※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。写真がありませんが、よろしければご覧ください(by管理人)。



 GW期間中に飯山線に快速[いいやま菜の花まつり号]が走りましたが、この列車に使用した旧型客車(高崎車両センター所属)を使用して、今週末からは長野⇔姨捨間に快速[ナイトビュー更級号]が走ります。
 旧型客車を使用して姨捨からの夜景を楽しむ列車としては、昨年の10月25日に1夜限りの運転で快速[更級浪漫11号(12号)]が運転されました。この列車はとても人気が高く指定席券も発売と同時に売り切れてしまい、「乗りたい!」と思っていたのですが、残念ながら乗車することはできませんでした。

 今回は5月8~9日、15~16日と4日間運転されるということで乗車チャンスが広がり、無事指定席券も入手できましたので、日本三大車窓にも選ばれている姨捨からの夜景を妻と2人で楽しむことにしました(子供3人はお留守番で~す!)。



①長野(1852)→姨捨(1923) 1546M 115系3連【N7編成】
 本当は姨捨に向かう上り列車も快速[ナイトビュー更級号]に乗車する予定としていたのですが、どうしても私の仕事の都合で間に合いませんので、今回は下りのみの乗車として姨捨駅までは普通列車に乗車しました。





②姨捨(1934)→長野(2010) 9521レ 快速[ナイトビュー更級号]
(←長野④ EF64-1032 オハニ36-11+オハ47-2246+オハ47-2261+スハフ42-2234 EF64-39 ①姨捨→)
 姨捨駅に到着後は、ホームから善光寺平の夜景を楽しみながら列車の入線を待ちます。上りの快速[ナイトビュー更級号]に乗車してきた方も散策等には行かないようで、多くの乗客が駅やホームに残っています。

 下りの快速[ナイトビュー更級号]は聖高原駅から19時26分に回送されてきます。牽引機は長野方が長岡車両センターのEF64―1032号機、姨捨方が高崎車両センターのEF64-39号機となっています。偶然かどうかはわかりませんが、この組み合わせは昨年10月に運転された快速[更級浪漫号]と同じ組み合わせです(この時は客車が3両でした。)。

 いつもですと列車の撮影に勤しむところですが、今夜は妻とのデートですので写真はさておき、早速車内に入り、善光寺平の夜景を見ながら長野駅で購入してきたお弁当でディナータイムを楽しみます。

 さて、快速[ナイトビュー更級号]は定刻どおり姨捨駅を発車します。ご存知のとおり姨捨駅はスイッチバック駅のため、一度松本方に向かい、篠ノ井線の本線に入った後、進行方向を変えて長野を目指します。姨捨から見る善光寺平の夜景は本当に素晴らしいですが、篠ノ井線は山間を縫って走っているため、この夜景もしばらく進むと見えなくなってしまいます。

 稲荷山駅に到着する手前には「桑ノ原信号所」がありますので、「ここでしばらく停車するから、夜景をじっくりと見て…」と思っていたのですが、列車は停車する気配も無く信号所を通過してしまいました。結局、次の稲荷山駅で特急列車の通過待ちの運転停車をしたわけですから、停車時間が長くなってもいいので「桑ノ原信号所」に停車して欲しかったですね。

 稲荷山の次は篠ノ井駅に停車します。停車時間も短いため列車から降りて写真を撮る人もいないようです。篠ノ井駅を出ると終着駅の長野まではノンストップで走ります。客車列車なので「のんびりと」と思っていると、これが結構な速度で走ります。感覚的には電車と遜色ない走りで長野駅に到着してしまいました。




 日本三大車窓と呼ばれているのは、JR北海道・根室本線の新内駅付近、JR九州・肥薩線の矢岳駅付近と、ここJR東日本・篠ノ井線の姨捨駅から見ることのできる車窓のことだそうです。さすがにJR北海道もJR九州も「ちょっと見に行こうか。」というわけにはいきませんが、ここは長野市内からなら電車でも車でも1時間以内で来ることができます。
 普段、ここの夜景は高速道路から横目でチラチラッとしか(運転をしているため)見ることができませんが、今夜は列車でしたので、じっくりと堪能することができ、おかげでロマンチックなひとときを妻と2人で楽しむことができました。

【乗車日:平成21年5月9日(土)】鉄道コム