※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。写真がありませんが、よろしければご覧ください(by管理人)。


<乗車記VOL.1からの続きです。>


④鳥取(1110)→浜坂(1153)  530D
(←浜坂 キハ33-1002+キハ47-7 鳥取→)
 鳥取駅では6分の待ち合わせで、浜坂行きの普通列車に乗り換えます。今回の旅行の目的は「DC特急」に乗ることですが、実はDC・DL好きの私にとっては、ディーゼルカーを使用した普通列車に乗ることも密かに楽しみにしていたことです。今回はこの1区間しか乗車できませんが、長野地区では乗車できないキハ40系の乗車を楽しみにしていたところ、なんと鳥取駅のホームに待っていたいたのは、2両しか残っていないキハ33のうちの1両とキハ47の首都圏色の2両編成でした。

 キハ33の車内にはボックスシートが6個しかなく、全部の席が埋まっていましたので、ひとまず娘と2人でキハ47のボックス席に座ります。しかし、今日は運がいいですねぇ~。鳥取鉄道部には2両しかないディーゼルカーに乗れるなんて…と思っているうちに、重苦しいエンジンを音を唸らせながら鳥取駅を発車しました。しばらくの間は高架を走りますが、いつのまにか山の裾野を走ります。「あれ?通過駅のある列車だったっけ?」と思うくらい延々と走り続けます。13分間走り続け、ようやく最初の停車駅となる福部駅に到着します。 福部駅では鳥取行き529Dと列車交換となりますが、向こうの列車は最新鋭のキハ126系の単行です。キハ33のような列車も残ってはいますが、どうやら世代交代の波は間違いなく近づいてきているようです。

 その後も各駅に停車しながら浜坂駅を目指しますが、この列車、何とも寂しい列車で途中駅から乗車する人は皆無で、駅に停車するたびにだんだんと乗客が減っていくというローカル列車そのものでした。






⑤浜坂(1218)→城崎温泉(1318)  9162D 快速[あまるべマリン2号]
(←城崎温泉② キハ58-563+キハ28-2329 ①浜坂→)
 浜坂駅からは、国鉄色のキハ28・58を使用する快速[あまるべマリン号]に乗車して「餘部鉄橋」からの景色を楽しむか、それとも始発駅からキハ181系の乗車等を楽しむか、最後の最後まで悩んだのですが、岡山車のキハ28・58に乗車する機会は最初で最後でしょうから、快速[あまるべマリン2号]に乗車することにしました。

 さて、快速[あまるべマリン2号]に使用されるキハ28・58ですが、快速[あまるべマリン1号]の折り返し運転となります。「混雑しているんだろうなぁ。」と思っていたのですが、さほどの混雑ではないようです。それどころか、折り返しの[あまるべマリン2号]に乗る人がほとんどいないようです。2両編成で20人くらいの乗客を乗せてキハ28・58は出発をします。大混雑を予想していたのですが、全くの肩透かしでした(どうりで簡単に指定席券が手に入るわけです。)。当たり前ですが私たちのボックス席には私の娘の2人しかいませんので、ここで鳥取駅で購入した「かに寿司」をいただきます。

 その後、車内放送で餘部駅の到着を伝える案内がありました。停車時間は?ホームに下りれるのかな?…と思っていたのですが、何事もなかったように扉は閉まり発車をすると餘部鉄橋を渡り始めます。結局、餘部鉄橋の説明も、減速もなく餘部鉄橋を渡ってしまいました。まあ、この時代に国鉄色のキハ28・58に乗車して、この鉄橋を渡ることができること自体が大きなイベントなんでしょうが…。

 列車は香住駅に到着します。ここでは特急[はまかぜ1号]との交換をするため15分間ほど停車します。私も列車交換のシーンを撮影したかったのですが、[はまかぜ]の到着と[あまるべマリン2号]の発車が同時刻のため、今回は車内で交換シーンも見ます。国鉄型列車同士の交換となるためでしょうか、多くのファンが駅で待ち受けています。列車の乗客数よりも駅で待ち受けている鉄道ファンの方が多いのは残念ですが…。
 香住駅を駅を出るともうそこはすぐ城崎温泉駅です。いままでの寂れた雰囲気とは違い、ホームにも乗客がいる活気のある駅、城崎温泉駅に到着しました。




⑥城崎温泉(1416)→大阪(1711)  4D 特急[はまかぜ4号] 181系4連
(←姫路① キハ181-45+キロ180-4+キハ180-48+キハ181-21 ④城崎温泉→)※姫路-大阪間は逆向き
 城崎温泉からは約1時間の待ち合わせがありましたが、駅前の足湯などに入っているうちに列車の到着時刻が迫ってきましたのでホームに入ります。ここからは今回の旅行のメインとなるキハ181系を使用した、唯一の定期列車、特急[はまかぜ4号]に乗車します。

