昨年の夏以降1人で旅行に行くようになり、この半年間でJR東日本のキハ58・28系、キハ40系、キハ110系、JR西日本のキハ52にも乗車することができたのですが、JR東海の高出力型DC・キハ75系及びキハ85系には一度も乗車する機会に恵まれませんでした。

 この2種類のDCについては、前々から乗りたいとは思っているのですが、なかなか乗車する機会もありませんでした。また、昨年末に購入した青春18キップが残っていた関係で1月6日~8日に予定を立て、指定席券まで確保したのですが、大荒れの天気(爆弾低気圧というのですね。)のためやむなく取りやめた経緯もありますので、今回は再チャレンジとなります。

 今回は青春18キップではなくJR東海から発売されている「青空フリーパス」を使用する関係上特急列車にも乗車できますので、75系DC・85系DCの両方に乗車する計画としました。
 また、沿線には有名な撮影地やDD51が牽引する貨物列車も数多く設定されていますので、写真撮影も兼ねながらの旅行を計画しました。



①長野(613)→名古屋(917) 1002M  特急[ワイドビューしなの2号]  【A7編成】(←名古屋 クモハ383-7+サハ383-107+モハ383-107+サハ383-107+モハ383-7+クロ383-7 長野→)
 381系時代の特急[しなの号]は、乗れば必ず酔うので絶対乗車しないと決めていましたが、383系になってから長野~松本間を何回か乗ってみたところ、振り子の制御も余り気にならず、長時間乗車しても乗り物酔いもしないような感じでしたので、今回は思い切って名古屋までの全区間を乗車してみることにしました。

 383系についてはシートの作りも良く普通車にもフットレストが設備がされていますので、名古屋までの3時間をゆっくりと乗り心地を楽しむことにします。
 当初は禁煙車の2号車に席を確保していたのですが、発車間際になり10人くらいの団体が乗り込んできて、私の席を取り囲むように座り、早速に大声で話を始めましたので、早々に喫煙車の1号車に待避することにしました。

 列車は長野駅を定時に発車しましたが、朝早いせいでしょうか1号車は私を含めて2~3割程度しか乗車しておらず、静かに篠ノ井線を進みます。途中の西条駅では冬場のみ走る霜取列車のクモヤ143(湘南色)を追い抜いて進みます。

 松本からは大勢乗ってくるかな?と思っていたのですが、予想に反してさほど乗ってこず、多治見までは私のシートには誰も乗ってこない程度の混み具合でした。
 私の頭の中には、中央西線を走る優等列車に乗ると、木曽の寝覚めの床付近を走行する時には速度を落としながら進み、車内放送で景勝地の紹介をするものと思っていたのですが、本日はまったく速度を落とすこともなく通過していきました。雪混じりの天気のせいか薄暗い状態なので今日は行わなかったのでしょうか?

 木曽路ではみぞれ模様の天気でしたが、中津川を過ぎる頃には天気が回復し始め、名古屋に到着する頃にはすっかり青空となりました。
 乗り物酔いするかも…という不安もあったのですが、全くそんな気配を感じることもなく全区間、無事乗車することができました。




②名古屋(930)→多気(1043) 2921D 快速[みえ1号] 
(←多気  キハ75-202+キハ75-302+キハ75-205+キハ75-305 名古屋→)
 名古屋駅からはで75系DCを使用した快速[みえ]号に乗車します。ホームには自由席車両の入り口付近に大勢の乗客が並んでいます。こんなに沢山の人が、たった2両に全員乗れるの?と思っていたのですが、どうやら本日は所定の2両ではなく4両での運転のようです。

 ホームに入ってきた75系DCを間近で見ますと、フロントマスクはブラックフェイスで独特な印象を受けますが、車内に入ると濃紺系の転換クロスシートが並び313系の標準型とほぼ同様のような感じを受けます(製造年度を考えると313系がキハ75系と同じと言うべきですね。)。

 サイバーステーションで指定券の販売状況を確認していたのですが、この時間帯の快速[みえ号]の指定席は早々に売り切れることがわかっていましたので、今回は早めに指定席を確保しました。乗車券プラス510円で乗車できることから人気があるようで、今回も快速[みえ号]については、これから乗車する1号を含めて何本かの列車の指定席券が完売の状態でした。

