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          PHOTO:強羅駅に到着する箱根登山電車



 今年も夏の青春18キップのシーズンがやって来ました。
 今日は、久しぶりに平日のお休みをいただきましたので、以前から乗車をしたかった「箱根登山電車」と名古屋に勤務していた当時に、何度も乗車に行こうと思っては予定が潰れてしまい乗ることが出来なかった伊豆箱根鉄道の大雄山線の乗車に行ってきました。





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①品川(510)→小田原(621) 725M E231系15連
 品川駅からはE231系15連の普通列車で小田原駅を目指します。
 今日は平日ということで、こんな早い時間帯の列車ながら既に通勤と思われる人の姿も多く、途中駅から混雑が予想されます。
 東海道線の列車(品川駅11番・12番ホーム)ということもあり、鉄道唱歌の発車メロディーとSLの汽笛に見送られながら品川駅を後にしました…。



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            PHOTO:E231系の車内


 




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②小田原(630)→箱根湯本(644) 箱根登山電車 小田急1000形4連
 小田原駅からは箱根湯本行きの普通列車に乗車します。私、小田原から箱根湯本駅までの間は「小田急電鉄」だと思っていたのですが、この区間はすでに箱根登山電車になっているんですねぇ…。

 その箱根登山電車の箱根鉄道線は、神奈川県小田原市の小田原駅から同県足柄下郡箱根町の強羅駅までを結ぶ、全長15.0kmの箱根登山鉄道の鉄道路線で、一般的には「箱根登山電車」と呼ばれています。 

 開業は1919年と古く、当初は箱根湯本駅と強羅駅の間を結ぶ路線で、箱根湯本駅までは軌道線(小田原市内線)が接続していたようですが。現在では小田原駅発着となりました(箱根湯本駅まで小田急電鉄の列車が乗り入れています。)。

 実質的には箱根湯本駅までは小田急の車両が乗り入れ、箱根湯本駅からは専用の電車で強羅駅に向かうスタイルになっていることから、入生田駅と箱根湯本駅の間には、国際標準軌の1,435mm・狭軌の1,067mmという異なる軌間において、片側のレールを共用する三線軌条が存在しています。これは、狭軌を採用している小田急の電車が、標準軌の本路線に乗り入れるために考えられた方法で、片側のレールを共用し、もう片側には2本のレールを並べて敷設するもので、それに伴い分岐器も複雑な構造となっています。


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             PHOTO:1000形の車内






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      PHOTO:小田原駅を発車すると山に向かって登っていきます。






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         PHOTO:入生田駅では上り列車と交換します。






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     PHOTO:箱根湯本-入生田間にある三線軌条を登っていきます。









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③箱根湯本(700)→強羅(737) 箱根登山電車 2000形3連
 箱根湯本駅からは箱根登山電車に乗り換えて、標高96mの箱根湯本駅から標高541mの強羅駅に向かいます。


 箱根湯本駅を出ると、すぐに「登っている…」とわかるほどの急勾配をゆっくりとした速度で登山電車は走っていきます(座っていても登っている…という感覚が間違いなく味わえます。)。
 「登山電車」というだけのことはあり、急勾配と急カーブの路線で、箱根湯本駅と小涌谷駅の間には、80‰という日本の粘着式鉄道では最急となる勾配が存在する一方、仙人台信号場と宮ノ下駅の間、小涌谷駅と彫刻の森駅の間には、半径30mという急な曲線が存在するなど、非常に路線形状が厳しい鉄道路線でもあります。


 塔ノ沢駅を発車し、次の大平台駅に向かう途中には、最初のスイッチバックとなる出山信号場があります。ここで1回目のスイッチバックを、大平台駅で2回目、そして上大平台信号場で3回目のスイッチバックを行いながら、登山電車はゆっくりとした速度で登っていきます。


 もう少し早い時期に訪れていれば沿線の紫陽花が綺麗だったろうなぁ…と思っていると、登山電車は終点の強羅駅に到着しました。



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             PHOTO:2000形の車内






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     PHOTO:2000形の運転台(センターレイアウトですね。)






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   PHOTO:登り勾配が続くためスイッチバックを繰り返して登っていきます。






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          PHOTO:登山電車の終着駅となる強羅駅





    
      VIDEO:箱根登山電車、出山信号場でのスイッチバック








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④強羅(825)→早雲山(835) 箱根登山ケーブルカー
 強羅駅からはケーブルカー「鋼索線」に乗車します。
 この鋼索線は、神奈川県足柄下郡箱根町の強羅駅と早雲山駅とを結ぶ全長1.2kmの鋼索鉄道で、一般的には「箱根登山ケーブルカー」と呼ばれており、箱根登山電車とともに箱根観光の旅客輸送を担っています。なお、箱根ケーブルカーは、関東地方では最も古いケーブルカー路線でもあります。


 このケーブルカーなんですが、珍しいことに途中に駅が4か所(公園下、公園上、中強羅、上強羅)もあり、各駅停車で進んで行く…というのもちょっと珍しい運転スタイルではないかと思います(多客時には直通運転を行うこともあるようです。)。※途中駅で降りる人がいて、ちょっと驚きでした。


 新型の車両ということもあるのでしょうか、ケーブルカーらしい「ガツン」と身体全体に感じる振動も少なく、なかなか乗り心地の良い車両で、強羅駅から揺られること約10分、箱根登山ケーブルカーの終着駅となる早雲山駅に到着しました。



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            PHOTO:ケーブルカーの車内






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          PHOTO:途中で青い編成と交換します。






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      PHOTO:標高が高いせいか紫陽花がしっかり咲いていました。






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         PHOTO:終点に向かって一気に登っていきます。






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    PHOTO:早雲山駅に到着、2両編成のケーブルカーって珍しくない?






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   PHOTO:ケーブルカーの終着であり、ロープウェイの始発駅となる早雲山駅






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             PHOTO:天気が良ければ…






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         PHOTO:赤いケーブルカーが下っていきます。







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⑤早雲山(904)→強羅(914) 箱根登山ケーブルカー
 早雲山駅まで来ました。ここ早雲山駅からは大涌谷までのロープーウェイが出ているのですが、私の中ではロープーウェイは鉄道ではありませんので、今回はここ、早雲山駅から小田原に戻ります(往路は「赤」に乗りましたので、復路は当然「青」に乗りました。)。



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       PHOTO:青い編成のシートは紫陽花色でした。






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   PHOTO:ケーブルカーにもデジタルサイネージが付いてる時代です。






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    PHOTO:上りと同じ場所で赤いケーブルカーと交換します。







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⑥強羅(935)→箱根湯本(1018) 箱根登山鉄道 2000形2連+3000形
 強羅駅に戻ってきました。ここからは再び箱根登山電車に乗って箱根湯本駅に戻りました。往路は2000系への乗車でしたので、復路は3000形・アレグラ号に乗車してきました(3000形に乗車すると沿線の観光案内の放送を聞くことが出来ます。)。



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             PHOTO:3000系の車内






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       PHOTO:3000系は窓ガラスが大きいのが特徴です。






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   PHOTO:平日とは思えないほどの乗客を乗せて登山電車が登ってきます。





➆箱根湯本(1027)→小田原(1041) 1000形4連
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 箱根湯本駅からは小田原行きの普通列車に乗車して小田原駅に戻りました。


 この続きは乗車記・その②に続きます。



※乗車日は7月27日(水)です。

【乗車日:令和 4年 7月28日(木)】
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