※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。





 長野電鉄の2000系D編成も、いよいよ今春の引退に向けカウントダウンが開始されたようで、今週末は久しぶりに屋代線に臨時急行として乗入れをします。
 また、屋代駅ではしなの鉄道の169系とのコラボレーションもあるということなので、2000系D編成を使用する臨時急行に乗車をしてきました…(まさか、あんな混雑にするとは思ってもいませんでした。)。



○長野駅で2000系の撮影を…
 少し早く長野駅に来ました。その理由は列車~列車に2000系D編成が入るからです。時間がありましたので今月だけ装着されている「八幡屋礒五郎さんのイヤー缶記念」のヘッドマークなどを中心に撮影をします。



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      PHOTO:長野駅でこの姿を見ることができるのもあとわずか…






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   PHOTO:長野駅では特急[スノーモンキー]との並びも見ることができます。



 現在、2000系にはちょっと見慣れないヘッドマークが装着されています。
 これは七味唐辛子で有名な「八幡屋礒五郎」さんが製造する、缶入り七味唐辛子の「イヤー缶」のデザインに長野電鉄の2000系が選ばれたためです。
 2000系とちょっと珍しいヘッドマークの組み合わせは今月中のみとなっていますので、撮影される方はお早めに!
 ちなみに、八幡屋礒五郎さんのHPはこちらです(「イヤー缶」の意味もこちらから調べることができます。)…http://www.yawataya.co.jp/index.html
 なお、『長野土産』にはこの八幡屋礒五郎さんの「七味唐辛子」が喜ばれますので、せ゛ひ、長野に来た際のお土産に購入を!


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    PHOTO:1月中はこのヘッドマークが装着されています(長野方)。






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    PHOTO:1月中はこのヘッドマークが装着されています(湯田中方)。







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①長野(906)→須坂(922) 3A 特急[スノーモンキー] 2100系3連【E2編成】
(←須坂 クハ2152+モハ2102+デハ2112 長野→)
 長野駅から2100系を使用する特急[スノーモンキー]で須坂駅を目指します。
 本当はこの1本前の列車に2000系D編成が充当されていますので「そちらに乗車を…」とも思ったのですが、2000系はこのあと乗車しますし、[スノーモンキー]への乗車も久しぶりなので、特急料金100円を支払ってこちらに乗車します。

 前述のとおり特急[スノーモンキー]には元JR東日本の253系を長野電鉄向けに改造したわけですが、元クロ253を湯田中方先頭車として使用しているため、この車両だけは回転リクライニングシート車、この車両以外の2両は「集団見合いシート」車となっています。
 人気はもちろん「回転リクライニングシート車」ですが、私はそうではなく「集団見合いシート車」の中央席が一番のお気に入りです。今回もこの場所に座って須坂駅を目指します。

 この列車はA特急ですので、長野電鉄の本社がある権堂駅に停車しただけで須坂駅までノンストップで走ります。 この間わずか16分。いくら特急料金が100円と安いものの、もう少し乗っていたというのが正直なところですね。


 
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            PHOTO:集団見合いシート車の車内






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      PHOTO:1両に2か所だけこのようなボックス席があります。









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※臨時急行列車は珍しくヘッドマークなしでの運転でした。
②須坂(933)→屋代(1040) 臨客2411X 2000系3連【D編成】
(←屋代③ 2008+2054+2007 ①須坂→)
 昭和32年から運行を開始し、半世紀以上にわたって活躍を続けてきた2000系電車も、いよいよ今春の引退時期が迫ってきてしまいました(D編成が昭和32年のデビューという意味ではありません。)。
 今日はその2000系最後のD編成が、臨時急行として屋代線(屋代⇔須坂)に入るということなので、これがもしかすると2000系での屋代線への最後の乗車になるのかな?と思いつつ乗車することにしました。

 長野駅を8時47分に発車した203列車には、大勢の鉄道ファンが乗車していましたので「もしかしたら(臨時急行は混雑していて)乗れない?」と思っていたのですが、無事、席を確保することができました。
 ただ、2000系引退のフィーバーは間違いなく始まっているようで、列車が発車する時点から(相席を嫌って)立っている人も多く見受けられました。

 列車は「急行」と名乗ってはいるものの、ゆっくりとした速度で屋代駅を目指して走っていきます。最初の停車駅となる綿内駅では須坂行きの普通列車と交換します。この駅では「停車時間はわずかです。」とアナウンスされているにもかかわらず、列車から降りた撮影をする人が…。結局、この人を乗せるために列車は発車を遅らせることに…。同じ鉄道ファンとして恥ずかしい限りです。

 次の信濃川田駅では約15分間の停車となります。いつもですとこの駅で列車交換があるのですが、今回は列車交換もないためゆっくりと撮影をすることができます。



○信濃川田駅での撮影



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        PHOTO:信濃川田駅に停車中の2000系D編成






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        PHOTO:信濃川田駅に停車中の2000系D編成






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           PHOTO:この表示も今回が最後か?