 特急[しなの]からの乗換時間にあまり余裕がないのでホームで編成写真を撮影し、駅弁(名古屋トップスリー)を購入してから自分の席に座り発車の時間を待ちます。
 指定席を確保していたので間違いなく座れるのは良いのですが、指定席車両の車内には指定席券をもたない乗客が何人も出入口付近に立っていてなんとも落ち着きません。また、今回の座席は7番の列でしたが、この席は出入口横の席のため、鳥羽方向に向かうときには6番との向き合いの席になってしまいます(名古屋方面に向かうときは大丈夫です。)。こうなってしまうと転換クロスシートの意味が無くなってしまいますので、なんとか改善して欲しいと思います(新型の313系はこれが解消されているらしいですね。)。

 さて、75系DCですが、さすがに強力なエンジンを2器搭載しており、加速時のエンジン音はそれなりに大きいですが素晴らしい加速をします。JR東日本の110系DCに乗車したときも「速い。」と思いましたが、75系DCは間違いなくその上を行きます。また、定速走行時には極めて静かにスームズに100km/h走行をこなします。

 「名古屋」というと「都会」というイメージがあるのですが、名古屋駅から2~3駅進むと緑の畑が見えてきて、とても自然豊かな町並みが広がっていきます。快速[みえ1号]は並行する近鉄と競争をしながら関西本線、伊勢鉄道へと進みます。車内は伊勢神宮に行くと思われるお客で満席の状態のまま、今回の旅の第一目的地である多気駅に到着しました。




◎ 櫛田川での撮影タイム…
  多気駅のそばには「櫛田川」の有名な撮影地があり、ここで列車の走行写真を撮るため駅から歩いて撮影地に向かいます(撮影地までは500m程度です。)。
  6~7年前に一度撮影に来たときには川の対岸には何もなかったのですが、現在では道路ができてしまい、若干、撮影のじゃまになってしまいますが、水の流れを入れながらすっきりとした編成写真を撮るには申し分のない撮影地だと思います。
  普通列車のキハ11、快速[みえ]、特急[ワイドビュー南紀]などを1時間半ほど撮影したのち、次の列車に乗るため多気駅に戻ります。




③多気(1219)→四日市(1305) 2930D 快速[みえ10号]  
(←四日市  キハ75-305+キハ75-205+キハ75-302+キハ75-202 多気→)
 多気駅からは再度、快速[みえ]に乗車して四日市に戻ります。みえ10号に使用されている列車は予想していたとおり、みえ1号の折り返しとなっているようで、同じ車両(4両編成)が充当されていました。土曜日の昼間ということである程度の混雑を予想していたのですが、自由席・指定席ともガラガラの状態でした。

 これから向かう四日市駅付近には大手石油会社や民間企業の貨物ターミナル等があることから、貨物列車も数多く走っています。雑誌等を見ると四日市駅構内でもDD51が入れ替え等を行っているようなので、途中下車をして駅構内でDD51牽引の貨物列車の撮影を試みます。



◎ 四日市駅での撮影タイム…
  ちょうど上手くDD51が駅に停車していてくれれば…と思っていたのですが、四日市駅に降りたところ原色のDD51牽引の貨物列車が2本、赤更新+原色のDD51重連貨物が1本、駅構内に青更新のDD51が1両停車中ということで、あっという間に5両のDD51の撮影に成功することができました。
  乗車予定の[みえ9号]の発車間近になると、DE10が貨物の入れ替え等を始めましたので、何時間いても飽きないのですが、次の予定がありますのでここで四日市駅での撮影を終了としました。




④四日市(1359)→松阪(1437)  2929D 快速[みえ9号]   
(←松阪  キハ75-2+キハ75-102+キハ75-204+キハ75-304 四日市→)
 松阪から特急に乗車するため、再々度、快速[みえ]に乗車して松阪駅まで戻ります。
 この列車も本日は4両編成となっています。今回は75系DCの基本番代の車両に乗車します。200番台、300番台の車両との違いを見つけようと思うのですが、いまいちわかりにくく、若干シートの色が違うこととシートに装着されている手すりの形状が違うことしかわかりませんでした(たぶん、目には見えないもっと大きな違いがあると思います。)。鳥羽から来る対向列車が遅れている関係で、松坂駅には10分遅れでの到着となりました。





