・特急[うずしお14号]





 昨年の10月から四国・高知の住人となり、四国島内のJR・私鉄の「乗り鉄」「撮り鉄」を楽しんでいるところです。
 すでに四国島内の鉄道路線については、昨年のうちにすべて乗車済みなのですが、乗っていない車両がまだいくつかありましたので、今回はJR四国の特急型車両でも少数派で貴重車でもある2600系DCに乗車してきました。




特急[しまんと4号]
①高知(700)→高松(921) 2004D 特急[しまんと4号] 2000系2連
 本日の「乗り鉄」のトップバッターは、高松行きの特急[しまんと4号]に乗車して高松駅を目指します。
 この特急[しまんと4号]は、途中の宇多津駅までは特急[南風4号]に併結されていきますので、高知駅を発車する段階では5両(多客時は6両)編成と、四国島内の特急としてはちょっと豪華な編成になります。
 今日は編成の中に塗色の異なるN2000系が1両も入っていませんので、2000系本来のブルーで統一された編成美を見せてくれました。
 コロナ禍の影響でしょうか、高知駅からは特急[しまんと号]に乗る人も少なく(岡山行きはそこそこ乗っていました。)、私は「鉄ちゃん席」に座って高松までの乗車を楽しみました。

 四国に来てから初めて特急[南風4号][しまんと4号]に乗車したのですが、この列車、大歩危駅や阿波池田駅で写真を撮る時間があり、車内からですが箸蔵駅での2000系交換シーンも見ることができます。また、宇多津駅では列車の分割シーンも見ることができますので乗り鉄派」にはお勧めの列車であることがわかりました。可能であれば2000系で特急[南風号]・[しまんと号]が運転されているまでの間にもう1回乗りたいなぁ…と思っています。




2123 シート (10)
      PHOTO:高知駅の電光掲示板、しまんと4号と南風4号の名称が並びます。







2123 シート (9)
         PHOTO:鉄ちゃん席に座って高松までの乗車を楽しみます。







特急[南風4号][しまんと4号
        PHOTO:大歩危駅に停車中の特急[南風4号][しまんと4号]






      
      VIDEO:箸蔵駅で下りの特急[南風1号][しまんと3号]と交換します。






坪尻駅通貨
        PHOTO:スイッチバック駅である坪尻駅を通過していきます。







P1320136
        PHOTO:宇多津駅では列車の分割シーンを見ることもできます。







P1320138
           PHOTO:高松駅に到着した特急[しまんと4号]










P1320154
②高松(1010)→徳島(1125) 3009D 特急[うずしお9号] 185系3連
 高松駅に到着しました。高松駅からは特急[うずしお9号]に乗り換えて徳島駅を目指します。

 今回、どうして特急[うずしお9号]を選んだのかというと、基本的に特急[うずしお号]にはJR四国の最新鋭の特急車両が使用されているのですが、この特急[うずしお9号]と[うずしお32号]については、特急[剣山号]と[むろと号]に使用される車輛の送り込みを兼ねているため、今や貴重となった国鉄型特急車両の185系が使用されているからです。まあ、今回の「乗り鉄」の趣旨からは外れていますが、185系DCも乗れるときに乗っておかないと…ということで乗車することにした次第です。
 なお、この特急[うずしお9号](32号も同じです。)については、平日は185系2連が使用されていますが、土・休日については[ゆうゆうアンパンマンカー]が連結された3両編成での運転となります。

 高松駅を快速[マリンライナー号]と同時に発車した特急[うずしお9号]は、しばらくマリンライナーと並走した後、予讃線と別れて高徳線へと入っていきます。

 2000系や2700系の強烈な加速をする気動車から乗り換えると、なんとも頼りない加速の185系気動車ですが、のんびり乗るならこっちのほうが良いですね。そしてなによりも185系は車内が広々しているのが良いですね。2000系や2700系は振り子式特急のため、車体の断面積を小さくするために車体の裾を絞っていますので車内が狭く感じますが、185系は天井も高く開放感があります。
 そんな185系にですが、老体に鞭を打つかの如く100km/h以上の速度を時々出しながら走り、約1時間ほど揺られた後、徳島駅に到着しました。



P1320147
           PHOTO:高松駅に到着する特急[うずしお9号]







特急[うずしお9号]
           PHOTO:高知駅に到着した特急[うずしお9号]
     ※185系が高松駅で見ることができるのはこの列車と[うずしお32号]だけ?








