11月3日~5日の「ばんえつ物語号」では、本来の牽引機であるC57の代わりにロータリー除雪車のDD53がその任務に当たりましたが、10月の28日・29日、11月の11日~12日、18日~19日については高崎機関区のDD51が牽引を担当します。当初の予定では、過去にお召し列車の本務機として活躍した842号が先頭に立つということでしたが、何らかの理由によりお召し列車の予備機の895号が牽引機にと変更になりました。

 高校生時代、DF50が牽引する客車列車や貨物列車の写真を撮るため、紀伊半島、四国、果ては九州・宮崎まで追い続けた私にとってDD51は「憎い奴」ですが、時代は流れ、現在ではそのDD51ですら激減してきており、原色のDD51が牽引する貨物列車にすらファンが群がる状態です。 近場でDD51が牽引する客車に乗れる機会もありませんので、先週に引き続きの旅行となりますが、往路(新津から喜多方)の指定券が確保できましたので思い切って乗車することとしました。

 ただ残念なことは、磐越西線沿線ではカメラの放列ができるほど賑わっているのですが、列車自体の人気があまりないようで指定席もだいぶ売れ残っているという話が出回っていることです。
 なお、今回は娘(小五)を連れての二人旅の予定だったのですが、先週、磐越西線へ連れて行った息子が「僕も行く。」と言いだしたので今回は3人で行くこととしました。




①新井(655)→新潟(916) 3371M 快速[くびき野1号] 485系6連  [T17編成]
(←新潟  クハ481-332+モハ485-1010+モハ484-1010+モハ485-1083+モハ484-1083+クロハ481-1023 新井→)
  今回の旅行も乗車券については「えちごツーデー・パス」をメインに使用する関係上、JR東日本新潟支社管内の新井駅までは自家用車を使用し[くびき野1号]に乗車します。
 10月の3連休中に家族全員で[SLばんえつ物語号]に乗車する予定を立てていたのですが、台風による大雨と強風により、旅行そのものが新津駅に向かう途中で中止となってしまった経緯がありますので、ある意味で今回の旅行は再チャレンジとなります。

 新井駅からは快速[くびき野1号]に乗車します。始発駅からの乗車となりますので余裕を持って座席を確保できます(ちなみに今回もGU車への乗車です)。
  最近、快速[くびき野号]を頻繁に利用するのですが、この仕業に充当されるT編成の481・485系はだいぶくたびれているようで、どの編成を見ても車体のいたるところににサビがあったり塗装が浮き上がっている車両を目にします。また1号車が座席指定車となっているのですが、指定席車両よりも自由席車両の方がグレードアップされた編成も多く、余分なお金を払ってまで指定席を利用するお客さまのことも少しは考えて欲しいと思います。

 新井からはさほど多くの乗客が乗りませんでしたが、途中の直江津、柿崎から乗車するが多く柏崎を出発する時点では、ほぼ座席が埋まる状況となりました。他のお客さんが所有している乗車券を見ると、私たちのような「えちごツーデーパス」のお客さんのほか「えちご往復キップ」を持っているお客さんが多く、新潟支社管内では企画切符がだいぶ定着していることが伺えます。

 「えちご往復キップ」では長岡~新潟間の新幹線も乗車できるため、長岡では多くのお客さんが降りたのですが、それ以上にお客さんが乗車してきて車内は満席のまま新潟を目指します。新津駅ではばんえつ物語号に乗り換えるお客さんが多いと思っていたのですが、思っていたほどでもなく、また、ホームにもDD51を目当てとした鉄道ファンの姿も少なく、今週はあまり盛り上がっていないようです。
 不安定な天気で雨は降ったりやんだりを繰り返しています。雨で濡れた新潟駅のホームに快速[くびきの1号]は定刻どおり到着しました。




②新潟(939)→新津(958) 2524M  115系4連
(←新津 クハ115-2035+モハ114-119+モハ115-133+クハ115-1503 新潟→)
  SLばんえつ物語号は新潟駅が始発ですが、DD51ばんえつ物語号は新津駅が始発となっているため普通列車で新津駅まで戻ります。
 新潟駅まで[くびき野]号に乗車してきたのは時間調整の意味もありますが、DD51ばんえつ物語号の車内でおいしいお弁当を食べたかったので、駅弁を購入する目的もあって新潟駅まで来ました。

 先週乗車した[DD53ばんえつ物語号]の時には、新津駅で「SLばんえつ物語弁当」を購入したのですが、息子からはあまり良い評価をもらえませんでしたので、今回は「肉系」のお弁当を購入するつもりだったのですが、子どもたちからは「おにぎりが良い。」と言われてしまいましたので、新潟駅のNEWDAYSで購入して新津駅に戻ります。

