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         PHOTO:大井町駅を発車していく9000系



 東急電鉄・全線乗車記 その③からの続きです(ここからは日が変わります。)。



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➆大井町(527)→溝の口(551) 9000系5連
 JR品川駅から京浜東北線に乗って大井町駅に来ました。ここからは「大井町線」に乗車します。


 これから乗車する大井町線は、東京都品川区の大井町駅と神奈川県川崎市高津区の溝の口駅とを結ぶ全長12.4kmの鉄道線です。
 大井町駅から城南吐息を横断して大岡山駅、自由が丘駅、二子玉川駅を経て溝の口駅へ向かう路線で、南北の放射線状に延びる東急の各線(田園都市線、東横線、目黒線、池上線)との乗換駅のが存在しています。なお、大井町線では9000系を始め、9020系、6000系、6020系が使用されています。


 私、てっきり東急の大井町駅というのはJR大井町の駅内で行き来できるものだと思っていたのですが、一度、JRの駅を出てしばらく歩いたところにあることを初めて知りました。


 ホームに入ると既に9000系5連の普通列車が入線していたのですが、まあ、今日は慌てる必要もないので、1本列車を見送ってから、次の溝の口駅行きに乗車します。


 列車は大井町駅を発車すると、右手後方に山手線のE235系が並ぶ東京総合車両センターを見ながら高架部を進んで行きます。気がつくと列車は戸越公園駅の手前から地上部に降りていたのですが、その戸越公園駅を過ぎると再び高架部を走るようになっており、商業施設や住宅街の間を抜けていきます。

 荏原町駅の手前で再び地上部へと降り、そして、三度、高架部へ上がるということで、どうやら駅は地上部にあるが駅と駅を結ぶ路線は高架部にある…というのが大井町線の特徴のようです(大岡山駅だけは地下駅ですが…)。


 大井町駅を発車した時は、ガラガラの車内ですが、気がつくとロングシートの全ては埋っていないものの、立っている人が目立つ程度の乗車率となっています。ただ、途中の自由が丘駅では


 大岡山駅の手前からは地下部へと入ります。東横線との乗換駅である自由が丘駅では、降りる人も多かったのですが、逆に乗ってくる人も多く、朝の6時前だというのに、やはり都会は人が多い…ということなんでしょうね。その多かった乗客も二子玉川駅でほとんどが降りて車内はガランとなります。


 二子玉川駅からは昨日乗車した田園都市線へと入りますが、次の二子新地駅と次の次の高津駅は停車をせず通過し、大井町線の終点となる溝の口駅に到着しました。



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            PHOTO:東急・大井町駅






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            PHOTO:9000系の車内






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           PHOTO:車端部の優先席はBOXシート





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      PHOTO:東京総合車両センターを見ながら進んで行きます。






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        PHOTO:高架部を走ったり、地上部を走ったり…





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        PHOTO:やはり二子玉川駅って橋の上のような…





 

 
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          PHOTO:二子新地駅を通過していきます。






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          PHOTO:溝の口駅に到着した9000系











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⑧三軒茶屋(629)→下高井戸(646)
 大井町線~田園都市線を乗り継いで三軒茶屋駅まで来ました。ここからは、東急・世田谷線に乗車します。


 世田谷線は、東京都世田谷区の三軒茶屋駅と下高井戸駅を結ぶ全長5.0kmの軌道線で、都電荒川線(都電さくらトラム)とともに東京都内に残っている軌道線です。ただ、世田谷線は全線が新設軌道となっており、都電とは異なり、道路上を走行する併用軌道はありません。
 世田谷線で使用される車輛は300系(2利用編成)が使用されていますが、10編成すべての色が違っており軌道線上をカラフルな車両が走る路線でもあります。


 しかし、東横線の三軒茶屋駅と世田谷線の三軒茶屋駅って離れすぎじゃないですかねぇ…。東急電鉄の駅間距離よりは絶対離れていますので、これは違う駅名のほうが良いような気がするのですが…


