※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。
中央線で活躍を続けるスカ色の115系ですが、現時点では「引退」のプレスリリースはありませんが、車暦などを考えるといつ置換となっても不思議ではないことから「今のうちに乗車を…」と思って乗車をしているところです。
7月には都内に向かう際に韮崎→高尾間で2本の列車に乗車することができましたし、8月には現在注目を集めている6両貫通のM40編成についても「諏訪湖花火臨」で乗車することができました。
残るは『富士急行線に乗り入れる運用』ということで、久しぶりに平日の休暇が取れましたので青春18キップを持って乗車に出かけてきました。
(←韮崎① クハ115-1123+モハ115-1065+モハ114-1128+モハ115-1066+モハ114-1129+クハ115-1084 ⑥松本→)
松本駅からは松本駅の一番列車となる「高尾行き」に乗車します。この列車でひとまず韮崎を目指すことにします。
さすがにこの時間なので車内はガラガラ。私はモーター音が車内に侵入しない「クハ」のボックスに席を取って、今日の「乗り鉄」を楽しむことにします。
列車は松本駅を定刻に発車し南松本、平田、村井…と停車していきますが、途中駅から乗ってくる人は1~2名程度。まあ、時間を考えればこんなもんでしょうか。
列車は塩尻駅を発車すると進行方向を大きく左に変えて中央東線に入っていきます。旧塩尻駅のあった塩尻大門を通過し、辰野支線との分岐点を過ぎると新線区間に入ります。ここからは踏切がありませんので、列車は一気に速度を上げて走ります。途中、みどり湖駅に停車し、その後長いトンネルを抜けると(もう)岡谷駅に到着です。
岡谷駅を発車すると諏訪湖の東岸を半周する形で進んでいきます。諏訪湖から離れ山間地を走っていくと県境となる味見駅に到着します。駅の名前のとおり、ここからは「富士山」が見えるはずなのですが、今日は昨日までの台風の影響が残っているようで、富士山は厚い雲の中に隠れているようです。
このままこの列車に乗っていけば無条件で大月駅に到着するのですが、今回の目的は「スカ色の115系」に乗車することも目的の一つですので、ひとまず韮崎駅で下車をすることにします。
(←塩山 クモハ115-304+モハ114-332+クハ115-354 韮崎→)
韮崎駅では30分ほど待ち、塩山行きの普通列車に乗ります。この列車には韮崎駅の北側留置線で待機をしているスカ色の115系が使用されます。
この列車と信州色の115系のコラボシーンを撮影するため、私はホームの外れにいたのですが、この間にホームは列車待ちの人で溢れかえっている状態になっていました。まあ、通勤・通学にはちょうど良い時間なので当然といえば当然なのでしょうね。
さすがに空いている席などはありませんので、ドア脇に立って乗っていくことにします。ただ、この乗客も甲府駅でほとんど降りてしまいましたので、甲府駅からはボックス席に座っていくことができました。
このM1編成は115系300番台車ということでシートピッチが1000番台と比べて狭いのですが、座ると「確かに狭いな。」と分かりますねぇ~。その代わり通路の幅が異様に広く感じますが…。
なんてことを思っているうちに列車は終着駅となる塩山駅に到着しました。
(←大月① クハ115-1136+モハ115-1014+モハ114-1138+モハ115-1077+モハ114-1141+クハ115-1095 ⑥塩山→)
塩山駅からは「高尾行き」の普通列車で大月駅に向かいます。この列車にはC11編成が充当されています。この編成は車内がリニューアルされた編成で、背もたれが少々低いのが気にはなりますが、とてもシートが綺麗で好感が持てます。
ラッシュ時間が過ぎているため、また、6両編成ということで車内は空いており、途中駅からの乗車でしたが余裕でボックス席に座って大月駅まで乗車することができました。
(←富士山 モハ5002+モハ5001 大月→)※富士山→河口湖間は逆向き
大月駅到着後は「フジサン特急フリーきっぷ」を購入して[トーマスランド号]に乗車します。
う~ん、さすがに[トーマスランド号]ということで車内は小さな子供を連れた家族が多い!まぁ、そうは言ってもこの列車に乗らないといけませんので、空いているボックス席に座って河口湖駅を目指します。
しかしこの列車、子供達に人気があるんですねぇ~。乗客が多いというのは分かるのですが、沿線でこの列車に手を振る子供の数の多いこと!思わず「富士急行さん、もう1編成導入したら…?」なんて思ってしまいました。
