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         PHOTO:阿波海南文化村に到着するDMV




 2021年12月25日、ついに「世界初」の乗り物DMV≪デュアル・モード・ビークル≫が、徳島県の「阿波海南文化村」と国道55号線にある「道の駅宍喰(「ししくい」と読みます。)温泉」の間に走り始めました(DMVは線路と道路の両方を走る夢の乗り物です。)。

 …と書いてしまうと、単にバスが走り始めたの?と思われるのですが、実は阿波海南文化村からはバスモードで走り、阿波海南駅からは鉄路に入り、今度は列車モードとして高知県安芸郡東洋町の甲浦駅(「かんのうら」と読みます・。)まで走ります。甲浦駅まで来たDMVは再びバスモードとなって道の駅宍喰温泉まで走るという、いわゆるバスと列車の両刀使い…という乗り物です(営業運転としては「世界初」という乗り物になります。)。

 私も1日も早く乗りに行きたい…と思っていたのですが、仕事との関係でようやく乗りに行くことができず、ようやくデビューから約1か月経過した本日乗車してきました。





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①高知(451)→高松(702) 2002D 特急[しまんと2号] 2700系DC2連
 久しぶりの「乗り鉄」です(長野の自宅への帰省ではたっぷり乗っていますが…)。
 本日のトップランナーは高知駅を1番早く発車する特急[しまんと2号]に乗車し、高松駅を目指します。えっ、DMVに乗りに行くんだから、阿波池田駅で徳島線に乗り換えるんじゃないの?と思われる方もいると思いますが、高松を回って徳島に向かっても、阿波池田から徳島に向かっても最終的には徳島駅からは同じ列車に乗り換えますので、安いキップが販売されている高松経由で向かいます。

 日の長い季節だと、乗車直後から沿線の景色を楽しむことができる特急[しまんと2号]ですが、さすがにこの時期だと高松駅到着までは真っ暗ですので、ぐっすりと休んでいきました。



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        PHOTO:指定席と自由席の区別は枕カバーの色です。
           ※白色が自由席、ブルーが指定席です。








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②高松(705)→徳島(814) 3003D 特急[うずしお3号] 2700系DC3連
 高松駅からは特急[うずしお3号]に乗車します。
 高松駅での乗換時間が3分しかなかったので、乗換ができるのかちょっと不安だったのですが、特急[しまんと2号]が到着した反対側のホームに停車していましたので、無事、の乗附ごことができました。

 さて、今回、なぜ高松回りのルートにしたのかというと、今回乗車する高松駅⇔徳島駅間については「週末自由席早トクきっぷ」という企画乗車券が発売されており、通常、この区間の片道料金は乗車券が1,470円、自由席特急券が1,200円ということで、往復乗車すると5,340円になるのですが、この「週末自由席早トクきっぷ」は、前日までに購入が必要という条件はあるものの、片道料金プラス50円の2,720円というびっくり価格で販売されているため、阿波池田駅から徳島駅に向かうより安く行くことができる…ということからです。
 今回は、その「週末自由席早トクきっぷ」に「ザ・席(券)」(通常期は530円)という指定席券を追加購入してありますので、ゆったりと指定席に座っていきます。

 この列車、3両編成にも関わらず指定席が1両目の半分(32席)しか設定されていませんでしたので、平日は通勤・通学で自由席を利用する人が多いのでは…ということが伺われました(今日はガラガラでしたが…。)。その証拠というわけではありませんが、この特急[うずしお3号]は、高松駅から徳島駅までの所要時間は1時間9分(距離は74.5km)なのですが、徳島駅を含めると12駅に停車しますので、駅を発車後、5分も走ると次の駅に停車、また5分ほど走ると次の駅に停車という感じですので、どちらかというと特急列車ではなく大手私鉄会社の急行か準急といった感じの乗車感覚でした。





★徳島駅にて…
 徳島駅には普段、高知では見ることができない列車も配置されていますので撮れる時に…




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    PHOTO:国鉄特急色のキハ185系DCを使用する特急[剣山3号]







