名古屋に住むようになってから、漠然と『せっかく名古屋にいるんだから、紀伊半島を列車で一周したいなぁ…』と思ってはいたのですが、さすがに日帰りで一周は無理だろうと諦めていたのですが、先週、岡山に向かった際『あれっ?大阪ってこんなに早い時間に着けるんだ!』ということがわかり、もしかすると…と思って時刻表を調べたところ、なんと名古屋からなら十分日帰りできることが分かりました。ただ、単純に列車だけ乗っているだけでは退屈してしまいますので、前々から見たいと思っていた旧有田鉄道のキハ58の見学を兼ねながら、今年の夏の最後の旅を楽しんできました。
①名古屋(539)→大垣(617) 3301F 313系4連
本日の「乗り鉄」のスタートも、先週と同じく名古屋駅を5時39分に発車する大垣行きに乗車します。この列車、私が新守山駅から乗ってきた列車から乗り継ぐ場合、座ることがほぼ不可能ですから、ここは次の列車のことを考えて立ったまま乗車をします(相席を嫌わなければ座ることはできます。)。
先週は尾張一宮駅から座っていくことができましたが、今週は明らかに先週より乗客が多く、途中駅からも座っていくことができませんでした(明後日から学校がスタートするから、今週は青春18キップユーザーが少ないと思っていたのですが…)。
②大垣(620)→米原(656) 3205F 311系4連
大垣駅では見事に階段ダッシュを決めて無事に座っていくことがてきました。まあ、30分少々ですが、名古屋からずっと立ちっぱなしでしたので、ここはゆったりと座っていくことができてなによりでした。できればここからJR西日本の新快速に乗り継ぐことができれば最高なんですが…。
③米原(703)→大阪(827) 3209M 新快速 323系12連
米原駅からは姫路行きの新快速に乗り換え大阪駅に向かいます。ここまで乗ってきた列車が4両編成、ここから乗車する新快速は12両ということと、乗り換えが同一ホームで行えますので、そんなに慌てる必要が無いのですが、米原の1つ手前の醒ヶ井駅を発車するころから車内はザワザワと動き始めましたので、私も米原駅に到着する手前に席を立ってドア前に移動を…。おかげで、新快速は進行方向右側(陽が当たらない)に席を確保することができ、ゆっくりと乗車をしていくことができました。
④大阪(839)→和歌山(1015) 4523H 紀州路快速 225系8連
乗換時間は12ふんほどあるものの、新快速の到着ホームが5番線、紀州路快速が1番線からの発車ということで、ちょっと急ぎ足でホームを移動します。大阪駅からは和歌山駅を目指します。
大阪駅には8両で到着し、前4両が関空快速、後4両が紀州路快速という編成になっており、日根野駅までは8両編成のまま向かいます。鳳駅まではとても快速とは思えないほどの速度で進んできましたが、鳳駅を過ぎるとまるで別の列車のような俊足ぶりを発揮します。日根野駅では関空快速との分割作業を行い、先に関空快速が発車し、しばらくすると紀州路快速が発車ます、ここ日根野駅からは身軽な4両編成となって和歌山駅に向かいました。
しかし、今日は土曜日だとというのにどうしてこんなに混雑?大阪まで乗車してきた新快速も混雑していましたし、この紀州路快速も途中までは混雑していました…何かあるのかな?
⑤和歌山(1017)→藤波(1057) 341M 223系4連
到着ホームが2番線、これから乗車する御坊行きの列車が5番線、乗換時間が3分というのはちょっと厳しい感じですが、なんとか乗り継ぎに無事成功しました。和歌山駅の5番線ホームに待っていたのはオーシャンブルーを纏った117系…と思っていたのですが、なんと223系の4両編成でした。このエリアの国鉄型車両も置き換えになってしまったようですね…。ちょっと残念です。
⑥藤波(1105)→金屋口(1118) 有田鉄道バス
⑦金屋口(1232)→藤波(1245) 有田鉄道バス
JR線の「乗り鉄」は、ひとまず藤波駅で一度下車して中断します。藤波駅からは有田鉄道のバスに乗って「金屋口」まで乗車しました。その金屋口のバス停から徒歩2分、そこに待っていたのは有田川町鉄道公園・有田川町鉄道交流館です。
⑦金屋口(1232)→藤波(1245) 有田鉄道バス
JR線の「乗り鉄」は、ひとまず藤波駅で一度下車して中断します。藤波駅からは有田鉄道のバスに乗って「金屋口」まで乗車しました。その金屋口のバス停から徒歩2分、そこに待っていたのは有田川町鉄道公園・有田川町鉄道交流館です。
◎有田川町鉄道公園・有田川町鉄道交流館見学
有田川町鉄道公園は、永年、沿線の発展に寄与した有田鉄道を末永く後世に伝えることを目的の一つとし、同鉄道の廃線後に町有地となった旧有田鉄道金谷口駅構内を整備し、2010年3月に開園した鉄道公園です。公園の敷地等は、旧金屋口駅をそのまま利用したもので、駅舎・ホームと車庫及び鉄道交流館を結ぶ約500mの鉄道路線も保存されており、展示車両の動態保存運転でも使用されています。
