※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。写真がありませんが、よろしければご覧ください(by管理人)。



 昨年実施された「歩こう!信州 秋の信濃路キャンペーン2008」に併せて、湘南色に塗装変更された「しなの鉄道169系・S52編成」!、その後の活躍は皆さんご存知のとおりですが、ついにその勇士に終止符を打つことになってしまいました。
 惜別の意味をこめて、湘南色のいでたちとしては最後の運用となる、快速[さよならリバイバル信州号]に乗車することにしました。


◎軽井沢(1500)→長野(1617) 9655M 快速[さよならリバイバル信州号] しなの鉄道・169系3連【S52編成】
(←長野③ クハ169-19+モハ168-6+クモハ169-6 ①軽井沢→)
 今回は青春18キップを使って、快速[DLみなかみ]に乗車し、その後、水上から高崎までは普通列車、高崎から軽井沢までは新幹線で来ています。そのまま新幹線に乗車していればあっという間に長野に到着するのですが、最後にS52編成に乗車したくてこのような行程を組みました。

 新幹線を降り、しなの鉄道線のホームに下りていくと、そこには見慣れたS52編成が既に入線していました。ホームには人が沢山集まっており、どうしたのかな?と思って見たところ、どうやらまだ乗車が始まっていないようで、皆さん乗車口に並んでいる状況でした。私も並んでいる人が一番少ないと思われる3号車の列に並び、乗車扉が開くのを待ちます。列に並ぶこと約10分、14時40分頃に乗車扉が開き、無事、座席の確保をすることができ、これで長野までのラスト・ランを楽しむ準備はできました。

 さて、その後は見慣れたS52編成ですが、最後の撮影をたっぷりと楽しんだのち車内に入って出発の時を待ちます。
 15時ちょうど列車はやや長めの警笛を鳴らして軽井沢駅を発車します。乗車率は50~60%程度といったところでしょうか。ただ、この中には「たまたまこの列車があったので乗車した。」というような人も結構いましたので、惜別列車としてはやや乗車率が悪いように思えます。

 軽井沢を出発した快速[さよならリバイバル信州号]は中軽井沢、小諸、大屋、田中と快速列車らしく小刻みに停車をしていきます。駅に停車するたびに少しずつ乗客は増えていったのですが、その乗客の多くは次の上田駅で下車してしまいました。上田を発車した快速[さよならリバイバル信州号]は快調に長野に向けて走ります。最後の停車駅となる篠ノ井駅では6分ほどの停車時間があったため、乗客の多くも、また、駅に来ていた人も列車の撮影に一生懸命です。篠ノ井駅では多くの人に見送られ、列車はいよいよ長野に向けてのラストスパートです。

 長野駅到着前に車内アナウンスで車掌さんからの御礼の挨拶があり、少々センチメンタルなムードが漂ったのですが、そのムードを吹き飛ばすかのように、長野駅のホームには多くのファンがS52編成の到着を待ってくれていました。
 16時17分、快速[さよならリバイバル信州号]は定刻どおり長野駅に到着し、その半年間の活躍に終止符を打つことになりました。

 できることなら、このままの塗色で活躍をして欲しいのですが、残念ながら契約の関係上難しいらしいと聞いています。S52編成は再びしなの鉄道色戻りますが、色が変わっても活躍を見守って生きたいと思いますし、もし、機会があれば、再び湘南色となって活躍してくれることを、一鉄道ファンとして祈りたいと思います。


【乗車日:平成21年3月22日(日)】鉄道コム