1月にJR東海管内のDCを乗りに行った際に、四日市駅に何両ものDD51が停車していたので、ひとまず撮影はしたのですが、日に日に「DD51の走行している姿を撮影したい。」と思いが強くなり、再度、四日市に行くことにしました。

 時期的には青春18キップが使用可能な時期ですが、四日市近郊での時間を稼ぐためには名古屋まで特急で行かなくてはならないため、長野~塩尻間は「信州往復キップ」、木曽平沢以南のJR東海管内は「青空フリーキップ」を利用して出かけることにしました。

 また、DD51を効率的に撮影するためには、近鉄の塩浜~海山道へ行くのがベストと思われるため、四日市駅からは近鉄を利用する予定としました。




①長野(613)→名古屋(917) 1002M  特急[ワイドビューしなの2号]  【A7編成】
(←名古屋  クモハ383-7+サハ383-107+モハ383-107+サハ383-7+モハ383-7+クロ383-7 長野→)
 長野からは篠ノ井線の一番列車となる特急[しなの号]に乗車します。
 前回の乗車で2号車の禁煙席が混雑することがわかりましたので今回は迷わず1号車に乗車します。しかしながら客室に入ったときのタバコのにおいは相当気になるレベルです。まあ、来週(3月18日)からは特急しなの号の自由席は全て禁煙車となりますので、これも喫煙車の最後の乗車記念と思いがまんして乗車することにしました。

 1月に乗車したときには多治見駅から満席の状態となりましたが、さすがに3月の旅行シーズンということで、木曽福島駅からは立ち客が出る状態となりました。
 神領電車区を通過する際に、湘南カラーの113系が3編成留置されていましたが、JR東海では今回のダイヤ改正で国鉄型車両を廃車とする方針のようですが、ぱっと見たところ塗装等もしっかりしており、また、同時期に作成された車両がJR東日本や西日本ではまだまだ第一線で活躍していることを考えるともったいないと思えました。
 名古屋駅に到着する直前にはホームの空きを待つために速度調整を行っているようで、若干遅れて名古屋駅に到着しました。





②名古屋(930)→四日市(959) 2921D 快速[みえ1号] 
(←四日市  キハ75-5+キハ75-105+キハ75-205+キハ75-305 名古屋→)
 名古屋駅からも前回と同じく、快速[みえ1号]に乗車します。
 この列車は相変わらず混みます。今日も2両増結の4両編成となっていましたが、指定席の1号車にも立っているお客さんが大勢います。見ていると自由席と勘違いして乗車しているお客さんも多いようなので、JR東海には思い切って指定席車両はシートの色を変えるとか車両そのものをグレートアップするとかして、自由席と指定席の区別を明らかにして欲しいと思います。

 今回は四日市までの乗車ですが、普通列車が約1時間かかるところをこの列車は30分で到着するわけですから75系DCの俊足ぶりが光ります。
 名古屋総合車両所を過ぎ、緑が目立つようになってきた田畑が広がる車窓を見ているうちに、第一の目的地である四日市駅に到着しました。




◎JR四日市駅付近での撮影
  JR四日市駅到着後、まず駅構内に停車しているDD51を撮影し、駅北側の国道164号線と関西本線が交差する踏切付近で貨物列車を撮影します。
  土曜日でしたので貨物列車の運転があるかどうか不安でしたが、貨物なしの重単となってしまった列車があったものの所定のダイヤどおりに運転され、黒煙を吹き上げながらエンジン全開で加速していく貨物列車の走行写真を撮ることができました。





③近鉄四日市(1121)→海山道  近鉄普通列車  
 次は俗に言う「塩浜貨物」を撮影するために近鉄四日市駅へ移動します。
 JR四日市駅に降りた際、駅前の案内地図を見たところJR四日市駅と近鉄四日市駅とは約500メートル程度離れていることが確認できましたので、撮影地から徒歩で近鉄四日市駅を目指しました。

 ところが歩けど歩けど近鉄四日市駅に到達せず、結果的には20分以上歩いたところでようやく近鉄四日市駅に到着しました。JR四日市駅の回りは閑散としていますが、近鉄四日市駅は駅そのものがビルになっており、非常に近代的な感じがしました。ホームに行くとちょうど普通列車が待っており、ほとんど待たずに海山道駅へ向かうことができました。




◎塩浜貨物線での撮影
 海山道駅構内にはJRの貨物線が近鉄線と平行して走っているのですが、貨物線の部分だけは架線が無いのでどこで撮影しても絵になりそうな感じです。撮影場所の選定で迷ったのですが、逆行気味になるのは覚悟の上で、鉄道雑誌で紹介された駅北側を走っている国道とのオーバークロスに位置して撮影することにしました。
 誰も同業者なんていないと思っていたのですが、最近、原色のDD51に注目が集まっているせいでしょうか5~6名の方がおり、それぞれが思い思いの場所で撮影していました。