私が何よりも見たかったのは旧有田鉄道で活躍をしていたキハ58 003です。この車両は、富士急行が中央本線との直通運転用に投入したキハ58系を有田鉄道が譲り受けたもので、その中でもキハ58 003は、国鉄のキハえゆせには無かった両運転台車であり、単行で運転ができたことから有田鉄道ではハイモ180譲受前の主力車両として使用されていた車両です。高校生の頃から何度も訪ねていた紀伊半島ですが、一度も目にする機会がなくいつかは…と思い続けようやく会うことができました。
PHOTO:鉄道公園の入口にはD511085が展示されています。
有田川町鉄道公園は、永年、沿線の発展に寄与した有田鉄道を末永く後世に伝えることを目的の一つとし、同鉄道の廃線後に町有地となった旧有田鉄道金谷口駅構内を整備し、2010年3月に開園した鉄道公園です。公園の敷地等は、旧金屋口駅をそのまま利用したもので、駅舎・ホームと車庫及び鉄道交流館を結ぶ約500mの鉄道路線も保存されており、展示車両の動態保存運転でも使用されています。
私が何よりも見たかったのは旧有田鉄道で活躍をしていたキハ58 003です。この車両は、富士急行が中央本線との直通運転用に投入したキハ58系を有田鉄道が譲り受けたもので、その中でもキハ58 003は、国鉄のキハえゆせには無かった両運転台車であり、単行で運転ができたことから有田鉄道ではハイモ180譲受前の主力車両として使用されていた車両です。高校生の頃から何度も訪ねていた紀伊半島ですが、一度も目にする機会がなくいつかは…と思い続けようやく会うことができました。
PHOTO:鉄道公園の入口にはD511085が展示されています。
今日はちょうどタイミングよくキハ58 003の乗車体験ができる日でしたので、交流館の窓口で100円の乗車券を購入してキハ58に乗り込みます。車内は昔のまんまということで、まさに国鉄時代のキハ58のシートが並んでいます。ただ、残念なのはキハ58のエンジンは既に壊れており、動かすための動力は後部に連結されたDLの動力を使っている…ということです(運転はキハ58の装置を使用していますので、後さえ見なければキハ58が走っているように見えます。)。
まあ、製造から40年以上の経過している車両ですから、保存されていること時代が凄いことですので、これはこれで良いのではないかと思いました。
時間的に11時30分の運転と12時の運転がありましたので両方とも片道(交流館→金屋口駅)は乗車し、片道(金屋口→交流館)は撮影を行いました(乗客が誰もいないと運転しませんが、1人でも乗客がいれば運転してくれます。)。
⑧藤波(1300)→御坊(1322) 349M 323系4連
もう少しキハ58を見ていたかったのてすが、今日中に帰る必要あることから藤波駅に戻り、再び「乗り鉄」を再開します。
藤波駅からは御坊駅まで323系4連に乗車して向かいました。しかし、ここで乗継ばかりで何も買い物が出来ていない(有田川交流館もアイスクリームはあったが…)。お腹がすきました…
このエリア、学生の乗車マナーが悪いですねぇ。ちょっとカチンときてしまいました。
⑨御坊(1324)→紀伊田辺(1407) 2355M 113系2連
御坊駅では2分の接続で紀伊田辺行きの普通列車に乗り換えます。御坊駅に待っていたのはオーシャンブルーの105系…とおもったら113系を魔改造して切妻型の運転席を設けた車両でした。とても113系には見えないのですが、でも、やっぱりこのエリアの電車はこの色が似あいますね。105系だとロングシートに座って行かなくてはいかないのですが、113系はセミクロスシートなので乗車は楽でした。
⑩紀伊田辺(1429)→串本(1540) 61M 特急[くろしお11号] 289系6連
紀伊田辺駅からは特急[くろしお11号]で串本駅までワープをします(ここをワープしないと今日中に名古屋に戻れません。)。今回乗車した特急[くろしお]には289系が使用されていたのですが、特急[くろしお]って287系が来るものと思っていたのですが…。まあ、珍しいい車両ならそれ越したことは無いのですが…(289系は特急[しらさぎ]に使用されていた683系を直流化した車両ですね。)。
自由席で大丈夫だろう…とは思ったのですが、1時間以上の乗車になることから指定席に
座ってでゆっくりと海を眺めながら…と思っていたのですが、紀伊田辺⇔串本間はたりと座って行ったのですが、どちらかというと山の中を走っている方が多く、海を見ることができた部分の方が圧倒的に少なかった…でした。
紀伊田辺駅からは特急[くろしお11号]で串本駅までワープをします(ここをワープしないと今日中に名古屋に戻れません。)。今回乗車した特急[くろしお]には289系が使用されていたのですが、特急[くろしお]って287系が来るものと思っていたのですが…。まあ、珍しいい車両ならそれ越したことは無いのですが…(289系は特急[しらさぎ]に使用されていた683系を直流化した車両ですね。)。
