※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。写真がありませんが、よろしければご覧ください(by管理人)。
ついに3月14日のダイヤ改正をもって、JR東日本管内の新潟地区で最後まで頑張っていたキハ52、28・58型気動車が姿を消してしまいました。
昨年の4月に「新潟地区に新型気動車・キハE120系を導入します。」というプレスリリースがあったときから、それは分かっていましたので、「ダイヤ改正前までになんとかもう一度惜別の乗車を…」と思っていたのですが、どうしても仕事と家庭のやりくりがつかずも諦めていたのですが、2月20日になって突如新潟支社のHPで「急行新潟色キハ58・52で行く磐越西線の旅」が発表されました。
国鉄色のキハ28・58に乗車する機会はあるかもしれませんが、新潟色のキハ58や52への乗車は、これが本当に最後になる可能性が強いため、時間的には厳しい日程ですが参加することにしました。
①直江津(655)→新潟(916) 3371M 快速[くびき野1号] 485系6連【T17編成】
(←新潟⑥ クハ481-332+モハ485-1010+モハ484-1010+モハ485-1083+モハ484-1083+クロハ481-1023 ①新井→)
新潟駅を9時55分に発車する、急行[新潟色キハ58・52]に乗車するためには、新井駅から快速[くびき野1号]に乗車しないと間に合いません。そのため早起きをして新井駅まで車で向かい、駅に車を停めて快速[くびき野1号]に乗車します(新井駅にはパーク&ライドの駐車場があり、事前予約しておけば1日300円という格安な料金で車を停めておけます。)。
長野を出るときには小雪混じりの天気でしたが新井は大雪です。なんとか駐車場に車を停めて雪が積もっている中、新井駅に向かいます。
今回乗車する快速[くびき野1号]は6時40分頃に直江津駅から回送されてきます。入線してきた列車を見たところ、本日はT17編成が充当されていましたので、4号車叉は5号車のどちらかに席をとります。これはなぜかといいますと、編成中この2両だけはグレードアップされた車両で、窓が上下方向に大きく拡大されているほか、他の車両よりシートが大型で床もかさ上げをしてあるからです。今回は5号車に席を取って新潟を目指しすことにしました。
この列車、新井駅を発車するときはガラガラなのですが、直江津、柿崎、柏崎で一度満員となって長岡で大量の下車があり空席が生まれ、その後、見附、東三条、加茂、新津で再び満員となります。私の横の席にも長岡から乗車してきた方が座りました。車内を見ると自分の横に席に荷物を置いて、他の人が座れないようにしている人の多いこと!混んでいる車内ではもう少しスマートに過ごして欲しいものです。そんな事を怒り交じりに思っているうちに快速[くびき野1号]は満員の乗客を乗せ新潟駅に到着しました。
②新潟(955)→会津若松(1327) 9216D 急行[新潟色キハ58・52]
(←会津若松 キハ58-677+キハ52-102+キハ52-120+キハ52-121+キハ52-123 新潟→)
新潟車両センターには、キハ28が1両、キハ58が2両、キハ52が7両配置されており、このうちキハ28(-2371)、キハ58の1両(-1022)、キハ52の2両(-122、-127)は国鉄色ということもあり、雑誌等で取り上げられる機会も多いのですが、残った車両については、あまり脚光を浴びることもなく、もくもくと与えられた仕事をこなしてきた、いわば縁の下の力持ち的な存在でしたが、最後の最後になって急行[新潟色キハ58・52]として桧舞台に立つことになりました。
新潟駅に快速[くびき野1号]で到着し、急行[新潟色キハ58・52]の発車ホームとなる7番線に行くと、すでに列車は入線しており、乗客も結構乗っています。先頭のキハ58から順に見ていったところ、何箇所はボックス席も空いていたのですが、いずれも進行方向左側の席でしたので、景色の悪い左側に座るくらいなら…と思い、5人がけのロングシート部分に席を取りました(結局、最後まで5人分のシートを1人で座っていました。)。出発時点で各車両の乗車具合を確認したところ、ざっと1両あたり30名程度の乗車でしたので、募集人員の200名には達しなかったようです。