P1320150
      PHOTO:中間車には[ゆうゆうアンパンマンカー]を連結しています。








P1320148
        PHOTO:[ゆうゆうアンパンマンカー]の車内(プレイルーム)








P1320149
        PHOTO:[ゆうゆうアンパンマンカー]の座席(指定席です。)








P1320155
           PHOTO:ヘッドマークもアンパンマン仕様です。







 
P1320153
          PHOTO:幕式の列車名表示は味があっていいですね…








P1320156
         PHOTO:マリンライナーと同時発車でしばらく並走します。








P1320158
           PHOTO:予讃線と別れて高徳線へと入っていきます。








P1320165
         PHOTO:吉野川渡ると間もなく終点の徳島駅に到着します。







P1320183
③徳島(1224)→高松(1331) 3024D 特急[うずしお14号] 2600系2連
 徳島駅では約1時間ほど待ち合せた後、本日の「乗り鉄」のお目当てである2600系DCを使用する特急[うずしお14号]に乗車します。なぜ、この列車が「お目当てなの?」と思われる方も多いと思いますが、実はこの列車に使用されている車両こそがJR四国の中では最も希少(4両のみ)な車両だからです。

 今回乗車するこの2600系気動車は、JR四国が保有している2000系気動車の置き換えを目的として、2017年に2両編成2本の計4両が製造されました。当初の予定では、導入後の性能検査の結果を受けて導入する路線を決めることと予定されていたのですが、カーブが連続する土讃線において空気ばね制御に用いる空気用量の確保に課題があることが判明したことから、2600系の量産化が見送られ、その後は改良された2700系気動車が導入され現在に至っています。

 先行落成した2600系4両については、改造を受けて2700系化することなく、カーブが比較的少ない高徳線の特急[うずしお号]で運用を開始し、現在では同特急列車で4往復の運用に就いているということから、今回、この2600系気動車を使用する列車に乗ることにしました(多客期の特急[いしづち号]や特急[しまんと号]の高松⇔多度津間の代走運転にも使用されているようです。)。

 私、2600系と2700系というのは、いわば「試作車」と「量産車」くらいの違いだろうと思っていたので「まあ、デザインの違いは多少あるんだろうな…」くらいは思っていたのですが、これが車内に入ると誰もが2600系と2700系は全然違う!ことがわかります。

 まず、シートですが2700系は普通のハイバックシートで、シートの色がブルーなのですが、2600系は可動式ピローが付いたシートで、シートの色も2650系はブルーなのですが、2600系はえんじ色となっています。
 また、2600系のシートにはフットレストが設備されていますが、2700系には付いていません。普通、試作車の良い点については量産車に繁栄をするはずですが、逆に2700系はあきらかにコストダウンされた量産車になっているようです。

 座席の列番号の表示については2600系も2700系も荷棚部にシールが貼付されていますが、2600系には番号横にランプがセットされています。最初、これはJR東日本の特急などに設置されている座席の着席状況や指定席の販売状況等を示すものかと思ったのですが、ライトが1つしかありませんので、JR四国の特急列車では多い、1両の半分を指定席、残り半分を自由席として使用する際の表示灯ではないかと思いました。なお、同様のライトは2700系にはありません。ものと
 それ以外にも車体の帯色が違うとか車体エンド部のデザインが異なっている…という個所はありますが、やはりインテリアの部分が一番異なっているようです(車内Wi-Fiや各席のコンセントは両車両とも設備されています。)。

 じゃあ、乗り心地は違うのか…というと、車内にまで響き渡る豪快なエンジン音…という部分は一緒なのですが、2700系で聞こえるヒューンという過給機の音が2600系では聞こえない…ということに気がついたくらいで(2600系も2700系もエンジンは同じです。)、乗り心地という部分では2600系と2700系の違いは無いように感じました。
 まあ、走っている路線は違いますし、なにより1時間少々の乗車では違いが判らない…というのが正直なところでした。



車体前部
       PHOTO:車体外観デザイン(上:2600系、下:2700系)
            ※2700系の黄色のラインが目立ちます。







車体デザイン
      PHOTO:車両エンド部のデザイン(上:2600系、下:2700系)
          ※こちらも2700系の方が大胆なデザインだと思います。







シート
     PHOTO:車内(上:2600系、左上:2650系、右下2700系)
  ※2600系は形式によってシートカラーが異なりますが、2700系は同一カラーです。     








シート前
         PHOTO:シート形状①(上:2600系、下:2700系)
 ※2600系は可動式ピロー付きのシートですが、2700系は一般的なハイバックシートです。








シート後ろ
         PHOTO:シート形状②(上:2600系、下:2700系)
※2600系にはフットレストが装備されていますが、2700系にはフットレストはありません。







多目的トイレ
        PHOTO:多目的トイレ(上:2600系、下:2700系)
※2600系はドーム型、2700系はスクウェア型です。型よりも大きな違いは2600系は洗面所が外にあるということでしょうか(ただし、2650系は大型スーツケース置場があります。)。








