※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。
電化をされている区間なら全国どこでも走れる特急列車としてデビューした485系も、早や、製造から40年以上が経過し、全国各地で走っていた485系を使用する優等列車も、気がつけば定期列車としての運用を持っているのはJR東日本だけという非常に先行きが厳しい状況になってきました。
だからといって485系がすぐさま特急運用から離脱するとか、廃車となるという話は聞こえてきませんが、常磐地区を走っていた651系やE653系が新潟地区でハンドル訓練を行った…というような話を聞くと「485系も終焉が迫ってきたのか…」と思わざるを得ません。
「引退」の発表があると同時に全国各地から多くの人が集まってきて、乗車することも難しくなってきてしまいますし、なによりも485系が本来の輝きを失わないうちに…と思い、485系が使用される代表的な列車に乗車することにしました。
※今回はその第2回目です…。ちなみに1回目の記事はこちら…
485系・快速[おはよう信越]&快速[ほくほく大地の芸術祭号]乗車記(H24.7.29)…http://tomodachiya0221.at.webry.info/201207/article_6.html
(←新潟⑥ クハ481-1508+モハ485-1074+モハ484-1074+モハ485-1082+モハ484-1082+クロハ481-1029 ①秋田→)
今日は特急[いなほ]~[北越]と乗り継ぎますので「どちらかに485系の基本編成が入っていてくれれば…」と思っていたのですが、秋田駅の6番線に待っていた特急[いなほ8号]は国鉄特急色、しかも未乗車のT18編成という『超・ラッキー』に恵まれました。
乗換時間がわずかしかないため、先頭部の写真のみ写し急ぎ車内に入ります。今回、私が指定を取ったのはA席です。この席だと日本海を見ながら乗車できますので参考にしてください(夕方は日差しがまぶしいかも…)。
さて、この特急[いなほ号]ですが、デビューしたのは1969年10月で、当時は上野-秋田間を高崎線~上越線~信越本線~羽越本線経由で運転を開始しました。1982年11月の上越新幹線開業により新潟駅発着に変更され、運転区間は新潟-秋田・青森と変更になり、それ以降は、新潟と日本海側の主要都市を結ぶ特急列車として活躍をしてきた列車ですが、2010年12月のダイヤ改正により運転区間が新潟-秋田間に短縮されて現在に至っています。
定刻どおりに秋田駅を発車した特急[いなほ8号]は物見川を渡り、一路、新潟を目指して走り始めます。羽越本線は完全には複線化されておらず、所々単線になる部分もあるため、特急といえど運転停車をしながら進んでいきます(こういう時間があるほうが「乗り鉄」は楽しいのですが…)。
最初は天気の良い日本海や鳥海山を見ながら進んでいたのですが、途中からは「雪国らしい」天気に変わってしまい、鉛色の空と海を見ながらの乗車となってしまいました。
あつみ温泉駅を過ぎると進行方向右手には名勝・笹川流れが見えてくるのですが、この笹川流れはどちらかというと「上り」よりも「下り」の方が良く見えます。
列車は秋田県から新潟県に入るとガラッと天気が変わってしまい、冬空の中を特急[いなほ8
号]は進みます。
村上市まで来ると新潟まではあと少々。列車もなんとなく速度を上げラストスパートをかけているようです。
最初は4時間近い乗車なんて苦行に等しい…なんて思っていたのですが、乗ってみれば案外と短く感じました。特に私のように海無し県に住んでいるものにとっては、海を見ながら列車に乗れるなんてことは夢のようで本当に乗車時間が短く感じました。
豊栄駅を過ぎ、右手に新幹線の車両センターと新潟機関区が見えれば間もなく新潟駅です。特急[いなほ8号]は1分の遅れも出さず、新潟駅の2番線に到着しました。
ちなみに、秋田-新潟間、273.0kmを3時間47分で走り抜けましたので、表定速度は72.2km/hという結果ですので、電車特急とすれば「まあまあ」といったところでしょうか。
(←金沢① クロハ481-1025+モハ484-1041+モハ485-1041+モハ484-1064+モハ485-1064+クハ481-1025 ⑥新潟→)
今度こそはリニューアル編成だろうと思っていたのですが、新潟駅の1番線ホームに待っていたのは485系オリジナルのT13編成で、またも「ラッキー」が続きました。
しかし、乗換時間が5分しかありませんし、優等列車同士の乗り継ぎなので当然同一ホームでの乗換だと思っていたのですが…。自販機で飲料水を購入するのが限界でお弁当を購入することが出来ませんでした(乗継客のことをもう少し考えたダイヤを組んでほしいものです。)。
さて、この特急[北越]ですが1969年10月に大阪-新潟間で臨時列車として運転を開始した特急列車で、その後、1970年3月に定期列車に格上げされました。また、運転当初は北陸線経由で運転していましたが、1975年3月の湖西線開業に伴い同線経由に変更されました。
1978年10月に北陸方面の特急列車の運転区間の見直しにより、金沢駅を境に系統分割されるようになり、特急[北越]は金沢駅発着の列車として北陸地方都市間を結ぶ役割を担うようになりました。
2010年3月に行われた大阪駅を発着する列車の見直しに伴い、特急[北越]は金沢-新潟間を走る特急となりました。
新潟駅を定刻に発車した特急[北越6号]は新潟車両センターを左手に見ながら進んでいきます。ここからは乗りなれた区間ですので、ブログの下書きをしながら、そして海を見ながら金沢までの時間を過ごしました。
途中、見附駅では上越線の除雪の影響で約5分ほど遅れて発車しましたが、金沢駅には定刻どおりに到着をしました。
ちなみにこの列車、新潟-金沢間、313.5kmを3時間39分で走りきりますので、表定速度は85.9km/hとなり、かなり俊足の部類に入るのではないかと思います。ただ、その代わり乗り心地はあまり良くないですが…。
秋田から金沢まで約7時間30分、485系に乗り続けました!運が悪ければどちらもリニューアル編成になるかも…と思っていたのですが、両方ともオリジナルの485系、しかも特急[いなほ]にいたっては国鉄特急色編成ということで、今回は最高の「乗り鉄」ができました。
ところで、特急[いなほ]はE653系に置き換えられる…という噂があるようですが、いつまでも国鉄型車両を使用する特急列車であって欲しい!というのはも私たちのわがままでしょうね。
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