※1両目のキハ58はやはり混んでいました(理由は皆さんお分かりだと思います。)。また、先頭から2両目のキハ52-102も人気でした。これはキハ52-102だけは他のキハ52と異なり、出入口の両端をロングシート化しておらず、オリジナルのキハ52だからではないかと思われます。
さて、停車は定刻どおり、気動車独特のプゥワァーンというタイフォンの音色を発して発車します。高まるエンジン音、ホームに漂う紫煙のガス、車内に立ちこめる排気ガスの匂いこれぞディーゼルカーです。私のボルテージも一気に高まります。
新潟駅を発車した列車は電車基地である新潟車両センターを左手に見ながら、一気に加速をしていきます。速度計の針を見ていたところ、じわじわと上がり90km/h+αを指します。この速度を維持しながら信越線を豪快に走ります。旧型の気動車ですが、乗り心地もそんなには悪いとは思いませんし、騒音も115系のクモハ・モハ車よりは静かだと思います。急行[新潟色キハ58・52]は特急列車と遜色のないわずか15分で最初の停車駅となる新津駅に到着します。
新津駅では6分ほどの停車ですので、若干の撮影をしただけで発車となります(貨物列車が入ってきて撮影ができませんでした。)。ここからは進路を東向きに変えて非電化区間となる磐越西線に入っていきます。最初のうちは80km/h程度の速度で走っていたのですが、馬下を過ぎる頃からはだんだんと勾配と曲線半径がきつくなってきた為でしょうか、速度が落ちてきます。
五泉駅を過ぎた頃、車内ではJR新潟支社から「ポケット時刻表」のプレゼント配布がありました。これは予定にはないことでしたし、長野県に住んでいる私にとってはなかなか購入できないものなので、ちょっぴり嬉しいプレゼントでした。
五十島駅では列車交換のため停車をします(ドア扱いはありません。)。反対車線にやってきたのはキハ40系の3連の普通列車です。磐越西線には、ダイヤ改正後もキハ40系を使用した列車の運用が残っているようですので、少し安心をしました。
キハ40系の普通列車が先に出発しますが、いくらエンジンを換装してあっても1エンジン車3両なので、苦しげなうなり音が響きます。一方、急行[新潟色キハ58・52]は5両とも2エンジン車なので、決して軽々加速するわけではありませんが、豪快に加速していきます。ちなみにキハ40系3連の普通列車は3両で運転席が4つ(キハ40が1両とキハ47が2両)ですが、こちらは5両で運転席が9つもあるという編成です。
2番目の停車駅となる津川駅では20分間の停車となります。ここのホームは島式のホームですので、なかなかきれいな編成写真が撮れないのが玉にキズです。
津川を出発すると車内では今回の参加記念となる乗車証明書と下敷きの配布がありました。記念乗車証なんてただ保管しておくだけのものですが、やはりいただけるとなると嬉しいものですね。
3番目の停車駅となる徳沢駅では14分の停車となります。ここの駅はホーム自体がカーブをしていますので、撮影には最適なのですが、皆、思い思いの場所で撮影や休憩等をしていますので、なかなか撮影がうまくいきませんでした。
野沢駅でも16分の停車となります。この駅は今までの島式のホームではなく対面式のホームとなりますので、ようやく編成写真を撮ることができました。列車はこのあと喜多方駅に停車した後、終着駅となる会津若松駅を目指してラストスパートをかけます。喜多方-会津若松間は[SLばんえつ物語]に乗車しても「速い!」と思いますが、急行[新潟色キハ58・52]も速いです。そんなにスピードを出したらエンジンが焼きつくんじゃないか…と思うような速度を維持したまま、会津若松駅に到着しました。
※字数制限の関係で「復路編」に続きます。
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