④海山道→近鉄四日市  近鉄普通列車
  海山道駅には普通列車しか止まりませんので、タイミングがずれると30分程度待たなくてはいけないのですが、駅に着いたところ運が良かったのかほとんど待たずに列車に乗車することができ、近鉄四日市駅に戻ることができました。
 近鉄海山道駅には短時間しかいませんでしたが、その短い間にもDD51の重連が貨物の入れ替えを行う姿を見ることができました。




⑤近鉄四日市駅→JR四日市駅   三岐鉄道バス
  JR四日市駅まで歩く気力がありませんでしたので、タクシーを利用しようと思ったのですが、こちらもタイミング良くバスが来ましたので、バスに乗車してJR四日市駅に戻りました。




◎再び、JR四日市駅付近で撮影
 四日市駅に到着後、再度、駅北側の踏切付近で2本の貨物列車の撮影を行いましたが、海山道で 撮影した貨物列車を電車とバスを使って追いかけをしても四日市駅で十分間に合い撮影できるわけ ですから、相当余裕のあるダイヤとなっているようです。




⑥四日市(1359)→津(1419) 2929D 快速[みえ9号] 
(←津  キハ75-2+キハ75-102 四日市→)
 津に目的があったわけではないのですが、帰りの[みえ14号]の乗車を楽しみたかったので津駅まで移動をしました。

 1月の旅行で下車した「多気駅」と「松坂駅」には何もなかったという印象でしたが、津駅は駅ビルとなっており、ビル内にはファーストフード店が何軒も入居しており、こういうところは「さすが県庁所在地だな。」と思いました。
 みえ9号は2両編成で到着しましたが、四日市駅でお客が大量に入れ替わった関係で、窓側の席に座って津まで行くことができました。




⑦津(1442)→名古屋(1539) 2934D 快速[みえ14号]
(←名古屋  キハ75-106+キハ75-6+キハ75-503+キハ75-403 津→)
 四日市駅からですと名古屋駅までは30分で着いてしまいますが、津からとなりますと約1時間ですので、ゆったりとした気分で75系DCの乗車を楽しむことができます。混雑を予想して座席指定を確保しておいたのですが4両編成の[みえ14号]は自由席も指定席も空席が目立っていました。

 1月と今回の旅行で都合6回、この75系DCに乗車した感想を大ざっぱにまとめると「パワー感やスピード感はJR東日本のキハ110系と同じ程度だが、転換クロスシートの車内はボックスシートよりプライベート感が強いので長距離の乗車に向いている。」という感じでしょうか。
 津駅では5分程度の遅れがあったのですが、途中でだいぶ回復したようで2分程度の遅れで名古屋駅に到着しました。





⑧名古屋(1600)→長野(1851) 1019M  特急[ワイドビューしなの19号]
(←長野  クロ383-4+モハ383-4+サハ383-4+モハ383-104+サハ383-104+クモハ383-4
+クハ383-5+クモハ383-17 名古屋→)  【A4+A205編成】
  名古屋駅に到着したところ15時30分発のセントラルライナーが止まっており、ホームのアナウンスを聞いたところ、中央西線沿線で火災があったため遅れているとのことでした。

 ホームの外れにある蕎やできしめんを食べて戻ってもまだ発車しておらず、どうやら大幅な遅れとなりそうな気配です。結果的にセントラルライナーは40分以上の遅れで発車していきました。特急も同じくらい遅れるのかなと思ったところ、セントラルライナー発車後速やかに入線してきて、ホームにいた乗客を乗せると直ちに発車という具合で約15分程度の遅れで発車をしました。

 「今日はずいぶん速いな~。」とは思っていましたが、案の定<中津川に到着する頃には15分以上あった遅れも10分程度にまで短縮されており、まさに振り子特急の韋駄天ぶりを発揮しているようです(長野到着時点では4分程度の遅れまでに回復しました。)。
 今まで長野~名古屋間の特急[しなの]には3回乗車しましたが、寝覚の床を通過する際の案内放送は一度もありませんでしたが、今回は始めて録音したテープによる案内放送がありました。残念ながら徐行運転はしませんでしたが、やはり観光地の案内などは積極的に行って欲しいと思いました
 その後はあたたかな車内と適度な揺れに身を任せぐっすりと寝てしまい、善光寺平の夜景を寝ぼけ眼で見ながら長野駅に到着しました。


 この旅行記を作成している最中に(3月18日の)ダイヤ改正があり、磐越西線の貨物列車と高山線の坂祝貨物が廃止となってしまいました。これによりDD51の活躍の場が一段と狭くなり、どうやらDD51にとっては四日市が最後の聖域となりそうな気配が漂ってきました。
 また、四日市周辺では依然としてDD51が活躍しているわけですが、実際に見に行ったところ国鉄色のDD51に会える確立がだいぶ低いということがわかりましたので、近いうちに再訪問を…と思っています。

【乗車日:平成19年 3月10日】鉄道コム