※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。



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 所要で都内に来ており、そのまま帰るのもちょっともったいないので少しだけですが「乗り鉄」を…。

 何に乗ろうかと考えたのですが、私、今まで一度も特急[ひたち]に乗車したことがない!ということに気がつきました。
 現在、特急[ひたち]には651系、E653系、E657系の3種類の車両が使用されていますが、E657系の増備が完了すると651系については運用から外れるようなので、ぜひ、「輝きを放っているうちに…」と思い乗車することにしました(当初はE653系も[フレッシュひたち]の運用から外れる予定だったようですが、どうやのE653系については当面、[フレッシュひたち]に使用されるようですね。)。






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①上野(1330)→勝田(1450) 1029M 特急[フレッシュひたち29号] E653系7連【K307編成】
(←勝田⑦ クハE653-7+モハE652-13+モハE653-13+サハE653-7+モハE652-14+モハE653-14+クハE652-7 ①上野→)
 上野駅からはE653系を使用する特急[フレッシュひたち29号]に乗車します。
 このE653系交直流型特急電車は、それまでの常磐線の特急[ひたち]で活躍を続けていた485系の置換えを目的に1997年に製造された車両です。

 全車モノクラスのみで組成されており、グリーン車は設定されていません。また、基本編成が7両、付属編成が4両ということで、特急[フレッシュひたち]は7両、11両、14両という3パターンでの運用が行われています。
 E653系の大きな特徴は、編成ごとに色が異なっているということで、基本編成には「スカーレットブロッサム」、「ブルーオーシャン」、「イエロージョンキル」、「グリーンレイク」を纏った編成が各2編成、付属編成には「オレンジパーシモン」を纏った編成が4編成あります。
 従って11両編成の時には必ず色の異なった編成の組み合わせとなりますし、14両編成時には同じ色で統一される可能性があるものの、極めて確率が低いということになり、乗るたびに「今日は何色と何色の組み合わせなんだろう?」と、ちょっとわくわくできそうな感じです。

 余談ですが、E653系は『交直流電車』ということで、JR東日本管内だけを走るだけなら50Hzのみ対応でいいのですが、この車両は60Hzにも対応させていますので、次期、ジョイフルトレインの種車はこのE653系で決まりですね。

 さて、上野駅の17番線ホームに到着すると「グリーンレイク色」のE653系は既にホームに入線していました。先頭部の編成は何色かな?と思ったところ、この特急[フレッシュひたち29号]は基本の7両のみという編成でした。自由席には長い列ができていますので、当然、全員座れるわけではないと思います。幸い私は指定席を事前に購入してありますので、ゆっくりと撮影をすることができましたが…。ただ、指定席もほぼ満席という状況でした(私の横にはなぜか誰も来ませんでしたが…。)。

 列車は定刻どおりに上野駅を発車します。日暮里駅の先で高崎線と別れ常磐線を走っていきます。ただ、なんとなく列車が詰まっている感じが…。いまいち特急らしい走りではない感じを受けます([すーぱーひたち]ではないのでこんなものかもしれませんが…。)。
 車内はブルーのシートに黄色のリネンがかけられており、とてもカジュアルな感じがします。ただ、こりシートですが、前の席のシートのバックレストが大きい関係で、どうしても(シートピッチが)「狭い」と感じてしまいます。また、なんとなくですが乗り心地も落ち着かない感じで個人的にはあまり好みの車両ではありません。
 室内とデッキの境もガラス扉にしてあるのはお洒落で良いのですが、この扉付近に座った人にすれば「デッキから丸見え」となってしまっていますので、これもどうなんでしょうか?
 大量の乗客を少しでも快適に…ということで導入されたモノクラスの特急ですが、同じ特急料金を払って乗車するわけですから、もう少し乗客のことを考えて…と思いながら列車を後にしました。




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             PHOTO:上野駅の電光掲示板







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              PHOTO:行先表示板







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        PHOTO:色合いはとてもカジュアルで良いのですが…








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       PHOTO:シート自体の出来はそんなに悪くはありません







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           PHOTO:このガラス扉はちょっと考え物







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          PHOTO:高崎線と分かれて進んでいきます。







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        PHOTO:水戸の偕楽園を過ぎると間もなく勝田駅です。







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②勝田(1720)→上野(1835) 1050M 特急[スーパーひたち50号] 651系11連【K107+K203編成】
 ひたちなか海浜鉄道の乗車を楽しんだあとは、651系を使用する特急[スーパーひたち50号]で上野に戻ります。
 651系は常磐線の特急[ひたち]で使用されていた485系の置換用として、1988年にデビューした車両です。この車両は在来線特急列車としては初めて130Km/Hでの営業運転を開始した車両でもあります。
 車両デザイン等もLED表示式のヘッドサイン、間接照明、各座席への読書燈の採用など、外装・内装などにも工夫が施され、このあとデビューする車両のさきがけとなり、白色を基調とする外装から「タキシードボディ」という愛称が与えられました。
 今回の惜別乗車に際しては、JR東日本では251系SVOと並び、数少ない3列シートのグリーン車に乗車します。

 勝田駅に到着した特急[スーパーひたち50号]の車内に入ります。グリーン車に入るとそこには絶壁のようなシートが3列並んでいます。今回は1人掛けのC席ですのでゆったりと座ることができます。
 このシートですが、なんのギミックもない普通のシートですが「良いですね~。これぞグリーン車のシートだよね。」と一人でご満悦に!
 そして651系の速いこと、そして乗り心地のいいこと!もうなんの申し分もないですね。
 さすがに乗客もよく分かっているようで、最後の停車駅となる水戸駅からもグリーン車に乗り込む人がいて、満席の状態で上野に向かいました。

 しかし、こんなにいい車両が特急運用から離脱するというのは本当にもったいないですね。JR東日本のエリア内でも651系よりアコモの劣る特急があると思うのですが…。
 そんなことを考えながら静かな車内で寛いでいるうちに列車は上野駅に到着してしまいました。正直、もっと乗っていたかったです!



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            PHOTO:勝田駅の電光掲示板







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         PHOTO:大型シートが横3列で並ぶグリーン車







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       PHOTO:何の仕掛けも無いシートですが、座り心地の良いシート







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      PHOTO:651系だとデッドセクションがあることがわかります。



 いや~、651系ってこんなに良い車両だったのですね。もっと早く乗りたかったというのが正直なところです。今回はグリーン車でしたが、次回は普通車に…と思いたいのですが、651系が特急[スーパーひたち号]の運用には行っているうちに乗車ができるかのな?


【乗車日:平成24年9月14日(金)】鉄道コム鉄道コム