※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。
東海道線で活躍していた153系急行型電車、そして高崎地区で活躍していた165系急行型電車の置換えを目的として誕生した185系電車もデビューから早35年が経過をします。
その間、当初の目的どおり急行型電車の置換えだけではなく、「汎用特急」の名前のとおり、普通列車から特急列車までと幅広く活躍をしてきましたが、いよいよ本年3月のダイヤ改正をもって、上州路の特急運用から撤退とすることになってしまいました。
もちろん、ダイヤ改正後も185系の姿は東海道線の特急[踊り子]、中央線の特急[はまかいじ]をはじめとした特急運用やホームライナーや波動用輸送列車として活躍を続けますが、やはり185系が生まれ育った上州路での特急運用が無くなる…というのは、なんとなく185系の一つの時代が終わろうとしているような気がします。
そこで今回の「乗り鉄」は、特急[あかぎ号]としての最後の運用になる、特急[あかぎ8号]に始発駅の前橋駅から、終着駅の新宿駅まで惜別乗車をすることにしました(明日22日から25日金曜日までは特急[スワローあかぎ号]としての運用となります。)。
今回の「乗り鉄」も時間の関係で横川駅までは車、横川駅から列車という行程でスタートします。
横川駅からは、今や貴重となりつつある107系で高崎駅に向かいます。 始発列車ということで、横川駅に一晩留置されていた編成ですので、何度この列車に乗っても「非常に寒い!」です。もう少し早く暖房を入れてくれると嬉しいのですが、まあ、運転士さんの出勤時間等の関係もありますので、致し方がないということなんでしょうね…。
横川駅から乗車したのは、私を含めてたったの2人でしたが、高崎駅に到着するころには程好い乗車率となって到着しました。
◎倉賀野駅で貨物列車の撮影
今回乗車する特急[あかぎ8号]の乗車まで、少々時間がありましたので、今回も倉賀野駅までちょっと足を伸ばして貨物列車の撮影を行いました(撮影後は八高線の普通列車で高崎駅に戻りました。)。
高崎駅からは両毛線の普通列車で、特急[あかぎ8号]の始発駅に向かいます。
前橋駅で特急[あかぎ8号]の入線シーンを待っていたところ、列車は8時55分頃に新前橋駅から回送をされてきました、
本日の特急[あかぎ8号]にはA4編成が充当されており、この高崎地区で主力だった200番台車ではないのが、ちょっと残念でしたが、まあ、もうそんなことは言っていられませんので、到着した特急[あかぎ8号]の撮影を行います。発車までのわずかな時間を利用して、編成写真やヘッドマーク等を撮影してから車内に入り、荷物などを整理していると、ホームには発車の音楽が鳴り響きます。
前橋駅を発車した特急[あかぎ8号]は、発車後まもなく利根川を渡り、一路、新宿を目指して進んで行きます。
ここで少し車内を回ったのですが、指定席の3号車こそ、そこそこの乗車率ですが、自由席の1・2号車、グリーン車の4・5号車はほとんど乗客がおらず、ちょっと肩透かしな感じを受けました。実は、前橋駅のホームには多くの鉄道ファンが集まっていて写真等を撮っていましたので、この人たちも惜別乗車に乗るんだろうと思っていただけに、この乗車率にはちょっと残念でした。
新前橋駅の手前で上越線と合流すると、列車は間もなく最初の停車駅となる新前橋駅に停車します。
新前橋から乗車する人なんていないだろう…と思っていたのですが、この駅と次の高崎駅から乗ってくる人が多く、(私が乗車した)指定席は3~4割が埋まる状態となりました。
高崎を発車した特急[あかぎ8号]は、それまでとは異なり、一段ギアを上げた感じで特急らしい速度で進んで行きます。特急列車なのでもまあ、乗り心地はそこそこですが、185系は走行音やモーター音が容赦なく車内に響きますので、正直、もう特急車両として使用するのは限界かな…というきがしました(特に今回はモハ者に乗りましたので、モーター音の響くこと!)。
高崎発車後の停車駅は熊谷と大宮くらいかな…と思っていたのですが、実際には新町、本庄、深谷、熊谷、桶川、上尾と停車をしていきますので、なんとなく特急というか快速列車に乗っているような気がしました。
大宮駅を発車すると、ここからは高崎線から湘南新宿ラインにはいります。ここまでと同じように快調に進んで行くのかと思っていたのですが、なぜか湘南新宿ラインに入ったとたんも速度を落とし、ゆっくりとした速度で走っていきます。まあ、抑止がかかっているような速度ではありませんので、全体的にダイヤが詰まっているような感じでだらだらとした感じで進んで行きます。この、ゆったりとした速度が再び戻ったのは荒川を渡って都内に入ってから…という感じでした。
赤羽駅を過ぎ、左手に新幹線の車両基地を見ながら進んで行くと特急[あかぎ8号]は間もなく、最後の停車駅となる池袋駅に停車します。この駅で若干の乗客を降ろした後は、185系特急[あかぎ8号]としての最後のラストスパートをかけて、無事に、そして定刻どおりに新宿駅に到着しました。
PHOTO:まもなく新宿駅到着です。
※駅到着後、すぐに幕回しが行われ「回送」表示になるかと思ったら「試運転」で止まってしまいました。
④新宿(1109)→大宮(1140) 4524Y 快速 E231系15連
⑤大宮(1151)→高崎(1304) 4822Y 特別快速 E231系15連
新宿からは長野に戻ります。
ここからは新宿湘南ラインを乗り継いで高崎駅に戻りました。2本の列車ともグリーン車に乗ったのですが、グリーン車って意外と混雑をしていますねぇ…。まあ、平日は780円というバーゲンプライスですから、それも納得ですね。
高崎駅からは信越線の普通列車で横川駅に戻りました。ロングシートの107系を覚悟していたのですが、115系ということで、ボックス席にゆったりと座って帰ってくることができました。
なんとか185系を使用する特急[あかぎ号]のラスト・ランに乗車をすることができました(まあ、金曜日までは特急[スワローあかぎ]で185系も使用されますが。)。
実際に乗ってみると、乗り心地も現在の特急車両としてはレベルが低いですし、車内騒音という面からも劣っていると言わざるを得ません。先月、特急[踊り子]に乗車した際も『さすがに185系を特急に使用して、特急料金を頂く…というのには厳しいのではないか。』と思ったのですが、正直、今回の置換え(651系に置換え)は正解だと思いますし、料金を支払う乗客からは高評価をもらえるものと思います。
鉄道ファンとすれば185系を使用する特急列車が減ってしまうことは残念ですが、まあ、波動用の快速等で活躍は続きますので、今回は「納得」ということで終わりにしたいと思います。
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