※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。


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~第1日目 惜別・飯田線119系乗車~


  年末年始は「家族で過ごすもの。」と思っていたのでが、今年は奥さんと子供達が実家で年末年始を過ごすということなので、今年は私は1人だけの年末年始となってしまいました。
 こんなチャンスは2度とない!と思い、手元にあった『青春18キップ』で年末年始の「乗り鉄」に出かけることにしました。
  それにしても寒っ!!出発した日の朝の松本駅前はなんと氷点下8度!ここまで寒いと「冷たい」ではなく「痛い」となります。





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①松本(654)→辰野(742) 152M クモハ123-1
 足掛け2年・3日間の「乗り鉄」のトップバッターは松本車両センターのアイドル・クモハ123-1を使用する普通列車です。

 この列車、塩尻⇔辰野間のみに使用される列車と思われがちですが、車両の所属が松本車両センターのため、入区・出区を兼ねて松本⇔塩尻間にも使用されています。
 ただ、現在では塩尻から戻ってくる列車は回送扱いとなってい.るようなので、塩尻⇔辰野間以外で乗車できるのはこの列車のみです。

 さて、平日は通勤通学客で賑わうこの列車も、さすがに大晦日ということで松本駅から乗車したのはたったの4名のみ。そのうち途中から乗車した人も塩尻駅でほとんど降りてしまいました。
 塩尻から乗車した人を含めても3人という非常に少ない乗客を乗せ、クモハ123は辰野線に入っていきます。この辰野回りの路線は、かつては中央東線として特急・急行列車が走っていた路線ですが、みどり湖経由の新線ができてからは非常に寂びれてしまい、また、列車本数も極端に少なくなってしまいましたが、クモハ123という非常に珍しい列車が走っていますので、ぜひ、多くの鉄道ファンに乗って欲しい路線ですね。
 小野、信濃川島駅と途中駅に停車するも乗車する人もないまま列車は辰野駅に到着しました。


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      PHOTO:中間ドアがないので、本当に長~いロングシートです!







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②辰野(747)→駒ヶ根(853)  226M 119系2連【E1編成】
(←駒ヶ根 クモハ119-5001+クハ118-5001 辰野→)
 辰野駅からは飯田線に残る『119系の惜別乗車』をするため飯田線の旅をたっぷりと楽しみます。119系に乗車したいためいろいろな情報を入手したのですが、どうしても119系がどの列車の運用に入っているのかがわかりませんでしたので、豊橋まで4~5本の列車を乗り継いでいけば、どれかに119系が入るだろうというお気楽な行程で向かうことにしました。
 で、辰野駅に待っていた列車は…119系でした(最初からラッキー!)

 車内に入るとさすがに大晦日ということでしょうか、がらがらの状態でゆったりとボックス席に座って駒ヶ根駅を目指します。
 途中の駅から高校生たちが結構乗車してきましたが、伊那北駅でほとんどの乗客が降りてしまい、閑散となったまま駒ヶ根駅に到着しました。

 駒ヶ根に到着するまでの間、列車交換が3回あったのですが、いずれも対向列車は313系でしたので、思いのほか119系の撤退スピードが上がってきていることが伺えました。
  119系に乗車を…と思っている方、まだ引退まで3か月もある…なんて思っていると、あっという間に乗ることができなくなりそうなのでご注意を…。

 この119系電車は、それまで飯田線に残っていた旧型国電を一掃した、私たちのようなオールドタイマーにすると、いわば「憎き相手」なのですが、なくなると思うとちょっと淋しいですね。



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             PHOTO:119系のシートの配置 






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        PHOTO:クロスシートは柔らかくて座り心地が良いです。






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        PHOTO:対向してくる列車の多くは313系です。






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      PHOTO:飯田線最大の難所の40パーミルを登っていきます。






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           PHOTO:こんな光景もあと3か月







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③駒ヶ根(959)→飯田(1108) 228M 快速[みすず] 115系3連【N4編成】
(←飯田 クハ115-1225+モハ114-1183+クハ115-1077 駒ヶ根→)
 駒ヶ根駅では時間がありましたので駅前などを散策しようと思っていたのですが、今朝は寒くてそれどころの騒ぎではありません。仕方がないので駅の待合室でパソコンでこの乗車記の下書きをしていたのですが、この待合室も暖房がありませんので、思ったように作業が進まず、そのうちに列車の時間が近づいてきたのでホームに入ります(ホームは陽が射しているので日陰よりは暖かい!)。

 駒ヶ根駅に到着した228MにはJR東日本の115系3連が使用されます。この列車は長野駅を6時33分に発車した快速[みすず]がそのまま飯田線内に入ってくる列車ですが、飯田線内は各駅停車となるため列車名はありません。

 到着した列車は1ボックスに1~2人が座る程度、しかも駒ヶ根駅で多くの乗客が降りたことから、余裕でボックス席に座って飯田駅に向かうことができました。
 この列車は未更新タイプの車両が使用されていましたので、柔らかなシートに包まれ中央アルプスの雄大な景色を眺めながら乗車することができました。天気が良い日の飯田線の風景は良いですよ~!