平日の昼間ということで「空いているだろう…」と思っていた列車なのですが、JRの列車が大月駅に到着するたびに乗客が増えていきます。私のボックス席には誰も来ませんでしたが、車内には立っている人も出る状態で大月駅を発車します。若い学生さん風の乗客が多かったので「都留文科大学前で下車するのかな?」と思っていたのですが、結局、富士急ハイランドへ向かう乗客で、この列車は最初から最後まで混雑をしていました。
富士急行線は全長26.6Kmの区間で標高が500mも上がりますので「山岳路線」ということになります。列車に乗っていても「登っている」という感じがはっきりと分かります。特に三つ峠~寿間には40‰の登り勾配があるのですが、そこを登っているときには速度がだんだんと落ちてきてしまいますので思わず「頑張れ」と力が入ってしまいました。
列車は富士山駅(以前の「富士吉田駅」)で進行方向を変えると間もなく「富士急ハイランド駅」に到着します。この駅で大半の乗客を下ろし、身軽となった状態で河口湖駅に到着しました。
(←大月 クモハ115-309+モハ114-343+クハ115-372 富士山→)※河口湖→富士山間は逆向き
河口湖駅では[トーマスランド号]を降り、反対側のホームに停まっている電車で大月駅に戻ります。
ここからからは今回のお目当てである「富士急行線に乗り入れる115系」に乗車します。
少し前までは地方の中小私鉄にJRの車両が乗り入れるケースは多かったように思うのですが、気がつくとその数もめっきりと減少してしまい、富士急行のようにJRから多くの列車が乗り入れる私鉄の方が珍しくなってきてしまいました。
過去、富士急行へは2度ほど「乗り鉄」に来ているのですが、その際には「フジサン特急」や[富士登山電車]へ乗車しており、JRからの乗り入れている列車には乗ったことがありませんので、今回はJRの115系に乗って富士急行の「乗り鉄」を楽しむことにします。
ここからはさすがに平日ということで乗客も少なく、ゆったりとボックス席に座って富士急行線の乗車をたっぷりと楽しみます。窓の外の景色は、先ほどまで乗車してきた景色となんら変わりがないのですが、JRの車両に乗って見る富士急行線というのはなんとなく不思議な感じですね。
時間があればこのまま高尾まで乗車したいところですが、この後、富士急行で見たい場所があるので大月駅で下車をして再び河口湖に戻ることにします。
(←富士山③ クモロ2202+モロ2102+クロ2002 ①大月→)
大月駅に戻ってきました。これで帰るのではフリーキップが勿体なさ過ぎますので、フジサン特急に乗車して河口湖駅まで行き、戻りながら色々と見学をします。
さて、ここから乗車する[フジサン特急]ですが、ご存知のとおり元JR東日本のジョイフルトレインであった[パノラマエクスプレス・アルプス]です。2001年にJRを引退した後、富士急行に引き取られ第2の人生を現在も送っています。
JR時代は6両編成でしたが、富士急行では3両ずつの2編成に分割され、写真を見て分かるとおり富士山のイラストがいっぱい描かれた姿で活躍をしています。
室内には大きな手が入っていないようで、シートピッチ1350mmの大型シートが並ぶさまは「これが本当に地方私鉄の車両か?」と思えるほどです。
今日は平日ということなのですが、ゆっくりと座っていきたかったので着席整理券を購入して3号車の「展望車」に乗車していくことにしました。
この[フジサン特急]の富士山駅方の先頭車は残念なことに貫通型車両ですので、着席整理券を持っている人は最後部の3号車が指定された展望車ということになります。従って展望車に座っても「後ろ展望」となってしまいます。最初はリクライニングシートに座っていこうと思ったのですが、大月駅を発車しても誰も展望席に座りませんでしたので、展望席の最前列に座って行くことにしました。
しかし長野電鉄の[ゆけむり]といい、この[フジサン特急]といい、乗車券+少しの金額でこの素晴らしい体験ができるなんて本当に最高ですね!年甲斐もなく河口湖駅までの45分間を、この展望席で楽しませていただきました。
※文字数制限のため「後編」に続きます。
コメント
コメント一覧 (2)
tomodachiya221
が
しました
コメントをお寄せいただきありがとうございます。
富士山特急ももとを正せはJRのジョイフルトレインですから、どこか似ていますよね。こういう個性のある車両がどんどんなくなってしまい残念です。
tomodachiya221
が
しました