今日は用事があるため出かけるのは無理かな?と思っていたのですが、予定よりも早く終わりましたので即効で長野駅へ向かいました。時刻表を見たところちょうど良いタイミングで飯山線の列車がありましたので、越後川口から長岡~直江津とぐるっと一周の旅行に行くことにしました。


①長野(1002)→越後川口(1251) 131D 110系2連 ※戸狩野沢温泉駅~越後川口間は1両(キハ110-228)
 もともとディーゼルカーが好きで(正確に言うと内燃機関が好きなのですが。)、飯山線はいつか全線乗車をしたいと思っていた路線のひとつなのですが、全線乗車となると時間もかかりますし、私が好きな国鉄型車両も無くなってしまったことから、「この次には…、この次こそは…」と毎回思っていたのですが、今日こそは絶好のチャンスだと思い、全線乗車を試みることにしました。

 乗車する車両はホームのアナウンスで2両編成とわかっていましたので、先頭車両の位置で待っていたところ、ホームに入ってきた車両の先頭(進行方向が反対となるので越後川口行きの2両目になります。)が「眺望車」でした。「できれば眺望車に乗りたい…。」とは思ったのですが、ここで動いてしまうと座ることすらできなくなると思い、そのまま先頭車両に席をとることにしました。

 車内は立ち客が出る状況で発車し、千曲川の流れとともに進みます。この110系ディーゼルカーはカミンズ製のエンジンを2機積んでいるためとても加速が良いです。加速時のエンジン音はそれなりに甲高く大きいのですが、それ以上の加速感があり、実際の速度以上に「速い!」と感じられ、この車両が特急運用に就いていたことにも十分納得できます。

 さて列車のほうは途中駅で乗車と下車を繰り返したものの、ほぼ座席がうまったまま戸狩野沢温泉駅に到着しました。ここで車内アナウンスで2両目を切り離す旨の案内があり、眺望車から乗客がドッと流れ込んできて、再び100%以上の乗車率となりました。
 十日町駅まではこの状況が続き、十日町駅で大量の下車があったおかげで、ようやく車内にも余裕ができました。しかし、日曜日の観光路線の車両が1両編成とは…と少々あきれているうちに終点の越後川口駅に到着しました。




②越後川口(1257)→小出(1309) 1734M 115系3連(クハ115-1041)
 越後川口駅は飯山線と上越線との接続駅になりますので、私の頭の中では「大きな駅で飯山線の車両を留置しておく引込み線が沢山あって…」と思っていたのですが、列車から降りた駅はホームとホームの数だけの線路がある、少々期待はずれの駅でした。

 本来のルートですと長岡駅に向かうところですが、長岡駅から乗車する快速[くびき野号]の発車時刻まで時間がありましたので、只見線の列車が発着する小出駅まで行ってみることにしました。越後川口駅から乗車した車両は、だんだん見る機会が減ってきた旧新潟色(白色ベースに黄緑色のストライプ)の115系3連でした。車内はクーラーががんがん効いており、炎天下のホームで待っていた身には最高のもてなしでした。

 小出駅に到着すると会津若松行きのキハ40系ディーゼルカーが、独特の「カラン、カラン」という音を奏でながら停車していました。小出駅から会津若松駅まで行く列車が1日3本しかないという超ローカル線ですが、国鉄型車両が走っているうちに乗車したいと思いました。




③小出(1352)→長岡(1426) 1737M 115系2連(クモハ114-1519)
 小出からは新・新潟色の115系2連で長岡駅を目指します。115系には昨日から通算すると3回目ですが、どの車両もクーラーが非常に効いていて気持ちが良いです。しかし、クモハやモハ車に乗車したときのモーター音の大きさはなんとかならないものでしょうか…。




