またまたJR東日本新潟支社がやってくれました。一昨年の[DD53ばんえつ物語号]、昨年のDD15+旧型客車に続く第3段は、DD14背合重連による客車牽引(快速[信濃川号]と快速[小出銀嶺号])という企画でした。
 とにかく人気が高そうでしたので、息子さんがJRに勤めている方にキップを手配していただき、なんとか3月29日の快速[小出銀嶺号]のプラチナチケットを入手することができました。
 あいにく天気予報ではあまりいい天気ではなさそうですが、こんな列車二度と乗れるわけがありませんので、天気など気にせず出かけることにしました。



①長野(755)→高崎(844) あさま510号 E2系8連【N21編成】【乗車:1号車】
 とりあえず高崎までは新幹線で向かいます。始発だから自由席で…なんて甘く考えていたら自由席には長蛇の列ができています。幸い1号車まで歩いていったところ4名程度しか並んでいませんでしたので、子供と一緒にその後ろに並び新幹線の入線を待ちます。
 入線してきた新幹線乗り込みなんとかD・E席を確保できましたので、これで落ち着いて高崎へ向かうことができます
 しかし、さすがに春休みですね。長野を発車する時点から立客が発生する列車を久しぶりに見たような気がします。途中駅からもさらに乗客が増え、自由席はデッキだけでなく通路にも人があふれた状態で高崎駅に到着しました。






②高崎(1000)→長岡(1448)  9725~9727レ 快速[小出銀嶺号]
 牽引機:長岡~水上 EF6019  水上~長岡 DD14334+DD14333
(←長岡⑦ スハフ12-102+オハ12-315+オハ12-316+オハ12-1701+オハ12-314+オハ12-313+スハフ12-101 高崎→)
 快速[小出銀嶺号]の出発までにだいぶ時間がありましたが、たぶん、早めに入線してくるだろうと思い、子供と2人で4番線ホームに降りていったところ、列車が入線する5番線も反対側の4番線も多くの鉄道ファンで混雑をしていました。その後、ばんえつ物語号の客車がEF60の推進運転でホームに入ってきました。「機回しが終わってから編成写真の撮影を…」と思っていたのですが、4番線に上野からの到着列車が入ってしまい、結果的に高崎駅では満足な写真がとれず、仕方がないので車内に入ることにしました。ホームに集まっている鉄道ファンが多かったので車内も満席だろうと思ったのですが、私の乗車した1号車を見る限りでは乗車率は5~6割程度だと思われます。おかげで私の席も子供と2人で使用することができました。シートに座り荷物を整理していたところ、突然、ガタンと揺れ、列車が動き始めました。時計を見て「発車の時間だったんだ。」と初めて気がつきましたが、発車の車内放送くらいしてくれればいいのに…と思ってしまいました。

 列車は春の上州路を多くの撮影者に見送られながら快調に進みます。「結構早いね。」と思っていたところ、渋川でいきなり35分の運転停車となりました。運転停車なので車外に出ることができないのがつらいです。チケットを購入していない人の誤乗車等を防ぐための措置なので仕方ないのでしょうが、ホームで撮影くらいさせてくれてもいいの…と思ってしまいました。

 渋川を発車後も快速[小出銀嶺号]は快調に進み、いよいよ牽引機を交代する水上駅に到着しました。水上駅のホームには多くの鉄道ファンと、ロータリーヘッドを取り去り背合重連となったDD14の334号機と333号機が待っています。ホームではこの世紀の一瞬を見ようと乗客もほとんど車内から出てきて連結作業を見守ります。
 ロータリーヘッドのないDD14の姿には多少違和感を感じますが、まさかこんな形で客車列車の先頭に立つなんて思ってもいませんでしたので、自分の目の前にある列車が夢のように感じます。

 さて、連結作業も無事終了し、いよいよ出発の時間です。長いホイッスルのあとガタンと揺れDD14が牽引する快速[小出銀嶺号]は発車しました。スピードはお世辞にも「速い」とはいえませんが、それでも結構な速度で上越国境越えにかかります。「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった。」という小説のフレーズのとおり、本当にトンネルを抜けたら雪一色の景色となっていました。
 このあと列車は小出駅で約30分ほど停車し、地元の歓迎をうけましたが、今回は列車の撮影のほうに多くの乗客が回っていたように思います。

 快速[小出銀嶺号]はその後も着実な走りで終点の長岡を目指します。外はみぞれ交じりの雨が降っていますが、沿線のいたるところに鉄道ファンがカメラの放列をつくって待ち構えています。列車の窓を開けると冷たい風とともにディーゼル特有の匂いがします。子供は「くさい」といっていましたが、私はこのディーゼルどくどくの匂いがたまらなく好きです。

 最初「5時間の乗車は長いな~。」と思っていたのですが、いざ、乗ってみるとあっという間だったような気がします。もっともっと乗っていたかったのですが、残念ながら快速[小出銀嶺号]は定刻に長岡駅に到着してしまいました。





③長岡(1522)→直江津(1618) 3372M 快速[くびき野2号] 485系6連【T16編成】
(←直江津 ①クロハ481-1011+モハ484-1045+モハ485-1045+モハ484-1020+モハ485-1020+クハ481-351 ⑥長岡→)
 長岡からは快速[くびき野2号]に乗車して直江津を目指します。いつもならば自由席なのですが、今回は子供連れということと春休み期間中とことを考えて指定席を確保しておきました。結果的には自由席でも問題はなかったようですが、指定席を購入しておくと余裕を持っていられるのが個人的には好きです。

 快速[小出銀嶺号]に5時間も揺られてきましたので、静かな車内で子供と2人で1時間の睡眠タイムとなってしまいました。






④直江津(1638)→長野(1819) 352M  115系3連【N3編成】
(←長野 クモハ115-1008+モハ114-1013+クハ115-1008 直江津→)
 直江津からはいつもの115系に乗車して長野に戻りました(途中、脇野田の駅でOM103編成の[妙高]に、関山駅ではEF641032(JR東日本)にすれ違いました。)。
 特に大きな混雑もなく、子供と2人で1ボックスに座ってくることができました。

 もう絶対除雪車による客車牽引はないだろう!いくらなんでもDD14はありえないだろう!とおもっていただけに、今回の企画には驚きを隠せませんでした。
 こうなると新潟支社さん次は何をやってくれますか?と期待をしてみたいと思います。


【乗車日:平成20年 3月27日】鉄道コム