※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。


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 253系1000番台車を使用する特急[日光]への乗車については、当初デビュー直後の4月16日に予定をしていたのですが、東日本大地震の影響で列車の運転そのものが中止となったり、新型車両のデビューも延期となっていたのですが、6月4日から新型車両の使用が開始されたとの情報を聞きましたので、今回、改めて乗車することにしました。



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①浅草(1330)→下今市(1509) 特急[スペーシアきぬ119号] 100系スペーシア6連
(←下今市① 101-6+101-5+101-4+101-3+101-2+101-1 ⑥浅草→)
 今日は東武日光から新宿駅までの[日光8号]の乗車が目的のため、東武日光まではJRではなく東武鉄道で向かうことにします。
 時間的に東武日光行きの[スペーシアけごん]が走っていなかったため下今市まで特急[スペーシアきぬ]に乗車して向かいます。
 スペーシアの乗車は2回目ですが、この車両はオールグリーン車といっても過言ではないですね!絨毯敷きの床の上に大型のバケットシートが並び、このシートに座って外を眺めればそこはもう別世界。しかも「午後割」の特急料金ということで浅草から下今市まで乗車しても1000円というバーゲンプライス。もう言うことなし!!
 個人的には小田急のEXEと並んで「何回も乗りたい電車」のひとつです(前回の乗車記はこちらに…http://tomodachiya221.at.webry.info/201001/article_14.html)。

 特急[スペーシアきぬ119号]は定刻に浅草駅を発車。しばらくの間はゆったりとした速度で走りますが、北千住駅を過ぎると高架区間~複々線区間となるため一気にグンとスピードを上げて特急列車らしい速度で進みます。
 前回乗車したときにはインバータの音が気になりましたが、今回の列車の車内は静かなこと!これそスペーシアですね。
 あまりにも静かで、しかも空調もしっかり効いていたため、うとうとしてしまい気がつきと新鹿沼駅に到着するところでした。


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     PHOTO:浅草駅にはアテンダントさんがいて案内等をしてくれます。





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          PHOTO:液晶のきれいな列車時刻表示版






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    PHOTO:若干クッションがへたり気味ですがリファインするようです。






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         PHOTO:スカイツリーを見ながら進みます。






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       PHOTO:サービスカウンターもしっかりと営業しています。






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②下今市(1524)→東武日光(1534)  57列車 
(←東武日光 クハ6268+モハ6168 下今市→)
 下今市からは浅草から走ってきた区間快速の後部2両を切り離した列車で東武日光に向かいます。
 この車両形式がわからないのですが、車内は真っ赤なボックスシートがずらっと並び、一昔前の国鉄型急行列車みたいで良いですねぇ~。今度はこの列車に浅草から会津田島までの4時間たっぷりと乗ってみたいですね。




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    PHOTO:ボックスシートはクッションも柔らかく長距離乗車もOKです。

 



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③東武日光(1637)→新宿(1835) 1058M 特急[日光8号] 253系6連【OM-NO1編成】
(←新宿⑥ クハ253-1001+サハ253-1001+モハ253-1101+モハ252-1001+モハ253-1001+クモハ252-1001 ①東武日光→)
 東武日光駅に到着後、一度改札を出た後すぐさまホームに戻り、特急[日光]の入線を待ちます。

 さて、この特急[日光]に使用されるのはご存知のとおり、元は成田空港直通特急に使用されていた253系特急型車両です。1991年にデビューした後、特急[成田エクスプレス]にほぼ専用的に使用されてきたのですが、2010年6月に後継となるE259系型特急車両にその任務を譲りました。
 第一線を退いた253系の大半は廃車となったわけですが、この253系の中には2002年FIFAワールドカップ開催に伴う輸送力強化のために新製されたばかりの6両編成2本(253系300番台車)の存在があったことから、この車両を改造して東武直通特急に投入することになりました。
 東武直通特急投入に際しては、内外装のリニューアルだけでなく制御方式をVVVFインバータに変更するという、大掛かりな改造を行っての再デビューとなります。