トイレ
        PHOTO:一般のトイレ(上:2650系、下:2750系)
※2650系は通路を挟んで男子専用のトイレと男女別のトイレの2つありますが、2750系は男女共通の洋式トイレ1か所です(ただし、2650系は大型スーツケース置場があります。)。








座席表示
           PHOTO:座席表示(上:2600系、下2700系)
           ※2600系にはランプが表示できるようになっています。








行先表示
          PHOTO:行先表示(上:2650系、下:2750系)
※2600系は2段表示、2700系は1段表示です(ただし、2700系は違う場所にも表示器があります。)。








P1320213
④高松(1440)→児島(1510) 3140M 快速[マリンライナー40号] 223系+5000系5
 高松駅で(Wi-Fiを利用して)少々ブログの整理をしてから、快速[マリンライナー40号]で児島駅に向かいます(本日使用しているキップは児島までしか乗車できません…)。




P1320212
               PHOTO:5000系の車内
※快速[マリンライナー]は、岡山方の2両がJR西日本の223系、高松方の3両がJR四国の車両です。
 高松方の先頭車は2階建ての指定席車両ですが、それ以外の2両についてはJR西日本の223系と同形式の車両となっています。ただ、写真で見ていただとお分かりだと思いますが、シートモケットの色が異なっており西日本はブラウン系、JR四国はワインレッド系となっています。




P1320216
         PHOTO:JR西日本とJR四国の境界駅となる児島駅








P1320224
⑤児島(1527)→高知(1741) 45D 特急[南風15号] 2700系3連
 児島駅からは2700系の特急[南風15号]に乗車して高知に戻りました(本来なら1本早い特急(特急[南風23号]は2000系)で帰ることができたのですが、2600系と2700系の乗り心地の違いを確かめるため、1本遅い列車に乗車しました。)。
 終点まで乗っていても大丈夫…という安心感で、久しぶりに[赤いアンパンマン列車]で爆睡して帰りました。





 まあ、2600系への乗車は、たったの1時間ですので2700系との乗り心地違いなんてわからない…というのが正直なところです。また、シートに座っているだけではわからない部分もあると思うのですが、間違いなく言えるのは2600系の方が「車両にお金を掛けている。」ということですね。
 この2600系の内装を知ってしまうと、なんで2700系にも導入しなかったの?と思うのは私だけではないと思いますので、今回の乗車記を見て興味を持たれた方は。ぜひ、この希少車種の2600系DCへの乗車をお勧めします。


【乗車日:令和 3年 1月30日(土)】鉄道コム鉄道コム

 平成25年・冬の青春18キップ旅行記(H25.12.31~H26.1.2)③四国でDCの旅を満喫






 本日(1/27)の高知運転所の車両配置状況です。

 今日は平日のため2700系の[アンパンマン列車]は赤色・黄色とも3両編成での運転となりますので、写真を見ていただくとお分かりのとおり、赤色の「アンパンマン車両」と黄色の「アンパンマン車両」が仲良く連結された状態で留置されていました。
 また、高知運転所では希少車であるキハ32が3両連結された状態で留置されていました。



DSC05357
            PHOTO:高知車輛センターの車両留置状況






DSC05359
      PHOTO:赤色と黄色のアンパンマン車両が仲良く連結されていました。







DSC05358
       PHOTO:全長の短いキハ32系も3両編成となると豪華ですね。






DSC05361
           PHOTO:高知運転所の主力車両が並んでいます。







DSC05364
   PHOTO:工場建屋には一般色の2700系と赤いアンパンマン車両が並んでいました。
※赤いアンパンマン車両がここにも留置されている…ということは、今日の[赤いアンパンマン列車]には一般色が1両混じっているのかな…?
 あと、アンパンマン車両は列車先頭部にある列車名表示部がステッカーで塞がれているのですが、どうやら中間車は塞がれていないようですね。


【撮影日:令和 3年 1月27日(水)】鉄道コム鉄道コム


P1320054
            PHOTO:伊野駅に停車中の[ハートラムⅡ]




 昨年10月から四国・高知の住人となり、四国島内のJR線・私鉄路線の「乗り鉄」「撮り鉄」を楽しんでいるところです。
 すでに四国内のJR線・私鉄線にはすべて乗車してしましたので、今回は高知に来て一番最初に乗車した「とさでん交通」に再度、乗車することにしましたが、今回はとさでん交通の古い車両ではなく、最新鋭の連接車[ハートラム]と[ハートラムⅡ]に乗車してきました。





P1320044
①はりまや橋(650)→伊野(738) [ハートラムⅡ]
 「はりまや橋」から乗車した「伊野行き」の列車が、とさでん交通300形電車・通称[ハートラムⅡ]で、とさでん交通が2018年に導入した車両です。