④長岡(1522)→直江津(1618) 3372M 快速[くびき野2号] 485系6連(T14編成)
(←直江津 クロハ481-1011+モハ484-1043+モハ485-1043+モハ484-1012+モハ485-1012+クハ481-352長岡→)
 快速[くびき野]は4両編成から6両編成になったので、指定席を取らなくても座れるだろうと思ったのですが、時期が時期だけに、万が一を考えて指定席を確保しました。列車到着後、指定された1号車に入ったところ、シートがちょっと高級に感じられ「さすが指定席」と思ったのですが、実際に座ってみるとシートの座面と窓枠の高さがあっておらず、なにか下から外をのぞいているような感じがしてとても落ち着かない気分でした。
 また、車内も「弱冷車かな?」と思うくらい冷房が効いておらず、せっかくお金を払ったのに…と思っているうちに直江津駅に到着してしまいました。





⑤直江津(1638)→新井(1703) 352M 115系3連(クハ115-1037)
 直江津駅からは妙高号に乗車して帰ろうと考えていましたので発車までに1時間以上の待ち合わせがあります。今日はあまりにも暑かったので、ひとまず隣のホームに入線していた長野行きの115系に乗り込み、クーラーで涼んでから…と思っていたのですが、あまりにも気持ちがいいので「もうこれで帰ろう。」と思い、そのまま車中の人となってしまいました。

 車内でうとうとしていたところ、脇野田駅で国鉄色の183系と思われる車両と遭遇。ヘッドマークには「普通」の表示があり、車内には乗客が乗っている様子が伺えました。どうしてここに183系が…と考えたところ、今朝、長野総合車両所の横を走りぬけたときに、長野色の189系の先頭車だけが留置されていたことを思い出しました。どうやら何か突発的な事情で、189系長野車の代走を国鉄色の183系が行っているようです。そうすると、今、すれ違った車両こそが、本来乗車する予定だった[妙高号]ということになるため、あわてて時刻表を調べたところ、新井駅で戻れば乗ることができることがわかりましたので、もう1回直江津駅に戻ることにしました。





⑥新井(1706)→直江津(1726) 3375M 快速[くびき野5号] 485系6連(モハ485-1020)
 新井駅からは先ほどまで乗車していた[くびき野号]に乗車して直江津に戻ります。新井駅に停車している車両を見ていたところ、2号車から5号車まではグレードアップした車両となっており、シートも大型シートが並び、床面をきちんとかさ上げをしてありました。座ってみたところシートの高さと窓枠の位置がしっかりとあっており、先ほどまで乗車していた1号車とは雲泥の差でした。運賃だけだとグレードアップ車で、指定席料金を払うとアコモ改善車とは、いかがなものなんでしょうか?






⑦直江津(1751)→長野(1921) 3330M  [妙高10号] [OM102編成]
 (←長野 クハ183-1505+モハ183-1028+モハ182-1028+モハ183-1045+モハ182-1045+クハ183-1012 直江津→)
 これから乗車する妙高10号については、先ほど長岡駅で指定席を購入していますので、指定された席に座ればいいのですが、ホームに入ってきたOM102編成を見たところ、指定席の6号車がアコモ改善車でそれ以外の車両がグレードアップ車両でしたので、今回は5号車に座ることにしました。車内に入りシートに座ったところシートが大型のシートで、しかもフットレストまでもついており、これなら長時間乗車もできるなと思いました。
 帰省ラッシュの最中でしたので混むかなと思っていたのですが、直江津駅を出るときからガラガラの状態で、ほとんどそのままの混み具合のまま長野駅に到着しました。

 今回は急遽、行くことを決めた旅行でしたが、念願の飯山線の全線乗車ができたことや、国鉄色の183系に乗車することができ非常にラッキーでした。
 特に国鉄色をまとった車両については、リバイバルものの列車を仕立てると、ほとんどチケットが即日完売になってしまいますので、偶然とはいえ国鉄色の車両に乗車ができてよかったです。

【乗車日:平成18年 8月13日(日)】鉄道コム