 信濃川田駅からは、この近くで撮影等をしていた人たちも乗車してきましたので、列車は結構な混雑具合となって松代駅を目指します。
 企画列車などですと松代駅での停車時間はわずかですが、今回は松代駅でも10分少々の停車時間がありますので、こちらでも大撮影会となります。
 

○松代駅での撮影



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         PHOTO:松代駅に停車中の2000系D編成





 松代駅からも多くの乗客が乗ってきたため、車内はいよいよ大混雑となります。「2000系ってこんなに人気があったんだ。」と改めて思うほどの乗客を乗せ、臨時急行列車は定刻どおり、雪が降りしきる屋代駅に到着しました。


◎屋代駅での撮影会模様
 屋代駅到着後は長野電鉄の2000系としなの鉄道の169系を並べての撮影会が行われました。
 私はあまりの混雑に嫌気がさし途中で撮影をやめたのですが、私が撮影を終えた後に2000系D編成の幕回しや169系へのヘッドマークの装着などが行われたようです。
 また、一足先に引退をした169系S54編成にも立派なヘッドマークが装着され、また、パンタグラフを上げた状態で留置されていました。



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      PHOTO:屋代駅に停車中のしなの鉄道・169系S52編成






 
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  PHOTO:2000系D編成としなの鉄道・169系S52編成の並びが実現






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   PHOTO:2000系D編成としなの鉄道・169系S52編成の並びが実現






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   PHOTO:169系S54編成もヘッドマークを装着して置いてありました。








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③屋代(1200)→須坂(1236) 414列車 3500系2連
(←須坂 3522+3532 屋代→)
 本当は屋代駅からは、しなの鉄道の臨時快速[169系湘南色]に乗車して軽井沢駅まで行く予定としていたのですが、さすがにこの混雑で「乗り鉄」を続けるのが嫌になりました。
 169系には乗車できる機会もあるだろうと思い、ここは、やはり今年の4月1日で廃線となる「屋代線」を「屋代線を走る普通列車」に乗車することにしました。

④須坂(1240)→長野(1305) 528列車 8500系3連
 須坂駅からは普通列車で長野に戻り、本日のショートトリップはこれで終了です。



◎おまけ




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    PHOTO:須坂駅には引退をした2000系A編成も置いてあります。






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  PHOTO:今回は乗車しませんでしたが、1000系も長野電鉄にはあります。


 

 2000系の引退、屋代線の廃止まで2か月以上ありましたので「まだまだ静かな動きかな?」と思っていたのですが、こんな騒ぎになっているとは思いもよりませんでした。
 学生達が春休みに入る3月になると、もっと凄いことになるんでしょうね。地元の私は、そんな騒ぎを横目で見ながら、休日限定で運用に入る普通列車に乗車して楽しもうと思っています。

 ちなみに、ご存知のとおり長野電鉄には2000系以外にも注目すべき列車が走っています。
 その1つが1000系特急[ゆけむり]です。こちらは元小田急の10000形HiSEですね。小田急時代の探訪席最前列はプラチナシートでしたが、長野電鉄では誰でも少し早く駅に行って並べば座ることができます(特急料金は湯田中まで乗車しても100円!)。
 そして2つ目は2100系特急[スノーモンキー]です。こちらは元JR東日本の253系がJR時代のままの塗色で運用に入っています。また、JR時代には高くて絶対に乗ることが出来なかったN’EXの個室グリーン車も長野電鉄ならば1,000円で乗車可能(しかも硬券のキップも手にはいります。)です。
 2000系の引退と屋代線の廃止だけに注目が集まりがちですが、ぜひ、長野電鉄に来た際はこちらの楽しい列車にも乗車するのをお忘れないように…。


【乗車日:平成24年1月21日(土)】鉄道コム鉄道コム