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               PHOTO:シート配置






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       PHOTO:未更新タイプなので背もたれが高く柔らかいシートです。






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         PHOTO:中央アルプスの山並みを見ながら進みます。



 



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④飯田(1130)→天竜峡(1155) 1430M 313系3000番台車2連【R106編成】
(←天竜峡 クモハ313-3018+クハ312-3018 飯田→)
 飯田駅では約20分の待ち合わせで天竜峡行きの普通列車に乗車します。
 飯田駅に到着したところ天竜峡に向かう列車はすでに反対側のホームに入っており、寒い思いをせずに発車を待つことができました。

 ここからは313系の3000番台車を使用する普通列車に乗車します。この車両は既に中央線などで使用されていた車両なので、飯田線の乗客にとっては、いわば「お古」の車両が回ってきたひとになりますが、明るい車内・静かな車内ということで119系から見ると大きなサービス向上になっていると思います。

 さて、さほど多くない乗客を乗せて列車は飯田市内を大きく左回り回りながらゆったりとした速度でに進みます。
 時間的にも乗車する人が少ない時間帯ですが、私の乗った車両はたった2人しか乗車していません。今日は天気がいいので南アルプスの山々が良く見えます。市街地を抜け進行方向左手天竜峡が近づいてくると、列車は間もなく天竜峡駅に到着です。
 この後、天竜峡駅では時間がありましたので、駅近くの遊歩道沿いに天竜峡を見学してきました



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              PHOTO:シート配置






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         PHOTO:見た目よりはふかふかしています。





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         PHOTO:飯田の町を見下ろしながら進みます。






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         PHOTO:天竜川が近づくと天竜峡駅に到着です。






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      PHOTO:天竜峡駅では時間がありましたので遊歩道の散策を…






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                PHOTO:天竜峡駅






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        PHOTO:これらが、これからの飯田線の顔ですね。








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⑤天竜峡(1249)→中部天竜(1407) 544M 313系1700番台車3連【B153編成】
(←中部天竜 クモハ313-1703+モハ313-1703+クハ312-409 天竜峡→)
 天竜峡でしばらく過ごした後、12時49分発の豊橋行きで中部天竜を目指します。

 この列車には313系1700番台車3連が入ることがわかっていましたので、人が並ばない最後部車両の入り口に並び列車の到着を待ちます。
 到着した列車は他の列車同様に閑散としています。ただ、3両編成ということを考えると今までの列車よりは乗客が多いかも…。まあ、この列車は数少ない飯田線を全区間走りきる列車なので、青春18切符で乗りとおしている方もいると思います。

 車内は東海道線を走る313系同様のブルーの転換クロスシートが並び、明るい室内とあいまってとても清潔感があります。ここまで硬い背筋が伸びるシートの列車に乗ってきた私にすれば、転換クロスシートはロマンスシートのように感じます。
 この区間は秘境駅などもあり、飯田線の中でも見ごたえのある景色が続くのですが、ロマンスシートに乗ればここまでの疲れがどっとでるのは当たり前でして、クゥ~クゥ~(グォ~かも知れない!)と寝てしまいました。



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                PHOTO:シート配置





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       PHOTO:ブルーのシートは本当に目が覚めるような感じです。






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          PHOTO:秘境駅中の秘境駅、中井侍駅!






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        PHOTO:いくつもの鉄橋を渡りながら進みます。







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             PHOTO:中部天竜峡駅に到着



 


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       PHOTO:レールパークはまったくの更地になっていました。







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⑥中部天竜(1504)→豊橋(1654) 548M 213系5000番台車2連【H10編成】
(←豊橋 クモハ213-5010+クハ212-5010 中部天竜→)
 辰野駅から南下をはじめ、ここまで4本の列車に乗ってきましたが、なんと4本とも違う車両ということに気がついたでしょうか?
 飯田線の乗車目的は119系の惜別乗車なのですが、こうなると213系の5000番台車にも乗って「見事、コンプリート達成!」も目指したいなんて思っていたところ、中部天竜駅の留置線においてある車両がまさにその213系5000番台車でした。

 この車両なのか、それともどこからか回送されてくる列車なのか?とホームで待っていたところ、まさにその213系が豊橋行きの普通列車に充当され、全く苦労することなく『見事コンプリート達成!』ということになりました。
 というわけで、中部天竜駅からは11月末から飯田線にコンバートされた213系5000番台車で豊橋駅を目指すことになりました。
 この車両転換クロスシートという部分では313系と同じですが、なんとなくシートピッチが広くて快適なような気がします。たまに「乗り鉄」をする私にとっては119系のセミクロスシート車からセミクロスシートになりましたので、快適に過ごすことができますが、果たして日々の通勤や通学に使用している人にはどうなのか気になるところです。

 中部天竜から豊橋まで約2時間という長い乗車でしたが、景色が山間の秘境~風向明媚な鳳来峡の景色~豊川からは名鉄やJRとの並走などと、刻々と変化をしてくれたおかげで退屈をすることもなく豊橋駅まで乗車できました。


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                PHOTO:シート配置





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      PHOTO:313系よりシートピッチが広いような気がします…。





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        PHOTO:トイレを設置したため窓が塞がれています。






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        PHOTO:鳳来峡の流れを見ながら進んで行きます。


※乗車記PART.2に続きます。


○過去の飯田線の乗車記はこちら…
 「飯田線全線乗車と佐久間レールパーク見学記」…http://tomodachiya221.at.webry.info/200708/article_14.html
 「平成20年冬の青春18キップの旅」…http://tomodachiya221.at.webry.info/200812/article_34.html
 「平成22年・夏の青春18キップ乗車記VOL.3」…http://tomodaciya221-3.at.webry.info/201008/article_35.html

【乗車日:平成23年12月31日(土)~平成24年1月2日(月)】鉄道コム
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