⑤松阪(1511)→名古屋(1618) 3006D 特急[ワイドビュー南紀6号]
(←名古屋  キハ85-1115+キハ84-5+キハ85-1 松坂→)
  名古屋までの1時間は、乗りたかったDCの第二弾・85系DCに乗車します。
  75系DCは3ドア・デッキなしの転換クロスシート車ですが、85系DCはいわゆる特急列車の王道である2ドア・デッキ付きの回転シート車で、車内に一歩足を踏み入れれば、やはりそこには特急列車らしい風格が漂っています。
 
 「ワイドビュー」の名前のとおり、383系と同様に大きな窓が並んでいるですが、85系は大きなガラス窓に加え、シートが通路より一段上に設けられているためシートに腰を下ろすとほとんど全身がガラスに接しているようです。また、南紀号に使用されている85系DCは、シートの色もオレンジ色(青色もあったと思います。)とポップなイメージの色遣いとなっており、いかにも暖かな地方を走る特急をイメージしているかのようです。

 85系DCについては75系DCと同じエンジンを積んでいますが、車体重量があるせいでしょうか75系DCのような強力な加速感は感じません。ですが外の景色の流れ具合を見ると間違いなく100km/h以上の速度が出ていると思われます。

 加速時以外は静かな車内で、松坂駅で購入した「特選牛肉弁当」を食べながら1時間の乗車を楽しみます。
 この列車に乗車して初めてわかったのですが、ワイドビューに乗車して本当に前方視界を楽しむためには、しなのではグリーン車に乗車しなくてはいけませんが、南紀号では普通車で楽しむことができます。次は子どもと2人で「3号車1番C席・D席(この席が前方ワイドビューになります。)」を確保して、南紀勝浦から名古屋までの全区間を乗車してみたいと思いました。




⑥名古屋(1700)→長野(1949) 1021M  特急[ワイドビューしなの21号]
(←長野  クロ383-2+モハ383-2+サハ383-2+モハ383-102+サハ383-102+クハ383-102 名古屋→)
 中津川まではセントラルライナーに乗車し、中津川~塩尻間のみしなのに乗車して、あと長野までは普通列車で…と予定してのですが、昨夜よく眠れなかったせいでしょうか無性に眠くなってしまったので、しなのに乗車してまっすぐ長野を目指すことにしました(指定席の変更は四日市で行いました。)。

 土曜日の夕方なので混雑すると思っていたのですが、長野到着まで50%に満たない程度の乗車率でしたので、隣の席に人が来ることを気にせずぐっすり寝てしまいました。
 半日、暖かいところにいたせいでしょうか、長野駅に降りた瞬間寒さに身体が引き締まり、改めて長野の冬の厳しさを実感することができました。



 キハ28・58系のディーゼルカーが標準的なディーゼルカーと思っている私から見ると、500PSのエンジンを積んだキハ65系や181系の登場ですら、高出力型のDCが現われたと思っていたのですが、汎用型として使用されている75系DCでさえ、350PSのエンジンを2機搭載しており、その加速感や走りについては全く国鉄時代のディーゼルカーとは別次元の世界です。

 また、特急に使用されているキハ85系は走りもさることながら、外観が383系と酷似していますので、列車に詳しくない人に「電車だよ。」と言っても信じてもらえそうなくらい車内が静かで速く、とてもディーゼルカーとは思えません。
  国鉄型の車両のファンがいくら多くても、このような高性能で居住性や静粛性に富んだ車両がどんどん投入されれば、国鉄型車両が淘汰されてしまうのは当然のことだと思います。
 国鉄型車両のうちキハ28・58系は風前の灯火の状態ですし、キハ52についてもこの3月にはJR東日本で廃車が予定されています。まだまだ大丈夫とは思っていますが、JR北海道のキハ183系やJR四国・九州の185系にも乗車したいという思います。   

【乗車日:平成19年 1月27日】鉄道コム