自由席で大丈夫だろう…とは思ったのですが、1時間以上の乗車になることから指定席に
座ってでゆっくりと海を眺めながら…と思っていたのですが、紀伊田辺⇔串本間はたりと座って行ったのですが、どちらかというと山の中を走っている方が多く、海を見ることができた部分の方が圧倒的に少なかった…でした。
⑪串本(1640)→新宮(1743) 2335M 105系2連
特急[くろしお11号]を降りると、反対側のホームには既に16時40分発の普通列車が入線をしていました、さすがに乗り込むには早かったので、一度駅を出て、駅前をブラブラしてから車内の人となりました。ここからはオーシャンブルーの105系で新宮駅を目指しました。串本駅から先は「単線区間」ということもあり、本当にのんびりとした乗車を楽しむことができました(列車本数が少ないので、途中駅で長時間停車がないのが残念なくらいです!)。
※ちなみに…串本駅は「本州最南端」の駅だそうです…。
⑫新宮(1755)→多気(2054) 338C キハ25系2連
新宮駅の3番線ホームに到着すると、多気行きの普通列車は既に入線していましたので、新宮までの列車に乗ってきた人の大半が乗り継ぐのかな?と思っていたところ、実際に乗り継いだのは数名程度ということで多気行きの普通列車は空いた状況で新宮駅を発車していきます。
紀勢本線と聞くとなんとなく海岸線を走っているイメージが強いのですが、実際には海岸線部分よりも山の中を走っている区間の方が多いようで、熊野市までの間も海岸線の近くは走っているようなのですが、あまり海を見ることができません。そしてこの区間は路線の状況も良いようで、普通列車としてはかなり高い速度(80km/h)を維持して走っていきます。
熊野市を過ぎると、辺りもだいぶ暗くなってきて景色を楽しむこともできません。キハ25系ディーゼルカーのエンジン音、そしてレールと車輪のジョイント音を聞きながら多気駅まで乗車しました。
⑬多気(2104)→亀山(2156) 952C キハ25系2連
多気駅からは伊勢鉄道を経由して名古屋に向かう快速[みえ]の運転が終了してしまっているため、亀山経由(まあ、これが本来のルートですが…)で名古屋に戻ります。多気駅で約10分ほど待った後、亀山行きの普通列車に乗車します。この列車、多気駅から亀山駅に向かう最終列車…ということで、多気駅を発車するときはガラガラだったのですが、瓶山駅に到着するころには立っている乗客が発生するほど混雑しました(多くの人が名古屋に向かうかと思ったのですが、名古屋行きに乗り継いだ人は数人程度でした。)。
⑭亀山(2219)→名古屋(2329) 4340M 211系4連
本日のラストランナーは、転換クロスシートの313系に乗って…と思っていたのですが、ホームに入ってきたのは211系。「おっ、JR東海に残る貴重な国鉄型の0番台車か!」と思ったのですが、車内はロングシートの5000番台車ということで、結局、串本駅から名古屋駅までの全区間をロングシート車で走破する…という結末になってしまいました。ただ、関西本線で211系5000番台車に乗車するということも貴重といえば貴重なんですが…。車内は全く混雑することなく、まだまだ賑わいの残る名古屋駅に到着し今回の「乗り鉄」も無事に終了しました。
久しぶりに紀伊半島を1周することができました。まあ、新幹線と特急[くろしお]+特急[南紀]を使えばあっという間のことなんですが、それじゃ味気の無い旅になってしまいますので、普通列車を何度も乗り継いで一周することに(私は)意義を感じています。旧有田鉄道のキハ58には「いつかは乗りたい…」と思っているうちに引退となり、その後、鉄路まで廃止になってしまい、もう2度と会えないだろう…と思っていただけに今回、キハ58 003の走行シーンを見た時には感激をしてしまいました。今度いつ会えるかは分かりませんが、チャンスがあれば、もう一度、見に行きたいと思っています。
さて、今年の夏は精力的に「乗り鉄」の活動を行い、以前から乗りたいと思ていた快速[出雲おろち]に乗車できましたし、ちょっと風変わりな「チャンギントン」にも乗車することができました。そして今回はキハ58ということで、今年の夏は非常に満足のいく「乗り鉄」でした。さて、冬はどこ行こうかな…。
◎過去の紀伊半島への乗車記はこちらから!
平成19年・青春18キップ旅行記VOL.2(紀伊半島の旅Part.1)平成19年8月12日(日)
平成19年・青春18キップ旅行記VOL.2(紀伊半島の旅Part.2)平成19年8月12日(日)
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平成23年・夏の青春18キップ乗車記【紀勢線の旅・前編】(H23.8.13~14)
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