 先に導入していた100形[ハートラム]同様に3車体連接の車両で、運転台のあるA車とB車、中間車両のC車で構成されていて、A車とB車が1人掛けのボックスシート、C車がロングシート仕様となっています。また、外観はミルキーホワイトをベースとして、コーポレートカラーのグリーンとオレンジが配色されています。

 さすがに最新鋭車両と言うこともあり、古い車両と異なり釣り掛けモーターやコンプレッサーの作動音など全くなく、静かな車内で乗り心地も非常に良いですね~。

 今日は朝から雨が降り続き、しかも空が真っ暗ということであまり景色を楽しむことができずにちょっと残念でしたが、伊野停留所までの約50分間の乗車を楽しみました。



P1320045
           PHOTO:はりまや橋に到着する[ハートラムⅡ]






P1320048
       PHOTO:運転台のあるA車とB車の車内(ボックスシートです。)






P1320049
           PHOTO:背筋がピンと伸びるボックス席です。






P1320056
           PHOTO:中間車のC車はロングシート仕様です。






P1320053
              PHOTO:ハートラムⅡの運転席






P1320050
       PHOTO:夜が明ける前の高知市内を西に向かって走っていきます。






P1320052
    PHOTO:鏡川橋から先は単線区間となるためタブレットの交換が行われています。


 




P1320055
②伊野(744)→はりまや橋(830)
 伊野停留所からは[ハートラムⅡ]の折り返し列車で「はりまや橋」に戻りました。






 このあとは「竜馬の生まれたまち記念館」に立ち寄ったのち、今度は[ハートラム]に乗車します。




P1320059
             PHOTO:
竜馬の生まれたまち記念館








P1320061
③上本町1丁目(1002)→錦川橋(1011) [ハートラム]
 「竜馬の生まれたまち記念館」の最寄り駅となる上本町1丁目から、一度、錦川橋に向かいました。







P1320063
④錦川橋(1016)→後免町(1112) [ハートラム]
 錦川橋から折返し後免町行きとなる[ハートラム]に乗車します。
 
 これから乗車するこの車両は、とさでん交通100形電車・通称[ハートラム]という車両で、とさでん交通が土佐電気鉄道時代の2002年に導入した車両です。

 3車体連接の車両で、運転台のあるA車とB車、中間車両のC車で構成されていて、A車がロングシート仕様、B車がロングシート・クロスシート併用、C車がクロスシート仕様ということで3両すべて座席配置が異なるという珍しい車両です。

 外観はホワイトをベースとして、太平洋をイメージしたマリングリーンが車体下部と窓部に配色されていおり、なんとなくとさでん交通の車両社ではないような感じを受けます。

 こちらも新しい車両と言うことで、ガタピシと煩い古い車とは異なり車内は静かでとても乗り心地に良い車両でした。



P1320065
             PHOTO:A車はロングシート仕様です。






P1320072
        PHOTO:B車はロングシートとクロスシートが併用されています。






P1320064
         PHOTO:中間車のC車はクロスシート仕様となっています。






P1320067
               PHOTO:ハートラムの運転席






P1320070
⑤後免町(1120)→菜園場町(1155) [ハートラム]
 後免町からは「はりまや橋」の2つ手前の菜園場町で降り、本日の乗り鉄を終了しました。
 


 とさでん交通の連接車については、高知に来た時から気にはなっていたのですが、ようやく乗車することができました。ただ、1月9日に実施したダイヤ改正により、連接車の高知駅への乗り入れが無くなったしまったのがちょっと残念ですね。もっと早く乗っておけばよかった…。

【乗車日:令和 3年 1月24日(日)】鉄道コム 鉄道コム

 平成25年・冬の青春18キップ旅行記(H25.12.31~H26.1.2)③四国でDCの旅を満喫





 先週に引き続き、本日(1/24)の高知運転所の車両配置状況です。

 先週までは「黄色のアンパンマン列車(2700系DC)」が1両置いてあったのですが、今日見に行ったところ、今日は「黄色」ではなく「赤色のアンパンマン列車」が置かれていました(黄色のアンパンマン列車は4両で運転されていいるのを確認しています。)。

 ここに赤色のアンパンマン車両が置いてあるということは、本日の「赤色のアンパンマン列車」は3両が赤色で1両が一般職の2700系DCという混色編成で運転されているものと思われます。



P1320086
           PHOTO:高知車輛センターの車両留置状況






P1320092
    PHOTO:上記の撮影ポイントから反対側に赤色のアンパン車両が置いてあります。






P1320088
  PHOTO:2000系DCはヘッドライト下の黄色のラインがアクセントになっています。






P1320091
         PHOTO:工場建屋前に並ぶキハ32と2700系DC






P1320090
         PHOTO:一番右側の建屋では車輪の転削を行っていました。



【撮影日:令和 3年 1月24日(日)】鉄道コム鉄道コム

↑このページのトップヘ