 乗車する列車は旧新潟色の115系4連ですが、考えてみると長野県内の115系は2連、3連、6連という編成しかありませんので、ちょっぴり珍しい編成に乗れてラッキーです(新潟県では珍しくないと思いますが…)。
 
 さて、本日のこの列車は[DD51ばんえつ物語号]に乗車するためのリレー号的な性格も持ち合わせていることから、カメラや三脚を手にしているお客さんもいるのですが、やはり先週のような数ではなく盛り上がりに欠けていることが伺えます。私たちを乗せた列車は小雨が降る中、[DD51ばんえつ物語号]がホームに待つ新津駅に到着しました。




③新津(1018)→喜多方(1308)  9226レ  快速[DD51ばんえつ物語号]           (←喜多方  DD51-895 スハフ12-101+オハ12-313+オハ12-314+オハ12-1701+オハ12-316+オハ12-315+スハフ12-102  新津→)
 新津駅からは今回のメインである[DD51ばんえつ物語号]に乗車します。前回の[DD53ばんえつ物語号]に乗車したときは7号車でしたので、床下の発電用ディーゼルエンジンの音がだいぶ気になりましたが、今回は6号車ですので車内はとても静かです。

 ここまでの状況から推察すると、ばんえつ物語号の車内もだいぶ空いていると思ったのですが、乗り込んでみると6~7割程度のお客さんが乗車しており、特に禁煙車両については空いているボックス席が無いような状況でした(さすがに喫煙車はガラガラでしたが…)。

 さて、車内に入ってまず最初に行ったことは、展望車内の売店で[DD53ばんえつ物語号]のサボを購入するということでした。先週乗車したときに[DD51ばんえつ物語号]のサボについては購入できたのですが、DD53についてはすでに売れ切れており、半ば購入をあきらめていたのですが、11月9日になり急遽[DD51ばんえつ物語号]の車内で販売することがJR東日本・新潟支店のHPで周知されましたので、取り急ぎ売店へ行き[DD53ばんえつ物語号]のサボを2枚購入することに無事成功しました。

 さて、[DD51ばんえつ物語号]は発車時に長めの汽笛を発して新津駅を出発します。先週は大勢の鉄道ファンで埋め尽くされた早出川の橋梁も今日は10名足らずしかいません。天気が悪いこともあり、これ以外の有名撮影地でも数えるほどのファンしかおらず、やはりDD53とは注目の度合いが全く違うようです。
  車内は前述のとおり結構なにぎわいなのですが、どう見ても[DD51ばんえつ物語号]の乗車目的のお客さまではないようです。それが証拠に記念品の配布区間の手前の日出谷駅で、大勢の乗客が降りてしまい、車内は5割程度の乗車率となってしまいました。
  [DD53ばんえつ物語号]に乗車したときには、山都駅から乗車するお客さんが何人もいましたが、[DD51ばんえつ物語号]については日出谷以降は乗車するお客もなく、列車は雨の中を走り続け喜多方駅に到着しました。




◎喜多方市内をぶらぶらと…
 新津に戻る列車までに1時間以上の時間がありますので、喜多方市内でラーメンの食べ歩きに出かけます。娘とは「最低でも2軒以上は食べ歩こうね。」と約束をしていましたので、まず最初に駅に一番近いと思われるラーメン屋さんに飛び込みラーメンを注文しました。
 さすが本場で食べる喜多方ラーメンは格別です。特に今日は雨ですので、冷えた身体にあたたかな醤油ベースのスープが染みこむようです。
  最初は娘と2杯は…と考えていたのですが、思っていた以上にボリュームがあったため1杯で満腹となってしまいました。
 雨が強く降っていましたので、市内観光もままならずこのまま喜多方にいても仕方がないので、喜多方駅の売店で「あかべぇ」のピンバッチを記念に購入して、会津若松駅まで移動することとしました。



④喜多方(1345)→会津若松(1408) 228D キハ40系2連
(←会津若松  キハ47-???+キハ40-582 喜多方→)
  当初の予定にはありませんでしたが、次の乗車する普通列車の座席を確保したかったので始発駅となる会津若松駅まで普通列車で移動します。

