※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。
巷では、E5系・はやぶさの「グランクラス」が話題になっているようですが、『長野電鉄の特急[スノーモンキー]にはもっと贅沢な「Spa猿~ん」がある!』と私は声を大に叫びた~い!!
長野電鉄では2月13日(日)に大幅なダイヤ改正が実施され、JR東日本から譲渡された253系(長野電鉄では2100系という形式番号になりました。)を使用する特急[スノーモンキー]の運転が開始されました(実際には2100系の使用は2月26日(土)からです。)。
特急[スノーモンキー]の乗車記などについては、既に多くの方のHPやブログで公表されているところですが、ようやく私にも乗車できるチャンスが巡ってきました。時間の制限がありましたので、「じっくりと…。」というわけには行きませんが、2100系の乗り心地、そして1列車1室だけの「旧グリーン車個室・Spa猿~ん」の乗り心地も楽しんできました。
2月20日に行われた、特急[スノーモンキー]先行特別試乗会の乗車記についてはこちらを…http://tomodaciya221-3.at.webry.info/201102/article_39.html
(←須坂 8503+8553+8513 長野→)
須坂駅から特急[スノーモンキー]に乗車して信州中野までの1往復が今日の日程のため、長野駅からは朝の1番列車となる507列車に乗車します。
この列車には2月にも乗車したのですが、長野駅からの乗客より途中駅の権堂駅や本郷駅から乗車する人が多いのが特徴です。
2月に乗車したときは暖房があまり効かずというか、温まった車内の空気がドアが開くたびに逃げてってしまい「寒~い」と感じたのですが、さすがに3月ともなるとさほど寒さも感じることなく須坂駅まで乗車できました。
(←信州中野① クハ2150+モハ2100+デハ2110 ③須坂→)
須坂駅からは朝の1番特急となる1B列車で信州中野駅に向かいます。この列車ならたぶん「Spa猿~ん」は空いているだろうと思ったのですが、さすがに15分間に1,000円を支払うのはもったいないので、この列車は普通の座席に乗車します。
さて、朝の須坂駅ですが、なんとも豪華な車両基地になっているんですねぇ~。特急[ゆけむり]に使用されてる元小田急のロマンスカー・1000系が2編成、先月末にデビューしたばかりの元JR東日本の253系・2100系が2編成、そして先ごろ定期列車の運用から離脱した元特急列車・2000系の2編成が同一敷地内に所狭しと置いてあるわけですから、一度は訪問をする価値があるというものです。
さて、今回乗車する特急[スノーモンキー]はまで入線していません。側線にはE1編成が待機をしているので、どうやら本日の列車はE1編成のようです(試乗会もE1編成でしたので、私はE2編成にまだ乗車していません。)。
そのE1編成が入換のために発車するときに「♪ピロ~、ピロピー♪♪」とメロディーホーンを鳴らすではありませんか!253系にはメロディホーンが付いていることは知っていたのですが、まさか長野電鉄で使用するとは…。試乗会では一度も聞くことができませんでしたので、この音が聞きたければ「いざっ、須坂駅に…。」ということになると思います。
ちなみに、このメロディーホーンの音色はE257系と同じではないかと思いました。
さて、列車の出発時間が近づいてきたので車内に入ります。前回の試乗会ではラッキーなことに「回転リクライニングシート」の1号車に乗りましたので、今回は集団見合いシートの3号車に乗車します。
JR時代にはあまり評判が良くなかったこの「集団見合いシート」ですが、長野電鉄では自由席なので進行方向に座れば文句はありませんし、なによりも特急料金100円でこの列車に乗ることが出来るわけですから文句を言う人などいないと思います。
個人的には回転リクライニングシートよりも座り心地がいいですし、車両中央部の対面となった部分に座ることが出来れば、足元は広いですし、大型テーブルも付いていますので最高だと思います。また、回転リクライニングシートの1号車は窓が狭いのですが、2~3号車は大型の窓となっていますので、天気の良い日に景色を楽しむなら2~3号車がお勧めだと私は思いました。
そんなことを思っているうちに列車は信州中野駅に到着をしてしまいました。
PHOTO:メロディーホーンを鳴らしながら入線してきます。
(←長野③ デハ2110+モハ2100+クハ2150 ①信州中野→)
信州中野駅到着後は一度改札口を出てキップ売り場に行きます。そうです、何を買いに行ったかというと「個室利用券」を購入しに行ったわけです。幸い私が購入するまで誰も買っていませんでしたので、復路の2B特急は「Spa猿~ん」に乗ることが出来ます。
事前予約が出来ない個室なので、どのような形で利用券を販売するのかと思ったところ、なんとD型硬券に手書きで列車番号等を入れるようになっています。
1列車1枚限りの券ですから、なんとなくこのキップだけを収集する人も出てくるのでは…と思いました。
さて、無事に個室利用券が手に入りましたので、ホームに戻って車掌さんに個室を空けてもらいます(「個室利用券が売れているよ~」という情報が伝わっているようです。)。
中は…すっごく豪華です。もちろんもともとはグリーン車・個室で4人利用が原則なわけですから、豪華で当たり前じゃないかと言われればそうなんですが…。
シートはとても大きなサイズの2人掛けソファが対面で備え付けられています。そのソファシートにはセンターアームレストが備え付けられていますので、非常にリラックスした姿勢で座ることが出来ます。
ソファとソファの間には大型テーブルが配置されいますが、こちらも普通車の2、3号車の中間席にあるような安いっぽいものではなく、黒色の高そうなテーブルがド~ンと鎮座をしています。
このシートに座るとなんとなくヘッドレストの位置が合わないような…。途中で気がついたのですが、実はこのソファシート電動で座面がスライドするのです。アームレストサイドのスイッチを操作すると、座面がスライドすると共にシートの腰の部分が押し出されきます。この状態でルーズな姿勢でとシートに座ると体とシートがとてもフィットすることに気がつきました。
出入口の扉には鍵が懸からないのが少々残念ですが、乗客のプライバシーを守るために、ドア両側のガラスはスイッチひとつで半透明になる液晶ガラスが使用されているのも嬉しい装備のひとつです。
そんな「Spa猿~ん」にどっしりと腰を下ろし、窓の外に見える北信五岳を見ながら電車に乗れるなんてもう最高ですね。本当に長野に住んでいて良かったなぁと思いながら長野までの40分間を楽しみました。
正直、この「Spa猿~ん」って病み付きになりそうです。
成田エクスプレスに「グリーン車・個室」があるのは知っていましたし、東武特急のスペーシアにも個室があるのは知っていたのですが、なにせ利用人数が決まっていますので1人で使用するのは滅茶苦茶高い使用料を払わなくてはいけないので、「絶対に無理」と思っていたのですが、長野電鉄ではなんとたった1000円で「グリーン車・個室」に乗車することができるのです。仮に4人で利用すれば1人当たり、たったの250円、特急料金と併せても350円!信じられますか?
これはもう、「乗り鉄ファン」は長野に来るしかないですね!!
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