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  PHOTO:こちらはJR四国色のキハ185系DCを使用する特急[むろと号]







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    PHOTO:こちらは2600系DCを使用する特急[うずしお8号]







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   PHOTO:キハ40系も徳島エリアに来ないと見ることができない車両です。








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③徳島(930)→阿波海南(1138) 4533D 1500系DC(ワンマン)
 徳島駅でモーニングをしてから、阿波海南行きの普通列車に乗車しました。
 本日、使用されていた列車は転換クロスシート仕様の1500系でしたので、2時間以上の乗車も楽々でした。

 ただ、この列車ですが徳島から乗車した大半の乗客が阿波海南駅まで乗り通しましたので、もしかすると…と思っていたところ予想通りでした(多くの人は阿波海南からDMVに乗車しました。)。



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       PHOTO:那珂川を渡ると間もなく阿南に到着します。









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④阿波海南文化村(1236)→道の駅宍喰温泉(1311) 145便 DMV933(阿佐海岸維新)
 阿波海南駅到着しました。ここからは歩いて阿波海南文化村に向かいます(阿波海南駅から乗ることもできますが、やはり始発駅から乗りたいですので…。)。
 歩くこと約10分で阿波海南文化村に到着しました。ここからいよいよ世界初の営業運転が開始されたDMVに乗車します。




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           PHOTO:阿波海南文化村の停留所







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        PHOTO:阿波海南駅には博物館も併設されています。




 さて、指定された座席に座り、発車時刻となり、いよいよDMVが発車します。
 乗った感想は…「ザ・バス」です、実に乗り心地の良いバスです。当たり前ですがそれがファーストインプレッションです。

 今回DMVに使用されている車両はトヨタのコースターを改造した車両で、現在3両が導入されており、青色(DMV931)が「未来への波乗り」、緑色(DMV932)が「すだちの風」、赤色(DMV933)が「阿佐海岸維新」という愛称が付けられているようです。現在、街中を走るバスのほとんどがボンネットの無いバスですので、ボンネットのあるDMVはなんとなくノスタルジックな雰囲気も感じられました。

 車内は座席数は18席なのですが、指定席券は最大で20人分販売されるようです(2人分は立ち席券ということだそうです。)。ただ、私が乗った3便とも座席は埋まっておらず、事前に指定席を購入した人よりも当日乗車の人が多く、また、事前購入者よりも当日乗車の人の方が良い座席(窓側や1人用)を指定されるのは「ちょっと違うよね…」と感じられました。

 なお、今回乗車している赤色(DMV933)のDMVは、高知駅での展示会でも見ることができましたので、できれば違う色のDMVに乗車したかったのですが、まあ、それは次のお楽しみとして乗車を楽しみます。阿波海南文化村を発車し、国道を走ってきたDMVは、DMV最大の見せ場となる鉄道の入口駅・阿波海南に到着します(この駅はギャラリーが多かったです。)。

 阿波海南ではバスモードから列車モードへモードチェンジが行われ、いよいよ鉄道路線へと入っていきます。モードチェンジ時に多少のショックはありますが、鉄道走行時にはほとんどショックがなく、レールのジョイント部を通り過ぎる時にリズミカルなガタンゴトンをという響きがとても心地よく感じられました(ただ、実際のディーゼル列車が走っていた当時の速度よりは遅いと思いました。)。



     
    VIDEO:阿波海南駅でバスモードから列車モードにチェンジします。




 線路を走ってきたDMVも甲浦駅の先からは再びバスモードとなり、鉄道路線との連絡道路を下り、しばらく街中を走ったのち、国道55号線を北に向けて走っていきます。途中、「海の駅 東洋町」に停車し、その後、しばらく走ると終点の「道の駅 宍喰温泉」に到着しました(東洋町は高知県、宍喰温泉は徳島県です。)。 





     
     VIDEO:甲浦駅では列車モードからバスモードにチェンジします。







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       PHOTO:道の駅 宍喰温泉に到着したDMV(933)


※「阿佐海岸鉄道・DMV乗車記【後編】」に続きます。


【乗車日:令和 4年 1月23日(日)】
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