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         PHOTO:名古屋駅に侵入する特急[しらさぎ5号]



 東海道本線を大垣駅から米原方面に向けて乗車していると、垂井駅を過ぎた直後に線路が右方向に分岐していき、関ヶ原駅の手前で合流するシーンを見ることができます。
 ここは「新垂井線」と言い、原則として特急列車と貨物列車が使用する路線で、普通列車や快速列車については垂井駅経由となっているため、なかなか乗車することが難しい路線ともなっています。
 私も過去に2度ほど乗車した記憶があるのですが、しっかりとした乗車記になっていないことから、今回、改めて乗車をしてきました。




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★名古屋(948)→米原(1048) 5M 特急[しらさぎ5号] 681系6連
 豊橋駅から乗ってきた特別快速を名古屋駅で降り、名古屋駅から米原駅まで特急[しらさぎ5号]に乗車して新垂井線の乗車にチャレンジします。
 特急[しらさぎ5号]は神宮駅から回送されてきて、9時40分頃に名古屋駅の4番線ホームに入線します。発車までの時間を使って列車の撮影を行ってから車内へと入ります。グリーン車の大型シートに身体を預けてリラックスしていると特急[しらさぎ5号]はスムーズにそして静かに名古屋駅を発車していきます。列車密度が高いせいでしょうか、特急[しらさぎ5号]はさほど速度を上げずに進んで行きます。稲沢駅を過ぎたころから特急らしい走りで進んで行きますが、途中、尾張一宮駅、岐阜駅と特別快速と同じように小まめに停車するため、乗っていると「もっと長い時間走ってほしい!」という気持ちになります。



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           PHOTO:681系グリーン車の車内






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         PHOTO:大きなシートで体を包んでくれます。



 大垣駅に到着すると、いよいよ新垂井線への乗車となります。
 この「新垂井線」のある大垣-米原間は、関ヶ原、伊吹山越えの難所と知られ、垂井駅-関ケ原間、ほぼ直線でありながら20~25‰の急勾配が連続しています。そのため下り列車(大垣から米原方面に向かう列車)は上り勾配が続くため、大垣駅-南荒尾信号場-関ケ原駅間のうち、南荒尾信号場-関ケ原駅間は急勾配緩和のために単線で下り線専用の路線が建設され、この路線の途中には新垂井駅が設けられていたことから「新垂井線」と呼ばれるようになりました(現在は新垂井駅は廃止されています。)。


 大垣駅を発車した特急[しらさぎ5号]は、大垣電車区を見ながら速度を上げていきます。しばらくすると東海道線を左手に見ながら大きく右方向に進路を変えて新垂井線へと入っていきます。下り磨暑う列車が使用する垂井線は関ケ原の山の中に入っていく感じですが、新垂井線はしばらくの間、垂井の街中を走り、その後、山の裾野に沿って大きく迂回をしながら勾配を緩和していることが路線状況からわかります。


 迂回路線をしばらく走っていると左手に東海道線が近づいてくるのかわかります。今度は東海道線を跨ぐ形で越え、大きく右に進路を変えて、関ヶ原駅の手前で再び東海道線と合流して進んで行きます。
 この後は、他の列車同様に東海道線を進んで、進行方向右手に車両基地が見えてくると米原駅に到着し、無事に新垂井線の乗車が終了しました。




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         PHOTO:大垣電車区を見ながら進んで行きます。






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      PHOTO:東海道線を左手に見ながら右方向に進んで行きます。






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           PHOTO:垂井の街中を走っていきます。






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        PHOTO:その後、山すそに沿って進んで行きます。






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         PHOTO:関ケ原駅の手前で東海道線を跨ぎます。






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         PHOTO:その後、東海道線と合流をします。






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          PHOTO:関ケ原駅を通過していきます。



 久しぶりに新垂井線の乗車をしました。途中、新垂井駅の形跡を見つけようと車窓に注意をしていたのですが、ついにわからずじまいでした。でも、もしかするとこの新垂井線、JR東海のお宝路線になるかもしれない…と思っているのは私だけでしょうか?



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       PHOTO:681系と言えばこちら側の先頭車ですよね…

            ※名古屋方の1号車グリーン車です。





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           PHOTO:本日使用した指定席券


【乗車日:令和 4年 3月21日(月)】鉄道コム
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