 さて、このキハ181系ですが、この列車が登場する以前は、非電化区間特急列車としてDMH17H系ディーゼルエンジンを搭載するキハ80系が投入され、電化区間とほぼ同等の快適な特急サービスを日本全国に幅広く提供して好評を博していたのですが、この快適な客室装備とはうらはらに、「登載機関が旧式でかつ非力なため、十分な走行性能を確保するため1両あたり2基登載する必要がある。」、「サービス電源用の発電セットを搭載する車両は、走行用エンジンが1基登載となる。」、「発電セットは4両につき1両に登載する必要がある。」、「運転台付車両は例外なく発電セットを登載するため、編成中最低でも2両は1エンジン車となってしまう。」等々の制約があり、おのずと編成中の1エンジン車の比率が高まり、編成全体の走行用エンジン出力が不足気味となると同時に、高速運転を重視した歯数比としたことから、勾配線区での均衡速度を高くとれず、80系気動車では沿線からどれだけ強い要望があったとしても、山岳区間への投入は極めて困難な状況でした。そのような背景から、新型大出力ディーゼルエンジンと、これに適合する新型液体変速機の開発が行われ、1968年に実用化完成した新型気動車がキハ181系です。このキハ181系は好評であったキハ80系のデザインを強襲しており、特に先頭車についてはキハ82の貫通型と似通った意匠となっています。車内については151系「こだま型」特急電車に始まる、複層ガラス、客室設備等は受け継がれましたが、現在使用されているキハ181系については、シートの交換を始めとした大幅なアコモ改善が行われ、客室設備等が向上されており、全車ともデビュー当時の国鉄色ではなく、JR西日本の特急標準色となっています。

 城崎温泉に到着した特急[はまかぜ4号]の車内に入ります。車内に入ると「昔ながらのグリーン車」という言葉がぴったり当てはまるような感じです。普通車よりやや大きめのグレーのシートがずらっと並び、ヘッドレストと肘掛の白いリネンが目立ちます。新型の車両と比較するとシートピッチが狭くシート自体もやや小ぶりですが、リクライニングが深いためか、あまり窮屈感は感じられません(私、今まで乗車した列車でこんなにリクライニングをする車両は初めてです。少しオーバーな言い方をすると「平らになる。」という感じでした。)。ただ、グリーン車は「狭窓使用」となっているため視界が若干スポイルされているようで、そこが少々残念でした。

 乗車率は1両しかない指定席は混雑、グリーン車も「西日本パス」の利用者と私と同じようにキハ181系の乗車目的の人で50%くらいの乗車率という状況ですが、2両ある自由席はガラガラの状態で、典型的な観光列車の状況となっていました。

 定刻に城崎温泉を発車したキハ181系ですが、私が思っていたよりは遥かに俊足です。もっと鈍重なイメージをもっていたのですが、さすがに500psエンジン登載車です。ぐんぐんと加速をしていき軽やかに走っていきます。車内もキハ187系のような騒がしさもなく極めて静かで快適です(グリーン車だからかな?)。特急[はまかぜ4号]は山陰線内を小まめに停車しながら乗客を乗せていきますて。これは列車本数が少ないせいでしょうか?

 和田山駅からは山陰線に別れを告げて播但線に入ります。播但線には高校生の頃、DD54が牽引する普通列車で乗車したことがありますが(一体、何年前の話でしょう?)、その時は「結構、勾配とカーブがきつい線区だなぁ。」という印象だったのですが、キハ181に乗車しているとそんな感じは受けません。キハ181系は結構な速度を維持したまま播但線内を軽やかに駆け抜けます。

 寺前駅からは非電化区間に別れを告げ電化区間となります。目に見える列車の色に代わりはないのですが、車両がキハ40系から103系にと変わります。また、寺前を過ぎると目にする風景も変わってきます。寺前から姫路までは姫路の通勤圏内なのでしょうか?今までとは異なり住宅街を駆け抜け姫路駅に到着します。

 姫路駅からは進行方向が変わるため、約4分ほどの停車時間があります。グリーン車は5割程度の乗車率のため、ここからは大半の人がボックス席を作って乗車をしていきます。
 さて、ここからはキハ181系には苦しい運転区間となる山陽本線です。鉄道雑誌などを読むと「キハ181が新快速に追い回されている。」ような書き方が目立つのですが、実際のところはどうなんだ?と思っていたのですが、私個人が思うには「平成生まれの221系や321系に対して、堂々の貫禄振り・実力をを見せている。」と思えました。 確かに発進加速では電車に遅れをとなってしまうのですが、巡航速度では大差ありませんので、特急車両としての面目は十分保たれているのではないかと思います。午前中に乗車したHOT7000形は間違いなく電車と対等ですので、[はまかぜ]も新型車両になれば「追い回されている。」なんて表現はされなくなると思います。

 もっともっと181系に乗車していたいのですが、残念ながら特急[はまかぜ4号]は定刻に大阪駅に到着します。今日はキハ181系との惜別の意味で乗車をしたのですが、乗ってしまうと「もう1度…」という気持ちになってしまいました。引退までになんとか…と思いつつ特急[はまかぜ4号]を後にしました。



※お断り
 1:文字数制限の関係で、乗車記を分割して作成しております。
 2:車両の説明記事については「ウィキペディア」から一部引用しております。

【乗車記:平成21年6月13日(土)】鉄道コム