 特急[日光8号]に使用される列車は4時10過ぎに回送されてきます。最初に見た感想は「なんでこんな色に…。JR東日本にはカラーデザイナーがいないの?」ですね。日本古来の神社仏閣に用いられている色合いということらしいですが、なにも列車に使用しなくても…というのが正直な気持ちです。

 列車は到着後、即、客扱いが始まります。さて、いよいよ新型車両に乗車します。車内に入るとオレンジのシートと又はブルーのシートが並んでおりとても綺麗なのですが、今度は外装色と内装の色が全くマッチしていないような…。
 まあ、同時に両方見ることはありませんので、これはこれで良しとしましょうか。

 ひととおり車内外の写真を撮った後、自分の席に戻り発車の時を待ちます。自分の席に座りぐるっと車内を見回すのですがなんとなく「無機質」な感じ。スペーシアと同じに絨毯を…とは言いませんが、なんともビジネス特急のような気がするのは私だけでしょうか。

 この列車の特徴といえば車内アナウンスでしょうね。普通は日本語と英語だけですが、さすがに観光特急ということで日本語・英語・中国語・韓国語の車内アナウンスが流れます。この回数が多いことと1回の時間が長いので、少々辟易としてしまいますが…。ちなみにヘッドマークも中国語表示されます。
 
 さて、列車は定刻に東武日光駅を発車します。VVVF化した走りは?と気にしていたのですが、私にはよくわからないのというが正直なところです。ただ、VVVF化のせいなのか車体をリファインしたせいなのかはわかりませんが、車内はとても静かでこれには好感が持てます。
 列車は栃木駅を過ぎると進行方向を南に変えながらJR線に近づいていきます。『ジャンクションの通過時に明かりは?』と思っていたところ、以前と変わらず東武鉄道からJR線に入るときに一瞬だけ車内の明かりが消え、車両は変わっても儀式はちゃんと残っていました(当然のことですが栗橋駅では運転士等が交代するため運転停車も行います。)。

 列車はJR線内に入ると特急らしいスピードでぐんぐんと進んでいきます。253系というと長野電鉄のスノーモンキーのイメージがありますので「253系って、こんなに速いんだ。」と思ってしまいました。大宮から先はラッシュの時間帯にかかるのでスピードが落ちるのかな?と思ったのですが、特急[日光]はそのままの速度で走っていきます。
 通勤時間帯に珍しい列車に遭遇したということで、併走する京浜東北線や湘南・新宿ラインの列車に乗っている人たちが不思議そうにこちらの車両を見つめます。また、ホームの端ではカメラを持った人たちが特急[日光]の写真をとっている姿も多く見かけました。
 さすがに池袋を過ぎると速度はがくんち落ちますが、これはラッシュの合間を縫って走っている列車の宿命です。ですが特急[日光8号]は定刻どおり新宿駅に到着しました。
 



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      PHOTO:東武日光駅のホームの足元にはこのような表示が…






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          PHOTO:奇数号車はオレンジ色のシート






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          PHOTO:偶数号車はブルー系のシート




 
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        PHOTO:2号車の車端部には多目的室があります。






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     PHOTO:多目的室だけは2号車なのにオレンジのシートでした。






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    PHOTO:3号車と5号車には女性に嬉しいパウダーコーナーがあります。






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    PHOTO:リクライニングは深くありませんが、シートピッチは広いです。






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    PHOTO:シートピッチを拡大した関係で車端部は窓を増設しています。






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    PHOTO:車内販売でサボを売っており、おもわず購入してしまいました。





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              PHOTO:本日使用の指定席券



 253-1000番台車の初乗りに行ったのですが、正直印象に残ったのは東武鉄道のスペーシアでした。253-1000番台車も決して悪い車両だとは思いませんが、どうしても華やかさにかける感じがしますし、なによりも253系は窓が小さいため乗っていると閉塞感を感じてしまいます。これだけを乗っていればわからないのですが、スペーシアのよさを知ってしまうと…。
 正直、スペーシアが走っている限り、東武直通特急にどんな車両を持ってきてもJRは勝てないような気がしてしまいました…。

【乗車日:平成23年7月8日(金)】鉄道コム鉄道コム