 延々と歩いてホームに近づくと、ちょうど列車が発車していくことで、次の列車まで約15分ほど待ってから乗車します。三軒茶屋駅に入ってきた列車はブルーの車体の編成、この列車に乗って下高井戸駅を目指します。


 三軒茶屋のホームは単線ですが、駅を出るとすぐに複線区間となります。
 見た目は路面電車ですが走っている場所を見ると、なんとなく田舎のローカル線…といった感じで、線路脇などにも雑草が生えている風景に親近感を覚えます。道路上を走る路面電車のように、ガタゴトと音を立てることなく列車はスムーズに進んで行きます。宮の坂駅に置かれた古びた列車、上町にある車庫風景を見ながら、線路わきに咲いてるアジサイの花を見ているうちに列車は終点の下高井戸駅に到着しました。



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       PHOTO:改札を出ると左に進めとなっているのですが…






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     PHOTO:世田谷線の三軒茶屋駅、これっ絶対に離れすぎだと思います。






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         PHOTO:雑草の生えた路線を進んで行きます。






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  PHOTO:唯一、路面電車と思ったのは遮断機の無い交差点を通過するときです。






 
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       PHOTO:上町駅には世田谷線の車両基地があります。







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         PHOTO:下高井戸駅に到着した300系電車






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    PHOTO:終点の下高井戸駅(京王に乗り換えができるんですね…)





★沿線の散策を…
 せっかく下高井戸まで来ましたので沿線の散策をしながら三軒茶屋駅に戻りました…


 まずは宮の坂駅で下車して、先ほどまで乗っていた列車の中から見えた古い電車の見学を…
 まさか、この世田谷線を走っていた列車が江ノ電で活躍していたとは知りませんでした…



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            PHOTO:江ノ電601号の雄姿






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           PHOTO:江ノ電601号の略歴です




 次は招き猫で有名な豪徳寺に…



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            PHOTO:参道が素晴らしい!






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          PHOTO:そして仏殿までの道も凄い!






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              PHOTO:招き猫も凄い!





 豪徳寺から上町駅に向かう途中、下高井戸駅に向かう列車の撮影をすることができました。




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    PHOTO:なんとなく列車が街並みに溶け込んでいる感じがします。




 最後は歩いて上町駅へ…残念ながら車両基地はホームからしか見ることができませんでしたが、世田谷線の車両が連接台車を採用しているとは知りませんでした。



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        PHOTO:連接台車であることを後から知りました。






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          PHOTO:上町駅に停車中の300系



 これで東急「大井町線」と「世田谷線」の乗車が終了し、足掛け2日間で東急電鉄の全線乗車が達成しました!



 東急電鉄も前回全線乗車した京浜急行もそうですが、列車本数が多いので1日もあれば十分全線乗車ができる…というのが驚きですね(私、今回は都合により2日分けて乗車をしています。)。
 あと、ちょっと残念なのが、 まあ、東急電鉄だけではないのですが、首都圏の私鉄は相互乗り入れが多いため、「東急電鉄に乗ろう!」と思ってもなかなか東急の車両が来ない!というのがちょっと悩みの種ですね…(まあ、東急に限った話ではないのですが…。)。
 また、危険防止のための多くの駅にホームドアが設置されているということと、編成長ギリギリのホームということで、ホームで写真が撮りにくいのもちょっと残念なところです。
 まあ、何はともあれ東急電鉄の全線乗車がこれで終了しました。さて、来週は…なんだろう?




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             PHOTO:今回使用した乗車券
 18日は紙のフリーキップを19日は磁気カードを使用しました。記録として残すなら「紙のキップ」ですが、利用しやすさから言うと磁気カードですね。

※この④乗車日は6月19日(日)です。


【乗車日:令和 4年 6月21日(火)】鉄道コム鉄道コム鉄道コム