 喜多方駅に到着した列車はキハ40系の2連で、しかもそのうちの1両はロングシート改良車でした。ホームで待っていた位置に停車したのがロングシートの車両でしたので、仕方なくこちらの車両に乗車しました(基本的にロングシート車は嫌いです。)。喜多方~会津若松間は比較的平坦地のためでしょうか、非力・鈍重と言われている40系DCも90Km/hの速度を維持しながらの走行となり、けっこう「速い」と感じます。こうなるとロングシートは加・減速時に身体を預けるところがなく揺さぶられるため結構疲れます。
 会津若松駅までの間は塩川駅に停車するのみであとの駅は通過となりますので、あっという間に会津若松駅に到着しました。





⑤会津若松(1432)→新津(1706)  229D キハ40系2連
(←新津  キハ40-584+キハ47-1515 会津若松→)
 喜多方からは普通列車で新津駅に戻ります。ありきたりな新潟色をまとったキハ40系ではなく、国鉄色を纏ったキハ58か52が来てくれないかという淡い期待をしていたのですが、残念ながら会津若松駅のホームに入線してきた列車は新潟色のキハ40系の2両編成でした。しかも、またしても1両はロングシートに改良したキハ40です。普通列車と言えども3時間近く乗車しますので、少しでも旅行気分を楽しみたいので私たちは2両目のボックス席に陣取ることにしました。

 入線と同時にホームで待っていた乗客が乗り込み、ボックス席はあっという間に埋まってしまいましたので、喜多方から会津若松まで移動してきたことは大正解でした。列車は発車時間が迫るにつれて増え続け、発車の時点では立ったお客さまが何人もいる状況で会津若松駅を発車しました。喜多方駅で降りる乗客も多かったのですが、それ以上に乗車するお客さんも多かったので、やはり列車は始発駅から乗車するのに限ります。キハ40系のディーゼルカーは「鈍重」というイメージがあるのですが、ここのキハ40はエンジンを換装してあるためとても速く感じます。それもそのはずで新津~会津若松間の表定速度を計算すると43Km/h、途中駅での停車時間を除けば平均速度が50Km/h近くになることを考えると、キハ40も頑張っているなと思います。外は相変わらず冷たい雨が降り続いてしますが、車内は適度な暖房が入っており、また、ディーゼルカー特有の振動が心地よく、子どもと一緒にうとうとしているうちに新津駅に到着しました。





⑥新津(1719)→新井(1926) 3374M 快速[くびき野4号] 485系6連  [T17編成]
 (←新井  クロハ481-1023+モハ484-1083+モハ485-1083+モハ484-1010+モハ485-1010+クハ481-332 新潟→)
  本日の最終ランナーも快速[くびき野]号です。途中駅からの乗車ということもあり、事前に指定席を確保してありますので、安心して列車の到着を待つことができます。指定席を確保していても自由席ががら空きの時が多いので、今回も自由席にGU車があればそちらに移動して…と考えていたのですが、新津駅に到着した列車を見ると自由席の通路までお客さんが立っている状態で、いつもとは余りにも違う状況にびっくりしました。
 一方指定席車両の方は、私たち以外に乗車しているお客さんはわずか3名のみという状況で新津駅を発車しました、その後、指定席車両は長岡駅で2名が降りて1名が乗車してきたのみでした。

 北陸線と信越線の乗り継ぎが非常に悪いので、この列車が昔の急行[赤倉]のように長野まで行ってくれれば非常に便利なのですが、新潟から長野まで通して乗車するお客がそれだけ少ないということなのでしょう。
  列車は雨が降りしきる暗闇の中を突き進み定時に新井駅に到着し、今回の旅行も無事終了となりました。



 気がつけばDD51が牽引する客車列車も寝台列車にわずかに残されているのみで、特に原色のDD51が牽引する定期客車列車については皆無の状態です。
 そのような中、例え臨時の設定とはいえ12系客車を牽引する列車に乗車できたことは非常にラッキーでした。
 一説によるとSLばんえつ物語号の乗車率が低下しているような話も聞きますが、先週乗車した[DD53ばんえつ物語号]は3日間とも完売の状態でしたし、沿線には数多くの鉄道ファンに混じって地元の方と思われる人たちも写真撮影等を楽しんでいた状況を考えると、まだたまJRの発想の転換次第で「ばんえつ物語号」の活性化は可能だと私個人は思います。

 個人的な希望・期待としては、検査を無事終了した貴婦人の姿はもちろんですが、DD51やDE10が重連で牽引する[ばんえつ物語号]や、普段は裏方として活躍するDD14やDD16が牽引する[ばんえつ物語]の姿を期待したいと思います。

【乗車日:平成18年11月11日】
鉄道コム