※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。
大好きなディーゼルカー乗車を楽しむため、青春18キップを使って「山陰」を目指す旅に出ました。2泊3日の行程の第3目・前編の旅行記です。
[第3日目・前編 新型特急と小浜線を乗り継いで敦賀に…]
(←豊岡 キハ189-1005+キハ188-5+キハ189-5+キハ189-1004+キハ188-4+キハ189-4 鳥取→)
鳥取駅からはキハ189系気動車を使用する特急[はまかぜ2号]に乗車して豊岡までワープをします(この189系DCに乗りたくてここまで来たと言っても過言ではありません!!)。
列車は発車の10分ほど前に米子方から入線をしてきます。
このキハ189系気動車ですが、それまで特急[はまかぜ]に使用していたキハ181系気動車を置き換えるために設計・製造された車両で、2010年11月から営業運転に就いています。所定の編成は3両ですが、本日は年末・年始対策ということでしょうか、特急らしい豪華な6両編成での運転です。
車内に入るとワインレッドのシートが乗客を迎えてくれます。シートも大型でシートピッチも広く快適な乗り心地です。ただ、残念なのはパソコンの電源が車両の車端部にしかありませんので、使われる方はその席を指名買いしたほうがよさそうです。
さて列車は定刻どおり鳥取駅を発車します。昨日乗車したキハ126系気動車は「速いけどちょっと音がね…」という部分もありましたが、さすがにこのキハ189系は特急列車ですね。遮音対策もしっかりと行っているようで、漆黒の闇夜をものすごい速度で進んでいきます。
しかし、元旦の朝ということもあるのでしょうが、鳥取駅を発車する時点で乗客は私一人。1両に一人ではなく6両で一人ですから…。
列車は淡々と夜が明けない山陰路をひた走ります。がくんとスピードが落ちたので「どうしたのかな?」と思ったところちょうど「餘部鉄橋」の通過でした。当初の私の予定では「餘部鉄橋から初日の出を…」と思っていたのですが、残念ながら西日本は日の出が遅く、この場所では初日の出を拝むことができませんでした。
ただ、この後、城之崎温泉-豊岡間で初日の出を見ることができましたし、なによりも自分が大好きなキハ189系気動車の中で見ることができ満足です。これで今年1年も「良い乗り鉄の1年」となりそうです。
このままこの列車で終点の大阪まで行きたいところですが、青春18キップの旅ですので後ろ髪を引かれる想いで豊岡駅で下車しました。
また、今回の山陰路の気動車乗車もこの列車が最後となりました。
(←綾部④ クモハ287-12+モハ286-7+モハ287-107+クモロハ286-7 ①豊岡→)
豊岡駅からも特急[きのさき8号]に乗車して綾部駅までワープをします(どこが青春18キップの旅なの?と言われそうですね…。)。
ここからはJR西日本最新鋭の287系に乗車して綾部駅を目指します。
ここから乗車する287系ですが、特急[きのさき]や[こうのとり]に使用されていた183系電車の置換用として2011年ら設計・製造された車両です。
この車両、北陸線で使用されている683系4000番台車の直流バージョンともいえる車両です。287系はここ北近畿方面だけでなく南紀方面を走る特急[くろしお]にも使用されていますが、窓したのラインカラーが異なっており、こちらで使用される車両はダークレッド、南紀方面の車両はオーシャングリーンとなっています。
車内に入るとブルーがかったアイボリー系のシートが並んでいます。シート自体は先ほどまで乗車していたキハ189系のものと同じだと思うのですが、なんとなくシートの幅が狭いような、そしてシートピッチも狭いような感じがしました。
この列車は電車ですから基本的には「静か」のはずなのですが、走り出すと床下からジョイント音が進入してきて少々うるさいですね。遮音材をもう少し使わないと、とても特急車両とは思えない…という感じがしました。
列車の中で現行の下書きをしていたのですが、ふっと外の景色を見たところ「福知山城」が見え、あわてて下車の準備をしました。
(←東舞鶴 クモハ113-5305+クモハ112-5305 綾部→)
綾部駅からは「青春18キップ」の旅に戻ります。
ここからは113系の2連に乗車して東舞鶴駅を目指します。
しかし、長野にいても115系の2連を目にする機会が少ないのですが、まさか113系に2連があるとは思いもよりませんでした。綾部駅からは舞鶴線に入るのですが、この舞鶴線は京都府綾部市の綾部駅と京都市舞鶴市の東舞鶴駅を結ぶ、全長26.4kmの鉄道路線です。
軍港のあった舞鶴への鉄道路線として建設されたという経緯があるようですが、現在は舞鶴市へのビジネス利用や、若狭地方への観光路線となっているようで、元旦から大きなバックを持った乗客が多く、西舞鶴駅で降りた乗客が多かったので、まさに観光路線のようでした。
(←敦賀② クモハ125-14+クモハ125-17 ①東舞鶴→)
東舞鶴からは初めて乗車する小浜線で敦賀を目指します。
小浜線は福井県敦賀市の敦賀駅から京都府舞鶴市の東舞鶴駅を結ぶ、全長84.3kmの鉄道路線です。
若狭湾に沿って敦賀市、小浜市、舞鶴市の各都市を結んでおり、沿線には三方五胡や社寺の観光地が控えていることから、行楽・観光路線となっていますが、その一方では地元住民の大切な通学・通勤路線としての需要も高い路線となっているようです。
ここから乗車するのは125系の2両編成です。
この125系電車は、小浜線電化工事に併せて新規開発された車両で、省エネルギー・運用効率や快適性の向上を目指して製造された直流一般型車両です。
そして何と言ってもこの車両の最大の特徴は、JRグループの車両としては大変珍しい両運転台電車(1両で運行が可能ということですね。)ということでしょうか…。
しかし、この125系という電車、不思議といえば不思議な電車で、窓の無い席はありますし、座席と座席の間に人が立つスペースがあったり、見た目は普通なのですが車内は”不思議ちゃん”といった感じです。
小浜線の電車は『かなり混雑する。』とか『2両編成では絶対無理』といった情報がありましたので早めに東舞鶴駅まで来てホームに並ぶ覚悟だったのですが、なんと列車は発車時刻の30分前以上から入線をしており、しかもドア扱いを行っていてくれましたので、難なく座ることができました。これで敦賀までの約2時間、安心して乗っていくことができます。
しかし『絶対にリレー号からの乗継では座れない!』と思って、今回の日程を組んだのですが、結局、リレー号からの乗換客もわずかで、列車はガラガラの状態で東舞鶴駅を発車します。
海なし県の長野県に住んでいると海を見ながら列車に乗れるというのは本当に羨ましいですね。ただ、小浜駅の手前から一度海が近づいたのですが、小浜駅を出ると海沿いから離れて、再び山沿いを走っていきます(再び海が見えるのは三方付近です。)。
小浜駅まではガラガラだった列車ですが小浜駅で一変!大勢の乗客が乗り込み車内はほとんど座席が埋まってしまいました。三方か美浜で降りる人がいるのかと思ったのですが、途中駅からは乗ってくる人のみで車内は大混雑の状態で敦賀駅に到着しました。
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