※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。
今年も「夏の青春18キップ」のシーズンになりました。『久しぶりに列車に乗って遠くまで行きたい!』という気分になりましたので、高校生時代に追いかけていたDF50型ディーゼル機関車を見に津山まで行ってきました(実は、今年の正月に行く予定だったのですが、諸般の事情により中止になってしまったこともあり、今回、行くことにしました、)。
【第2日目・8月18日(土)】
※VOL.3からの続きです(最後です。)。
本日のメインである若桜鉄道の乗車も終了しましたので、鳥取からはいよいよ帰路につきます。
鳥取駅からはキハ40系気動車2連に乗車して城崎温泉に向かいます。乗りたかったキハ40系気動車への乗車も、これでラストとなりますのでしっかりと乗り心地を味わうこととします。
鳥取駅を定刻に発車した列車は、右手方向に因美線を見ながら高架部を走っていきます。この高架部は福部駅に向かう途中で終わるのですが、山陰線は海沿いではなく意外と山間部のすそ野を縫って走りますので、なんとなくずっと高架部を走っているような感じも受けます。列車はいくつものトンネルを抜け、10分以上走ってようやく最初の駅となる福部駅に到着します。
福部駅を発車した列車は、加速はゆるやかなものの意外と高い速度を維持して走っていきます。2両編成の車内は、だいだい5割程度の乗車で、後方の2両目にはところどころ空いているボックス席も見られる程度の乗車率です(ワンマン運転ですので、途中で乗降する人は1両目に乗っているようです。)。大岩駅ではまとまった数の人が降り、やや、身軽になった列車は軽やかな足取りで進んで行きます。
山陰線というと、なんとなく海岸線を走るイメージが強いのですが、鳥取駅を発車したこの列車で海が見えるのは岩美駅を過ぎ、次の東浜駅の手前辺りから見ることが出来ます。ここからは海と山の景色を見ながら列車の旅を楽しみます。
1人でゆったりとボックス席に座り、青い空・青い海・緑の山を見ながら至福のひとときをキハ40系ディーゼルカーの車内で過ごします。山陰線って、青春18キップにはぴったりの場所だと思います(山陰線を端から端まで、乗換不要の普通列車で乗り通したいですね…)。
途中の浜坂駅では約13分ほどの停車。都会の通勤・通学電車なら大問題になりそうな退社時間ですが、ローカル線の普通列車ならこのくらいの停車時間は大歓迎ですね。列車から降りてホームと駅前で撮影をしてから、再び、車内の人になります。
浜坂駅を発車した列車は、再び海と山を見せてくれながら走り続けます。餘部駅は今や観光地となっており、駅のホームには多くの観光客が待ち受けていました(次の駅まで乗車して戻る人の姿を多く見られました。)。
鉄橋の上から見る景色は素晴らしく、ぜひとも観光列車か何かに乗って橋の上で停まって景色を見させて欲しいものです。
美しい海岸線の景色を楽しんだ後、列車は徐々に海岸線から距離を取りつつ、再び山あいの中を進んでいきます。その後、柴山駅、佐津駅、竹野駅と停車した後、終点の城崎温泉駅に到着しました(キハ40系の乗車も最後です。)。
キハ40の乗車は終わりましたが、青春18キップの旅はまだまだ続きます。
城崎温泉からは電化されていますので、ディーゼルカーではなく電車に乗って福知山駅を目指します。115系だと思っていたのですが223系が到着してびっくりしました。観光帰りの乗客で、列車は城崎温泉から混雑しました。
この区間、電化はされているのですが単線区間ということと、列車本数がそこそこ走っているせいでしょうか、いたるところで列車交換の停車があり、距離の割には時間がかかるな…という印象でした。
福知山駅からは篠山口行きの普通列車に乗車します。
自宅に早く戻るなら、福知山線か山陰線を南下して大阪か京都に出れば早いのですが、私、まだ加古川線に乗車したことがありませんでしたので、谷川駅で下車して加古川線に乗り換えます。
今回はどうやら115系に乗る機会がありませんでしたが、新快速に225系が進出してきたことで、115系の運用も少なくなっているようですので、乗車には注意が必要なようです。
谷川駅からは加古川線の乗車にチャレンジします。
加古川線は、兵庫県加古川市の加古川駅と丹波市の谷川駅を結ぶ、全長48.5kmの鉄道路線です。路線自体は1本ですが西脇市駅で運転系統が分かれており、これは利用客数の違いによって生じたもののようです。
使用される車両も加古川駅-西脇市駅間は103系(3500番台車)、西脇市駅-谷川駅間が単行運転が可能な125系が使用されています。
谷川駅で乗り換えまで時間があったので、どこか涼しい場所に退避して…と思っていたところ、既に加古川線のホームには125系がぽつんと1両停車しており、また、発車時刻まで時間があるにも関わらず客扱いを行ってくれていましたので涼しく待つことが出来ました。西脇市まではその単行の125系に乗って向かいました。
西脇市駅では3分の接続で加古川行きの普通列車に乗り換えます。
乗換時間が3分しかないのにホームには列車の姿がありません。もしかして遅れているの?と思ったところ、3番線ホームには、ここまで乗ってきた125系と同じ車両がポツンと1両置いてあります。まさかこれ?と思ったところ、先ほどまで同じ列車に乗っていた人たちが乗り込んで行きますので、私も慌てて向かったのですが、さすがに1両では全員が座ることもできず、大混雑の状態で西脇市駅を発車していきます。
途中駅からも多くの人が乗り込み、まさにすし詰めの状態で加古川市駅に到着しました。
JR西日本さん、これはいくら何でも車両運用の誤りですよ。通勤ラッシュでもここまで混雑しないでしょ。ちゃんと運用を考え直してください。
加古川駅からはJR関西自慢の新快速で一気に米原駅まで戻りました。座って行くことはできたのですが、こちらも大混雑で動くこともできず、窮屈な思いの2時間30分でした。
米原駅では「階段ダッシュ」に成功して座席を確保することができたのですが、こちらも大混雑ということでトイレにも行けず、じっと我慢しながら名古屋駅まで戻りました。
名古屋からは、いつも乗っている211系に乗って新守山駅に戻り、これで今回の「乗り鉄」も無事に終了しました。
今回は「津山まなびの鉄道館」の見学を第一に考えて行程を作ったのですが、7月の豪雨で不通となっている区間も多く、なかなか自分が思うような行程が組めなかったのがちょっと残念でしたが、約40年ぶりにDF50の雄姿を間近に見ることができて、もう最高でした!
また、前々から行きたいと思っていた若桜鉄道の乗車もできましたので、まあ、満点とは言いませんが80点くらいの「乗り鉄」が出来たと思っています。
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