※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。写真がありませんが、よろしければご覧ください(by管理人)。



 大糸線北部(南小谷⇔糸魚川)を走るキハ52については長らく活躍を続け、多くの鉄道ファンに愛されてきましたが、いよいよ終焉の時が近づいてきました。JR西日本からの発表によると「老朽化による車両交代」ということで3月12日をもって運用から離脱するようです(後任は噂どおりのキハ120でした。)。
 最終運転が近づけば近づくほど騒ぎが大きくなると思いましたので、引退まで1か月ほどありますが、惜別の乗車に出かけてきました。



①長野(812)→直江津(941) 3321M [妙高1号] 183・9系6連【N101編成】
(←直江津⑥ クハ183-1525+モハ189-28+モハ188-28+モハ189-37+モハ188-37+クハ183-1528 ①長野→)
 私の「乗り鉄」のスタイルは「朝は早く動き始め、夕方は早めに帰宅する。」を基本にしていますが、今回は長野を朝1番の直江津行きに乗車してしまうと、糸魚川駅から先の列車がありませんので、今回はわりとゆっくり目のスタートです。
 今回最初に乗る列車は、お得な列車・[妙高号]です。指定席を購入しようかとも思ったのですが、始発駅からの乗車、しかも今日は土曜日なので「大丈夫だろう!」と判断して7番線ホームに向かいます。予想は的中で、職員輸送列車として長野駅に入ってきたクモユニ143との並びを撮影してからでも余裕で座ることができました。

 長野駅を定刻に出発して日々眺めている長野総合車両センターを右手に見ながら進みます。長野市内は昨日の雪も解けているのですが、豊野付近まで来ると結構雪が残っています。「この辺まで来ると雪があるんだ…。」なんい思っていたところ、黒姫、妙高高原、関山と進むにつれ、線路の両脇はほとんど雪の壁状態となり、外の景色を見る事もままなりません。新井駅を過ぎて高田市内に入るとようやく雪の量も減り始めます(そうは言っても長野市内の比ではありませんが。)。現在は公共交通機関としての責任を果たす責任があるJRなので、雪が降ればラッセル車やロータリー車などを投入して除雪をしていますが、新幹線開通後、第3セクターとなった際にはどうなるのでしょう…なんてことを思っているうちに[妙高1号]は直江津駅に到着しました。




②直江津(946)→糸魚川(1026) 544M 419系3連
(←糸魚川 クハ418-4+モハ418-4+クモハ419-4 直江津→)
 直江津からは、こちらもいつ引退してもおかしくない419系に乗車します。
 [妙高1号]は7番線の到着、544Mは1番線からの発車、乗換時間は5分、しかも[妙高1号]は3分遅れでの到着ということで、いやおうなしに階段をダッシュを迫られます。
 階段ダッシュのおかげで先頭車の進行方向右側という一番良い席を確保することができましたので、これで糸魚川までは海を見ながらゆっくりと乗車することができました(半分はトンネルの中ですが…。)。




③糸魚川(1043)→南小谷(1143) 428D
(←南小谷 キハ52-125 糸魚川→)
 糸魚川からはお目当てのキハ52に乗車します。本日、428Dに充当されているのは黄褐色と青色のツートン色のキハ52-125です。糸魚川鉄道部からの発表では「首都圏色の156号」の予定でしたが、156号はレンガ庫の中に入っていましたので運用に変更があったようです。本当はオリジナルに極めて近い115号に乗車したかったのですが、ここに来て贅沢なことは言ってられません。

 544Mから乗り継いだ乗客はさほど多くなかったのですが、上りと下のと特急[はくたか]が到着すると、座席がほぼ埋まり車内はほぼ100%の状態となって糸魚川駅を発車します。乗客のほとんどがカメラかビデオを持っていますので、引退向けて鉄道ファンが集まりつつあるようです。

 また、沿線ではいたるところで撮影をしている人がいました。キハ52の引退までにはあと1か月ありますが、休日の日数となると限りがありますので、ぼちぼち鉄道ファンの集結が始まっているようです(大糸線に来られる皆さんへ…沿線は雪の壁があり撮影には不向きな状態です。駅のホームも列車が停車する場所しか除雪してありませんので、ホームでの撮影もできません。また、沿線での撮影ですが、除雪をした雪の影響で車を停めるスペースがありません。路上駐車をして迷惑をかけているいる車が目立っていました。撮影に行かれる方は要注意です。)。

 さて、糸魚川の定刻に発車したキハ52はDMH17H独特のエンジン音を奏でながら山を登っていきます。糸魚川市内にはさほど雪がありませんでしたが、標高が上がるにつれ雪の量も比例して増えていきます。

 トンネルに入ると独特のカランカランという軽やかなエンジン音が聞こえますが、この音を聴くのもこれが最後となりそうです。乗客も皆同じ気持ちなのでしょうか、車内は満員にもかかわらず話に夢中になっている人はいません。
 暴れ川の異名をとる姫川を何回も渡り、いくつものトンネルとスノーシェイドを抜ければ南小谷駅は間近です。gf52は多くの鉄道ファンがカメラを構えるホームに静かに到着しました。





④南小谷(1149)→糸魚川(1244) 427D
(←糸魚川 キハ52-115 南小谷→)
 南小谷駅では列車から下車することなく、座席の場所を変えて糸魚川駅に戻ります。皆、考えることは同じようで、南小谷に到着してもそのまま乗車している人が1/3位残っています。ここに南小谷からの乗客がどっと乗り込んできましたので車内は通勤ラッシュさながらの状況です(人が多くて車内がとても暑かったです。)。
 それでもこれが最後の乗車となると思うと、なんとなく寂しさも感じてしまいます。南小谷→中土間の車窓シーンをビデオを収めながら糸魚川駅に戻ってきました。





⑤糸魚川(1330)→直江津(1352) 6013M 特急[はくたか13号] 681系9連【スノーラビット編成】
 糸魚川からは直江津までは特急[はくたか13号]に乗車します。この後の普通列車でもいいのですが、ここで特急料金を奮発すると長野には1時間早く到着しますので、迷うことなく乗車することにしました。

 この特急、指定席車両のシートはピッチが広く、リクライニングも深いので極めて快適です。ですが、今回は「モハ車」への乗車でしたので、発車のときのインバーターの起動音が耳障りでした。普通列車ですと40分くらいかかるのですが、さすがに特急は早いですねぇ~。シートに座っておにぎりを2つ食べ終わったら谷浜駅を通過していましたので、慌てて身支度を整え下車の準備をしました。




⑥直江津(1357)→長野(1536) 348M  115系連【N12編成】
(←長野 クモハ115-1036+モハ114-1047+クハ115-1037 直江津→)
 直江津からはいつもの信州色の115系に乗車して長野に戻ります。3両編成なので「混雑するかな?」と思ったのですが、ボックスシートに1人で座ったまま長野駅まで乗って来れました。
 


 キハ52の引退については「冬にキハ120の試運転の結果で判断するのでは…」という噂もありましたので、引退はもう少し先になるのではと思っていたのですが、今回の引退は本当に残念です。
 1990年代はシュプール号の入線で、2000年代は3色のキハ52で賑わった大糸線ですが、3月のダイヤ改正以降、ここに足を運ぶ鉄道ファンがどのくらいいるのでしょうか?
 3両全てを残して欲しいとは言わないので、せめて1両だけでもこの地に残してくれれば…というのは無理なんでしょうね…。

【乗車日:平成22年2月13日(土)】鉄道コム